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幼馴染「今日はハロウィンだよね♪」

1 以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:06:32 ID:M0yTOYaY
ぷるるる、ぷるるる・・・


男「もしもし、男です」

幼馴染「Trick or Treat!」

男「もしかして、お菓子の催促?」

幼馴染「うん、今日はハロウィンだよね♪」

幼馴染「Trick or Treat!!」

男「うちに来てくれたら、ちゃんとあげるから」

幼馴染「ほんとに?」

男「ほんとほんと」

幼馴染「じゃあ、今から楽しみにしてるね」


2
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:09:47 ID:M0yTOYaY
男「ところでさあ、幼馴染は今年は何に仮装するの?」

幼馴染「それを言ったら面白くないじゃない」

男「それもそうか」

幼馴染「とりあえず、いろんな意味で期待してくれていいから!」

男「まあ、そこまで言うなら期待して待ってるよ」

幼馴染「それじゃあ、切るわね」

男「ああ、待ってるから」


そう言うと、本当に電話が切れた。
どうやら、お菓子の催促をしたかっただけのようだ。


3
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:14:37 ID:M0yTOYaY
男「それじゃあ、俺もそろそろ準備をするか」


俺はスマホをポケットに入れて、キッチンに向かった。
そして野菜室からかぼちゃを取り出して、あらかじめ検索しておいたレシピサイトを開いた。

毎年のように作っている、ハロウィン用のお菓子。
去年はスウィートパンプキンを作ったので、今年はかぼちゃプリンに挑戦するつもりだ。
そのためにミキサーも買ってきた。


男「そういえば、妹が好きなお菓子だったよな……」


ふとそのことを思い出し、口元が緩んだ。
それなら、気合を入れて作らないといけないな。
俺はそう思いながら、かぼちゃをレンジに入れた。


4
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:18:19 ID:M0yTOYaY
・・・
・・・・・・
焼きあがったプリンが冷えた頃、幼馴染がやってきた。
カジュアルな秋服姿で、ハロウィンの仮装はしていない。
ファッションモールの紙袋を提げているので、その中に衣装が入っているのだろう。


幼馴染「ねえねえ、今年は何を作ったの」

男「かぼちゃプリン」

幼馴染「そうなんだ。もう冷えてるの?」

男「もう少しだから、それまで我慢してくれ」

幼馴染「うんっ♪ それじゃあ、その……着替えてくるわね//」


幼馴染はそう言うと、俺の部屋に移動した。
期待してくれてもいいと言っていたけど、どんなハロウィン衣装なのだろうか。
とても楽しみだ。


5
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:21:29 ID:M0yTOYaY
しばらくして、部屋から幼馴染が出てきた。
そしてその姿に、俺は唖然とした。
黒いベビードール姿に黒色のガーターベルトとストッキング。

これは一体、何の衣装なんだ?
というか、服を脱いだだけじゃないか!


幼馴染「Trick or Treat!」


幼馴染は恥ずかしさを打ち消すかのように、力強く言い放った。
そりゃあ、恥ずかしいだろう。
下着姿なんだから。


6
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:23:58 ID:M0yTOYaY
男「あのさあ、一つ聞いていい?」

幼馴染「う……うん」

男「それって、何の仮装?」

幼馴染「えっと、その……サキュバスだよ。背中を見るとね、ちゃんと羽が付いているの//」


幼馴染はそう言うと、くるりと後ろを向いた。
確かに悪魔の羽がオプションで付いているようだ。


男「あっ、ほんとだ」

幼馴染「ねっ、すごく可愛いでしょ//」

幼馴染「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ♪」


7
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:26:36 ID:M0yTOYaY
男「そんな格好で言われたら、逆にいたずらをされたいんだけど。というか、サキュバスってどんな悪魔なのか知ってるのか?」

幼馴染「それはその……男の人を誘惑してエッチなことをする悪魔だよね」

男「一般的にはそうだけど、サキュバスは俺たちと同じなんだよ」

幼馴染「私たちと同じ?」

男「そうだよ」


イメージ先行で頑張ってくれたのはうれしいけれど、サキュバスは本当はつらい過去を持つ悪魔なのだ。
ハロウィンで仮装するならば、そのことも知っておいて欲しい。
俺はそう思い、言葉を続けた。


男「サキュバスはリリムっていう悪魔と同一視されているんだけど、リリムはつらい過去を持っている悪魔なんだ」

幼馴染「つらい過去?」


8
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:29:05 ID:M0yTOYaY
男「アダムとイブは知ってるだろ」

幼馴染「うん、知ってる。最初の人間だよね」

男「それが実は違ってて、最初の人間はアダムとリリスなんだ」

幼馴染「リリス?」

男「そう。そしてその二人から生まれてきた子供たちのことを、リリムって言うんだ」

幼馴染「へえ、そうなんだ。じゃあ、イブって女性は何なの。もしかして、浮気?!」

男「何ていうか、性の不一致が原因で夫婦喧嘩をして、怒ったリリスが家出したんだ」

幼馴染「あー、よく聞くよね。その手の離婚話」

男「それでアダムが神様に相談して3人の天使たちがリリスを探しに行ったわけなんだけど、リリスは悪魔と仲良くしていて子供が出来ていたんだ。そして、天使たちが言ったんだ」


いつまでも逃げていたら、お前の子供たちを毎日100人ずつ殺す――と。


9
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:34:02 ID:M0yTOYaY
幼馴染「はあぁぁっ?! 何、それっ!!」

男「それでも、リリスは帰ることを拒み続けた。そうしたら罰として、本当に子供たちが殺されていったんだ」

幼馴染「酷い……。子供たちは関係ないのに……」

男「それがショックでリリスは自殺をして、一人になったアダムを不憫に思った神様がイブを創ったんだ」

幼馴染「そのあと、子供たちはどうなったの? 失楽園の話でリリムの話題は出てこないよねえ!」

男「つまりは、そういうことなんだろ」

幼馴染「そう……なんだ」


10
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:37:58 ID:M0yTOYaY
男「この結末を哀れんだ天使たちがリリスを蘇生させるんだけど、リリスはアダムとイブを恨み、悪魔サタンの妻となるんだ。そして、たくさんの悪魔リリムが生まれた」

男「つまり、サキュバスはそんな生い立ちを背負っているんだ」


サキュバスとは、理不尽な理由で殺された罪のない子供たちの魂。
そして人を呪うことを運命付けられ、悪魔として生まれてきた子供たちのことだ。


幼馴染「親のエゴで子供が殺されるなんて、残酷すぎる――」

男「まあ、諸説あるけどな」

幼馴染「でも何となく、妹さんの境遇に似ているかもしれないわね」

男「そう……かもしれないな」


11
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:41:04 ID:M0yTOYaY
それは今から14年前のことだ。
俺の両親は夫婦仲がとても悪く、暴力に耐えかねた母親が家を出て行ってしまったのだ。
いくら探しても見付けることが出来ず、二度と帰って来ることはなかった。

それから数ヶ月が過ぎて、父親が知らない女と再婚した。
それと時を同じくして、父親と継母が俺たちに暴力を振るうようになった。
毎日のように罵倒し、殴る蹴るを繰り返す。


あの女から生まれたことが赦せない――。


それが、俺たちに暴行するときの口癖だった。
そして季節が巡り、妹の身体が動かなくなった。

やがて事件が発覚して、父親と継母が逮捕された。
そのときに母親の居場所が判明したけれど、妹の死を知り情緒不安定になってしまったらしい。
すでに再婚していたこともあり、俺は一緒に暮らすのが嫌で『ひまわりの家』に入所することになった。


12
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:43:47 ID:M0yTOYaY
幼馴染「今年のハロウィンは、私が妹さんを連れてきたことになるのかなあ」

男「いやいや、それは勘弁してくれよ。サキュバスは淫魔なんだから――」


ハロウィンは日本で言うお盆みたいなものだ。
死んだ妹の魂が家に帰ってくるのはうれしいけれど、淫魔と一緒に帰ってきたと思うと微妙な気持ちになる。


幼馴染「はいはい、私じゃなくて咲希ちゃんが連れてくるんだもんね」

男「今年も遊びに来てくれるかなあ」

幼馴染「来てくれるといいよね」


13
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:48:07 ID:M0yTOYaY
男「ところでさあ、ずっと下着姿でいるつもり?」


黒いベビードールが官能的に魅せる、豊満な乳房。
そしてガーターベルトとストッキングが作り出す、扇情的な太もも。
俺もオトコだし、そんな格好でいられると目のやり場に困る。


幼馴染「し……下着姿じゃなくて、ちゃんとした衣装だもん。少し恥ずかしいけど//」


どうやら、着替えるつもりはないらしい。
まあ、遊びに来るのは女の子だから別に良いか。
とりあえず、ハロウィン衣装だし――。


14
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:54:46 ID:M0yTOYaY
ピンポーン♪

幼馴染「あっ、咲希ちゃんが来たのかも!」


幼馴染はそう言うと、笑顔で玄関に向かった。
そして咲希ちゃんであることを確認してから、ドアを開けた。


幼馴染「happy halloween」

少女「ハッピーハロウィン♪」

男「咲希ちゃん、ハッピーハロウィン」

少女「ハッピーハロウィン♪」


咲希ちゃんはそう言うと、ぺこりと頭を下げた。
ハロウィンらしい魔法使いの格好をしていて、なぜかネコ耳カチューシャを付けている。
萌える魔法少女がコンセプトなのかもしれない。


15
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 21:57:23 ID:M0yTOYaY
少女「トリック オア トリート!」

男「ああ、そうだね。今年はかぼちゃプリンを作ってみたよ」

少女「かぼちゃプリンですか?!」

男「そろそろ冷えている頃だと思う。みんなで食べようか」

少女「はいっ♪ 私、すっごく好きなんです!!」


咲希ちゃんはきらきらと目を輝かせた。
よほど、かぼちゃプリンに思い入れがあるらしい。
大丈夫だと思うけど、何だかプレッシャーを感じてしまう。


幼馴染「咲希ちゃん、上がって上がって」

少女「お邪魔します」


16
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:00:50 ID:M0yTOYaY
咲希ちゃんをダイニングに案内し、俺と幼馴染はキッチンに向かった。
そして冷蔵庫からかぼちゃプリンを取り出し、まずは死んだ妹にお供えをした。
妹はかぼちゃプリンが好きだったから、もし忘れたら何を言われるか分かったものではない。


男「それじゃあ、食べようか」

少女「いただきま~す♪」

幼馴染「いただきます」

少女「……! すごく美味しいです//」

幼馴染「舌触りが滑らかで、かぼちゃの風味もしっかりしているよね」

少女「ですよね。なんだか上品な感じがします」


咲希ちゃんはプリンを一口食べて、感嘆の声を漏らした。
幼馴染も美味しそうに食べているし、二人の笑顔を見られてほっとした。


17
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:06:45 ID:M0yTOYaY
少女「そういえば、幼馴染さんはどうして服を着ていないんですか」

幼馴染「いやいやいや、これがハロウィンの仮装なんだけど」

少女「ええっ、そうだったんですか?!」


咲希ちゃんは驚いて声を上げた。
どうやら、下着姿だと思っていたらしい。


幼馴染「そうだよ。背中にね、悪魔の羽が付いているの」

少女「ほんとだ! 幼馴染さん、えろ可愛いです//」

幼馴染「ありがとう。咲希ちゃんもすごく可愛いよ」

少女「えへへ// 今年が最後かもしれないし、頑張って作ったんです」

幼馴染「すごい! その衣装、手作りなんだ」

少女「そうですよ。施設のミシンを借りて、ガガガガッて縫いました。お裁縫、実は結構得意なんです」


18
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:11:23 ID:M0yTOYaY
男「ねえねえ、今年で最後ってどういうこと?」

少女「来年から中学生だし、今は小さい子がいなくて……。だから、来年はハロウィンをしないかもしれないんです」

男「そうなんだ。俺がいたときには結構いたのに」

少女「みんな出て行っちゃいました」


俺と幼馴染が3年前に退所したときは、咲希ちゃんを含む年少の子供たちが一緒に住んでいた。
それが今はいないということは、里親に委託されたり縁組が決まったりしたのだろう。
それはそれで、良いことなのかもしれない。


幼馴染「それじゃあ、咲希ちゃんはもう遊びに来なくなるの?」

少女「ハロウィンをしないのは施設だけですし、私はまた遊びに来たいと思います」

男「俺たちはいつでも待ってるから」


19
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:16:51 ID:M0yTOYaY
少女「それはそうと、それは何の仮装なんですか」

幼馴染「ああ、これ? これはサキュバスの仮装なの」

少女「へえ、そうなんだ。サキュバスって、どんな悪魔なんですか」

幼馴染「男の人を誘惑してエッチなことをする悪魔だよ」

少女「え……エッチなこと//」

幼馴染「いやらしい夢を見せて、男の人を夢精させるんだって」

少女「あはは、そんな悪魔がいるんだ~」

男「おい、幼馴染。あまり変なことを教えるなよ」

幼馴染「咲希ちゃんも喜んでいるみたいだから、別に良いんじゃないの?」

男「でも、サキュバスは淫魔だろ」

少女「私、幼馴染さんがサキュバスの仮装をした理由が分かる気がします。サキュバスって、すごく良い悪魔だし!」


20
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:31:07 ID:M0yTOYaY
幼馴染「ねえ、咲希ちゃん。サキュバスはエッチなことをする悪魔なのに、どうして良い悪魔なの?」


さすがの幼馴染も、その発言は気になったらしい。
咲希ちゃんは一体どういうつもりで言ったのだろうか。


少女「えっと……この前、学校で性教育の授業があったんです」

少女「男子は思春期になったら精子が作られるようになって、自分でマスターベーションをして射精したり、眠っているときに夢精するようになるんですよねえ」

幼馴染「そうだよ」

少女「だけどそれは恥ずかしいことや悪いことではなくて、すごく素敵なことだと習ったんです。赤ちゃんを作れる身体になったということだから、すごく嬉しいことなんですよね」

幼馴染「うん、咲希ちゃんの言うとおりだと思う。男の子も女の子と同じで、赤ちゃんを作れる身体に成長したことは、とても素晴らしいことなんだよ。だから、みんなが自分の身体と性を大切にしないといけないし、異性のことも同じように大切にしていかないといけないの」

少女「……はい//」

少女「だからこそ、私は夢精をしたときに、それが悪い悪魔の仕業だと考えるのは良くないと思うんです」


21
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:34:51 ID:M0yTOYaY
一体どういうつもりかと考えていたけれど……。
咲希ちゃんの言葉を聞いて、俺はとても感心させられた。

サキュバスはすごく良い悪魔である。

俺は今まで、そんなことは一度も考えたことがなかった。
サキュバスは悪魔なのだから、人を呪って当然の存在だと考えていたのだ。
しかし、それは間違っていた。

男性が夢精をするのは、心身が健全に成長している証拠でもある。
それに関わっているサキュバスは、本来ならば男性の成長を祝福する精霊として厚遇されるべきなのだ。
それなのに悪魔として貶められたのは、サキュバスの生い立ちが関係しているのかもしれない。

人間から悪魔に堕落した女、リリスの娘だから――。

そんな偏見や差別、宗教観。
それらの眼差しがサキュバスに向けられた結果、真逆に評価されることになってしまったのだ。
そしてそれは、今も根強く残っている。


22
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:36:39 ID:M0yTOYaY
幼馴染「そうだよね。そう言われてみれば、サキュバスを悪い悪魔だと考えるのは良くないことだと分かるよね」

少女「はい、そうです。偏見やイメージだけで決め付けてしまうのは、すごく残念なことだと思います。だから私は、頑張っている人をちゃんと見ていきたいんです」

男「そうだよな。咲希ちゃんの言うとおりだ」


俺は幼馴染に『俺たちと同じだ』と言っておきながら、サキュバスの本質をまったく見ていなかった。
そしてそれは、俺自身に偏見と差別の視点があったことを意味している。
もっと多角的に捉えて、物事を広く考えるようにしなければならない。

それにしても、咲希ちゃんに教えられることになるとは思わなかった。
入所してきた頃は幼い少女だったのに、いつの間にか自分の意見を言えるほどに成長していたらしい。
俺は得意げに話す咲希ちゃんを見やり、深く自照した。


23
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:38:06 ID:M0yTOYaY
少女「ところで、幼馴染さん。サキュバスの仮装をしているってことは、もしかして男さんとキスとかエッチなことをしたことがあるんですか//」

幼馴染「それはまあ、私たちは付き合ってるし。そういうことも普通にしているわよ」

少女「わわっ、そうなんだ//」

少女「それじゃあ、男の人のものが入ってくるのはどんな感じなんですか」

幼馴染「どんな感じって?!」

少女「その……初めてセックスをするときって、かなり痛いんですよねえ。それなのに身体の中に入れないといけないなんて想像したら、すごく怖いじゃないですか」

幼馴染「ねえ、男。ちょっとだけ、向こうに行っててくれる?」

男「おい、ちょっと待て。どうして、急にそんな話になってるんだよ」

幼馴染「それは咲希ちゃんが聞いてきたからだよ」


24
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:40:47 ID:M0yTOYaY
男「聞かれたからって、小学生にそういう話をするのは良くないだろ」

幼馴染「小学生とは言っても、来年から中学生でしょ。咲希ちゃんは興味があるみたいだし、ちゃんと話し合わないといけないんじゃないかなあ」

男「それはまあ、そうかもしれないけど……」

幼馴染「だったら、少し席を外してくれる? 男がいると話しにくいこともあるし」

男「……はあ、分かったよ」


俺は食べ終わったプリンのカップとスプーンを持って、仕方なくキッチンに移動した。
そのほうが咲希ちゃんは話をしやすいだろう。
まあ1DKだから、全部丸聞こえなんだけど――。


25
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:42:48 ID:M0yTOYaY
幼馴染「えっと、初めてのときはどんな感じかって話だったよね」

少女「はいっ//」

幼馴染「初体験は彼の部屋でしたんだけど、陰茎が入ってくる時はすごく痛かったよ。でもその後は、幸せな気持ちでいっぱいだった」

少女「すごく痛かったのに?」

幼馴染「そうだよ。好きな人と一つになることが出来た証だと思うと、今までにないくらい幸せな気持ちになれたの。本当にすごく嬉しかった//」

少女「そうなんだ……」

幼馴染「分からないことばかりで不安かもしれないけど、お互いに想いあう気持ちがあれば、咲希ちゃんも幸せなセックスが出来ると思う。だから怖がる必要なんてないんだよ」

少女「お互いに想いあう気持ち――か」

幼馴染「うん、そんな気持ちが一番大切なの。だって、セックスは好きな人と一緒に二人ですることなんだから」

少女「そうですよね。何だか、幼馴染さんが羨ましいです//」


26
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:45:33 ID:M0yTOYaY
幼馴染「それじゃあ、セックスは何のためにすると思う?」

少女「えっ?! 何のためって、お互いに好きだからするんじゃないんですか」

幼馴染「そういうことじゃなくて、勃起している陰茎を膣に受け入れて性的な刺激を与えたら、男の人はどうなると思う?」

少女「陰茎に性的な刺激を与えると、精液を射精すると思います」

少女「……あれっ? もしかして、セックスをしたら男の人は射精するんですか?!」

幼馴染「うん、そうだよ。そうしたら、女性器の中にたくさんの精子が入ってくることになるよね」

少女「それって、赤ちゃんが出来るんじゃ……」

幼馴染「はい、大正解♪ セックスは赤ちゃんを作るためにすることなの」

少女「ええっ、そうなんだ!!」

幼馴染「それって、すっごく大事なことだよね。だからセックスをするということは、母親として新しい命に責任を持つことが出来るということなのよ」

少女「それじゃあ、セックスは軽い気持ちでしてはいけないんですね」

幼馴染「咲希ちゃん、そのことは絶対に忘れないでね」


27
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:47:49 ID:M0yTOYaY
少女「でも、少しおかしくないですか」

幼馴染「おかしいって、何が?」

少女「幼馴染さんは男さんと付き合っているから、エッチなことも普通にしているって言っていましたよね。それなのに、どうして赤ちゃんがいないんですか」

幼馴染「それは避妊をしているからなの」

少女「避妊?」

幼馴染「望まない妊娠をしないように、避妊具を使ってセックスをすることだよ。私はコンドームを使っているんだけど、それは性行為で感染する病気を防ぐ効果もあるの」

少女「コンドームとか性行為で感染する病気とか、それって何なんですか?」

幼馴染「じゃあ、スマホで検索してみよっか!」


28
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:50:23 ID:M0yTOYaY
男「幼馴染、ちょっと待て。さすがにスマホ検索はやりすぎだろ」


俺は慌てて、キッチンから幼馴染に声を掛けた。
黙って聞いていれば、小学生にどこまで教えるつもりなんだよ。
軽い気持ちでしてはいけないと分かれば、それで十分じゃないのか?


幼馴染「そうやって教えないから、中高生が妊娠して中絶したり、生まれてすぐに捨てられる赤ちゃんがいるのよ。そんなの、みんな傷付くだけだと思う」

男「咲希ちゃんに限って、そんなことはないだろ」

幼馴染「そうかもしれないけど、リスクを背負うのは女の子なんだよ。それに、万が一ってこともないとは限らないでしょ」

男「それはそうだけど……」

幼馴染「咲希ちゃんのことを大切だと思うなら、私に任せてくれないかなあ」

男「……分かった、もう幼馴染に任せるよ。ちょっと買い物に行ってくるから、その間にちゃんと教えてあげてくれ」

幼馴染「了解♪ それじゃあ、行ってらっしゃい」

少女「えっ……あっ、行ってらっしゃい」


29
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 22:57:07 ID:M0yTOYaY
俺は家を出て、近所のスーパーに行くことにした。
今の様子だと咲希ちゃんは長居をしそうだし、ハロウィンらしいものを買っておいたほうが良さそうだ。
そう考えて、幼馴染の言葉を思い出した。

咲希ちゃんのことが大切だと思うなら――か。

初めて咲希ちゃんに会ったのは、高校生になってすぐのことだ。
俺の母親が入学祝いを持って会いに来たときに、小さな女の子が一緒にいたのだ。
その姿を見た瞬間、俺は妹が生き返ったかのような錯覚に囚われた。
それくらいに、彼女の容姿は妹にそっくりだった。

その1ヶ月後、彼女が『ひまわりの家』に入所してきた。
両親が交通事故に遭い、彼女だけが残されてしまったからだ。
俺はそのときに、初めて彼女の名前を知った。

『さき』

それは死んだ妹と同じ名前だった。


30
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:00:58 ID:M0yTOYaY
咲希ちゃんにとって、俺だけが唯一の血縁者だ。
そのことは、彼女も分かっているようだった。
そして一度会っていたこともあり、彼女は何かとよく俺に甘えてきた。

遊んで欲しいとか、勉強を教えて欲しいとか。
ときには、夜に寂しくなって俺の部屋に来ることもあった。

それらのことが、最初は不快だった。
家を出て行った母親とその再婚相手との娘なんて、受け入れられるわけがない。
しかも、そのせいで妹が殺されたのだから。

そんな気持ちが変わってきたのは、やっぱり妹に似ていたからかもしれない。
それでいて、妹と同じ名前。
いつしか、俺は彼女に妹の面影を重ねるようになっていた。

これからも、咲希ちゃんに笑っていて欲しい。
そして、たくさんのことを経験して欲しい。

『早紀』には出来なかったことが、咲希ちゃんには出来るのだから――。


31
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:02:27 ID:M0yTOYaY
・・・
・・・・・・
男「ただいま」


買い物から帰ってきて、俺はダイニングにいる二人に声を掛けた。
まだ性教育が続いているのか、楽しくおしゃべりをしているようだ。
それを気にしつつ、テーブルの上に買い物袋を置いた。


幼馴染「あっ、おかえり~」

少女「男さん、おかえりなさい」

男「話は終わったの?」

幼馴染「うん、最低限必要だなと思うことは」

少女「知らないことばっかりで、すごく面白かったです//」

男「そうなんだ。どんな話をしたのか知らないけど、俺から言えることがあるとしたら、軽い女にはならずに自分を大切にして欲しいってことかな」

少女「はい、そうですよね//」


32
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:04:13 ID:M0yTOYaY
幼馴染「ところで、男は何を買ってきたの?」

男「りんご」

幼馴染「ああ、アレをするんだ」

男「咲希ちゃんがいるし、何か余興をしようかなって」

少女「あれって、ダック・アップルですか」

男「そうだけど、ついでに恋占いもしてみる?」

少女「あわわ// そういう人は、い……いないです」

男「ははっ、そうなんだ」


俺は慌てる咲希ちゃんを見やり、キッチンから水を入れたたらいを持ってきた。
そしてフェイスタオルを用意して、りんごを4つ浮かべた。


33
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:09:18 ID:M0yTOYaY
男「ルールはりんごを一番早く取れた人の勝ちってことで」

少女「ふふん、負けませんよ!」

男「おおっ、かなりやる気だな」

少女「もちろんです。それじゃあ、私から挑戦してもいいですか」

男「いいよ」

幼馴染「じゃあ、私が時間を測ってあげるね。用意、スタート!」


その言葉と同時、咲希ちゃんは水の中に顔を突っ込んだ。
りんごがぷかぷかと動き回り、何度も息継ぎをしながらアタックしている。

そういえば、ダック・アップルには2つの由来がある。
ハロウィンがりんごの収穫時期と重なり、豊穣の象徴になっているからというもの。
そしてもう一つは、魔女狩りの時代に、捕まえた魔女を自白させるために行っていた拷問に由来しているというものだ。

咲希ちゃんは、ネコ耳魔法少女の仮装をしている。
後者の由来を考えると、正しい遊び方をしているのかもしれない。
そう考えていると、咲希ちゃんがりんごのヘタを咥えることに成功した。


34
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:13:56 ID:M0yTOYaY
少女「りんほ、ほれふぁした!」

幼馴染「1分12秒。なかなか、いいタイムなんじゃないの?」

少女「この記録はそう簡単には破れませんよ!」

幼馴染「じゃあ、次は私がするわね。咲希ちゃん、時間をよろしく」

少女「……はい。用意、スタート」


続いて、幼馴染が水の中に顔を突っ込んだ。
幼馴染の仮装はサキュバスなので、魔女狩りの由来には関係なさそうだ。

しかし、サキュバスもりんごには縁がある。
アダムとイブが食べた禁断の果実は、一説ではりんごだと解釈されているからだ。
そして二人に禁断の果実を食べるように唆した蛇が、リリスの夫でもあるサタンだったと言われている。

そう考えると、リリスの子供たちであるリリム・サキュバスが、楽園の外に禁断の果実を持ち出してしまう遊びは興味深いかもしれない。
原罪と失楽園がなければ、人はどうなっていたのだろう。


35
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:15:27 ID:M0yTOYaY
幼馴染「取れたっ!」

少女「幼馴染さんは2分35秒です」

幼馴染「えー、負けちゃった」

少女「だから言ったじゃないですか。次は男さんの番ですよ」

男「それじゃあ、俺TUEEEするけど良いかな」

少女「望むところです! 用意、スタート」


俺は大きく口を開けて、狙ったりんごをたらいの底に押さえつけた。
しかし沈めるときに向きが変わったらしく、思うように咥えられない。

そして息継ぎをして、二度目の挑戦。
今度は生意気にも、ぷかぷかと逃げられてしまった。
思っていたより難しいな、これ――。


36
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:16:28 ID:M0yTOYaY
少女「男さん、1分49秒」

男「今日のところは、これくらいにしておいてやるよ」

幼馴染「何それ、かっこ悪い」

少女「俺ツエーとか言ってたし、1分切ってほしかったですよね」

幼馴染「ほんとほんと」

男「……」

男「…………」

男「さてと、りんご飴でも作ろうかな」

少女「あっ! 誤魔化した!!」


37
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:21:28 ID:M0yTOYaY
俺は逃げるようにしてキッチンに行き、りんごの水気を拭き取って割り箸を突き刺した。
そしてレシピで分量を調べ、砂糖水を火に掛けた。


幼馴染「私に手伝えることってある?」

男「クッキーの型にサラダ油を塗っといてくれるかな」

幼馴染「うん」

少女「私は飴を掛けるのをやってみたいです」

男「じゃあ、もうすぐしたら出来るからやってみる?」

少女「はいっ!」


しばらくして、俺はトロトロになった飴をクッキングシートに少し垂らし、固まることを確認した。
そして火を止めて、まずは咲希ちゃんに手本を見せてあげた。


38
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:27:42 ID:M0yTOYaY
男「それじゃあ、今やったみたいに残りを全部してくれるかなあ。すごく熱いから気を付けてね」

少女「こんな感じで良いですか」

男「そうそう、そんな感じ」


咲希ちゃんは上手に飴を絡め、クッキングシートの上に並べていった。
そしてりんご飴を作り終わると、俺は鍋を受け取り、幼馴染が準備してくれたクッキーの型に残った飴を流し込んだ。


少女「後は冷めるのを待つだけですね♪」

幼馴染「楽しみだね~」


39
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:28:44 ID:M0yTOYaY
少女「ところで、男さん。りんご飴が4つあるってことは、1つはさきさんの分ですよね」

男「さきさん? ああ、妹のことか。そうだよ」

少女「ときどき思うんですけど、私はお母さんに愛されていたのでしょうか」

男「どうして、そう思うの?」

少女「だって、私の名前が早紀さんと同じだから――。とても優しかった記憶があるけど、私は早紀さんの代わりだったんじゃないのかなって思うときがあるんです」

男「早紀の代わりか」

少女「男さんも私のこと、早紀さんの代わりだと思っていますか?」


その言葉は、俺の心に重く圧し掛かった。
俺も咲希ちゃんに、妹の面影を重ねていた時期がある。
それは妹の代わりだったと言えないこともない。


40
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:32:04 ID:M0yTOYaY
幼馴染「咲希ちゃん、それは言いすぎじゃないかな。男が咲希ちゃんのことを代わりだと思っているなら、妹さんのプリンやりんご飴は作らないでしょ」

少女「あっ……、ごめんなさい」

男「いいよ、別に」

男「俺もむかしは、咲希ちゃんに妹の面影を重ね合わせていたし――。だからきっと、母親も咲希ちゃんに早紀の姿を重ね合わせていたと思う」

少女「そうなんだ……」

男「でもそれは、悪いことじゃないと思うよ。だって、咲希ちゃんの名前には意味があるだろ」

少女「意味……ですか?」

男「ほら、読み方は一緒だけど、咲希ちゃんの名前には『たくさんの希望が咲いてほしい』という願いが込められているじゃないか。きっと、咲希ちゃんは愛されていたと思う」


41
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:35:35 ID:M0yTOYaY
少女「たくさんの希望が咲いてほしい……か。そうだったら良いな――」

幼馴染「きっと、そうだよ。咲希ちゃんが来る前にね、サキュバスの生い立ちが妹さんに似ているって話をしていたんだけど、考えてみれば、咲希ちゃんもサキュバスなんだよね」

少女「あの、どういう意味ですか」


咲希ちゃんが困った顔で首を傾げると、幼馴染が説明を始めた。
そういえばリリスの子供たちも、父親が誰であれリリムと名付けられている。
その点で言っても、サキュバスと妹は似ているのかもしれない。


幼馴染「――それにね、咲希ちゃんが言ってたよね。サキュバスはすごく良い悪魔だって。それって悪魔じゃなくて、男の人の成長を祝福する女神みたいなものだよね」

少女「そうですね」

幼馴染「最初のリリムは残念なことになってしまったけど、その想いはお母さんのリリスを通じて繋がっていたんだと思う。だから咲希ちゃんも、お母さんを通じて早紀さんの想いが繋がっていると思うの」


42
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:36:31 ID:M0yTOYaY
少女「早紀さんの想いが、お母さんを通じて私に――」

幼馴染「そうだよ。そして咲希ちゃんと早紀さん、二人の想いが私たちに繋がっている。私はその繋がりを大切にしていきたい」

少女「そっか、同じ名前だからって悩む必要はなかったんだ」


そう言うと、咲希ちゃんは満面の笑みを浮かべた。
それは、どこにでもいる普通の小学生らしい笑顔だった。


幼馴染「良かったね、咲希ちゃんの笑顔が見られて」

男「幼馴染のおかげだよ。ありがとう」

幼馴染「私にとっても、咲希ちゃんは妹みたいなものだしね」

男「そっか、そうだな」


43
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:38:33 ID:M0yTOYaY
少女「そういえば、りんご飴は冷めてるかなあ」

男「もう大丈夫だと思うよ。今、食べるの?」

少女「いえ、可愛いラッピングをしても良いですか」

男「それじゃあ、少し待っててね」


俺はそう言うと、戸棚から小さい袋とリボンを取り出した。
すると、咲希ちゃんが俺の隣に歩み寄ってきた。
どうやら、自分でやりたいらしい。
そう思って袋を渡すと、咲希ちゃんはりんご飴を手に取った。


少女「よしっ、出来た~♪」

男「咲希ちゃん。大丈夫だと思うけど、ゲームで使ったりんごだから早めにね」

少女「はい。でも、これを食べるのは私じゃないんです」


44
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:39:30 ID:M0yTOYaY
どういうことだろう。
そう思っていると、咲希ちゃんはダイニングの写真立てを見詰めた。


少女「早紀お姉ちゃん――」

少女「ハッピーハロウィン♪」


咲希ちゃんは笑顔で歩み寄り、
かぼちゃプリンの隣にりんご飴をお供えした。

咲希ちゃんの想いが、初めて早紀に繋がった――。


45
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:43:38 ID:M0yTOYaY
・・・
・・・・・・
日が傾いた頃、咲希ちゃんはりんご飴とべっこう飴を持って施設に帰っていった。
小学生最後のハロウィン。
充実した時間になってくれていればと思う。


幼馴染「紗希ちゃんも大人になったよね」

男「そうだな。初めて会ったときは子供だったのに……」


妹の写真の前にお供えされた、咲希ちゃんが作ったりんご飴。
死んだ妹の想いは、俺たちの心の中で繋がっているのだ。

だから今、考えていることがある。
もう少し貯金が貯まって生活が安定すれば、咲希ちゃんと一緒に暮らしたい。
そのことは、おいおい幼馴染も含めて3人で話し合おうと思う。


46
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:49:07 ID:M0yTOYaY
男「そういえばさあ、サキュバスの生い立ちの話をしていたときに、失楽園の物語でリリムが出て来ないことを気にしていただろ」

幼馴染「うん」

男「アダムとイブが食べた禁断の果実は、楽園に残っていたリリムたちのことだったのかもしれない。それを大切にしなかったから、蛇の姿で唆したサタンは呪いを受けて、アダムとイブは原罪を背負うことになってしまったんだ」

幼馴染「そっか。そうだとしたら、リリスも悲しいね」

男「楽園のはずなのに、リリスやリリムには楽園ではなかったんだろうな」


俺の母親はどうだったのだろうか。
思い返してみれば、入学式などのお祝い事のときには必ず会いに来てくれていた。
妹の死を知ったときも、酷く悲しんでいた。

もしかしたら、一緒に暮らせない理由があったのかもしれない。
サタンが禁断の果実を食べるように唆したように、再婚相手が連れ子を嫌がっていたのかもしれない。

真実は分からないけれど、母親だけは俺と妹のことを愛してくれていた。
それだけは間違いないだろう――。


47
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:50:07 ID:M0yTOYaY
幼馴染「ところで、男性のサキュバスもいるのかなあ」

男「ああ、いるよ。インキュバスって言うんだ」

幼馴染「それもリリムなの?」

男「リリムっていうのは、そもそもリリスから生まれた子供たちのことだから」

幼馴染「そうなんだ。じゃあ、妹さんと兄妹の男もリリムってことになるよねえ」

男「んっ? まあ、そうだな」

幼馴染「それでね、サキュバスは男性の成長を祝福する女神だったでしょ」

男「あ……ああ、そういう話だったな」

幼馴染「そこまで言えば、もう分かるよね?」


48
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:57:29 ID:M0yTOYaY
幼馴染はそう言うと、背中に腕を回して悪魔の羽を取り外した。
サキュバスの仮装から、一人の女性に戻ったのだ。

目の前には、下着姿の幼馴染。
じっと俺を見詰めて、その答えを待っている。


男「これからも大変なことが多いだろうけど、俺は幼馴染を祝福したい」

幼馴染「……うん」

男「お前だけをずっと愛してる」


俺は真剣な眼差しを向けて、そっと唇を重ねた。
そして、優しく抱き締めた――。


49
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:58:09 ID:M0yTOYaY
幼馴染「今日はハロウィンだよね♪」
―完―


50
以下、名無しが深夜にお送りします:2015/10/31(土) 23:59:14 ID:M0yTOYaY
ハロウィンらしくない内容だったかもしれないけど、以上で終わりです。
ありがとうございました。


女幽霊「死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」

1 以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 17:44:10 ID:82Q.TbS6
ゆう「う、うぅん……」

死神「娘よ、気が付いたか」

ゆう「あ、あなたは?!」

死神「わしは死神だ」

ゆう「死神……。じゃあ、私は死んじゃったのか」

死神「そうだな。未練もあるだろうが、魂を回収させてもらうぞ」パキンッ

ゆう「きゃっ! 何っ、この光?!」

死神「現世の縛りを解放したのだ。この魂を吸引せよ!」スポーン

死神「よしっ、次は轢死した女性の魂か。張り切って遡らないと、収穫が終わりそうにないな」シュッ


2
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 17:48:21 ID:82Q.TbS6
死神「はあ、これで最後だ。今月期は煩雑でかなわん」スポーン

死神「それではお前たち、今から冥府に案内するので心するように!」

ゆう(死後の世界って、どんな所だろ~。お花畑かなあ♪)


ばこんっ!
パリーンッ!


ゆう「わわっ、何かぶつかった。……って、落ちてるうぅっ!!」

死神「そんなバカな!」

ゆう「きゃあぁぁっ……」


3
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 17:58:29 ID:82Q.TbS6
~部屋~
男「あれ? こんなアプリ、DLしたっけ?」


夕食を食べて部屋でスマホをいじっていると、見慣れないアプリがあることに気が付いた。
以前、友が勝手に触ってエロアプリをDLしていたことがある。
どうせ、今回もヤツの仕業だろう。

友がDLしたなら、おすすめアプリかもしれない。
俺は内容が気になり、試しに起動してみた。


――Start Now――


その言葉の後、洋服姿の女性が表示された。
背景はどこかの教室のようだ。


4
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 18:03:33 ID:82Q.TbS6
男「ライブチャット? 通信料とか、ぼられないだろうな」

ゆう「あわわ// お待ちしておりました……」アセアセ

男「こんばんは。俺は男、キミは何ていうの?」

ゆう「私はゆうです。あのぉ、ここが死後の世界なんでしょうか?」

男「はあ?!」


唐突に何を言ってるんだ、こいつ。


ゆう「わわ、私は死んだはずなんです。人って、死んだらスマホのアプリになるのでしょうか」

男「いやいや、そんな訳ないだろ」

ゆう「でも、確かに……」


5
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 18:17:57 ID:82Q.TbS6
男「ゆうちゃんはオカルトな話に興味があるんだ」

ゆう「いえ、オカルトには興味がありません……。上手く思い出せないけど、死んでしまったことは間違いないんです」

男「でもこれ、ライブチャットだよね。死んでたら話なんて出来ないじゃないか」

ゆう「う~ん、文字入力にも対応していると思いますよ」


そう言われ、メニュー画面をタップしてみた。
入力方式というモードがあり、音声から文字に変更する。
ついでに、出力方式も変更した。


男『文字入力に変えてみた。服、可愛いよ』

ゆう『ありがとうございます♪』


6
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 18:25:51 ID:82Q.TbS6
男「確かに会話できるな」

ゆう『ねえ、今は何て言ったの?』

男「ああ、そうか。今は文字入力だったっけ」

ゆう『それで、男さん。私は死んでしまったのでしょうか?』

男『そんな訳ないだろ』


こいつ、どうかしてるんじゃないのか?
そう思いつつ、ふと彼女のスカートが気になった。
椅子に座っている姿が映し出されていて、もう少しで見えそうなのだ。

下着が――。

だから、やってみた。
スカートをめくることが出来ないか。


8
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 18:34:55 ID:82Q.TbS6
ゆう『きゃあ// なな、何、するんですかあ!』

男「ま、マジかよ!」


指の動きに合わせて、スカートがめくれ上がったのだ。
彼女が触っていないのに……だ。

ショーツの色は確認したので、今度は胸元をズームしてみる。
そして、ブラウスのボタンをタップしてみた。
ボタンが外れ、指で袖を脱がせることも出来る。


ゆう『やんっ、お、男さん。それ以上は……困ります//』アセアセ

男「タップしたら脱げるぞっ。やっぱり、友がDLしたエロアプリだ!」

ゆう『ううっ// 恥ずかしいよう……』


9
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 18:44:14 ID:82Q.TbS6
男「このカメラアイコンをタップしたら、どうなるんだ?」


エロアプリだと分かれば、やることは一つだよな!

試しにアイコンをタップしてみる。
すると、視点を指でスライドさせられることが分かった。

そして、くるりと背中側に回る。
生地が重なり合っている部分を見ると、金具のようなものがあった。
初めて見るけど、これがブラジャーのホックだろう。


ゆう『だ、駄目です。まだ初対面ですよ?!』

男「良いじゃないか。そういうアプリだし……」ニヤニヤ


彼女が腕を背中に回して抵抗してきた。
しかし、その腕さえも指でどかせることが出来る。
そしてタップをすると、難なくブラジャーのホックを外すことが出来た。


10
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 19:29:39 ID:82Q.TbS6
ブラジャーが外れ、肩紐がするすると腕を抜け落ちていく。
彼女はそれを完全に脱ぐと、太ももの上に置いた。
そしてアングルを正面に戻すと、程よい大きさのおっぱいがぷるんとお目見えした。


ゆう『男さんのエッチ//』

男「やっぱり声で聞きたいな。たしか、メニュー画面で――」

ゆう「わわっ……エッチな声を出させるつもりですね?! 絶対にそんな声を出さないんだから//」

男「自分から言うときって、たぶん期待してるよね。ゆうちゃんのおっぱい、触りたい」サスサス

ゆう「ひゃうん// お、男さん。あっ……んんっ……」


さすがに画面の硬さか……。
しかし実際に揉まれているかのように変形し、喘ぎ声と表情はすごく好みだ。

よし、この際だ。
ショーツも脱がせてしまおう!


11
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 20:14:45 ID:82Q.TbS6
男「ゆうちゃんの裸、すごくきれいだよ」

ゆう「ほ、本当ですか//」

男「ああ。だから、あそこも見せてほしいな」サワサワ

ゆう「こ、これ以上は恥ずかしいです//」

男「良いから、スカートをめくってみて」


彼女ははにかみながら、スカートをめくり上げた。
そして腰を少し浮かせ、ショーツを下ろす。
全裸で椅子に座って、スカートをつまみ上げている姿が何ともいやらしい。


ゆう「うぅ…、恥ずかしい……」


12
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 20:24:24 ID:82Q.TbS6
男「もっと見せてほしいなあ」


そう言って、閉じている脚を指で広げる。
普通はモザイクがかかる場所。
そこをはっきりと見ることが出来た。
さらに指で広げると、ピンク色の大切な部分まで見えてしまう。


男「うわ……、こうなってるんだ……//」

ゆう「やぁんっ……、あまり見ないでぇ」カアッ//

男「その恥らう声も可愛いよ」イジイジ

ゆう「あんっ……だめっ、男さん……そこ、気持ちいい……」

男「ふうん、ここが気持ちいいのか。じゃあ、もっとしてあげるよ」クリクリ

ゆう「はうん……あぁ、だめぇっ、そこクリクリしないで……いくっ、いっちゃうぅっ!」ビクビクッ


13
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 20:33:18 ID:82Q.TbS6
男「はあはあ……。気持ちよすぎて、いっちゃった?」

ゆう「だって、止めてくれないから……」ハァハァ

男「俺も、もう我慢できない!」


俺はスマホを見えやすいところに置いて、ズボンを下ろした。
すると、彼女が恥ずかしそうに頬を染めた。


ゆう「えっ? ちょっ、脱いじゃうの?!」

男「まあ、俺も脱がないと出来ないし」

ゆう「そ、そうですよね//」


彼女はそう言うと、てへっと笑って見せた。
その表情がすごく可愛くて、俺は完全に魅入られてしまった。
興奮が高まり、パンツを脱ぎ捨てる。


14
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 20:43:51 ID:82Q.TbS6
ゆう「あわわ// すごく大きくなってますよ。私で興奮……したんですか?」

男「あんなにいやらしい声で喘がれたら、興奮するに決まってるだろ」シコシコ

ゆう「はうぅ……。私はどうしましょうか」

男「そうだな、オナニーしてみてよ」

ゆう「……?! そんなの無理です、ムリぃっ!」アセアセ

男「いいから、いいから」スイスイ


俺はしこる手を左手に変えて、右手でスマホを操作して彼女におっぱいと陰部を触らせた。
こうすると、彼女は何だかんだ言いつつ従順にしてくれる。
きっと、ツンデレというやつだな。


15
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 21:17:43 ID:82Q.TbS6
ゆう「こ、これは男さんがさせているんですからね!」

男「そんなこと言いつつ、手つきがいやらしいよ」シコシコ

ゆう「だって……。あうん、んっ……いいっ//」クチュクチュ

男「ゆうちゃん、イきそう――」

ゆう「男さん、もういっちゃうんですか?」マジマジ

男「イクっ!」

ドピュッ
ドピュピュッ

ゆう「きゃわわ、いっぱい出てる//」

男「はあはぁ……、なんだかんだ言って、ゆうちゃんもノリノリだったな」

ゆう「私、そんなにエッチじゃないもん!」プンスカ

男「エロアプリに言われても、まったく説得力ないし」ハハッ


16
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 21:25:54 ID:82Q.TbS6
ゆう「ところで……その…、楽しかったですか?」

男「ゆうちゃんの反応がいやらしくて、今までで一番気持ちよかったよ」ハァハァ

ゆう「……// 何だかうれしいです」テレッ//

男「これからも、このアプリで抜きたいかも」

ゆう「わわっ、そうなんですか?!」

男「こうして話していると、何だか彼女が出来たみたいで楽しいしね」

ゆう「は、はいっ。また頑張りますっ!」ペコリッ


17
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 21:49:14 ID:82Q.TbS6
ゆう「あの、男さん。真面目な話もしたいですし、リンクを切断してくれませんか?」

男「リンクを切断?」

ゆう「えっと……、メニュー画面のアイコンをタップすれば、リンクを切断出来ると思います」


そう言われ、メニュー画面を開く。
一番下のアイコンを見ると、『リンクの接続:接続』という表示があった。
それを言われた通りにタップして、切断状態にしてみる。

そしてトップ画面に戻ると、背景が女の子らしい部屋に変わり、さっきとは別の可愛らしい洋服姿になっていた。
また脱がせてやろうとしたが、今度は服を動かせない。
どうやら、リンクを接続していないと服を脱がせることは出来ないようだ。


18
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 22:00:10 ID:82Q.TbS6
ゆう「それでは話を戻しますけど、私は死んだはずなんです」

男「死んだって、どうして?」

ゆう「それは分かりません。死神に連れて行かれたんですけど、私だけ途中で落ちてしまって……。多分そのときに、魂がこのスマホに混ざってしまったのだと思います」

男「なるほど、了解。それがゆうちゃんの設定なんだな」

ゆう「設定じゃなくて、本当の話なんです。まさか、死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」ショボーン

男「まあ、普通は天国を想像するよな」

ゆう「そうでしょ。普通はチョウチョが飛んでいるお花畑なんです! でもなぜか、ここがうれしいと感じ始めているんですよね……」

男「スマホのエロアプリなのに?」

ゆう「はい。もしかしたら、ここが私にとって天国なのかもしれません//」ニコッ


19
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 22:12:11 ID:82Q.TbS6
男「とりあえずこれは、ゆうちゃんと仲良くしながらエッチが出来るエロアプリってことでいいのかな?」

ゆう「はいっ// 仲良くできるかは、男さん次第ですけどね♪」ニコッ

男「ところで、月額料金とかはどうなるんだろ?」

ゆう「私はこのスマホの一部だから、別に必要ないと思うけど――。うん、どこにも記載はありません」

男「そうみたいだな。こんなに高機能なのに無料アプリなのか……」

ゆう「ちなみに常駐アプリなので、よろしくお願いします。ホームでは隠れますし、マナーモードになるのでご迷惑はおかけしません!」


20
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 22:39:06 ID:82Q.TbS6
男「おい、待て。エロアプリが常駐って、ありえないだろ!」

ゆう「大丈夫ですよ♪ 男さんのスマホを分析した結果、影響はないと判断しました。そういう画像やサイトがたくさん保存されてますし//」


保存データを参照するって、どんなアプリなんだよ!
もしかして、アダルト機能で役立てるつもりなのか?

いや……、
それ以前に普通のアプリなら、そんな事をする必要がない。


21
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/30(土) 22:44:02 ID:82Q.TbS6
男「お前は新型ウイルスか?! また裸にしてやるっ!」

ゆう「ええっ、二回戦ってやつですか?!」アセアセ


リンクを接続すると、またさっきの洋服姿に変わった。
背景は教室ではなくて、アングルは違うがトップ画面の女の子らしい部屋だ。


男「ほら、脱げ脱げえ!」

ゆう「ひえぇぇっ……。男さん、激しすぎますぅ//」

・・・
・・・・・・


25
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 11:16:10 ID:78jlyttA
~部屋・翌朝~
ブブブ、ブブブ……

ゆう「ひゃうっ// えっ、ええっ?!」ブルブル

男「……もう朝か」

ゆう「男さん、バイブを止めてくださいぃ//」ビクンッ

男「おはよう。まさか、朝からエッチなお誘い?!」

ゆう「そ、そんなつもりは……バイブを……ぅんっ//」


26
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 11:18:52 ID:78jlyttA
男「ゆうちゃん、バイブ機能で感じるんだ」ニヤニヤ

ゆう「……だって、リンクを接続……したままじゃないですか……」ハァハァ


ゆうは今まで寝ていたらしく、ベッドの中で悶えていた。
バイブの刺激で身体をよじらせ、うっとりとした表情で物欲しそうに俺を見詰めている。
その姿に我慢できず、俺は掛け布団をめくった。
フリル付きのパジャマに着替えていて、ファンシーな姿が可愛らしい。


男「ゆうちゃん、可愛いよ」

ゆう「そ……そうですか//」

男「ここを触ると、どうなるのかな~」クリクリ

ゆう「あうぅぅっ、だめぇ……いっちゃうぅっ」ビクビクッ


27
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 11:39:05 ID:78jlyttA
ぽちっ

男「ほら、止めてやったぞ」

ゆう「はあはあ……// 朝からこんなことをしてくるなんて、男さんは本当にエッチですねえ」

男「いやいやいや、俺は普通に目覚ましをセットしただけだから」

ゆう「なっ、何だか白々しいです。ちゃんとリンクを切断してくださいよ」ジトー

男「操作をしなかったら、三十分で切断されるって言ってたじゃないか」

ゆう「でもでも、それは仮切断なんです。待機モードで放置プレイをされて、不意打ちされる私の身にもなってほしいです……」グスン

男「待てよ……。バイブの振動で感じるなら、振ったりひっくり返せばどうなるんだ?」

ふりふり
くるっ

ゆう「ふぇっ!?」


28
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 11:51:47 ID:78jlyttA
ゆう「お、男さん! 落ちる、また落ちるうっ!」

男「な、何だ?!」

ゆう「うぅっ……」


ゆうが必死な形相になって、ベッドの上で逆立ちをしている。
一体、何をしたいんだ?

そう思ったが、違和感に気が付いた。
パジャマがめくれ落ちて来ないことと、髪の毛が逆立っていないことだ。

まさか、本当に落ちるのか?!


ゆう「もうだめっ――」


29
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 12:04:43 ID:78jlyttA
ゆうが手を離した瞬間、ベッドがフレームの下に落ち始めた。
そして、部屋の天井がフレームに入ってくる。

まさか……!
本当に、ゆうが天井に落ちているんだ!

慌てて、スマホを正しい方向に向ける。


ゆう「……きゃうんっ」ポスッ


ゆうはベッドに落ちて、ポスっと跳ねた。
よく分からないが、怪我はなさそうだ。


30
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 12:20:44 ID:78jlyttA
ゆう「男さん、死ぬかと思った。怖かったよぉ……」グスン

男「ごめん、もう逆にしないから。というか、死んでいる設定じゃなかったっけ?」

ゆう「ううっ……。いいから、リンクを切断してください」

男「そうだな。着信音が喘ぎ声とか、さすがに困るし……」


リンクを切断すると、パジャマから洋服姿に変わった。
そして、背景はベッドの上から部屋の中央に移動した。


ゆう「ふぅ、今度から気を付けてくださいね」


32
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 13:32:23 ID:78jlyttA
男「じゃあ、俺は朝飯にするから」

ゆう「あの……。その前に、重力センサーをオフにしてくれませんか?」

男「重力センサー?」

ゆう「はい。スマホには重力加速度を感知するパーツがあって、それが私に影響しているみたいなんです」

男「それで天井に落ちそうになったのか。そんな機能、要らないだろ……」

ゆう「ですよねえ。初期設定がオンって、きっと嫌がらせですよ」プンスカ


33
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 13:35:22 ID:78jlyttA
俺は拗ねているゆうを見つつ、メニュー画面を開いた。
『重力の設定』というアイコンがあり、その設定が『同期』になっている。
それをタップして、設定を『オフ』にした。

重力設定はそれだけではなく、背景に対しても『直接入力』が出来るらしい。
ますます、エロアプリには要らない機能だな。


ゆう「これで、もう落ちませんね♪」ルンルン

男「そういう細かい設定があるなら、ちゃんと最初に説明しろよ」

ゆう「はわわ、すみません。男さんが初めての人だから……」シュン

男「い、いや、俺も言い過ぎたかも。ゆうちゃんに怪我がないようで良かったよ」

ゆう「えへへ、ありがとうございます//」


35
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 19:11:22 ID:78jlyttA
~学校・お昼休み~
ゆう『ここが、男さんが通っている学校なんですね。ちゃんと授業は聞いていましたか?』

男『当たり前だろ――』


午前中の授業が終わり、ゆうが暇そうにしていると思って話をすることにした。
周りにクラスメートもいるので、今は文字入力のマナーモードで会話をしている。


ゆう『男さんのことだから、授業中もエッチな妄想ばかりしているのかと思いました』

男『お前は俺を何だと思っているんだよ』

ゆう『てっきり、そういうことしか頭にない人かと』クスクス

男『一応、成績は良いほうなんだからな』

ゆう『そうなんですか? では、そういうことにしておきますね♪』フフッ


36
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 19:26:12 ID:78jlyttA
友「おう、男。スマホを眺めて、何にやにやしてるんだ?」


ゆうと話をしていると、友が声を掛けてきた。
こいつは勝手にエロアプリをDLするようなヤツだが、困ったときには頼りになる友人だ。


男「そういえば、お前に聞きたいことがあったんだっけ」

友「何だよ、聞きたいことって」

男「昨日、俺のスマホにアプリをDLしなかったか?」

友「んなこと、するわけないだろ。この前、すごく怒ってたじゃないか」

男「そうか。まあ、それならいいんだ」


そう言うと、友が前の席に座った。
どうやら、居座るつもりらしい。


友「いやいや、俺を疑うってことはエロアプリなんだろ。どんなやつか、見せてくれよ」


37
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 20:11:51 ID:78jlyttA
男「仕方ないなあ。これなんだけど……」


そう言って、スマホを机の上に置いた。
すると、ゆうは困ったような表情を見せた。


友「おっ、可愛いじゃん」

ゆう『あの……、男さんのお友達ですよね?』

男『ああ、友って言うんだ』

ゆう『友さん、はじめまして。ゆうです』ペコッ

友「……! まさか、見えているのか?」

男「カメラで前後が見えているようだ。今はマナーモードだけど、ライブチャットみたいに会話も出来るぞ」


38
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 20:18:58 ID:78jlyttA
友「最新機種は凄いんだな……。エロアプリってことは、そういう機能もあるんだろ?」

男「じゃあ、少しやってみるか」

友「おお、頼むっ!」


メニュー画面を開き、リンクを接続した。
そしてトップ画面に戻ると、背景が学校の教室に変わり、ゆうは制服姿になっていた。


友「んっ? 場面が変わったけど……」

男「そういうムード作りなんだと思う」


39
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 20:32:09 ID:78jlyttA
ゆう『ちょっ、まさか学校でするつもりですか?!』アセアセ

友「ゆうちゃんが困ってるぞ」ニヤニヤ

男『大丈夫、少しだけだから』

ゆう『少しだけって……はわわ// こ、これって3Pじゃないですかぁっ! しかも、学校の教室で?!』

友「教室エッチは男のロマンだ」

男『教室エッチは男のロマンなんだ』

ゆう『ううっ、男さんのお願いなら我慢します……』


俺はポケットからタッチペンを取り出した。
これを使えば、指では出来ないソフトタッチが可能になるのだっ!


40
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 20:48:11 ID:78jlyttA
男「よし、まずはブラウスから脱がせよう」


上半身をズームし、タップでボタンを外していく。
そして胸元をはだけさせ、ブラウスをするりと脱がせる。
あっという間に、ゆうはキャミソール姿になった。


ゆう『ううっ、恥ずかしいです。しかも、昨日より上手になってますよ!』

男『ゆうちゃんを喜ばせてあげようと、イメトレしてたんだ』

ゆう『やっぱり、授業そっちのけでエッチな妄想をしてたんじゃないですかぁ』ジトー

男「ははっ」


41
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 20:50:55 ID:78jlyttA
友「おい、俺にもさせてくれよ」

男「そうだな。じゃあ、キャミソールは任せた!」

友「おうっ!」


タッチペンを渡し、スマホの向きを変える。
そして、友はゆうに両手を上げさせた。


ゆう『きゃんっ……//』

友「このキャミを脱がせれば、たわわなおっぱいが……」

ゆう『んくっ……、優しくお願いします。縫い目が破れるかも――』

友「ごめん、こんな感じで……」


キャミソールがするするとめくれ上がっていく。
その下には水色のブラジャーを着けていた。


42
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 21:09:24 ID:78jlyttA
友『良いよな?』

ゆう『……優しくしてくれるなら、良い……ですよ』


友はブラジャーの肩紐をずらし、カップ部分にタッチした。
ペン先を動かすと、ブラジャーも一緒にずれ下がる。
そしてカップ部分に乗り上げる様にして、ゆうのおっぱいが露わになった。
さらに、友は乳首を責める。


ゆう『あぅんっ……、それ…だめぇ……』

男「友、俺は下着を脱がせる」

友「分かった。エロい感じで頼む!」

ゆう『ぅんっ……、二人掛かりだなんて//』


俺はスカートをゆうに捲らせ、ショーツをひざ上まで下ろした。
半脱ぎのブラジャーから見えるおっぱいと、捲り上げたスカートとショーツが醸し出す絶対領域。
やっぱり、チラリズムがエロの基本だろう!


43
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 22:04:54 ID:78jlyttA
男「友、俺はこんな感じがエロいと思うんだけど」

友「いやいや、パンツは片足に残すくらいで……」

ゆう『…』

ゆう『……』

ゆう『……な、何なんですか?! さっきから、恥ずかしいポーズばっかり取らせないでくださいよぉ//』

友「このアプリ、ゆうちゃんと普通に会話が出来るんだよな」

男「出来るけど、さすがに声を出すとまずいだろ」

友「……だよなあ。何とかして声を聞きたいけど」


そう話しつつ、ふと思った。
俺たち、もう思いっきり喋ってるじゃないか!


45
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/08/31(日) 22:19:15 ID:78jlyttA
女友「ねえねえ。二人とも、さっきから何してるの?」チラッ

友「んなっ、女友! お前、いつの間に――」

女友「……! ふ、ふうん。教室でエッチなゲームをしてるんだ//」


女友が蔑む視線を向けてきた。
彼女は幼馴染で、俺たちとは付き合いが長い。


ゆう『え、えっと……。男さん、どうしましょうか?』アセアセ

男「ごめん、切断する」ポチッ


リンクを切断すると、着エロ姿から洋服姿に戻った。
というか、女友にエロアプリを見られたこの状況。
どう切り抜けよう――。


50
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 18:16:40 ID:ILV4/ttI
女友「はあ……。こんなゲームばっかりしてるから、二人とも彼女が出来ないのよ」

友「女友こそ、彼氏がいたことないだろ。せっかく、いい所だったのに」

女友「わ、私のことは関係ないでしょ。お楽しみのところ、残念でしたねえ」プイッ


友のせいで、少し機嫌を損ねてしまったようだ。
こういうときはやり過ごすしかない。


女友「ところで、男。そのアプリ、ちょっと気になるんだけど」

男「気になるって、女友も実は一緒にしたい……とか?」

女友「そんな訳ないでしょ! 私が気になるのは、その女の子よ」


51
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 18:57:42 ID:ILV4/ttI
男「ゆうちゃんが気になる?」

女友「ちょっとね……」


そう言われ、ゆうを見た。
しかし、何が気になるのか分からない。
もしかして、女友は霊感が強いのか?!


ゆう『あの……。私のことで何を話しているんですか?』

ゆう『音声入力だけでも、オンにしてもらえないでしょうか』


そうだな。
それくらいならいいだろう。

マイクを有効にして、スマホを女友に手渡した。
すると女友は、まじまじとゆうを見つめながら言った。


女友「やっぱり! この子、女さんだ!」


52
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 19:44:50 ID:ILV4/ttI
男「女さん?」

女友「同じ塾に通っている友達なんだけどね、すごくそっくりなの」


スマホを受け取り、ゆうを見る。
ゆうに似ているなら、女さんは俺好みの容姿だ。


男「ふと思ったんだけど、ゆうのフルネームは何て言うの?」

ゆう『フルネームは思い出せないけど、名前はゆうです』

男「フルネームは思い出せないのか。じゃあ、何とも言えないな」


いや、待てよ。
ゆうはエロアプリのキャラクターなのだ。
死んでいる設定だから、幽霊の『ゆう』なのかもしれない。
だとしたら、名前を考えることはナンセンスだ。


53
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 20:30:11 ID:ILV4/ttI
友「ゆうちゃんの名前が『ゆう』だとしても、女さんと似ているのは確かだよな……」

女友「そうでしょ」

男「友も女さんを知っているのか?」

友「女友と塾が一緒だし、少しだけ話をしたことがあるくらいだけどな。試しに声を聞かせてくれよ」


話し声はもう今さらか……。
どうせ、周りからはライブチャットをしているようにしか見えないだろう。
そう思い、マナーモードを解除した。

ゆうが困惑した表情で、俺を見る。
そして、友と女友に話しかけた。


ゆう「えっと、その……私はゆうです」


54
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 21:29:47 ID:ILV4/ttI
女友「うそでしょ……」

友「決まりだな。ゆうちゃんは女さんだ」

ゆう「そんなことを言われても、私は女さんを知りませんし……」

男「容姿だけではなくて、声も似ているのか――」

ゆう「でも世の中には、そっくりな人が三人いると言いますよね」

女友「ふと思ったんだけど、このアプリは本当にゲームなの?」

男「着エロを見て、自分でそう言ってたじゃないか」

女友「でもこれ、普通にコミュニケーションを取れているみたいなんだけど……」


55
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 21:32:22 ID:ILV4/ttI
ゆう「だって、私は生きてますから♪」

男「おいおい、死んでいる設定じゃなかったのかよ」

ゆう「も、もちろん死んでいます。だけど私はアプリとして会話が出来ますし、言葉のあやじゃないですか」アセアセ

女友「死んでいる?!」

ゆう「はい。死神に連れて行かれたのですけど、私だけ途中で落ちてしまったんです。そうしたら魂がスマホに混ざって、エッチなアプリになっていたんです」

友「とんでも設定だな」

ゆう「飛んでいません。私はそのまま落ちました……」ショボン


56
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 22:25:24 ID:ILV4/ttI
男「一つ聞きたいんだけど、女さんは亡くなっているのか?」

女友「まさか。そんな訳ないじゃない」

男「女さんが元気なら、どういうことだろ」

友「そんなの単純な話じゃないか。女さんがそういうバイトをしていて、エロアプリのモデルになっているだけだろ」

男「なるほどな。そういうことか」

女友「でもそれって、ショックだな……」

ゆう「誰が何と言おうと、私は私です。女さんのことは知りませんけど、証拠もなく貶めるのは良くないと思います」

女友「そう……だよね。ゆうさん、ありがとう」


女友は笑みを返した。
ゆうは人を注意することも出来るらしい。
俺は何だか、ゆうの良い一面を見た気がした。


57
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/01(月) 23:26:43 ID:ILV4/ttI
友「それにしても、女さんにエロいことをしたかと思うとうらやましいぞ!」

男「そんなにそっくりなら、俺も女さんに会ってみたいな」

女友「はあっ? 不純な動機が見え見えなのに、紹介できるわけないでしょ!」

男「うぐっ……」

ゆう「あのっ、私も会ってみたいです」

女友「ゆうさんには会わせてみたいけど、アダルトなアプリだしねえ。男が会うってことでもあるから、少し難しいかな」

ゆう「男さんが私にエッチなことばっかりするから、私まで会わせてもらえないじゃないですかぁ」プンスカ

男「エッチなことって、ゆうはそういうアプリだろ」

ゆう「はわわ// そうでした!」


58
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 00:15:12 ID:Hi6l4yoY
女友「ねえ、ゆうさん。嫌なら、我慢せずに断ったほうが良いんじゃないの?」

ゆう「……いえ。男さんがたくさん射精してくれるように、もっと頑張りたいです// 心配してくれて、ありがとうございます」テヘッ

女友「しゃせ……いって// う、うん……そうだよね」カアッ//

友「もしや、お前はリア充なのか?!」

男「いやいや、アプリだから」アセアセ


ゆうに羞恥心という概念はないのか?!
ないのか……。


ゆう「男さん、もうすぐ1時ですよ。次の授業が始まります」

男「そ、そうだな……」

女友「ねえ、男。ゆうさんが嫌がることをしたら、許さないからね!」プイッ


女友はそう言い残し、席に戻っていった。
エロアプリが見つかった危機は、何事もなく解決できたようだ。


59
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 00:21:38 ID:Hi6l4yoY
男「それにしても、女さんか。会ってみたいけど、残念だな……」

友「男、安心しろ。俺が何とか取り持ってみるよ」

男「マジか?!」

友「俺とは日程が少し違うんだけど、来週には何とかしてみるから」

男「分かった」

ゆう「もし会えるなら、私も話をしてみたいです♪」

友「ゆうちゃんのおっぱい代も払わないといけないし、今しばらく待っていてくれ」キリッ

ゆう「お、おっぱい代?! じゃあ、待ってますね」


62
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 18:50:24 ID:Hi6l4yoY
~放課後・帰り道~
ゆう『学校は楽しかったです。二人とも、良い人でしたね』

男『あいつらとは、長い付き合いだしな。楽しかったなら、また話してみるか?』

ゆう『ぜひ、お願いします!』

男『ゆうちゃんに似ている女さんにも、一度会ってみたいよな』

ゆう『そうですね。ところで、お昼休みの時みたいに、ゆうと呼んでほしいです。そのほうが親近感がわきます//』

男『ゆうがそう言うなら――』

ゆう『ちなみに、歩きスマホは危ないですよ。文字入力しながらは、もっと最悪です』メッ!

男『大丈夫大丈夫。毎日、歩いている道だし』


家から学校まで、電車と徒歩で約二十分。
人通りは少ないし、今までぶつかったことはない。


ゆう『そういう問題じゃないと思うんだけど……』ハァ


63
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 19:31:21 ID:Hi6l4yoY
ゆう『あっ、男さん。あそこにネコさんがいます!』

男「ネコ?」


ゆうが指差す方向を見ると、一匹のネコがいた。
不思議そうな顔つきで、スマホを見詰めている。


ゆう『こっちを見てますね。かわいい//』

男『ネコ好きなの?』

ゆう『はいっ。かわいいじゃないですかぁ♪』

男『だったら、写真を撮ってやるよ。画像データの参照を出来るんだろ?』

ゆう『ぜひ、お願いしますっ!』


64
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 20:41:21 ID:Hi6l4yoY
男「ネコ、逃げるなよ」


スマホをカメラモードに切り替えて、ネコにレンズを向けた。


男「にゃ~!」


鳴き真似で気を引いて、そろりそろりと近づく。
何だこいつと思われたのか、ネコと目が合った。
これ以上近づくと、逃げられるかもしれない。


ネコ「にゃぁ~」

男「よし、シャッターチャンス!」パシャリ

ゆう『男さん、ありがとうございます! ネコ、かわゆすぅ//』


画像を参照しているのか、ゆうが満面の笑みを浮かべた。
俺はそれを見て、もっと喜ばせてあげたいなと思った。


65
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 20:58:54 ID:Hi6l4yoY
男『今度、一緒に動物園に行かないか?』

ゆう『えっ、良いんですか?!』

男『ネコが好きなら、楽しいかなと思って』

ゆう『すごくうれしいです!』

男『それに死んだという話が本当なら、生きていたときの記憶を思い出すかもしれないしな』


ゆうが本当に幽霊なら、何をすれば喜んでくれるだろうか。
それで思い付いたのが、生前の記憶探しだった。


66
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 21:02:20 ID:Hi6l4yoY
ゆう『生きていたときの記憶?』キョトン

男『人の記憶っていうのは、味だったり音楽だったり、ふとしたきっかけで思い出すものなんだ』

男『動物が好きなら、動物園で何か思い出すかもしれない』


そう言うと、ゆうの表情が陰った。


ゆう『それはどうでしょうか……』

ゆう『人の記憶は脳に保存されます。だけど私は、魂だけしかありません。思い出せる記憶は何もないのです』


67
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 21:31:57 ID:Hi6l4yoY
男『じゃあ今、どうやって記憶したり考えたりしているんだ?』

ゆう『……? 言われてみればそうですね』

男『もしかしたら、スマホに記憶しているのかも』


そう思い確認してみたが、スマホのデータ容量は殆ど使用されていなかった。
つまり、ゆうの主な情報は外部にあることになる。

しかし、ゆうは常駐アプリなので、常に外部サーバと通信しているとは考えにくい。
そうなると、やはりスマホに全てのデータがあることになってしまう。

まさか、本当に魂があるのか?!
思わぬ形で、ゆうが幽霊であることを証明することになってしまった。


68
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 21:56:33 ID:Hi6l4yoY
ゆう『何か分かったのですか?』

男『オカルトな話で良ければ話すけど』

ゆう『オカルト……ですか。お願いします』

男『ゆうは幽霊だから、魂に記憶が刻まれているのだと思う』

ゆう『脳ではなくて、魂に?』

男『そうとしか考えられない。だからゆうは、こんなにも人間らしいんじゃないかな』

ゆう『人間らしい、か。それは当然です、私は人間でしたから』

ゆう『でもね、私はこの若さで死んだのです。もしかすると、つらいことがあったのかもしれません』

男『そのときは俺がゆうを慰めてやるよ。ゆうが成仏できるように』

ゆう『何だか頼もしいです// 動物園、楽しみにしておきますね』


69
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 22:24:36 ID:Hi6l4yoY

男『ところで、ゆうは俺と同い年くらいだろ。どんな女性だったんだろうな』

ゆう『……分かりません』

男『でも、エッチな女性だったのは間違いないよな』

ゆう『ええぇっ! この流れで、そんな話になるんですか?!』

男『だって、ゆうの魂は今、エロアプリじゃないか。よほど好きだったんじゃないのか?』

ゆう『そそ、そんなことないですっ!』

男『どうだかなあ。性格が魂に影響したなら、そういうことになるだろ』

ゆう『私はアプリだから、システム的に逆らえないだけです。べ、別にエッチが好きな女性ではありません!』

男『それじゃあ、今夜からエロ動画で抜くしかないな』

ゆう『……えっ。今夜はじゃなくて、今夜から――なんですか?!』アセアセ


71
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 22:37:51 ID:Hi6l4yoY
男『やっぱり、ゆうはエッチが好きなんじゃないか』

ゆう『んなっ// それはその……』

男『それはその?』ニヤニヤ

ゆう『私、友さんに胸を触られて分かりました。私は男さんじゃないと嫌なんです』

ゆう『だから、男さんのアプリになったのかもしれません。私は、男さんとエッチをするのが好きなんです』

男『俺とエッチがしたくて、俺に取り憑いたのか?!』

ゆう『取り憑いただなんて、照れてしまいます//』ポッ

男『好意はうれしいけど、幽霊が取り憑くのはイメージ悪いよなぁ』

ゆう『そ、そうですよね……』ショボン

ゆう『でも生きていたときの私は、そんな女性だっただろうと思います』


72
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/02(火) 22:56:12 ID:Hi6l4yoY
男『そんなことを言われても、ゆうに該当する女性はいないんだよな……』

ゆう『どうしてですか?』


言わないと分からないのか。
というか、言わせたいのか?!


男『俺のことを好きだと言ってくれるのが、ゆうだけだからだ』

ゆう『男さんの身近な女性が、最近亡くなりませんでしたか?』

男『これ以上は聞いてくれるな……』グスン

ゆう『あらあら――。それじゃあ、私にもチャンスありですね//』ヤッタネ!

男『そういうことだし、今夜も楽しみにしてるから』

ゆう『はい♪ 男さんに気持ちよく射精してもらいたいです//』


ゆうは幽霊であると同時に、エロアプリだ。
使ってあげたほうが喜んでくれるのは間違いない。
こうして、夜の充実生活が始まった――。


74
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/03(水) 19:43:10 ID:MVFKyXDw
~学校・お昼休み~
女さんに会わせてもらう約束をして、10日が過ぎた。
さすがに気になってきたので、俺は友の席に向かった。


男「友、あれから結構経つけど、女さんの話はどうなった?」

友「ああ、その話か。ちょっと難しいかもしれない」

男「難しい?」

友「実は、女さんがずっと休んでいるみたいなんだ……」


友は気まずそうに言った。
女さんが塾に行っていないなら、どうしようもない。


男「もしかして、具合が悪いとか?」

友「それは知らないけど、俺より女友に頼むほうが早いかもな……」


女友には一度断られている。
興味はあるけど、会うことはないのかもしれない。


75
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/03(水) 19:54:35 ID:MVFKyXDw
友「ところで、ゆうちゃんは?」

男「今は学校だし、マナーモードにしてる」ポチッ


俺はアプリを起動し、スマホスタンドに立て掛けた。
これさえあれば、万全の態勢でチャットが出来る。


ゆう「友さん、こんにちは」

友「こんにちは。さっき男に話したんだけど、女さんに会わせる約束は難しそうだ」

ゆう「体調が悪いなら、仕方ないですよね……」

友「ごめん。そういうことだから、おっぱい代は出世払いにしとくよ」

ゆう「ななっ! 触るだけ触って、払わないなんてサイテーですよっ」プンスカ

友「いいなあ、萌えるわぁ」

男「本当にサイテーだな、お前……」


76
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/03(水) 20:17:04 ID:MVFKyXDw
女友「ゆうさん、こんにちは。女さんがどうかしたの?」


女さんの話をしていると、女友がやってきた。
椅子を寄せて、三人でゆうと向かい合う。
正直、ちょっと狭い。


ゆう「こんにちは。女さんが塾を休んでいると聞いて、みんなで心配していたんです」

女友「確かに心配だけど、どうして二人が気にするのよ」

男「女さんに会えないか、友に頼んでて……それで」

女友「ふうん……。詳しいことは知らないんだけど、何かあったらしくて悩んでいるみたいなの」


77
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/03(水) 20:33:53 ID:MVFKyXDw
男「……悩み事?」

女友「うん。今度の日曜日に買い物に行こうって約束出来たから、そのときにでも相談に乗ってあげたいなって思ってる」

男「何だか、俺が会えそうな雰囲気じゃないな……」

女友「当たり前でしょ。バイトの事も関係あるかもしれないし、何か分かったら教えてあげるわね」


女さんがしているかもしれない、風俗系のバイト。
それは、ゆうが幽霊であることを否定する反証にもなりうるものだ。


ゆう「女さん、元気になるといいですね」

友「そうだな。女友と買い物に行けば、気分も晴れるさ。ポジティブに行こうぜ」

男「それもそうだな」


78
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/03(水) 21:12:57 ID:MVFKyXDw
友「ところでさあ、ゆうちゃんが死んだ原因は考えているのか?」

男「どうしたんだよ、唐突に――」

友「ゆうちゃんは死神から逃げ出してきたんだろ。それが本当なら、ゆうちゃんのことを探していると思うんだ」

男「確かに……」

ゆう「逃げ出したのではなくて、私だけ落ちてしまったんです」

友「だとしても、死神はゆうちゃんを探しているはずだろ」

ゆう「そう……ですね」

友「でも実際には、まだ捕まっていない。つまり、俺は死神が待ってくれているんじゃないかと思うんだ」

男「待ってくれている?」

友「だって、そうでないと説明が付かないだろ。死神なのに幽霊を見つけられない、なんて事はないだろうし」


80
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 19:13:04 ID:dJ6.hUgE
ゆう「待ってくれているなら、何のためでしょうか?」

友「そこで、ゆうちゃんの死因が関係してくるんだ」

女友「きっと、想いを遂げるのを待ってくれているのかも。未練があるから、死後の世界に入れなかったんでしょ?」

ゆう「未練ですか? 容赦なく連れて行かれたので、あまり関係ないと思います」

友「という事は……。まさか本当に見つけられない……のか?」

男「それは分からないけど、時間があるなら、ゆうの未練を遂げさせてあげたいよな」

女友「ゆうさんには、何かやり残した未練はないの? 例えば、したいこととか」

ゆう「私は、男さんが私でオナニーをしてくれれば幸せです。二人で一緒に気持ちよくなって精液をたくさん射精してくれたら、心がすごく満たされるんです//」

女友「そ、そうだよね……。ゆうさんは、そういうアプリだもんね//」


81
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 19:25:11 ID:dJ6.hUgE
女友「じゃあ、ゆうさんは幸せだから、やり残した未練はないのね//」

ゆう「今のところは……」

女友「でも聞く限りだと、男のことが好きなのに死んでしまったことが、ゆうさんにとって未練になっていると思うの」

ゆう「それも考えたことがあるんですけど、何だか違うみたいなんです」

女友「だよね~」

男「おい、納得するの早すぎ!」

女友「だって、男には彼女がいないでしょ。片思いの噂も聞いたことないし」

男「ぐぬぬ……」

ゆう「謎ですよね。私にライバルがいないのは嬉しいけど――」


82
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 20:00:53 ID:dJ6.hUgE
友「とりあえず、男はゆうちゃんと仲良くしてればいいよ。なあ、女友」

女友「そうそう。それが、ゆうさんの未練だしね」

ゆう「そういうことなので、また今夜もお願いしますね//」ルンルン

女友「えっ、また今夜も……なの?! ふ、ふうん……ソレってそんなにするものなんだ」カアッ//

ゆう「そうですよ。ねっ、男さん//」

男「ま、まあな……。なあ、友……」アセアセ

友「お、おう! 俺には分かるぜ、同志よ!」

女友「はあ……。男子って、本当に毎日そういうことをするんだ。何だか、幻滅しちゃうな……」ジトー

友「ちょっ、何で俺を見て言うんだよ?!」

女友「……」プイッ


83
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 20:32:10 ID:dJ6.hUgE
ゆう「女友さん。若い男性の中には、自己嫌悪で悩んでしまう人もいるんですよ」

女友「……そうなの?」

ゆう「はい。性的なことは悪いことだと思って、思春期の身体の変化に困惑したり、他人と比較して劣等感を感じてしまったり――」

ゆう「それなのに欲求が募ってしまうから、一人で射精をした後に悩んでしまうんです」


おいおい。
何か知らないが、急に語りだしたぞ。
エロアプリとして、変なスイッチが入ったのかもしれない。


84
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 20:37:13 ID:dJ6.hUgE
ゆう「だから、男さんみたいに健全な気持ちでオナニーを楽しめる人は、自分を大切にしている素敵な人だと思います」

ゆう「自分を大切に出来ない人は、誰かを大切にすることは出来ません」

女友「要するに、健全な気持ちで楽しんでいる男子は、みんなを大切に出来るって言いたいの?」

ゆう「私はそう思います。射精をすることは男性として自然なことだし、性差を想い合える女性のほうが素敵だと思いますよ//」

女友「性差を想い合う……か」

ゆう「はいっ。女友さんは優しいし、それが出来ると思います」

女友「ゆ、ゆうさんがそう言うなら……」


85
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 21:54:50 ID:dJ6.hUgE
友「女友、少し二人で話したいことがあるんだけど良いかな」

女友「ええっ?! この流れで言われたら、下心しか感じないんだけど……」

友「いやいや、普通の話だから」

女友「本当かなぁ……。じゃあ、向こうで話しましょうか」

友「そうだな」

女友「ゆうさん。さっきの話、ありがとう。また、おしゃべりしましょうね」ニコッ

ゆう「はいっ♪」


86
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/04(木) 22:18:26 ID:dJ6.hUgE
ゆう「あの二人、どんな話があるんでしょうね」

男「気になるのか?」

ゆう「ほら、内緒話って気になるじゃないですか~」チラチラ

男「多分、ゆうの話だと思う」

ゆう「わわ、私の話ですか?!」

男「二人とも、ゆうのことを色々考えてくれているんだ。それなりに感謝しないといけないな」

ゆう「はい。何でしょうね、私が死んだ原因と未練は……」ハァ


88
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 17:43:41 ID:2qpEWuWI
~部屋・日曜日~
ブブブ、ブブブ……。

ゆう「男さん、朝ですよ~♪」

男「うう、休日くらいゆっくり寝かせろよ」ぽちっ

ゆう「でも今日は、動物園に行く日です」

男「そうだけど、まだ早いだろ」zzz

ゆう「まだ早いって、この時間にセットしたのは男さんじゃないですかっ」プンスカ

男「そう、そのツッコミを聞きたくて早めにしたんだ」

ゆう「えっと……、なんでやねん!」ビシッ


89
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 18:23:33 ID:2qpEWuWI
~リビング~
母「おはよう。今日は休みなのに早いわねえ」

男「……おはよう。ちょっと、動物園に行こうかと思って」

母「動物園って、女友ちゃんとデートに行くの?」ニヤニヤ

男「いや、それはない」

母「もしかして……ここ最近、部屋でよく話をしている女の子?」


その言葉に驚いた。
まさか気付かれていたとは――。


母「やっぱり、そうなんだ……」ハァ


92
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 19:18:45 ID:2qpEWuWI
母「リビングにいたら、ときどき声が聞こえるのよね。何て言うのかな、アダルトチャット?」

男「ま、まあ……、それに近いことはしてるかも」


ゆうが来て、今日で14日。
何も言われないから、完全に油断していた。


母「あのね。アダルトサイトを見るのは良いけど、そういう場所で知り合った女性に会うのは絶対に認めないから!」

男「いやいや、そんな人と絶対に会うわけないし」

母「でも、その女の子と行くんでしょ?」


はあ……。
母さんから解放されるには、もう見せたほうが手っ取り早いかもしれないな。
俺は仕方なく、アプリを見せることにした。


93
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 20:03:03 ID:2qpEWuWI
男「今さら、見られて困るようなものじゃないけど――」

ゆう「は、はじめまして。私は、ゆうと申します」アセアセ

母「……」

ゆう「あ、あの、男さん。ついに私を、お母さまに紹介するという流れでしょうか?!」ドキドキ

男「そ、そんな感じかな」

ゆう「お母さま、いつも男さんに可愛がってもらっております。ふつつかものですが、よろしくお願いいたします!」ミツユビ

母「……?!」

母「ちょっと、男。何なの、このくすぐったい挨拶は!」

男「いや、俺に言われても困るんだけど……」


94
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 20:36:13 ID:2qpEWuWI
母「とりあえず、この子がチャットの相手なのは分かったわ。でも、本当にゲームなの?」

男「出会い系サイトなら、相手の親に挨拶するわけがないだろ」ポチッ


リンクを接続すると、ゆうはパジャマ姿になった。
ベッドの上で上体を起こしていて、早朝らしい寝起きのシチュエーションだ。


ゆう「い、今からするんですか?!」

男「……」

ゆう「もしかして、私は今、ベッドの下に隠していたエッチな本が見つかった的な状況なんでしょうか?!」アセアセ


新妻気取りだったけど、ようやく自分の立場に気付いたようだ。
一人でテンパっている姿が、何だか面白い。


95
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 20:45:30 ID:2qpEWuWI
ゆう「あのっ、お母さま! 私は男さんが好きだし、私でオナニーしてくれるとすごくうれしいんです。だから、一緒にいさせてほしいです!」ペコリ

母「おな、にい……」ジトー

ゆう「……!? きゃあぁぁっ、お母さまに口が滑ったぁっ!!」パニクリ

男「俺にどうしろと……」

母「……ねえ、男。この子、突拍子がなくて面白すぎるんだけど!」

ゆう「そ、そうですか?!」

母「隠していたエッチな本が見つかったとき、そんな気持ちになるんだ。でもね、削除するか決めるのは私だから♪」ニコッ

ゆう「あわわ……、その笑顔が怖いです」


96
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 21:32:42 ID:2qpEWuWI
男「無駄話は良いから、ゲームだと分かれば良いんだろ」


そう言って、俺はゆうのパジャマを脱がした。
そして、腕をぶんぶん振り回す。


ゆう「ひえぇぇっ……、やめてくださいぃぃっ//」グルングルン

男「これでゲームだって分かっただろ?」ポチッ

母「最近はこんなアダルトアプリがあるのね。ちょっと、私にもさせてみなさいよ」ニヤニヤ

男「いやいやいや。さっさと話を終わらせて、遊びに行きたいし。早起きした意味がないじゃん」

母「むむっ、それもそうね……」


97
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 21:56:19 ID:2qpEWuWI
ゆう「そ…それで、私はどうなるのでしょうか?」オドオド

母「それなんだけど、アダルトサイトの月額料金によっては、退会・削除してもらうから」

男「それなら大丈夫。無料アプリなのは確認してあるし」

母「ふうん……。まあ、そういうことなら好きにすればいいわ」

ゆう「じゃあ、私はお母さま公認のアダルトアプリということですね//」ヤッタネ!

母「そう言われると、微妙な気持ちになるんだけど……」

母「男、フィルタリングの設定は確認しておくけど、有害アプリには気を付けなさいよね」

男「分かった。じゃあ、もう良いよな」

母「……別に良いわよ」ハァ

男「夕方には帰ってくるから」ガチャリ


98
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 22:38:57 ID:2qpEWuWI
~外~
ゆう「いや~、一時はどうなるかと思いましたねえ」

男「ゆうが余計なことを言うからだろ……」

ゆう「すみません。でもお母さま公認になれたし、今まで以上に頑張りますね//」テヘッ

男「じゃあ、楽しみにしてるから。だけど、母さんがリビングにいるときは気を付けないといけないな」

ゆう「そうですよね。思い返すと恥ずかしいです……」カアッ//

男「まあ、過ぎたことは考えても仕方がない。気を取り直して、動物園に行こうか」

ゆう「そうですね。動物園に行きましょう!」


99
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/05(金) 22:48:01 ID:2qpEWuWI
男「でもせっかく遊びに行くんだし、服を着替えなくて良いの?」

ゆう「それはその……、着替えは出来ないんです」シュン


ゆうは、いつも同じ服を着ている。
リンクを接続すると着替えられるが、さっきみたいにアダルト機能に傾倒してしまい、日常会話に制限がついてしまう。


男「ごめん。幽霊だし、そういうものだよな。死んだときに着ていた服?」

ゆう「……それは分かりません。だけど私は、この洋服が一番好きなんです♪」

男「そうなんだ。それじゃあ、マナーモードにするから」

ゆう『はいっ』


104
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/06(土) 22:28:07 ID:B3B62CSc
~動物園~
ゆう『休日の動物園は、家族連れやカップルが多いですね~』

男『スマホ片手に歩いているのは、俺だけか……』キョロキョロ

ゆう『いえいえ、私たちもデートじゃないですか♪』ルンルン

男『そうだよな。ゆうとデートだよな』

ゆう『はいっ♪ でも、歩きスマホは危険なので止めてください。バッテリーも心配です』

男『分かった。撮影ポイントになったら見せてあげるよ』

ゆう『お願いします』


105
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/06(土) 22:42:57 ID:B3B62CSc
俺はまず、サファリコーナーに行くことにした。
そこのキリンに赤ちゃんが産まれ、話題になっているのだ。


男「アングルはこの辺かな」

男『ゆう、見える?』

ゆう『この動物はキリンさんですね! 首が長くて、フレームに収まりきらないです』

男『でも、あのキリンなら大丈夫だと思う』

ゆう『あっ、この子は小さいですね』

男『まだ生まれたばかりの、赤ちゃんキリンだからな』

ゆう『そういえば、キリンさんの赤ちゃんが産まれたんですよね。この動物園のHPを見ると、成長日記が更新されています』

男『ゆうはネットも使えるのか……』

ゆう『はい。赤ちゃんキリン、かわいいです//』


106
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/06(土) 22:50:13 ID:B3B62CSc
ゆう『キリンさんの赤ちゃん……か』

男『お母さんに付いて歩く姿が、かわいいよな』

ゆう『はい。私はもう死んでしまったので、新しい生命って応援してあげたくなります』ファイト!

男『応援か……。ゆうらしいな』

ゆう『天国に行けたら、私も生まれ変われるのかなあ』

男『そのための記憶探しでもあるし、ゆっくり楽しもうよ』

ゆう『そうですね。人が増えてきたし、移動しましょう』

男『じゃあ、先にあの建物に行ってみようか』


107
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/06(土) 23:05:21 ID:B3B62CSc
ゆう『きゃあぁっ! 世界のネコ展ですって//』

男『今月15日までの特設コーナーだってさ。間に合って良かったね』

ゆう『はうぅ// ネコかわゆすぅ!』

男『見てみて、あのネコ』サッ

ゆう『クロアシネコ? 何あれ、ちっさかわいぃ//』


解説には絶滅危惧種と書いてある。
世界一小さい猫で、足が黒いからクロアシネコらしい。


男『日本で見られるのは奇跡かも』

ゆう『絶滅危惧種なんだ。こんなに可愛いのに、いなくなったら寂しいよね……』

男『そうだよな』

ゆう『……! カメラを左に動かしてっ。何かいるっ!』

ゆう『しっぽがモコモコで可愛い~//』

ゆう『あの子、こっち見てるぅ//』キャッキャッ


109
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 00:00:36 ID:CXUlj0K6
ゆう『世界のネコ展、癒やされました~//』

男(スマホを向けるのが大変で、俺は疲れたよ――)

ゆう『次は、どの動物に会いましょうか?』

男『じゃあ、次はライオンを見に行こうか』

ゆう『また、にゃ~ですね! 百獣の王の貫禄を見せてもらいましょう♪』ルンルン

男『にゃ~って時点で貫禄がないし……』

ライオン「――」チラリ

ゆう『おおっ! どっしり構えてますね。あれは獲物を狙う目ですよ、きっと』

男『獲物か……。そういえば、お腹が空いてきたな』

ゆう『ええっ! もしかして、ライオンさんを狙っているんですか?!』

男『そんな訳ないだろ。ネコ展にずっと居たから、もうお昼だし』

ゆう『あれっ、もうそんな時間なんですか? じゃあ、昼食にしてきてください』


110
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 00:08:21 ID:CXUlj0K6
・・・
・・・・・・
ゆう『今日は楽しかったです♪』

男『俺も楽しかったよ。世界のネコ展が、やっぱりヒットだよな』

ゆう『はいっ! 仲良くじゃれあう姿が、すっごくキュートでした//』

男『ネコ画像も保存したし、いつでも参照すると良いよ』

ゆう『えへへ、ありがとうございます♪』

男『他に良かったことってない?』

ゆう『そうですねえ。絶滅危惧種の動物や赤ちゃんに出会って、生きるって素敵なことなんだなと思いました』

ゆう『そう思えたのが死んでからだなんて、ちょっと遅いんですけどね……』

ゆう『動物園に来て、本当に良かったです//』


111
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 00:10:46 ID:CXUlj0K6
男『それじゃあ、生前の記憶は何か思い出せた?』

ゆう『記憶と言われると、まったく……』

男『……そうか』

ゆう『すみません。せっかく、連れて来てくれたのに』

男『別にいいよ。ゆうが楽しんでくれたし、俺もそれが嬉しいから』

ゆう『ありがとうございます。男さんと、またデートに行きたいです//』ニコッ

男『ああ、また行こうな』


115
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 20:58:01 ID:CXUlj0K6
ゆう『男さん、動物園の隣に公園がありますよね。そこで休んでいきませんか?』

男『そうみたいだな。ちょっと散歩して行こうか』


木漏れ日を浴びながら、散歩道を上っていく。
やがて、木々に囲まれた広場にたどり着いた。
どうやら、森林公園のようだ。


ゆう『ネットには人気スポットって書いてあったけど、誰もいませんね』キョロキョロ

男『動物園で歩き疲れた後に、家族連れが来るような場所じゃないと思う。だから、こんなものじゃないか?』

ゆう『でもこれなら、音声会話が出来ますよね。文字だとラグがあるし、バッテリーも大丈夫そうだから』

男『そうしようか。ゆうの声、しばらく聞いてないし』


そう思い、マナーモードを解除した。


116
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 21:11:09 ID:CXUlj0K6
ゆう「ねえ、ここでエッチをしませんか?」

男「話せるようにした途端、すぐにお誘いか……。外でするようなことじゃないだろ」

ゆう「でも私は、どうしてもここでしたいんです。お願いします……//」

男「どうしてもここで?」

ゆう「はいっ、どうしてもです。私も動物みたいに、自然を感じながらしてみたいんです//」テレッ

男「青姦ねえ」

ゆう「だめ……ですか?」


117
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 21:46:22 ID:CXUlj0K6
男「……分かった。ゆうを気持ちよくしてあげるよ」

ゆう「……// うれしいっ!」


どうせ人が来ても、スマホをいじっているようにしか見えないだろう。
そう思い、リンクを接続した。
背景が部屋から公園に変わり、ゆうの服がカジュアルな装いに変わる。

それを見て、ふと疑問に思った。
アプリの背景となっている公園が、この森林公園とは違う場所だったからだ。
もしかすると、アダルト機能の背景はゆうの記憶と関係しているのかもしれない。


男「ゆうはここで何をしたい?」

ゆう「公園でしか出来ないことをしたいです//」

男「じゃあ、ブランコまで歩いていけるかな」

ゆう「あ、あれですね」トテトテ


118
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 21:56:58 ID:CXUlj0K6
男「じゃあ、座らずに跨ってくれる?」

ゆう「……? それで、どうするつもりですか」


ゆうは不思議そうに、ブランコに跨る。
俺はメニュー画面を開いて、重力の設定を『直接入力』にした。


ゆう「わわっ! そんなことをしたら、私、お星様になっちゃいます!」

男「この機能、背景に対して直接入力が出来るだろ」

ゆう「それはそうですけど……」


つまり――。
ブランコの重力だけを反転させることも出来る。
言うなれば、ポルターガイストを引き起こせるのだ!


119
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 22:53:14 ID:CXUlj0K6
ブランコを長押しタップすると、椅子が上方向に落ち始めた。
しかし跨っているので、ゆうに縄が引っかかる。


ゆう「きゃうん……// な、縄が食い込んでっ//」

男「痛くない?」

ゆう「だ、大丈夫。下着くらいで、ちょうど良い刺激だと思う」

男「分かった。じゃあ、一度下ろすからズボンを脱ごうか」


俺はブランコを下ろし、ズボンを脱がせた。
そして下着姿となったゆうに、再びブランコを舞い上げる。


ゆう「きゃふんっ……! あっ、これっ……、これくらいが気持ちいいっ//」

男「そっか。ゆうはブランコが気持ちいいんだ?」


そう言って、ブランコをぐいぐいと引っ張った。
その度に縄が陰部に食い込み、ゆうが嬌声を上げる。


ゆう「ひゃうんっ……、気持ちいいのぉ。あぁっ、ブランコ気持ちいいよぉっ……!」


120
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 23:18:23 ID:CXUlj0K6
ゆう「ああっ、いいよぉ// 縄ブランコ……、ぐいぐい食い込んでるぅっ//」

男「じゃあ、ここの縄を揺らすとどうなるのかなぁ」

ゆう「あんっ……あぁっ。クリクリを弾かないでぇっ……//」

ゆう「……らめぇ……ぃい//」ユサユサ


淫らな声が、森林公園に響く。
俺はゆうのシャツを脱がせて、ピンク色のブラジャーを外した。

そして、溢れ出たおっぱいで縄を挟ませる。
擬似パイズリをさせながら、乳首をさわさわと刺激した。


ゆう「男さん、気持ちいい……。はうんっ……ぁっ、んんっ//」ハァハァ

男「ゆうは公園でこんなことしちゃうんだ」ニヤニヤ

ゆう「お外でこんなことしてる。ゆうはエッチなことしてるの//」


121
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 23:33:20 ID:CXUlj0K6
男「じゃあ、ブランコをバイブにしてあげるよ」ニヤリ

ゆう「……ぇっ?」


ブイィィィンッッ


ゆう「いやあぁぁっ、あぁぁ……らめぇぇ…………」

ゆう「はうぅぅっ……// いぃっ……、もっと、もっとぉっ…………」


スマホのバイブを振動させると、ゆうが悶え始めた。


ゆう「んんんっっ…………はうぁ、いぃっ、いいぃっ!」


おっぱいに挟まれ、外性器に食い込み、会陰部とお尻を通っている縄ブランコ。
それが激しく微振動することで、いくつもの性感帯を刺激し、ゆうを快感に飲み込んでいく。


122
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 23:46:20 ID:CXUlj0K6
ゆう「はうぅぅ、あふん…あぁ……ああん! だめぇ、らめぇ……っ!」


快感に飲まれて足腰が立たなくなり、ゆうはしゃがみ込んだ。
しかし、ブランコとゆうでは重力の方向が違う。

だから自分の体重だけではなく、
ブランコの椅子が加重となって、縄バイブがよりきつく食い込むことになる。


ゆう「あひゃうっ! んぐぅっ……あぁぁっ!」

ゆう「もうだめぇぇ……、ううぅん、ああっ! らめっ……いきそう、いぐぅっっ……」

男「ゆう、ブランコでいっちゃうのか?」

ゆう「イクぅっ! ブランコれ、いっちゃうのぉおっ……」

ゆう「イクうぅぅっ……!」ビクビクッ


123
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/07(日) 23:58:38 ID:CXUlj0K6
ゆう「はあはあ……//」

ゆう「もうどうにかなっちゃいそう……//」ハァハァ


ゆうが絶頂に達したので、スマホのバイブを切った。
そして重力設定を『オフ』にして、ブランコに座らせてあげた。


男「無駄そうな機能も、考えればいろんな使い方があるもんだな」

ゆう「ブランコ……、すっごく気持ちよかったよ//」ハァハァ

男「ポルターガイストでエッチをしたのは、ゆうくらいじゃないか? 本当にいやらしい幽霊だよな」ニヤニヤ

ゆう「だって、私は男さんとエッチをするのが好きだもん//」エヘッ

男「すごく喘いでいたから、もう俺まで興奮してきたし……」

ゆう「じゃあ、今度は男さんが気持ちよくなってね//」


127
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/08(月) 21:09:11 ID:ypNAQSbY
男「さすがに、俺は外で出来ないって」

ゆう「ここにいるのは私たちだけだよ。誰も見てないから大丈夫//」


ゆうはそう言うと、ショーツを脱いで手に取った。
そして、大きく広げる。


ゆう「ほら、こんなに濡れちゃいました// い……いやらしい音が聞こえてしまうくらい、ヌルヌルになっているんですよ//」クチュクチュ

男「本当に今日のゆうは大胆だな」ハァハァ

ゆう「この開放感がそうさせるのかも。だから、私が男さんを射精させてあげたいの//」


確かに人はいない。
ゆうがエロ過ぎて、我慢も出来そうにない。
だったら、早く抜けば見つかることはない……かもしれない。


男「分かった。さくっと抜くことにするか」

ゆう「だったら、私は男さんとセックスしたいです。一緒に気持ちよくなりたいです//」


129
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/08(月) 21:43:56 ID:ypNAQSbY
男「意味が分からないんだけど」

ゆう「そ、そうだよね……。だけど大丈夫!」

ゆう「スマホのバイブ機能でカメさんを刺激すれば、男さんも一緒に気持ちよくなれるんです//」エッヘン

男「ゆうがそこまで言うなら、今日はそうしてあげるよ……」

ゆう「ふふっ// じゃあ、移動します」


ゆうはそう言うと、脱ぎ捨てた衣服を拾ってシーソーに移動した。
ベルトで地面のタイヤと固定し、腰ほどの高さから衣服を敷いていく。
そして、仰向けに寝そべった。


130
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/08(月) 21:51:23 ID:ypNAQSbY
ゆう「準備オッケイです//」

男「ブランコの次はシーソーか」

ゆう「えへへ// もう我慢できません。お願い……します//」


艶めかしい表情で、ゆうがこちらを見詰めている。
腕を軽く組み、寄せ上げられたおっぱい。
すでにトロトロの女性器からは、陰唇が開いてピンク色の膣前庭が見えている。

俺は木陰でパンツを脱いで、スマホのバイブを起動させた。


131
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/08(月) 22:24:11 ID:ypNAQSbY
ゆう「んんっ……! あぁ、ぃぃっ……」

ゆう「一緒に気持ちよくなりたい。……こっちに来てっ、男さん……//」クチュクチュ


俺は覚悟を決めて、陰茎にスマホを近付けた。
そして、硬くなった筆でゆうの身体をタップする。


男「ぬおっ……?!」ビクッ

男「バイブって、かなり気持ちいいな……」ハァハァ

ゆう「あぅうっ……ぃい、私も……気持ちいいぃっ//」


裏スジや亀頭への微振動。
そして屋外の開放感と淫らに喘ぐゆうの姿が、興奮のボルテージを上げていく。
もう、二人で快感を貪ること以外は知覚できない。


132
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/08(月) 22:26:36 ID:ypNAQSbY
ゆう「ぅくうぅっ……、んんっ、あぁぁっ……//」クチュクチュ

ゆう「……男さん、いれてほしい……。私をもっと……感じさせてほしいのぉっ」

男「わ……、分かった」スルスル

ゆう「……あぁ……いいぃ。いっぱい当たってる……」

ゆう「はうっ…中に入りそう……、入っちゃいそうっ//」ヌチュヌチュ


いやらしく開いた陰唇と剥けたクリトリスを、陰茎で刺激する。
それはセックスというより、スマタかもしれない。
それでも、よがり声とバイブの振動が射精感を急激に高めていく。


133
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/08(月) 23:07:31 ID:ypNAQSbY
男「ごめん、もうイきそう!」

ゆう「もういっちゃうの? 出してっ、いっぱい精液出してっ//」

男「イクッ!!」

ドピュッ
ドピュドピュッ

ゆう「んぅっ、私も……いっちゃうぅぅっ…………」ビクビクッ

男「はぁはぁ……。ゆう、気持ちよかったよ//」

ゆう「……はいっ、私もです//」


ゆうはそう言いつつ、中指を膣に挿入した。
シーソーの上で、浅く深く、何かを確かめるように。


138
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 22:10:51 ID:81KkJ4qs
・・・
・・・・・・
ゆう「ねえ、男さん。私はどうして死んでしまったんだろ……」


ベンチに座って木々を眺めていると、ゆうが気落ちした声で話し掛けてきた。
その表情には愁いが混じっているように見える。


男「死んだって、急にどうしたの?」

ゆう「それはその……。上手く言えないんですけど、死んでいることに気付いてしまったんです」シュン

男「でも死んでいることは、最初から自分で言ってたじゃないか。もしかして、つらい記憶を思い出したとか?」

ゆう「そういう訳じゃなくて……。それに私は――」


139
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 22:14:10 ID:81KkJ4qs
男「ひょっとして、幽霊的な悩みなのかな」

ゆう「……はい、そうだと思います」

男「そういうことなら、俺や女友に相談してくれれば良いから。何か、力になれることがあると思うし」

ゆう「……ありがとうございます。心配かけて、ごめんなさい」

男「謝らなくていいよ。いつでも聞いてあげるから」

ゆう「……はい」


140
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 22:53:22 ID:81KkJ4qs
ゆう「……! 女友さんからメールが来ました」

トゥルルル~ン♪

男「ほんとだ、何だろ?」



From:女友
件名:何してた?

本文:
私は女さんと買い物してたよ♪ 男は今、何してた? 



男「……どうでもいいな」



141
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 23:07:33 ID:81KkJ4qs
ゆう「ええっ、無視するんですか?!」

男「返す必要ないだろ」

ゆう「でも友達なんだから、何か一言くらいは……」

男「仕方ないなぁ」


To:女友
件名:Re:何してた? 

本文:
別にいいだろ


男「これでよし」

ゆう「そんなメール。女友さん、怒りますよ」

男「大丈夫だって。どうせ学校で会うんだし、用事があれば聞いてくるだろ」

ゆう「はぁ……」

男「それじゃあ、家に帰ろうか」


142
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 23:32:01 ID:81KkJ4qs
アカウント:ゆう
>メール
>新規作成


To:女友
件名:ゆうです

本文:
女友さん、こんにちは。
今日は動物園に行って、公園でセックスをしました。
でも、私では繋がることが出来ないんですよね……。(>_<)

明日、悩みを聞いてもらえないでしょうか??
私は男さんに取り憑いて、セックスをしたくなるように頑張りました。
でもそれは、間違いだった気がするんです。
お願いします。(T_T)


>送信
>削除しますか? Yes


143
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 23:38:25 ID:81KkJ4qs
~学校・お昼休み~
女友「男、ちょっといい?」


昼食を食べ終えると、女友が話し掛けてきた。
声色からして、真面目な話があるようだ。


男「……何?」

女友「ゆうさんと二人で話したいことがあるから、スマホを貸してくれないかなあ」

男「話したいこと?」

女友「うん。昨日女さんに会ったんだけど、そのこととかちょっとね」

男「そういえば、女さんと買い物に行ってたんだっけ。バイトの話はどうだった?」

女友「バイトはした事がないんだって。考えてみれば、未成年だし出来るわけないよね」


144
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 23:41:12 ID:81KkJ4qs
女さんは風俗系のバイトをしていなかった。
それによりアダルトサイトの外部サーバにゆうの情報がある可能性が消えたので、ゆうは幽霊だと確定したことになる。


女友「そういうことだから、スマホ貸してくれない?」

男「そうだな……。教室から持ち出したり、余計なところは触るなよ」

女友「……しないわよ。ゆうさんとは文字入力でも話せるんだっけ」

男「今、その状態だから」

女友「じゃあ、授業が始まるまでには返すね」


女友はそう言うと、席に戻っていった。


149
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 20:46:58 ID:cClXCgMs
男「はぁ……。ゆうがいないと、時間を持て余すな……」

友「そうだろうと思って、俺が来てやったぞ!」


友が前の席に座り、得意気な顔を見せた。
相変わらず、調子のいいやつだな。


男「何か、面白いネタでもあるのか?」

友「ゆうちゃんが来て、もう二週間だろ。最近、そういう小説とか漫画にはまっててさあ。今、色々と読んでるんだ」

男「そうなのか」

友「それで考えてみたんだけど、意外とよくあるネタなんだよな」


150
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 21:11:39 ID:cClXCgMs
男「よくあるネタ?」

友「幽霊・妖怪ネタや動物の擬人化は、もはや定番中の定番だろ」

男「言われてみれば、そうだなあ。どれも読んだことがある」

友「そうだろ。しかも人形に魂が宿ったり、電化製品や食べ物が擬人化する物語まであるんだ」

男「つまり、どういうことだよ」

友「死んだ人間の魂がスマホに宿っている訳だから、ゆうちゃんは幽霊ネタメインの人形ネタだと思うんだ」


151
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 22:16:19 ID:cClXCgMs
男「なるほどねえ。それで、そういう本を読んでどうするんだ?」

友「使い古されたネタだし、パターン化されているだろ。だから、ゆうちゃんがどうなるか参考になるはずだ」

男「お前、すごいな……。それで、今後の展開の参考になりそうな本はあったのか?」

友「もちろん! ゆうちゃんは幽霊ネタメインの人形ネタだろ。その系統の恋愛モノは、どんな展開になると思う?」

男「恋愛モノ?」

友「ゆうちゃんは男が好きだし、どう考えても恋愛モノじゃないか」

男「それもそうか。幽霊ネタなら、最後は成仏してエンディングだよな……」

友「死神も探しているはずだし、俺も一番可能性が高いエンディングだと思う。そして、生まれ変わって幸せになるパターンだろうな」


152
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 22:47:14 ID:cClXCgMs
男「生まれ変わり……か。じゃあ、人形ネタとしてはどうなるんだ?」

友「そもそも、宿っている魂が幽霊だからなあ……。ラストは同じだろうけど、人形に魂が宿った理由が見せ場になりそうだ」

男「要するに、エロアプリになった理由が見せ場なのか」

友「はっきり言って、考えるまでもないけどな。エロいこと以外に使えないし」

男「まあな。でも、ゆうは初対面のとき、『死んだらアプリになるのでしょうか?』って戸惑っていたぞ」

友「あー、そうか。ゆうちゃんは落ちてきた訳だし、空から女の子が降ってきた系の、押し掛けヒロインの可能性があるのか……」

男「そうだとしても、ゆうの未練を遂げさせてあげたいし、それが大切なことは変わらないよな?」

友「確かにそうだな。未練を遂げるのが、恋愛モノのお約束だしな」

男「なるほど。色々と参考になったよ」


153
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 22:57:11 ID:cClXCgMs
友「いや、話はまだ終わってないから。実は、幽霊ネタにはもう一つのパターンがあるんだ」

男「何なんだよ、もう一つって……」

友「それは生き霊ネタだ。危篤状態や不思議な力で、幽霊のように具現化するパターンだよ」

男「それはないな。ゆうは死神に回収されたんだから……」

友「すまん、俺の言い方が悪かった。男には彼女がいないのに、ゆうちゃんは男のことが好きだろ。それって、時系列がずれていると思わないか?」

男「まさか、タイムスリップとか言うつもりじゃないだろうなあ」

友「そう、そのまさかだ。この今現在、生きているゆうちゃんがいるんだ!」


154
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 23:17:18 ID:cClXCgMs
男「別にタイムスリップじゃなくても、押し掛けヒロインなら、最初から好感度が高いものなんだろ」

友「でもそれだと、女さんと同じ容姿である必然性がないじゃないか」

男「……まあな。それで、タイムスリップか」

友「しかも生き霊ネタなら、生前の記憶がないことも説明出来るんだ」

男「記憶がないことに理由があるのか?!」

友「生き霊ネタはエンディングでヒロインに逢うから、幽霊の記憶を曖昧にしないと物語にならないだろ。もし記憶を鮮明に覚えていたら、オープニングでヒロインに会って終わってしまうからな」

男「なるほど。もし生き霊ネタなら、最終的に女さんに逢えることになるのか……」


彼女が出来るなら、
それはそれで魅力的な話かもしれない。


155
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 23:27:37 ID:cClXCgMs
友「でも、そう単純じゃないんだよな……。ゆうちゃんは、タイムスリップをしている幽霊だから」

男「……!」


ゆうは間違いなく幽霊だ。
もし本当にタイムスリップをしているならば、女さんが死んでしまう可能性があることになる!


男「タイムスリップなんて、非現実的じゃないか?!」

友「現実世界とあの世の時間の流れが同期していると、男は証明出来るのか?」

男「……出来ないな。ゆうも死んだときの記憶がないし」

友「それならば、タイムスリップが実在すると仮定しても問題ないだろ」

男「まあなあ……。ゆうの説明をするには、便利なSFネタだよな」


156
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 23:34:00 ID:cClXCgMs
友「でもそうなると、未来で女さんが死ぬことになるんだよな……」

男「それなんだけど、ゆうの死因が一向に分からないんだ」

友「でも、分かっていることもある。例えば、ゆうちゃんになる条件とか」

男「ゆうになる条件?」

友「ああ、これはループものだろ」

男「そうか。将来、俺の彼女がゆうになるのか……」

友「いや、それでは不正確だ。男が好きだという気持ちが、ゆうちゃんになるための条件なんだ。好きだからといって、付き合っているとは限らない」

男「細かいな……。だとすれば、俺が誰からも好かれなければどうなるんだ」

友「その場合は、誰もゆうちゃんにならないと思う」


157
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 23:49:03 ID:cClXCgMs
男「つまり、女さんに好かれなければ、女さんはゆうにならないのか」

友「確かにならないけど、死なないとも限らない」

男「だよな……。恋愛感情と死の原因に、関連性があるか分かってないもんな」

友「だから俺は、女さんに会うべきだと思う」

男「でもそうしたら、ゆうはどうなるんだ?」

友「パターン的には、二種類だと思う。成仏する場合と、女さんに魂や記憶が受け継がれる場合」

男「女さんに記憶が受け継がれるっていうのは、ある意味生き返るってことだよなあ?」

友「そうだろうな。生き霊ネタなら、お約束のエンディングだ」


158
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/10(水) 23:58:17 ID:cClXCgMs
動物園に行って、ゆうは『生きることは素敵なことだ』と感じていた。
もし生き返れる可能性があるならば、それを模索するべきだ。
そうすれば、女さんの命を助けるだけではなくて、女さんの魂をも救うことになる。

ゆうの未練と死の原因。
それを知るためにも、まずは女さんに会ってみるべきだ。


男「友、ありがとう。女さんに会わせてもらえないか、女友に頼んでみるよ」

友「俺は、女さんを彼女に出来るチャンスだと思うぞ。オトコなら頑張れ!」


161
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/11(木) 18:58:07 ID:J3a3P65A
男「女友、ちょっといいか?」

女友「あっ、ちょうどいい所に! 今日じゃないんだけど、一晩だけスマホを貸してくれないかなあ」


女友に声を掛けると、とんでもないことを頼まれた。
どこの世界に、スマホを貸すやつがいるんだよ。


男「スマホを貸すなんて、出来る訳ないだろ」

女友「じゃあ、夜までには返すから。ねっ、貸してくれない?」

男「いやいや、絶対に無理だから。女友だって、俺に貸せないだろ」

女友「だよね……」

男「そもそも、どうして貸さないといけないんだよ」

女友「えっと……。確かめたいことがあって、ゆうさんを女さんに会わせたいの」


162
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/11(木) 19:41:50 ID:J3a3P65A
男「ゆうを女さんに会わせるなら、俺も一緒に行く」

女友「えっ?! それはちょっと困るんだけど――」

男「さっき友と話していて、ゆうがタイムスリップをして来た可能性があると分かったんだ」

女友「タイムスリップ?!」

男「ああ、女さんとゆうは似ているんだろ」

女友「……うん、そうだけど」

男「もし女さんがゆうなら、これから死ぬことになる」

女友「……!」

男「だから、俺は女さんを助ける方法を考えたいんだ。ゆうの未練や死の原因を探るためにも、女さんに会わせてほしい!」


163
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/11(木) 20:47:49 ID:J3a3P65A
女友「男の言いたいことは分かったわ。でも、今は会わないほうが良いと思う」

男「どうしてだよ。別に二人きりじゃなくても良いから、何とかならないかな」

女友「もし私の想像通りなら、男は知るべきだけど会うべきではないと思うの」

男「それって、どういう意味なんだ?」

女友「ごめん。まだ不確実だし、私の口から言えることじゃないと思うから――」


女友はそう言うと、ちらりとスマホを見た。
ゆうが何か言っているのかもしれない。


女友「はぁ……。ゆうさんが、男も一緒に行ったほうが良いだって」

男「じゃあ、それで決まり……なんだな?」

女友「そんな訳ないでしょ。私は反対だし、決めるのは女さんなんだから」

男「それもそうだな」


164
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/11(木) 21:07:53 ID:J3a3P65A
女友「それで女さんに会う日だけど、明後日の放課後に会えないか聞いてみる」

男「明後日か」

女友「女さんに会いたいなら、男が私たちに予定を合わせてね。日付が決まったら連絡するから」

男「分かった。女友に任せるよ」

女友「それと女さんに会うまで、ゆうさんとエッチなことをするのは我慢してくれないかなあ」

男「何でだよ」

女友「ほら、ゆうさんはアダルトなアプリでしょ。女さんにそっくりだし、そのアプリでしているなんて知ったら、男の第一印象が悪くなるじゃない」

男「ま、まあ、確かにな……」

女友「会わせてあげる努力をするから、それまで我慢してね」

男「お……おう」


165
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/11(木) 21:57:31 ID:J3a3P65A
~放課後・部屋~
ゆう「男さん、女友さんからメールです」

トゥルルル~ン♪

男「おっ、来た来た」


From:女友
件名:決まったよ

本文:
明後日の放課後に女さんの家に行くことになったから。
予定空けといてね。


男「了解っと」ポチッ


167
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 19:29:06 ID:KzBDT.Ng
ゆう「いよいよ、女さんに会えるのですね……」

男「そうだな。女さんに会うことで、ゆうの未練や死の原因が分かると良いな」

ゆう「……ねえ、男さん」

ゆう「男さんは、女さんと付き合いたいですか? 死んでいる私より、生きている女さんのほうが良いですか?」


ゆうは物憂げに言った。
やはり、昨日から様子がおかしい。


男「ゆう……。昨日から、何を悩んでいるんだ。良かったら、話してくれないかな」


168
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 20:23:15 ID:KzBDT.Ng
ゆう「……」

ゆう「私は……、男さんに謝らないといけないことがあります」

男「謝るって、何を?」

ゆう「私は男さんに取り憑いています。だから、私が誘えば男さんはエッチをしたくなるんです」

男「……はっ? 取り憑いてる?」

ゆう「エッチをしたくて取り憑いたことは、話したことがありますよね……」


そういえば、会った頃にそんな話をしたことがあるような気がする。
すっかり、そんな設定は忘れていた。


169
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 20:52:59 ID:KzBDT.Ng
男「思い出したよ。確かにそんな話をしたっけ……」

ゆう「つまり、そういうことなんです。私は未練ではなくて、強い欲望を持っている幽霊だったのです」

ゆう「そして昨日、私はどうしてもしたくなりました。私は私の欲望のために、してはいけない事をしてしまったんです」

男「俺がしたくなるように誘った……のか」

ゆう「はい……」

ゆう「それなのに、死んでいる私では繋がる事が出来なかったんです」

ゆう「笑っちゃいますよね……。あんな事をしたらダメなのに、分かっていたはずなのに――」

男「昨日から、そのことで悩んでいたのか……」

ゆう「本当にごめんなさい。ごめんなさい……」ポロポロ


170
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 21:34:50 ID:KzBDT.Ng
男「俺はゆうに出会って、思っていた事があるんだ」

ゆう「何を……ですか?」グスン

男「セックスはお互いに想い合う気持ちが大事なんだなって――」

男「ゆうが気持ち良さそうだったり、少し痛そうな顔をしたり……。そんなゆうを見て、自分の気持ちを押し付けるだけじゃなくて、想い合う気持ちが大切なんだなって知ることが出来たんだ」

男「現実的にはオナニーなんだろうけど、そう思えるようになったのは、ゆうのお陰だと俺は思う」


それが正直な気持ちだった。
ゆうに出会わなければ、気付けなかったかもしれない。


171
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 21:47:26 ID:KzBDT.Ng
ゆう「私のおかげ……なんですか?」

男「そうだよ」

ゆう「お役に立ててうれしいです。それなのに、私は昨日――」

男「ゆうはセックスのつもりだったんだろ?」

男「セックスなら、一人で出来ない。ゆうが間違えたと思うなら、俺も一緒に間違えたんだ」

ゆう「でもっ、でも……」

男「一緒に間違えたなら、一緒に反省しよう。人は失敗から学ぶものなんだし」

ゆう「一緒に反省……」

男「俺も駄目だと思っていたのに、結局してしまったんだ。俺の方こそ、ごめんな――」


172
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 22:02:40 ID:KzBDT.Ng
ゆう「男さんも、女友さんと同じことを言うのですね……」

男「女友と同じこと?」

ゆう「いえ……、何でもありません。ただ、やっぱり私はもう駄目なんです」

男「もう駄目って、何がだよ」

ゆう「セックスをしたくて取り憑いていたのに、絶対にセックスは出来ないんです! 私では、男さんと結ばれる事はないんです」

ゆう「こんなの、あんまりじゃないですか……。気付かないふりをしたままでいたかった――」ウゥッ


ゆうは未練を遂げるために、エロアプリになったのかもしれない。
しかしその身体は、膨らんだ欲望に応えられるものではなかったのだ。


173
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 22:23:06 ID:KzBDT.Ng
ゆう「……ねえ、男さん。正直に答えてください」グスッ

男「分かった」

ゆう「男さんは、女さんと付き合いたいですか? 死んでいる私より、生きている女さんを選びますか?」


どう答えても、ゆうは悲しむことになるじゃないか。
しかし、俺は一つの可能性を信じて、正直に答えることにした。


男「俺は女さんを選ぶ」


174
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 22:35:21 ID:KzBDT.Ng
ゆう「……ぁ…」

ゆう「そっ、そう……ですよね。私、振られちゃいましたね」

ゆう「でも……、ありがとうございます」ウウッ

男「人の話は最後まで聞けよ」

ゆう「聞けって言われても、私はもう終わったんです――」

男「ゆうの思い出は今、その魂に刻まれているんだろ」

ゆう「そ……そうだと思います」

男「だから、俺は女さんを選ぶんだ!」

男「女さんの死の原因を取り除くことで、女さんとゆうの魂が一つに戻るはずなんだ。俺は二人の魂を守るために、女さんを選ぶんだ!」


175
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 22:50:02 ID:KzBDT.Ng
ゆう「な……、何を言ってるんですか?! 変な冗談は止めてください!」

男「落ち着いて聞けよ。ゆうは未来から来た可能性があるんだ」

ゆう「み、未来から?!」

男「そうだ。女さんが死んで、ゆうになった可能性がある。つまり女さんを助けると、ゆうは死ななかったことになって生き返れるんだ」

ゆう「うそ……。そんなことがあるはずないっ!」

男「確かに断定は出来ない。だけど、この方法なら、ゆうを救えるかもしれない。そして、俺とずっと一緒にいられるんだ!」


176
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 22:59:30 ID:KzBDT.Ng
ゆう「男さん……ずるいです!」

ゆう「私はこのまま、男さんを好きでいても良いんですか? 私をここから出してくれるんですか?!」

男「俺を信じてくれ。女さんとゆうを幸せに出来るように頑張るから」

ゆう「だったら、今から私でオナニーをしてください。好きでいて良いなら、それを示してほしいんです」

男「今さらだけど、女友と約束をしただろ。体裁は良いに越したことはない」

ゆう「私は不安なんです……。お願いします」

男「仕方ないな……」


俺は、ゆうの唇をタップしてあげた。
切断状態とはいえ、何をされたか分かっただろう。


177
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/12(金) 23:09:50 ID:KzBDT.Ng
ゆう「……!」

男「女さんを助けることは、ゆうの魂を救うことになる。それまで待ってくれ」

ゆう「ううっ、やっぱり男さんはズルいです……」

ゆう「女さんが私なら、女さんを好きになってください。お願いします……」

ゆう「うわああぁぁぁんっ………」


ゆうはミニテーブルに突っ伏して、泣き濡れた。
それを見て、俺は心が定まった。
何としてでも、死の原因を解明しなければならない――と。


182
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 19:23:58 ID:37dnvnW6
~放課後・水曜日~
二日が過ぎ、約束の日になった。
いよいよ、女さんに会うことが出来る。
俺は一度家に帰り、身だしなみを整えて待ち合わせ場所に向かった。


男「女友、お待たせ」

女友「遅いと思ったら、着替えてきたんだ。別に遊びに行く訳じゃないのに……」

男「分かってるって。女さんの家に行くのかと思うと、すごく緊張してきて……」

女友「緊張ねえ。これから大変なことになるかもしれないのに」

男「その大変なことって、結局、何なんだよ」

女友「それは着いてから話す。今から心の準備をしておいたほうが良いわよ」

男「相変わらず、教えてくれないのか……」

女友「軽い気持ちで言えるようなことじゃないの。それじゃあ、行きましょうか」


183
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 20:09:34 ID:37dnvnW6
~女さんの家~
女さんはマンションの一室に住んでいるらしい。
エレベーターから降りると、女友はチャイムを鳴らした。

ピンポ~ン
ガチャリ

女「女友ちゃん、いらっしゃい」

女友「うん、お待たせ」

男「……えっ!!」


俺は驚かずにはいられなかった。
本当に顔も声も、ゆうとそっくりだったからだ。
まるで、スマホから出て来たかのようだ。


女友「それで、こちらが友達の男くん」

男「ど、どうも。男です」

女「はじめまして、女です。今日は誰もいないけど、どうぞ上がってください」


184
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 21:08:25 ID:37dnvnW6
~女さんの部屋~
男「おい、冗談だろ……」


俺は部屋を見回して、声を上げた。
化粧台があって、ミニテーブルがあって、洋服ダンスがあって……。
女さんのベッドも、見慣れた柄の掛け布団が敷いてある。

アプリのトップ画面やアダルト機能で表示されている、女の子らしい部屋。
その背景が、まさしくここなのだ。

トップ画面は、この位置だろうか。
俺は部屋の中央、ゆうと同じ場所に立ってみた。


女「どうかしたのですか?」

男「窓からの眺めが良いなと思って……」

女「そうですよね// 今日は暑いし、りんごジュースで良ければ飲みますか?」

男「あ、ありがとうございます」


185
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 21:50:04 ID:37dnvnW6
女「ねえ、女友ちゃん。今日は確かめたいことがあって来たんだよね?」

女友「う……うん。男、スマホいい?」

男「……ああ」


りんごジュースを飲んで落ち着いた後、三人でミニテーブルを囲んだ。
アプリを起動し、トップ画面が表示される。
ゆうは待ちくたびれた様子で、ぬいぐるみと戯れていた。


女「……!」

女友「えっと……、この子がゆうさんなの」

ゆう「わわっ、はじめまして。私はゆうです……」


186
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 22:08:34 ID:37dnvnW6
女「本当に私そっくりなんだ……」

ゆう「女さん、ですよね?」

女「……はい」

ゆう「わ、私も驚きました! 本当に私そっくりなんですね!」

女「あなたの方が、私にそっくりなのよ。そこは勘違いしないでくれる?」ムッ

ゆう「そ、そうですよね。すみません……」

女「それにしても、本当に普通に会話が出来るんだ……」

女友「ねっ、すごいでしょ。私も初めて見たとき、びっくりしちゃって」

女「ゆうさん。あなたはどうして私にそっくりなの?」

ゆう「分かりません。はっきりした事は、まだ分かっていないんです」


187
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 22:46:01 ID:37dnvnW6
女友「えっと……、ゆうさんには過去の記憶がないの」

女「記憶がない?」

ゆう「はい……。私は死んでしまったんです」

ゆう「死神に連れて行かれて、あの世に向かう途中で私だけが落ちてしまいました。そして気が付いたら、男さんのスマホアプリになっていたんです」

ゆう「私が覚えている記憶は、それだけなんです」

男「おいっ、それを話すのはまだ早いだろ」

ゆう「はわわ、そうでした!」アセアセ

女「死んだ? 死神?!」


188
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 23:07:03 ID:37dnvnW6
女友「きっと、死神は本当にいるんだと思う。それくらいでないと、説明が付かないから」

男「どういう意味だよ、それ……」

女友「ねえ、女さん。覚悟は出来てる?」

女「う、うん。ある程度のことは、心の準備が出来ているつもりだから」

女友「分かった。じゃあ、二人に話すね……」


女さんの言葉を聞いて、女友の雰囲気が変わった。
いよいよ、ここに来た目的を言うつもりだ。


女友「ねえ……、男は超常現象を信じる?」

男「超常現象?」

女友「例えば、空に向かってブランコが落ちるとか――」


189
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 23:16:14 ID:37dnvnW6
男「いやいや、そんな訳ないだろ」

女友「私たちは実際にそれを見たの。そして、ゆうさんから話を聞いて確信した」

男「確信?」

女友「ねえ、日曜日にメールをしたことは覚えてる? あの時間、男は何をしていたの?」

男「それは……」

女友「黙っていても、全部知ってるから。空に落ちるブランコ、心当たりがあるはずだよねえ」


なるほど……。
ゆうが悩みを相談したのか。
それなら仕方がない――。


男「知っているなら認めるけど、それって本気で言ってるのか?」

女友「そうよ。スマホを貸してほしかったのは、それを確かめるためだったの」


190
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 23:29:51 ID:37dnvnW6
男「それで確かめるって、どうするんだ?」

女友「そのアプリで、実際にやってみせて欲しいの。ゆうさんも準備は良い?」

ゆう「は、はいっ!」

男「そういう事なら、実際にやってみるけど……」


俺はタッチペンを取り出し、リンクを接続した。
すると、ゆうの洋服が女さんと同じ部屋着に変わり、体勢が正座になった。
そして背景が、女さんを正面から映すアングルに変更された。


女「…ぅくっ……」

女友「えっ……。これって、女さんが今着ている服じゃない!」

男「そ、そうみたいだな……」


同じ服とか、それ以前の問題だ。
これではまるで、女さんそのものじゃないか――。


191
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/13(土) 23:34:06 ID:37dnvnW6
女「あの……、試すんですよねぇ」

女友「……そうそう。何か大丈夫な物ってない?」

女「だったら、あのぬいぐるみが良いと思う」


そう言って、女さんはぬいぐるみを指差した。
もう、試さなくても結果は分かる気がする。
だけど、しなければならない。

スマホを手に取り、カメラのアングルを変えた。
部屋の間取りは再現されているが、俺と女友の姿はない。
そして、指定されたぬいぐるみの重力を反転させる。


――ポフッ


ああ、やっぱりか。
俺たちの目の前で、ぬいぐるみは天井に落ちていった。


194
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 19:58:32 ID:a0V/aL3Q
女友「信じられない……。やっぱり、そのアプリが原因なんだ」

男「そ、そうみたいだな」

ゆう「本当にぬいぐるみが落ちたのですか?」

男「今、天井にある」サッ

ゆう「本当なんだ……」


重力の設定を戻すと、ぬいぐるみはポスッと下に落ちた。
このアプリで重力を反転させると、本当に空に落ちるのだ。

待てよ……。
アプリで起きたことが現実に起きるなら、それは背景だけの事なのか?


195
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 20:29:03 ID:a0V/aL3Q
女「じゃあ、私が今までつらい思いをしてきたのは……」

女友「それを今から確かめましょ」

男「あぁ、そうだな。ゆう、立ち上がれるか?」

ゆう「……分かりました」


女友の言葉を聞いて、俺はゆうを立ち上がらせた。
すると、女さんが困惑した面持ちで立ち上がった。

やはり、アプリが影響しているのは背景だけではなかったのだ。
ゆうの行動が、女さんに影響している。
リンクの接続とは、二人の魂が繋がることだったのだ。

しかし、完全に同期している訳ではないようだ。
女さんの言動から分かるように、二人には独立した思考がある。
今みたいに、ゆうに命令した行動には逆らう事が出来ないのだろう。


196
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 21:03:09 ID:a0V/aL3Q
男「それじゃあ、脱がせてみるから」

女「えっ……うそ。あ……」オロオロ

女友「ちょっと、何やってんのよ!」


その声に驚いて、俺は手を止めた。


女友「男は外に決まってるでしょ。ほら、スマホを置いて出て行きなさいよ!」

男「えっ? でも、確かめるって……」

女友「でも、じゃないでしょ! エッチが好きなのは良いけど、油断も隙もないんだから……」ジトー

男「分かった。出て行くから、俺をそんな目で見ないでくれ」

女「いいですよ……。このまま部屋にいてください」


197
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 21:18:18 ID:a0V/aL3Q
女友「いいって、どうして?!」

女「ここにいてもらわないと、証拠にならないから」

女友「それはそうだけど……」

男「じゃ……じゃあ、試してみるから」

女友「男、じろじろ見たりしたら、今度は許さないからね」

男「わ、分かってるって」


そう言うと、女友が俺の隣ににじり寄ってきた。
そして、スマホを覗き込む。


ゆう「お……男さん。その、お願いします」キョドキョド

男「あ、ああ……。軽く脱がせるだけだから――」


198
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 21:47:47 ID:a0V/aL3Q
女友「ほら、いつもやるみたいにやってみて」

男「いつもって言うなよ……。じゃあ、本当に脱がせるから」


そう言って、ブラウスのボタンを外した。
この部屋着は、もう何度も脱がせた服だ。
慣れた手つきで胸元を開き、袖から腕を抜く。

それと同時、衣擦れの音が聞こえた。
そして視界の隅で、ブラウスが床に落ちた。


女「うぅ……この感覚……」ハァハァ

女友「あ、あの時と同じだ。服が勝手に……」

男「まさかと思ったけど、本当に脱げるのか!」


200
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 21:57:59 ID:a0V/aL3Q
しかし、一枚だけなら偶然かもしれない。
そう思い、ズボンを半分だけ下ろした状態でキャミソールを脱がせ、
半脱ぎのズボンを一度穿かせてから、ゆうに脱がせてみた。

もちろん、女さんからは画面を見ることは出来ない。
それにもかかわらず、まったく同じ動きで脱いでしまったのだ。

これはホンモノだ――。


女友「これ、本当にその通りになるんだね」

男「何なんだよ、これ……」


タッチペンで脱がせれば、女さんと衣服がアプリと同じように動いて魔法のように脱げてしまう。
そしてゆうに脱がせれば、女さんが自分で衣服を脱ぐことになる。
どちらにしても、女さんは強制的にゆうと同じ姿になってしまうのだ。


201
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 22:30:12 ID:a0V/aL3Q
女友「一応聞くけど、そのアプリは下着も脱がせられるんだよねえ」

男「そうだけど、このブラジャーだけは無理なんだ」


ある時から、ゆうは外し方が分かりにくいブラジャーを着けるようになった。
その中でも特に、これだけはタップをしても外せないのだ。
強引に引っ張ろうとすると怒られるし、外したいときはゆうに頼むしかない。


女友「無理って?」

ゆう「これはフロントホックブラで、ものすごく強力な磁石で留めているんです」

女友「へぇ、そんなのあるんだ。見せて見せて//」

女「えっ?! ちょっ、恥ずかしい……//」


女友にされるがままになっている、女さん。
ふくよかなおっぱいが、とても柔らかそうだ。
こんな状況、健全な男子に我慢できる訳がない。


202
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 22:42:45 ID:a0V/aL3Q
男「ところで服が脱げるのは分かったけど、感覚は伝わるのかな?」

女「感覚……ですか。試しても良いですけど、察するにいやらしいことですよねえ」

女友「えぇっ、いやらしい事をするつもりなの?!」ジトー

男「そうじゃなくて、確認……。そう、確認しておきたいだけだから」アセアセ

女「……分かりました。私も気になるし、確認しておきたいです」

男「じゃあ、少しだけやってみるね」


まさか許してもらえるとは……。
とりあえず、ゆうの胸を揉んでみる。
すると、女さんの胸も揉まれているかのように変形した。


女「…んぅっ……」

ゆう「ぁぅんっ……//」

男「やっぱり、ゆうと同じように感じるのか」サスサス

女「ぁぅっ……あぁ…//」


203
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 23:06:59 ID:a0V/aL3Q
男「ゆうはここが弱いよな//」

ゆう「……男さん。あんっ……//」

女「んんっ……ぁっぁっ…」カアッ//

女友「男っ! いつまでやってるのよ!」


胸をくりくりしていると、強引にスマホを奪われた。
少し調子に乗りすぎたかもしれない。


男「ご、ごめん。エロアプリだし、確かめておきたくて――」

女友「私には楽しんでいるだけに見えたけど?」プンスカ

男「すみません。おっしゃる通りです」


204
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 23:14:38 ID:a0V/aL3Q
女「……きゃあぁっ!」

女友「……えっ?! あっ、女さん!」

女さんを見ると、柔らかそうなおっぱいが露わになっていた。
強引にスマホを奪われたせいで、それがブラジャーを強引に外そうとする動作になってしまったらしい。


女友「わわっ、ごめん! ゆうちゃん、ブラ着けて!」

ゆう「はっ、はいっ!」アタフタ

女「ううっ……。でも、これで何もかも分かったわ」


205
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 23:19:44 ID:a0V/aL3Q
女「女友ちゃん。そのスマホを貸して」

女友「う、うん……」


女友は、女さんにスマホを手渡した。
そして女さんは、スマホを受け取ると操作を始めた。


女「ふうん、私だと操作出来ないんだ。こんなもののせいで、私は……、私は――」ウウッ

女友「ねえ、男。この状況、分かるよねえ!」

男「分かるって、何が……」

女友「男がゆうさんとエッチをしていたとき、女さんも同じ事をしていたのよ!」

ゆう「……!! 私、そんなこと知らなかった……」

女友「ゆうさんが、そんな人じゃないことは分かってる。男のことが好きで、尽くしていただけだもんね」

男「そんなの、シャレにならないじゃないか――」

ゆう「ごめんなさい。ごめんなさい……」ポロポロ


206
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/14(日) 23:25:07 ID:a0V/aL3Q
女「そうです、シャレにならないんです!」グスッ

女「私が今までどんな思いをしてきたか、男さんに分かりますか?!」ポロポロ

男「そ、それは……」

女「私、もうこんな思いはしたくないんですっ!」


女さんは激昂し、スマホを振り下ろした。
そして、ミニテーブルの角に叩き付ける。


ゆう「うそ……。いやっ、いやあぁぁっ!!」

男「ゆうっ!」


俺は、慌てて手を伸ばした。
しかし、間に合わない。

ガシャアァァンッ!!


214
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 19:41:34 ID:WC0JLZjY
女友「ゆうさんっ!」

女「うぐあぁぁっ……!」

女友「女さん?!」

男「ど、どういうことだ?!」


スマホが床に転がると同時、女さんが崩れ落ちた。
お腹を抱え、苦しそうに呻き続けている。
そして両手足が痙攣したかと思うと、女さんは事切れた。


215
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 19:50:36 ID:WC0JLZjY
女友「ね、ねえ。お、女さんどうなったの?!」

男「リンクを接続した状態でゆうを叩き付けたから、その衝撃が女さんにも伝わったんだ」

女友「でも女さんは使えないし、テーブルでスマホは動かないんじゃ……」

男「だけど、これが現実だろ!」


叩き付けたときは、手に持っていなかった。
そして壊れる瞬間に、電極間の静電容量が異常な変化を起こしたのかもしれない。

原因なんて分からない。
壊した結果がこれなんだ。


女友「じゃあ、こんな事で女さんは死んじゃうの?!」


216
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 20:07:26 ID:WC0JLZjY
パネルが割れてしまい、まったく起動しないスマホ。
そして、糸が切れた人形のように動かない女さん。

ゆうは女さんだ。
それはもう疑いようがない。
だけど、死の原因がこんなことであっていいはずがない。

ゆうが宿ったスマホを壊すことで、女さんが死んでしまうなんて。
そして女さんに壊されることで、ゆうの魂が消えてしまうなんて――。

これだと俺は、二人を追い詰めただけじゃないか……。


217
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 20:49:28 ID:WC0JLZjY
女友「ねえ、女さん! 起きて、起きてよおっ!」ユサユサ

男「ごめん。ちょっと代わってくれ!」

女友「う、うんっ……」


女友と場所を代わり、女さんの胸と腹部を見た。
規則正しく上下に動いているので、ちゃんと呼吸をしていることが分かる。
そう、女さんは生きているのだ!


男「……大丈夫。気を失っているだけみたいだ」

女友「ほ、本当なの?!」

男「よく見ると、ちゃんと呼吸をしているだろ」

女友「良かったぁ……。もう、どうなったかと――」ウウッ

男「とりあえず、ベッドに運んであげようか」

女友「多分、それは無理……だと思う」


218
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 21:48:57 ID:WC0JLZjY
男「無理? 抱えるくらい、俺でも出来るって」

女友「公園にいたとき、どんなに頑張っても動かせなかったの。女さんが言ってたけど、縛られたみたいに移動出来なくなるんだって……」


そう言われ、試しに持ち上げようとしてみた。
しかし、身体の下に腕を入れることさえ出来なかった。
まるで、床に張り付いているかのようだ。


男「そうみたいだな。これだと、救急車を呼ぶことも出来ないし……」

女友「そっか、運べないもんね」

男「仕方ないから、服を掛けてあげようか」


そう思い、キャミソールを取ろうとしたが持ち上げられなかった。
これもまるで、根を張っているかのようだ。


221
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 22:19:57 ID:WC0JLZjY
男「……何だよ、これ」

女友「身体を動かせないのと同じで、脱いだ服も動かせないみたいなの。シーソーのベルトも外せなかったし……」

男「でもこれは、服を盗まれる心配がなくなるから親切設計だな」

女友「親切設計……ねえ。あと、掛け布団も無駄だと思う。私の上着を着せようとしたら、見えない壁が出来たりしたの」


どうやら、アプリ画面と現実に大きな食い違いが起きないようになっているらしい。


男「そうなると今、スマホが壊れているのにアプリが起動していることになるよな」

女友「そ、そうだよね」


ゆうのアプリは、スマホのデータ容量をほとんど使用していない。
つまりタップ操作や画面表示などの入出力以外の大部分は、魂に依存していたことになる。
だから、スマホが壊れても二人が無事だったのだ。


222
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 22:33:46 ID:WC0JLZjY
男「これでゆうの魂が消えていないことも分かった。自分に殺される悲劇は避けることが出来たんだ」

女友「だけど、このまま女さんが起きないなんてことになったら……」

男「操作をしなかったら、三十分で仮切断されるんだ。しばらくしたら、女さんは目が覚めると思う」

女友「じゃあ、ゆうさんは? 女さんが気絶しているってことは、ゆうさんが気絶しているってことでしょ!」

男「それは……。ゆうは幽霊だし、無事を信じよう」


スマホを修理すれば、ゆうは回復するのだろうか。
そして女さんは、仮切断で本当に目覚めるだろうか。
今の俺には、ただ信じることしか出来なかった。


223
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 22:46:36 ID:WC0JLZjY
女友「ねえ、どうしてこんなことになっちゃったんだろ」

男「それは……」

女友「ゆうさんは、未練を遂げようとしていただけなのよ! それなのに、どうしてこんなに苦しまないといけないの?!」ウウッ

男「女さんが死んだときに、死神のせいで世界が壊れてしまったんだ。きっと――」

女友「死神のアプリ……か」


なぜ、ゆうがエロアプリになったのか。
それは未練を遂げさせる対価として、過去の自分を傀儡させるためだったのだ。

それならば、記憶がないのは当然だ。
記憶を消さないと、こんな事は出来ない。


224
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 22:51:46 ID:WC0JLZjY
男「死神がゆうを回収しないのは、アプリを使わせるためだったのか……」

女友「そんなの、ヒドすぎる――」

男「仮にそうだとして、女さんの死の原因は何なんだろうな」

女友「はあ?! それ、本気で言ってるの?」

男「どういうことだよ」

女友「これが原因に決まってるじゃない!」


225
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 23:21:23 ID:WC0JLZjY
女友「男、あなたに女さんのつらさが分かる?」

男「それは……。つらい思いをさせたのは悪かったと思う。だけど知らなかったんだ――」

女友「それは分かってる。だから私は、一方的に責めるつもりはない。だけど少し考えてほしいの」

女友「女さんは毎日毎日、時間と場所を選ばず裸にされていたのよ。最近は家が多かったらしいけど、学校や塾、公園でそういう事をしてしまって耐えられると思う?!」

女友「公園は私だけだったから良かったけど、教室には人がいたんだよ。しかも、逃げられないの!」

女友「私だったら、こんなの絶対に耐えられない!」

男「それくらい分かってるよ。だけど、その感情が死の原因だとすれば、ゆうに繋がらないだろ」


226
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 23:24:53 ID:WC0JLZjY
女友「繋がらないって、何がよ!」

男「自分で言ってたじゃないか。『俺のことが好きなのに死んでしまったことが、ゆうにとって未練になっている』って」

女友「それはそうだけど、もう諦めたほうが良いと思う。こんなことがあって、好きになれる訳がないでしょ」

男「……待てよ。これが死神の狙いなんだ」

女友「えっ?」

男「ほらっ! 女さんが死んでもゆうにならない事で、魂を回収できるようになるんだよ」

女友「それで、男はどうするつもりなの?」


227
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/15(月) 23:35:58 ID:WC0JLZjY
男「どうするって、何も変わらないさ。死の原因は、女さんの感情とは無関係だと分かったんだ。ならば外的要因を探すために、女さんとゆうを交えて話し合うしかないんじゃないかな」

女友「女さんはもう会いたがらないと思うけど……」

男「そうだとしても、女さんを助けるには必要なことだろ」

女友「つまり、私に上手く取り持ってほしいってこと?」

男「今回のことを帳消しに出来るくらい、上手く言ってくれたら嬉しいかな」

女友「はあ……、一つ聞かせて。男は何のために、女さんを助けるの? ゆうさんの記憶を受け継がせて、付き合うためなの?」

男「正直、そうなれば良いなって期待もあるけど、女さんを助けることで二人の魂を救えるなら、考えるまでもないじゃないか」

女友「……」

女友「……そう、分かった。そういう事なら、男に協力してあげる」

男「女友、ありがとう!」


228
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 00:01:16 ID:MfId6BC.
女友「それでその間、ゆうさんの未練はどうするの?」

男「それも話し合うしかないと思う」

女友「男がずっと我慢し続けることは出来ないの?」

男「我慢って簡単に言うけど、今だって結構つらいんだけど」

女友「……えっ、たったの三日間してないだけでしょ?!」

男「オトコって、そういうもんなんだよ」

女友「そ、そうなんだ。ごめん……、さっきは言い過ぎた」

男「まあ、折衷案を探してみるよ」


229
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 00:04:47 ID:MfId6BC.
女友「ていうか、男。今気付いたんだけど、いつまで女さんを見てるのよ!」

男「えっ……、あ…いや、ほらっ。見てないって」チラッ

女友「今、見てたっ。絶対にエッチな視線を向けてた!」

男「わ、悪かった。下着姿だから、つい……」

女友「つい、じゃないでしょ」


女友にポカポカ叩かれ、部屋の隅に追いやられた。
そして、仮切断の時間になった。


231
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 19:18:07 ID:MfId6BC.
・・・
・・・・・・
女「う、うぅん」

女友「あっ、女さん。気が付いた?」

女「女友ちゃん、私……」パチクリ

女友「女さんは気を失っていたの」

女「そうなんだ……」

男「無事に気が付いて、本当に良かったよ」

女「……男さんに部屋の隅で何をさせているの?」

女友「エッチな狼を隔離してたの」

女「そ、そうなんだ。女友ちゃん、ありがとう」


232
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 19:32:10 ID:MfId6BC.
男「ところで、女さん。どこか痛むところは無い?」

女「特には……。男さん、今日はもう帰ってもらって良いですか?」

男「ご、ごめん。それじゃあ、俺はもう帰るよ」

女友「じゃあ、私が玄関まで送っていくから。その間に、女さんは着替えてて」

女「ありがとう」

男「女さん。落ち着いたら、また話をしよう」

女「そうですね……、また」

男「それじゃあ、お邪魔しました」パタン


233
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 19:42:31 ID:MfId6BC.
~玄関~
女友「ねえ、男」

男「何?」

女友「ゆうさんのこととか、本当にごめんなさい。こんなことになるなんて、想像してなかったの……」

男「仕方ないよ。女さんのことは不用意に言えることじゃないし、女友は間違ってなかったと思う」

女友「うん……、ありがとう。女さんには上手く言っておくから、気を付けて帰ってね……」

男「今までのことが帳消しになるくらい、上手く言っといてくれ。じゃあ、また明日――」


234
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:18:01 ID:MfId6BC.
~家・夕方~
男「母さん、話したいことがあるんだけど……」

母「お帰りなさい。どうかしたの?」

男「実は、スマホを壊してしまって……」


そう言い、壊れたスマホを手渡す。
母さんはそれをテーブルに置くと、声を震わせた。


母「何をしていて壊したの?!」

男「うっかり落としてしまって、当たり所が悪くて……」

母「落としたくらいの衝撃で、こんな壊れ方しないわよ」

男「そのまま気付かずに踏んでしまったんだ。修理したいんだけど……」

母「それも嘘でしょ。本当のことを言わないなら、しばらくお小遣いは半分だからね!!」

男「ごめん……」


235
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 20:45:11 ID:MfId6BC.
~ショップ~
店員「こちらのスマートフォンですか?」

母「はい。修理をお願いします」

店員「修理でしたら、一週間前後でお返し出来るかと思います。損傷が著しいので、場合によっては基板を――」


母さんに何度も謝り、無事に修理してもらえることになった。
店員さんには機種変更を勧められたが、このスマホを手離す訳にはいかない。
後は、ゆうの回復を願うばかりだ。


店員「修理期間中ですが、代わりのスマートフォンはいかが致しましょうか?」

母「必要ありません」

男「一週間だろ。絶対にいるって!」

母「物を大切に扱うということがどういうことか、その間に反省なさい!」

男「分かったよ……」

店員「それでは、修理が終わりましたらご連絡致します」ペコリ


236
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/16(火) 21:22:39 ID:MfId6BC.
~部屋・夜~
今日からしばらく、ゆうと話が出来ないのか――。
そう思うと、部屋が寂しく感じられた。

ゆうは大切な存在になっていたのだなと、居なくなって気付かされた。
会話が楽しくて、エッチな雰囲気作りも上手だった。
服を脱がせてタップしてあげると、喘ぎながら悦んでくれた。

しかしそのとき、女さんも裸にされて喘いでいたのだ。
ゆうと同じ表情で、ゆうと同じ声で――。

俺は事情を知らなかったとはいえ、女さんを辱めてしまったのだ。
あんなに怒るのも無理はない。
あのときに謝れていれば、こんなことにならなかったかもしれないのに……。

今日、女友が言った通りだ。
ほんの数時間で、本当に大変なことになってしまった――。


241
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 19:59:33 ID:nTZUO9.o
~学校・お昼休み~
友「女友から聞いたんだけど、スマホが壊れたらしいじゃないか!」


翌日の昼休み、友が慌てた様子で話し掛けてきた。
友と女友は、密に連絡を取り合っているのか……。
そう思いつつ、俺は当たり障りのない返事を返すことにした。


男「昨日、色々あって……。今、修理しているんだ」

友「ゆうちゃんは大丈夫なんだろうな?」

男「魂は消えていないみたいだから、大丈夫だと思う。一週間で直るらしいし、笑顔で帰ってきてくれると信じてる」

友「それなら良いんだけど……」

男「色々と考えてしまって、一週間が長そうだよ」ハァッ

友「なあ、男。俺はここが分岐点だと思うんだ」

友「これは時間ループものなのか、それともホラーなのか――」


242
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 20:22:35 ID:nTZUO9.o
女友「二人とも、お待たせ~。ホラーって、どういうこと?」

友「ゆうちゃんには、女さんを操る機能が隠されていたんだろ」

女友「……うん」

友「ホラー小説でありそうな設定じゃないか」

男「それで、分岐点ってどういう事だよ」

友「男がゆうちゃんの正体を選ぶんだ。女さんなのか、それとも悪霊なのか」

男「ゆうが悪霊な訳ないだろ!」


俺は声を上げた。
友は何を言ってるんだ?!


243
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 20:50:51 ID:nTZUO9.o
友「まあ、冷静に聞いてくれ。ゆうちゃんは、空から女の子が降ってきた系の、押し掛けヒロインの可能性があっただろ」

男「押し掛けヒロインだと、女さんと容姿が同じである必然性がないって言ってたじゃないか」

友「その時は女さんを操る機能のことを知らなかったからな。わら人形に呪いを掛ける相手の写真を貼るのは、ホラー小説ではお約束だろ? そうしないと、呪いの効果が発揮されないからな」

男「それはそうだけど……」

友「むしろ悪霊だとしたほうが、タイムスリップを考慮せずに済むから受け入れやすい仮説だと思う」

男「そうだとしたら、どうして俺のスマホなんだよ」

友「それは、女さんのことを知らない若いオトコだったからだ。まさに狙い通りの結果じゃないか」

女友「つまり、女さんは誰かに恨まれるような事をしていたって言いたいの?」

友「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ホラー小説では、悪霊の祟りや呪いが付き物だろ」

女友「それ、本気で言ってるの? ゆうさんが、悪霊な訳がないでしょ!」

友「分かってるよ。だから、男の覚悟を聞きたいんだ。悪霊の可能性があっても、ゆうちゃんを信じて救うのかどうか――」


244
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 21:34:48 ID:nTZUO9.o
男「確かに悪霊だと考えれば、アプリ機能に納得できる。でも、俺はゆうを信じる!」

男「ゆうは悩んで泣いていたんだぞ。死んでいる自分より、女さんを好きになってほしいって言ったんだ……」

男「そんな優しい悪霊が、どこにいるんだよ! ゆうが悪霊だったとしても、俺は絶対に二人を助けてみせる!」

女友「男……、少し感動した」ウルッ

友「俺たちにここまで言ったんだ。もう後には退けないぜ」

男「……?! もしかして、俺を試したのか」

友「どうだろうなあ」ニヤニヤ

男「くそっ、恥ずかしいじゃないか!」


245
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 21:51:13 ID:nTZUO9.o
女友「それで、これからどうするつもり?」

男「どうするというか、昨日から死神のアプリのことを考えているんだ。だけど、今ひとつ分からない事があるんだよな……」

友「分からないって、何が?」

男「容赦なく回収したゆうの魂を、アプリにした理由だよ」

友「死神がアプリにしたとは限らないだろ」

女友「私は死神が関わっていると思う。そうでないと、あんな卑劣な現象は説明が付かないもの」

友「でも確かに死神がアプリに関わっているなら、魂の回収をせずに待っているのも頷けるよな」


246
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 22:10:43 ID:nTZUO9.o
男「そうなると、アプリを使わせることが死神の目的だと分かるだろ」

友「そうだな」

男「すると、死神にメリットがあるんだけど……」


1:俺を好きにならなければ、女さんは死んでもゆうにならない。
2:タイムスリップが起きないことになるので、女さんの魂を普通に回収できるようになる。


男「……こう考えたんだけど、余計に面倒臭いと思うんだよな」

女友「ゆうさんの魂を回収できない理由があるのかなあ?」

友「ちょっと待て。その仮説は俺たちにもメリットがあるぞ」

男「俺たちに?」

友「未来を変えられることが、死神のおかげで立証されたことになるじゃないか!」

男「なるほど……。死神の思惑を超えれば、女さんを助けることが出来るのか!」


247
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/17(水) 23:47:15 ID:nTZUO9.o
女友「その死神のメリットを信じるなら、ホラーの話は違うことになるよね」

友「死神のメリットは、ループものを前提とした推理だろ。ホラー設定と混同するのは良くない」

女友「そ、そうなんだ」

男「問題は死の原因だよな……」

友「こればっかりは情報がなさ過ぎるし、ゆうちゃん頼りな部分は否めないな」

男「そうでもない。さっき話した死神のメリットが正しいなら、死の原因は女さんの感情とは無関係の外的要因だと分かるだろ」

友「それは違うぞ。未来が変わるなら、死の原因も変わるんじゃないか?」

男「ああ……、そうか」


248
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 00:02:53 ID:mJKsPHKg
女友「死の原因が変わるなら、ゆうさんにも頼れないんじゃないの?」

友「いや、過去や未来が変わっていることが分かるだろ」

女友「それって、意味あるのかなぁ……」

友「とりあえず、これは女さんの問題だ。死ぬなんて話はされたくないだろうし、どうしたら良いかな?」

女友「死ぬことと死神のことは、流れで話してあるわよ」

友「そうなんだ。男はどうしたい?」

男「つらいことが続いていた訳だし、なるべく意識させない方が良いんじゃないかな」

友「でも、女さんからの情報も欲しいし……」

女友「じゃあ、ゆうさんが帰って来るまで待ちましょ。それが一番良いんじゃない?」

友「そうだな。一週間あれば、気持ちの整理が出来るだろうし」

男「それが良さそうだな」


249
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 00:04:30 ID:mJKsPHKg
男「ところで、女友。女さんの体調はどうだった?」

女友「落ち着いてたし、大丈夫そうだったよ」

男「そっかあ、良かったよ」

女友「そういえば今朝、メールがあったの。男の住所を知りたいらしいんだけど、どうする?」

友「住所って、フラグじゃないか?!」

男「マジか!」

女友「私は家族で顔合わせに行くのかなって思うんだけど、教えて大丈夫かな?」


なるほど……。
普通はそっちだよな。


男「そういうことなら断れないし、覚悟しておくよ……」

女友「了解っ! 男、頑張ってね」ニコッ


252
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 20:45:41 ID:mJKsPHKg
~放課後・女さん~
今日は勇気を出して、久し振りに学校に行ってみた。
その帰り道、地図アプリにナビをさせながら、男さんの家にやってきた。

ここが男さんの家……なんだよねえ。
このチャイムを押せば、男さんが……。

勇気を出して、チャイムに触れた。
しかし、押せずに指を離す。
そして結局、チャイムの前に立ち尽くした。

押さないといけないよね。
謝るために来たんだし……。


女「よしっ、決めた!」

「決めたって、何を?」

女「……!」ビクッ


驚いて振り返ると、見知らぬ女性が立っていた。
察するに、男さんのお母さんだ。


253
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 21:22:50 ID:mJKsPHKg
女「あっ、あの……」

母「どなたですか。もしかして、男のお友達?」

女「わわ、私は女と申します。今日はその、男さんや家族の方に謝りたいことがあって来ました……」

母「私たちに謝りたいこと?」

女「は、はい。昨日、スマホを壊してしまって、それで……」

母「うっかり落としたって聞いたけど、あなたが落としたの?」

女「いえ……。私がテーブルに叩きつけて壊したんです」

母「何それ……。ちょっと詳しく聞かせてくれる? 中に入りなさい」

女「は、はい……」


254
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 21:33:04 ID:mJKsPHKg
~リビング・女さん~
母「……で、どうしてそんなことをしたの?」


おばさんは険しい表情で言った。
本当のことは言えないけど、嘘を吐くわけにはいかない。
私は心を決めて、口を開いた。


女「詳しい事情は言えないのですけど、今月からずっとつらい事が続いていたんです」

母「うん、それで?」

女「それで友達に相談して、昨日、男さんに会いました。最初は話し合うつもりだったのですけど、ある切っ掛けで気持ちを抑えることが出来なくなって――」

母「……」

女「とても許せなくなって、スマホをテーブルに叩きつけてしまいました」

母「……そう」

女「本当にすみませんでした!」


255
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 21:59:48 ID:mJKsPHKg
母「それで、男は女さんに何をしたの? 事によっては重大だし、詳しい事情を聞かせてくれない?」


詳しい事情、か……。
アプリに操られて、性的な行為を強制されていたんです。
そんな話をどこの誰が信じるだろう。
女友ちゃんから聞いたとき、自分でも半信半疑だったのだ。
絶対に言える訳がない。


女「男さんは何もしていません。ただ、信じられないようなことが起きていたんです。だからこうして、スマホを壊したことを謝りに来ました」

母「男が何もしてないのは良かったけど、信じられないようなこと……ねえ」


256
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/18(木) 22:05:17 ID:mJKsPHKg
女「あの、スマホの弁償はどうすればいいですか?」

母「今回のことで二人が反省するなら、弁償はしなくていいから。だけどどんな事情があっても、壊してもいい理由にはならないことは覚えておきなさいね」

女「……はい。すみませんでした」

母「まあ、いいわ。女さんだっけ、正直に話してくれてありがとう。謝ることが出来る人で良かったわ」


おばさんはそう言うと、にこりと笑ってくれた。


母「男は部屋にいるはずだから、謝るなら会っていきなさいね」

女「は、はいっ」


260
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 18:22:24 ID:YeG.BdgI
~部屋~
トントン
男「何?」

女「お、男さん。お邪魔してます」

男「女さん?! どうしてここに……」


いつ来たんだ?!
というか、学校帰りに何の用だろう。
顔合わせを覚悟していたので、少しほっとしたけど……。


女「昨日のことを謝りたくて、女友ちゃんに住所を教えてもらいました」


――謝る?


261
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 19:11:28 ID:YeG.BdgI
男「女さん、謝るのは俺のほうだ。知らなかったとはいえ、つらい思いをさせてしまって、本当に申し訳ないです」

女「そのことは、もう良いんです。一晩考えて許すことにしましたから」

男「えっ……」

女「ゆうさんを裸にしたら私も裸になるなんて、普通は想像できないですよね。男さんは、ただ普通にアプリを楽しんでいただけなんです。悪いのは死神ですから……」


まさか、こんなに簡単に許してもらえるとは思わなかった。
思い返してみると、女さんが激昂したのはブラジャーが外れた後だ。
もしそれがなければ、冷静に話し合うことが出来ていたのかもしれない。


262
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 19:18:21 ID:YeG.BdgI
男「それでも、俺が悪いんだ。下着のこととか、本当にごめん……」

女「あれは事故なんです。私のほうこそ、取り乱してスマホを壊してしまいました。本当にごめんなさいっ!」ペコリ

男「スマホは来週には直るみたい。だから、大丈夫ですよ」

女「本当にすみませんでした。ゆうさんにも、謝っておきたいです」

男「それが良いかもね。きっと許してくれると思う」

女「はい……」


263
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 19:42:37 ID:YeG.BdgI
女「ところで、ここが男さんの部屋なんですよね」

男「そうだけど」

女「エッチな本って、どこに隠しているんですか?」キョロキョロ

男「んなっ?!」

男「エッチな本は持ってないから!」アセアセ

女「あぁ、ですよね。あのアプリがあれば必要ないし」ニコッ


そのにこやかな笑顔が、微妙に怖い。
やっぱり、怒っているではないか……。


264
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 20:29:44 ID:YeG.BdgI
男「それはその――」

女「私が裸にされていたとき、男さんはエッチなことをしていたんですよね?」

男「それは、なんと言うか……。本当にごめんっ!」

女「いえ、良いんです。男さんを許すのは、さっき話した通りですから」

女「女友ちゃんから聞きました」

男「聞いたって、何を?」

女「若いオトコの人は、射精をして悩む人がいるらしいんです。だけど、男さんは健全な気持ちでオナニーを楽しめる人だから、みんなを大切に出来る人なんだよ――と」


女友……。
あいつは何を言ってくれてるんだ。
しかも、ゆうの受け売りかよっ!


女「だから私、少しだけ信じてみることにしたんです」

男「……はっ?」


266
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 20:42:45 ID:YeG.BdgI
女「月曜日に女友ちゃんから、私のことを説明されましたよねえ」

男「まあ、少しは……」

女「そしてその日から、男さんはアプリを使いませんでした。私を大切にしてくれたことが、すごくうれしかったんです//」

男「う、うん……」


そう答えつつ、疑問に思った。
一体、今は何の話をしているんだ?


女「だから、その……」

女「私と付き合ってくださいっ!」


267
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 20:59:09 ID:YeG.BdgI
男「付き合う?!」

女「はいっ。私ではだめ……ですか?」


本気で言ってるのか?!

女さんは、俺のせいでつらい思いをしていた。
だから、昨日のように激昂したのも無理はない。
それなのに一体どんな心境の変化があれば、一晩で付き合うという結論に至れるのだろうか……。

女友が上手く言ってくれたからか。
それとも、ゆうの記憶を受け継いだからか?


女「ごめんなさい……。考え込むなら、さっきの話は忘れてください」

男「えっ……?」

女「ゆうさんのことを大切にしていた男さんなら、私のことも大切にしてくれると思ったんです」

女「だけど、ゆうさんを壊した私なんか、もうすぐ死んでしまう私なんか、彼女にしてくれる訳がないですものね――」


268
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 21:04:21 ID:YeG.BdgI
その言葉を聞いて、女さんは大切にされたいと思っていることが分かった。
つらいことがありすぎたから、つらい未来が待っているから――。

俺は何としてもでも、女さんを助けたい。
そしてその女さんが、俺のことを必要としている。
ならば、返事は一つしかないじゃないか!


男「女さん、俺も付き合いたい。死の原因を探して、一緒に乗り越えよう」

女「え……、良いんですか?!」

男「こうして出逢えた訳だし、俺は女さんを知りたいと思う」

女「は、はいっ。うれしいです//」


269
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 21:37:06 ID:YeG.BdgI
女「そ、それじゃあ、今日を記念日にしてほしいです//」

男「記念日?!」


そう言うと、女さんは俺の隣に座って肩を寄せた。
ぴったりと身体が触れ合い、ドキドキと胸が高鳴る。
ゆうでは感じることの出来なかった温もりが、すぐ隣にある。


母「……ケーキ、持って来たんだけど」

男「どわぁっ! な、何で勝手に入ってるんだよ!」

母「ちゃんと、ノックしたわよ」

男「ええっ、いつ?!」

母「いい雰囲気だったのに、ごめんね~。何だか邪魔しちゃったみたいで」クスクス

女「そ、そんなことないです// ケーキ、ありがとうございます」アセアセ


270
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 21:46:32 ID:YeG.BdgI
男「びっくりしたー」

女「……今日はだめですね」


確か、リビングにいたら声が聞こえるんだよな……。
母さんは油断禁物だ。
とりあえず、ケーキを食べながら紅茶を飲むことにした。


男「そうだ、女さん。付き合うようになった訳だし、連絡先を交換しようよ」

女「はいっ」


女さんはそう言うと、通学鞄から筆記具を取り出した。
そして、お互いに連絡先をメモ用紙に書いて交換した。


男「ありがとう。スマホの修理が終わったら連絡するから」

女「楽しみに待ってます♪」


271
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 22:09:21 ID:YeG.BdgI
女「でも修理が終わったら、ゆうさんが帰ってきますよねえ」

男「そうだけど」

女「そうなったら、ゆうさんのアプリは二度と使わないでほしいんです」

男「えっ?」

女「これ以上は、本当に耐えられません……」


女さんの表情が暗く沈んだ。
使うことで何が起きるか考えると、当然の要求だろう。


272
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/19(金) 22:14:52 ID:YeG.BdgI
男「やっぱり、そうするしかないか……」

女「エッチな本や動画は見てもいいので、アプリ以外でお願いします」

男「分かった……。でも一応、三人で話し合おうよ。ゆうにも意見があるだろうし、死の原因も考えないといけないから」

女「……そうですよね。でも操られるのは、もう限界なんです――」

男「限界……か。俺のせいだよね」

女「いえ……。そんなことないです」

男「う、うん……」

女「はい……」

男「……」

女「……」

男「…」

女「…」


278
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 21:01:02 ID:TamLayOY
男「あ、あの!」

女「はいっ!」

男「次の休みに、デートしようよ」

女「デート、ですか?!」


女さんは驚きつつも、身を乗り出してきた。
気まずい沈黙が続いてしまったけど、何とか話を続けられそうだ。


男「どこか行きたい所はある?」

女「私は動物園に行きたいです!」

男「動物園?!」


279
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 21:32:07 ID:TamLayOY
そこは日曜日に、ゆうと行ったばっかりだ。
定番コースだから、女さんが行きたがるのは普通のことなんだけど……。
まあ、行きたいならば仕方がない。


女「私はネコや動物が好きなんです。だから、動物園に行きたいです」

男「じゃあ、土曜日の9時30分に、動物園の前の駅で待ち合わせで大丈夫かな」

女「日曜日にしませんか? 21日から、特設コーナーが変わるんです」

男「そうなんだ。じゃあ、日曜日に待ち合わせで」

女「はいっ。男さんと初デート、楽しみにしています♪」

男「俺も楽しみにしてるよ」


280
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 21:44:47 ID:TamLayOY
女「それではその……、今日を記念日にしてほしいです//」


女さんはそう言うと、何かを待つように目をつむった。

昨日の今日で、どうしてこんなことが出来るのだろうとは思う。
大切にされたいとか、死が近いとか。
そんな気持ちが、女さんを急がせているのかもしれない。

だけど、同情ではなくて。
積極的なところが、女さんはゆうと同じだなと思った。


女「……んっ…」

男「女さん、今日からよろしくね//」

女「はぃ//」

女「あの……、男さん。遅くなると母が心配しますし、今日はもう帰りますね」

男「ああ、うん。近くまで送って行こうか?」

女「いえ、自転車なので。ではまた、日曜日に//」


281
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 21:58:00 ID:TamLayOY
~リビング~
女さんを見送って、キッチンで食べ終わった食器を洗った。
そしてリビングを通ると、母さんに声を掛けられた。


母「ねえ、男。昨日、女さんと何があったの?」

男「それは……」

母「大体のことは聞いたんだけど、男からも聞いておきたいのよね。女さんがスマホを壊した理由」


女さんは母さんに、自分が壊したことを話したのか……。
しかし母さんの態度から察するに、アプリのことは話していなさそうだ。


男「……分かったよ」

男「詳しいことは言えないんだけど、知らない間に女さんを傷付けてしまっていたんだ。そしてその原因が分かって、溜め込んでいた気持ちが爆発したんだと思う」


282
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 22:11:28 ID:TamLayOY
母「知らない間にって、どういうことなの?」

男「本当に言葉通りの意味なんだ。信じられないようなことが起きていて、知らない間に女さんを……」

母「信じられないようなこと……ねえ。彼女もそう言ってたけど、話してくれないと何も分からないじゃない」


確かに、母さんの言う通りだ。
だけどこれは、女さんにとってデリケートな内容だ。
女さんが望んでいないなら、言うことは出来ない。


男「女さんが母さんに説明してないなら、俺からも言うことは出来ない」

母「そう……、もう良いわ。他校の生徒みたいだし、恋愛か何かで行き違いがあったんでしょ」

男「それは……」

母「二人で乗り越えればいいと思うし、二度と同じことを繰り返すんじゃないわよ」

男「それは分かってる」


283
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 22:32:12 ID:TamLayOY
母「それにしても、男に彼女がいたんだ~」ニヤニヤ

男「まあ、ようやく」

母「女さんって、どういう子なの?」

男「どういう子って聞かれても、少し困るんだけど」

母「この前、アダルトアプリを見せてもらったでしょ」

男「あー、うん」

母「彼女とゆうさん? 何となく似ている気がするのよね……」


それに気付くとは、目ざといな……。
関連付けられるとまずいので、上手くごまかしておかなければ。


284
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 22:42:27 ID:TamLayOY
男「女さんとは、まだ知り合ったばかりなんだ。女友の友達だし、気になるなら聞けばいいんじゃない?」

母「そうなんだ。女友ちゃんの友達なら、何の心配もいらないわね」

男「当たり前だろ……」


さすが女友。
持つべきは幼馴染だな。


母「でも、心配なのは男なんだからね。DVとか避妊しないとか、無責任なことをしたら許さないから!」

男「分かってるって……」

母「女友ちゃんの信頼を失わないように、彼女を思いやる気持ちを大切になさいね」


285
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 23:03:41 ID:TamLayOY
~待ち合わせ・日曜日~
男「女さんはまだ来ていないみたいだな」


まだ約束の20分前だし、早く来すぎたかもしれない。
女さんは一体どんな服を着てくるのだろうか。
今日一日がすごく楽しみでもあり、不安でもある。

しばらくして、女さんが駅舎から出てきた。
それを見て、俺は唖然としてしまった。


女「男さん、おはよう。待たせちゃいましたか?」

男「そ、そんなことないよ。おはよう……」

女「……?」


どういうことだ。
女さんが着て来た服は、ゆうがいつも着ている洋服と同じじゃないか。
これでは、先週と何も変わらない。


286
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/20(土) 23:09:03 ID:TamLayOY
男「女さん、その服……」

女「あっ、気付きました? 思い切って、新しい服を買っちゃったんです♪」

男「新しい服?」

女「はいっ。男さんは私の服を全部知ってるから、新しい服で喜んでもらいたかったんです//」エヘッ


俺のために、新しく買ってきてくれたのか。
それならば、ゆうと同じ服だなんて、とてもじゃないけど言えないよな……。
最初から雰囲気を壊したくないし、今日は黙っておいてあげよう。


女「あの……、似合ってますか?」クルリン

男「うん。女性らしくて、すごく可愛いよ」

女「わぁ、うれしいです// 実はここがポイントで――」

男「じゃあ、行こうか」

女「はいっ♪」


291
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 19:43:46 ID:hYImZRZU
~動物園~
女「休日の動物園は、家族連れやカップルが多いですね~」キョロキョロ

男「俺たちもその中の一組だよ」


先週来たときは、現実的には一人スマホだった。
だけど今日は、女さんと二人で来ている。
誰がどう見ても、これはデートだ。


女「そうですよね。私たちもデートだし//」


女さんはそう言うと、手を繋いできた。
少し戸惑ったけど、リードすべきだと思って、手を握り返す。
それだけで、心の距離が縮まった気がした。


女「ねえ、サファリコーナーから行きませんか。キリンの赤ちゃんに会いたいです」

男「じゃあ、まずはキリンに会いに行こうか」


292
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 20:05:06 ID:hYImZRZU
女「ねえねえ、赤ちゃんキリンはどこだろ」

男「いたっ。ほら、あそこ!」

女「お母さんと一緒に歩いてる。かわいい~」

男「そうだね」

女「知ってました? キリンは牛の仲間で、『モォー』って鳴くらしいですよ」

男「へえ、そうなんだ。鳴かないかなあ」

女「鳴かないかなぁ」

キリン「…」

キリン「モォー」

女「男さんっ、聞こえた?!」

男「聞こえた!」


粘り強く待っていると、赤ちゃんキリンが鳴いてくれた。
動物園はどうかと思っていたけど、新しい発見ってあるものなんだな。


293
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 20:23:48 ID:hYImZRZU
女「運が良かったね、私たち!」

男「ああ、初めて聞いたよ!」

女「私もっ」

男「鳴かぬなら鳴くまで待とう、ってやつだな」

女「……鳴くまで待とう、か」

男「そうそう、徳川家康。赤ちゃんキリンを信じて良かったよ」

女「うん、そうだね……。赤ちゃんキリンを信じて良かったです」

男「じゃあ、特設コーナーに行こうか」


294
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 21:20:03 ID:hYImZRZU
女「特設コーナーは世界のネズミ展だって。やっぱり、初日だから人がいっぱいだね……」

男「すごいな……」


ネコの次はネズミか。
冗談きついよ、この動物園は――。


女「ハムちゃん、かわいぃっ!」

男「見てみて。こっちは、チビキャラがいた!」

女「うわっ、小さいっ! カヤネズミって言うんだ」

男「でも、準絶滅危惧種だって。自然が減ってるからかな……」

女「可哀想だけど、仕方ないですよね。家にいたら嫌だもん」


295
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 21:29:22 ID:hYImZRZU
男「確かに嫌だけど、カヤネズミも自然を人に壊されたら嫌なんじゃないかな」

女「……考えてみればそうかも」

男「生態系も人の繋がりも、なくなったら取り戻せないから大切にしたいよね」

女「……」

女「男さんって、意外と良いことを言うんですね」

男「まあね。でも、意外とは余計だと――」

女「見てっ、あのネズミ。尻尾がひょろっと長いです!」

男「……ちょっと待って。はぐれるから」アセアセ


296
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 22:00:50 ID:hYImZRZU
女「世界のネズミ展、パンダマウスがプリティーでしたね~//」

男「パンダ柄って、破壊力抜群だよな」

女「あれは無敵ですね。カピバラさんは常設の触れ合いコーナーがあるらしいから、後で行きたいです」

男「そうだね、そうしよう」

女「でも、先週で終わったネコ展も見たかったな……」ショボン

男「じゃあ、今からライオンを見に行こうよ。ネコ科だし」

女「ネズミの王に会う前に、百獣の王に挨拶しましょう♪」

ライオン「――」チラリ

女「きゃあぁっ、こっち見た! やっぱり、ネコ成分は必要だね//」

男「女さんは、本当にネコ好きなんだな」


297
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 22:02:53 ID:hYImZRZU
女「ねえ、男さん。一緒に写真を撮りましょうよ」

男「いいよ」


そう返すと、女さんは通りすがりの女性に声をかけた。
そして、スマホを渡す。


女「ライオンとスリーショットでお願いします」

おばさん「じゃあ、もう少し寄ってください」

女「あっ、はい……//」

おばさん「では、撮ります。はい、チーズ」

パシャリ

男・女「ありがとうございました」


298
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 22:23:32 ID:hYImZRZU
女「いい感じに撮れましたね。このライオン、密かにカメラ目線ですよ」

男「本当だ。慣れてるなあ」

女「彼は慣れてますよね。では、この写真。男さんのスマホが直ったら、メールしますね♪」

男「あっ、うん。楽しみに待ってるよ。それじゃあ、お昼にしようか」

女「そうですね。いつの間にか、こんな時間なんだ……」

男「じゃあ、あのレストランでいいかな」

女「良いですよ。お昼を食べたら、カピバラさんに会いに行きましょうね!」


女さんはそう言うと、腕を絡ませてきた。
胸が当たって、その柔らかさを感じる気がする。

一緒に写真を撮ったり、腕を組んで歩いたり。
ゆうでは出来なかったことが、女さんとは出来る。
だけど、積極的すぎる気がしていた。


299
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 22:44:01 ID:hYImZRZU
・・・
・・・・・・
女「今日は楽しかったです♪」

男「俺も楽しかった。女さんって、動物とドーナツが好きなんだな」

女「形が可愛くて、美味しいじゃないですか~」

男「ふんわり食感も良いよね。最初、ダジャレかと思ったけど」

女「ダジャレじゃないですっ」プンスカ

男「そういえば、円の方程式って勉強した?」

女「習ったかもだけど、数学は苦手です……」

男「だったら、一緒に試験勉強しない? 学校は違うけど、内容は変わらないだろうし」

女「そうですね。試験が近いし、授業も遅れちゃったから……」

男「じゃあ、週末にどこかで勉強しようよ」

女「はいっ。連絡、待ってます//」


300
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/21(日) 22:48:02 ID:hYImZRZU
男「そうだ。ドーナツが好きなら、ドーナツ屋さんに寄っていかない?」

女「あっ、いいですねえ。でも、ちょっと歩き疲れたかも……」

男「じゃあ、近くのお店にしようか」

女「いえ、そこに公園があるみたいですよ」

男「えっ、その公園は――」

女「ほらっ、木漏れ日が気持ちいいです。ちょっと上ってみましょうよ」


歩き疲れたと言った割には、すたすたと散歩道を駆け上がっていく。
女さんは、ここで俺が何をしたのか知っているのだろうか。
いや、知っていれば行きたがらないよな。

散歩道を見上げると、女さんが手を振ってきた。
それを見て、仕方なく後を追うことにした。
過去の失敗は反省して、女さんが喜んでくれることを考えよう。


304
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 19:00:12 ID:yjBDQPoI
女「恋人たちの人気スポットって聞いていたけど、まったく人がいませんね」

男「森林公園って、カップルが好んで行きたがる場所だとは思えないけど」

女「でも、私たちには好都合です」

男「好都合?」


何だか、これと同じような会話を先週もした気がする。
ならば、次に出る言葉は――。


女「ねえ、男さん。一緒にエッチしませんか?」

男「やっぱりか。どうして、こんな所で?」

女「ここは特別な場所だから……。だから、私の初めてをここで受け取ってほしいんです」

男「俺はそんなつもりはないし、女さんを大切にしたいから」

女「コンドームなら、私が持ってますよ。安心してください」


305
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 19:59:46 ID:yjBDQPoI
女さんはそう言うと、バッグから箱を取り出した。
そして箱を開け、たくさん入っていた小袋を一つちぎり取る。
俺はそれを受け取り、中に入っているピンク色のゴムっぽい物を見詰めた。


男「これがコンドームなんだ」

女「はい、そうです。もし生でしたいなら、私はそれでも大丈夫ですよ。だから、セックスをしませんか?」


どうして、こんなに準備が良いんだ。
いや、最初からそのつもりだったということか……。


男「こういうことは、俺のほうから誘うべきだと思うんだけど……」

女「私からでも良いと思います」

男「でも、知り合って間もないだろ。早過ぎると思う」

女「……私は不安なんです。だから、早くしたいんです」


306
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 20:11:21 ID:yjBDQPoI
男「不安?」

女「私はもうすぐ死ぬんですよね……。だから、その前に愛されたいんです!」

男「それでセックスを……」

女「はい」

男「女さんは死なせない。だから、大丈夫だよ」

女「ねえ、男さん。どうして、私がこの公園に来たと思いますか」

男「まさか……」

女「この公園で、ゆうさんとセックスをしたんですよね?」


307
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 20:17:14 ID:yjBDQPoI
男「知っていて、ここに来たのか」

女「そうです。ゆうさんのメールに書いてありました」

男「メール?!」


ゆうはメール機能まで使えたのか――。
確かにメールの受信を教えてくれていたし、内容も把握していた。
だけど送信履歴がなかったので、作成も出来るとは思っていなかった。


女「最初だけしか読めなかったけど、ここでしたことは分かっているんです。だったら、私としてくれても良いじゃないですか!」


308
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 21:44:20 ID:yjBDQPoI
男「女さんとゆうでは、その意味が違うと思うんだけど」

女「違わないです。ゆうさんは、セックスだと認識していたんですから」

男「だとしても、ゆうはアプリだろ」

女「そのアプリは、幽霊になった私です。ならば、男さんは私とセックスをしていたことになります」

男「だから、女さんもセックスをしたいってこと?」

女「私は今まで、たくさん苦しんで来ました。それを耐えられたのは、男さんのことが好きだからだ――。そう思いたいのです」

女「だから死んでしまう前に、愛されていることを実感させてください」


309
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 21:55:46 ID:yjBDQPoI
男「女さんの気持ちは分かったよ。でも、それは良くないことだと思う」

女「どうしてですか?」

男「俺はゆうに出会って分かったんだ。セックスって、お互いに想い合う気持ちが大事なんだなって」

女「お互いに想い合う気持ち……」

男「そう。今の女さんは、つらい想いを紛らわせるためにセックスをしたいんだろ。それって、現実逃避に俺を利用しているだけじゃないか」

男「ゆうの話は、それを正当化させようとしているだけに聞こえた。そんなつもりでしか俺を見てくれていないなら、今の女さんとはセックスを出来ない」


そう言うと、女さんは悲痛な表情で訴えてきた。


310
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 22:01:49 ID:yjBDQPoI
女「それの何が悪いんですか!」

女「死にたくなるほど毎日がつらくて、でもやっと原因が分かって、現実と向き合おうと思っていたんです。ゆうさんのことが好きなら、それ以上に私を大切にしてくれると思ったんです!」

女「彼女になれば、私はこの苦しみを乗り越えられる。それは、あなたでないと意味がないんです!」

男「女さんは少し間違ってる!」

男「つらい想いを癒したいからセックスをしようとか、そんな繋がりもあるのかもしれない。だけど俺たちは、まだ出会ったばかりだろ。もっとお互いのことを知ってから、するべきことだと思うんだ」

女「……それだと遅いんです。だから、早く繋がりが欲しいんです!」

男「女さんも自分で言ってたじゃないか。俺のことを『健全な気持ちでオナニーを楽しめる人だから、みんなを大切に出来る人だ』って」

女「……」

男「セックスも健全な気持ちで、お互いに想い合うことが大切なんじゃないかな。俺が守ってみせるから、俺と真剣に向き合ってほしい」


312
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 22:38:10 ID:yjBDQPoI
女「……」

女「……私のこと、もう嫌いになりましたよね。私は、男さんを利用していただけなんですから」

男「そんな訳ないだろ!」


俺はそう言うと、女さんを抱き締めた。
今ここで伝えないと、すべてが終わってしまう。


女「わわっ、離してください//」

男「今日のデートで、女さんは明るくて積極的な女子だと思った。つらい気持ちを抱えているのに、楽しかったと言って笑顔を見せてくれた。そんな女さんを、もっと知りたくなった」

男「だから、一緒に相手の気持ちを想い合うことから始めようよ。俺は女さんと、本気で付き合いたいんだ!」

女「……ぁ」


313
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/22(月) 22:50:44 ID:yjBDQPoI
女「良いんですか、私なんかで……」

男「俺は女さんを知りたい。女さんのことを、もっと教えてほしい!」

女「私は男さんとデートをして、意外と誠実な人だと知りました。だから、男さんがどんな人なのか、もっと知りたいです。そして、この苦しみを一緒に乗り越えて行きたいです!」

男「うん、一緒に乗り越えよう。女さんは、もう一人じゃないんだから」

女「男さん、さっきはごめんなさい……。私も男さんを想い、想われる彼女になりたいです」


女さんはそう言うと、腕を背中に回してきた。
俺を利用するのではなくて、心を開いてくれたのだ。

それは、ほんの少しかもしれない。
だけどそれは、大きな一歩だと思う。

誰もいない森林公園。
お互いの存在を感じ合いながら、俺たちはただ無言で抱き合った。


316
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 19:07:33 ID:7daFQHm2
~家・玄関~
デートの帰りにドーナツ屋さんに寄り、女さんと最寄り駅で別れた。
初デートらしい内容ではなかったけど、次に会う約束も出来たし上手く行ったと思う。

その後、デートを振り返っていると、不意にゆうの謎が解けてしまった。
それを今日のうちに、友に話しておくことにした。


男「もしもし、男だけど」

友『もしもし、男? あ~、家電から掛けているのか』

男「そういうこと。実は、ゆうのことで重要なことが分かったんだ」

友『重要なこと?』

男「女さんは、ゆうが経験したことをなぞっているんだ」

友『どうして言い切れる』

男「女さんが、デートにゆうと同じ服を着てきたんだよ」


317
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 19:35:30 ID:7daFQHm2
友『デート?! お前ら、付き合い始めたのか!』

男「おうっ」

友『俺が部活に行っていた間、男はよろしくしてたのかよ! リア充爆発しろ!』

男「とにかく、ホラー設定と死神のメリットは崩れたことになる」

友『さらっと流すなよ』

男「他にも心当たりがあるんだけど、女友も交えて話そうと思う。これは間違いなく、ループものだ」

友『まあ、分かったよ。でも、ゆうちゃんをなぞっているなら厄介だぞ』

男「そうなのか? また明日、話をしよう」

友『了解っ』


受話器を置き、部屋に向かった。


318
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 20:04:34 ID:7daFQHm2
女さんとゆうの時間ループを証明する鍵は、洋服と森林公園だ。

洋服は間違いなく、女さんがゆうになることを表している。
次に森林公園。

ゆうが森林公園でセックスを求めてきた理由は、女さんだったときに森林公園でセックスを出来なかったからだろう。
そして女さんが森林公園でセックスを求めてきた理由は、ゆうの相談メールで場所を知っていたからだ。

つまり女さんとゆうは、原因と結果が循環しているパラドックスになっている。
そのパラドックスが、時間ループの存在を裏付けている。

そして、これと同じ現象が女さんと女友の会話でも起きている。
女友はゆうから聞いたオナニーの話を、女さんに話している。
最初にその話をしたのは、一体誰なのか。

女さんがデートに着てきた服。
ゆうと同じ洋服を買ってきたことは、死が迫っている証拠なのかもしれない。


319
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 20:32:26 ID:7daFQHm2
・・・
・・・・・・
俺は森林公園で、女さんと抱き合っていた。
彼女の柔らかい胸が当たり、硬くなった陰茎に下腹部を押し付けてくる。
それがとても気持ち良い。


女『ねえ、男さん。セックスしようよ//』

男『――』

女『じゃあ、脱ぐね//』


女さんが一枚一枚、服を脱いでいく。
そして、一糸まとわぬ姿になった。


女『あぅん……いいんだよ。私はセックスしてほしいの//』

女『あんっ……あぁ、入ってる。……いぃ……気持ちいいのぉ…………』

女『出して……男さんの精液、私の中にいっぱい出して!』

ドピュッ
ドピュドピュッ


320
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 21:25:04 ID:7daFQHm2
~部屋・翌朝~
男「……!!」

男「うわぁ、やっぱりか……」


女さんとセックスをする夢。
最高のクライマックスで目が覚めると、思いっきり夢精していた。
下着や身体に、精液がべっとり付いている。

まあ、夢なんだから仕方がないよな。
俺はそう思い、下着の処理をして着替えることにした。


321
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 22:06:23 ID:7daFQHm2
~リビング~
母「おはよう。今日は早いわね」

男「おはよう……。まあ、ちょっと」

母「あぁ、そういう」


母さんは汚れた下着を見て、気にしないふうに言った。
生理的なことは仕方がない。
そんなことより、母さんの疲れ気味な表情が気になった。


男「何だか、疲れているみたいに見えるけど」

母「今週は昼番担当なのに、今日は朝番と夜番も頼まれて……」

男「そうなんだ」

母「明日は代休で休めるんだけど……疲れるな」ヘニャー


母さんは溜め息混じりに言った。
今日は担当外の夜番に入ったり、仕事が壮絶に忙しいらしい。


322
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/23(火) 22:22:19 ID:7daFQHm2
男「フルシフトとか無茶振りだな。今日は大変そうだし、無理をせずに頑張って」

母「ありがとう、かなりやる気出た。男は勉強と恋愛、楽しく頑張ってね」

男「どっちも大変だけどね……」

母「それが良いんじゃない。夢にまで見る女さんを、今日なら連れ込めるわよ」ニヤニヤ

男「あー、うん……。そういう冗談は言うなよ」

母「あら、図星だった?」クスクス

男「別に……」

母「それじゃあ、男のおかげでやる気が出て来たし、そろそろ仕事に行くわね。さっきはありがとう」

男「うん、行ってらっしゃい」

母「じゃあ、行ってきます。火の元よろしくね」


325
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 19:30:05 ID:Z.Zs8pRw
~学校・お昼休み~
友「おいっ、男。女さんとのデートを、俺たちに報告しろっ!」


昼休みになり、荒ぶる友と女友が俺の両隣の椅子を陣取った。
もはや、いつもの光景だ。


男「木曜日に女さんが謝りに来て、その日から付き合うことになったんだ」

友「マジかよ! だったら、金曜日に報告してくれよ」

男「最初のデートに成功してから、言おうと思ってたんだ」

友「保身しやがって」

女友「それで、初デートはどこに行ったの?」

男「女さんのリクエストで動物園に」

女友「動物園……」


326
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 19:47:05 ID:Z.Zs8pRw
友「定番のコースだな。最近はキリンの赤ちゃんが産まれたんだっけ」

男「そうそう。キリンは『モォー』って鳴くんだぞ」

女友「へえ~、知らなかった」

友「しっかし、ついに男に彼女が出来たのか」

男「まあな」

女友「あんなことされたら、突き放すと思ったんだけど……。私のフォローが効果絶大だったってことだよね」

男「フォローって言うけど、ろくな話をしてないだろ。ゆうの受け売りで、オナ話をしやがって」

女友「おなっ……」アセアセ

男「でも、ありがとうな。今は女さんの気持ちと向き合いたいと思ってる」

女友「そ、そうだよ。女さんを癒せるのは、男だけなんだからね!」


327
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 20:04:54 ID:Z.Zs8pRw
友「でもこれで、死神のアプリによるメリットが消えた訳だな」


1:男を好きにならなければ、女さんは死んでもゆうちゃんにならない。
2:タイムスリップが起きないことになるので、女さんの魂を普通に回収できるようになる。


男「そういうこと。女さんが俺を好きになった時点で、ゆうになる条件を満たすからな」

友「そしてホラー設定が否定されて、悪霊の可能性もなくなった」

男「デートのとき、女さんがゆうと同じ服を着て来たんだ。他にも、ループを示す証拠がある」

友「それをぜひ聞かせてくれ」


328
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 20:37:43 ID:Z.Zs8pRw
男「ひとつは、さっき話したオナ話だ。ゆうがオナニーを熱く語ったことがあっただろ」

友「そういえば、言ってたなあ」

男「実はそれ、女友が女さんに話した内容だったんだ」

女友「ええっ? 私はゆうさんから聞いたんだけど……」

友「なるほど。女友のむっつりスケベは、時空を超越するのか」

女友「やめてよ、そんな言い方」アセアセ

男「そのオナ話は最初にそれを言ったのが誰なのか分からないし、タイムパラドックスが起きているだろ」

友「他には?」

男「友には話せないんだけど、動物園の次と言えば、女友には心当たりがあると思う」


329
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 21:13:16 ID:Z.Zs8pRw
女友「それって、アレのことでしょ。えっ、うそ……もうしちゃったの?!」

友「それって、ループに関係あるのか?」

男「女さんがデートに動物園を選んだのは、ゆうが女友に送信したメールを読んだからなんだ」

女友「確かに、少し見られたけど……」

男「ちなみに、女友が考えるようなことはなかったからな」

女友「う、うん……」

友「ということは、女さんのデートもタイムパラドックスが起きているのか」

男「そういうことだ。これで、時間ループの存在が証明されたことになるだろ」


330
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 22:15:38 ID:Z.Zs8pRw
友「時間ループと循環するタイムパラドックスか……」

男「だから俺は、女さんが、ゆうが経験したことをなぞっていると思うんだ」

友「なあ、男。昨日も言ったけど、それは本当に厄介だぞ」

男「どういう風に?」

友「男が女さんに出逢ったのは、ゆうちゃんのアプリがきっかけだろ。だけど、ゆうちゃんは未来からタイムスリップしてきた幽霊だから、ゆうちゃんが存在していない最初の時間軸があることになるじゃないか」

女友「あっ、そうか。その時間軸では、男が女さんと知り合うきっかけがないんだ」

友「そういうこと。さらに、女さんがゆうちゃんになる条件は好意があることだから、最初の時間軸ではタイムスリップが起きないことになる」

男「でも、実際にはタイムスリップが起きているだろ」

友「つまり、複数の時間軸があると考えると矛盾してしまうんだ」


331
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 22:28:09 ID:Z.Zs8pRw
男「その矛盾を回避するためには、時間軸が一本しかないと考えるしかないみたいだな」

友「そうなると、すべてが運命で決められていることになるだろ。時間軸が一本しかないなら、世界も一つのはずだからな」

男「つまり、女さんが死ぬこともゆうになることも、運命で決まっていたということか」

友「ああ、これが循環型のループネタなんだ。女さんが、ゆうちゃんが経験したことをなぞっていると考えるなら、それはもう変えることが出来ない確定事項になっているんだ」

男「でも、待てよ。最初の時間軸に、女さんを女友に紹介してもらった可能性があるじゃないか」

女友「ないとは言えないかなぁ……」

友「確かにその可能性はあるけど、今はゆうちゃんが経験したことをなぞっていることが前提条件だろ」

男「そうだったな……」

友「ただ、循環型にもメリットはあるんだ。ねじ曲げるべき運命が、確実に分かることになるから」

男「なるほど」


332
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 22:49:51 ID:Z.Zs8pRw
友「でも循環型のループネタは、女友のタイムパラドックスを説明できないんだよな」

女友「ということは、それが間違っているってことでしょ」


いや、待てよ……。
女さんを操るアプリ機能に死神が関わっているなら、パラドックスにも死神が関わっているんじゃないのか?


男「もしかしたら、パラドックスに死神が関わっているかもしれない」

友「なるほどな。つまり、女友は死神公認のスケベな女子ということか!」

女友「せ、せめて女神公認にしなさいよっ!」


おいっ……。
スケベは認めるのか。
でも確かに、女友は少し変わったかもしれない。


333
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/24(水) 22:53:50 ID:Z.Zs8pRw
女友「その循環型とかいうので、何が分かるの?」

友「循環型のループネタが成立すると、ゆうちゃんの記憶を使えるんだ!」

女友「循環型でなければ?」

友「ここがパラレルワールドならば、ゆうちゃんの記憶は使えない。ゆうちゃんがアプリとして過去の自分に干渉してしまったから、すでに本来の歴史とは大きく変わってしまっているはずなんだ。だけど、参考にはなると思う」


つまり、ゆうの記憶に頼れるのは『女さんがゆうと同じ経験をしている場合だけ』なのだ。
そして今、その可能性があると分かった。

しかし、ゆうと同じ経験をするということは、『女さんが必ず死ぬ』ことを意味している。
だから、俺たちは未来を知って運命を変えなければならない。

確定している運命を、強引にねじ曲げる。
“I”を“Y”にすること。
それが、女さんを助けられる唯一の方法なのだ。


338
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 18:44:27 ID:co5kniYI
女友「ひとつ聞きたいんだけど、そんな事を考えて女さんを助けられるの?」

友「方針が決まるだろ。可能性がないことを考えても仕方ないじゃないか」

女友「まあねえ……。男はデートのとき、女さんから何か感じなかった?」

男「つらい思いを抱えていることは分かったけど、前向きになってくれたと思う」

女友「じゃあ、女さんが着て来た服はどう思う? ゆうさんと同じ服って、何か意味があるのかなあ」

男「それが時間ループの証拠だろ」

女友「そうじゃなくて、ゆうさんは幽霊でしょ。その服がヒントにならないかなと思って」

友「そういうことか。幽霊って、白装束とか死んだときに着ていた服を着ているイメージだもんな」

女友「そう、それっ!」


339
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 19:12:40 ID:co5kniYI
男「ゆうは一番好きな洋服だと言ってた。でも、死んだときに着ていたかは覚えていないみたいなんだ」

女友「えっ……? それって、おかしくない?」

男「おかしい?」

女友「私だったら、初デートで褒めてもらいたいから、勝負服を着て行くわよ」

男「女さんも、新しい服を買ってきたって言ってた」

女友「だったら、余計におかしいでしょ。勝負服がゆうさんと同じだったんだよ。それを知れば、普通はがっかりするんじゃないの?」


340
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 19:18:42 ID:co5kniYI
そうだ!
俺はうれしそうな女さんを見て、指摘するのを躊躇った。
雰囲気を壊したくなかったからだ。


女友「ねえ……、まさか教えてあげなかったの?!」

男「言える訳ないだろ。新しく買ってきたよって、うれしそうに言うんだから」

女友「それはそうかもしれないけど、もう一度ゆうさんに会えば同じ服だとバレちゃうわよ」

友「ちょっと待て。それを教えたら、女さんとゆうちゃんの感情に違いが出来るんじゃないのか?」

女友「そんなの知らないわよ。私は少しでも早く、男が説明するべきだと思う!」


341
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 20:10:31 ID:co5kniYI
男「おい、友。循環型の時間ループが正しいなら、女さんが死ぬのは今週だ」

友「……! そうだよな」

女友「どういうことなの?」


1:ゆうはいつも着ている服を、一番好きな洋服だと言っている。
2:女さんは勝負服という性質上、ゆうと同じ服だと知ればがっかりする。
A:つまり、女さんはゆうと同じ服だと知らないまま死んだ可能性が高い。

そして、
1:スマホの修理がもうすぐ終わる。
2:女さんとの次のデートは週末だ。
B:つまり、週末にはゆうと同じ服だと知ることになる。

以上のことから、
AとBより、女さんが死ぬのは今週中だと言うことになる。


342
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 20:14:55 ID:co5kniYI
女友「そういうなら、今すぐ本当のことを話せば良いじゃない」

友「ゆうちゃんが女さんを操る機能のことを知って、何か記憶を思い出しているかもしれないだろ。俺はそれを確認したほうが良いと思う」

男「そうそう。ゆうの話を聞く前に教えると、未来が分岐してゆうに頼れなくなるかもしれない」

女友「未来が分岐するなら、それで助かるんじゃないの?」

友「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないだろ」

男「女友。俺が目指したいのは、もう心配ないんだっていう安心なんだ。助けられる可能性があるなら、確実に思える方法を試してみたい」

女友「安心確実……ねえ。女心としては、少しでも早く正直に伝えることが正解だと思うけど?」

男「俺もそう思う。だから、ゆうの話を聞いたら説明しようと思う」

女友「分かった。二人を信じる……」


343
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 21:21:42 ID:co5kniYI
男「それじゃあ、もうすぐ授業だし。二人とも、いつもありがとう」

友「気にするなよ。ゆうちゃんが帰ってきたら、死神に一発かましてやろうぜ!」

男「おう、そうだな。ゆうが帰ってきたら、何としてでも反撃しよう!」

女友「ねえ、友。今夜、女さんが塾に来るらしいから付き合ってくれる?」

友「オッケイ。じゃあ、そのときに事故とか災害対策くらいは話しておこうか」

女友「そうね……」

男「ありがとう。女さんのこと、頼むよ」


344
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 21:31:55 ID:co5kniYI
~家・放課後~
ピンポーン

部屋で考え事をしていると、チャイムが鳴った。
玄関に向かい、扉を開ける。
すると、女さんが立っていた。


女「こ、こんにちは。近くを通ったので、男さんに会いたくなって……」ニコリ

男「女さんに会えて、うれしいよ。どうぞ、あがって」

女「はい、お邪魔します//」

男「今日はカジュアルな服だね」

女「えへへ// 今日は頑張って塾に行くので、軽くまとめました」

男「じゃあ、時間は大丈夫?」

女「まだまだ大丈夫です」


345
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/25(木) 22:02:12 ID:co5kniYI
~部屋~
女「男さん、今日はお母さんはいないのですか?」

男「仕事が忙しくて、夜まで帰って来ないよ」

女「家に二人きりって、何だか気恥ずかしいですね……//」

男「う、うん。そうだね//」

女「それにしても、外はもう暑いですよね~。もう、夏服を用意しないといけないな」

男「じゃあ、昨日の服はもう着ないの?」

女「そんなことはないですよ。色んな合わせ方を試したいし、楽しみにしていてください//」


どうやら、昨日と同じ合わせ方で服を着ることはなさそうだ。
つまり女さんが死んでしまう日は、ゆうと違う服を着ていることになる。


男「……そうなんだ。じゃあ、楽しみにしてるよ」

女「はい、喜んでもらえるように頑張りますね♪」


348
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 17:51:20 ID:bkZpeBlE
女「ところで、昨日の夜はよく眠れましたか?」

女「私はデートのことを思い出して、ドキドキしちゃって……。全然眠れずに、今日は寝不足です」アハハ

男「あー、俺もかな。今朝は女さんの夢を見て、ドキドキして早く目が醒めちゃったよ」

女「わわ、私の夢?! どんな夢だったんですか?」

男「え、その……。夢だからあまり覚えてないけど、女さんとデートをしている夢だった」

女「私たち、一緒ですね。ドキドキして眠れなくて……//」

男「そうだね」

女「男さんはオナニー、しちゃったんですか?」チラッ

男「いや、それはその……。してないから、ゴミ箱を見ながら言わないでくれ」アセアセ


349
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 19:09:50 ID:bkZpeBlE
女「じゃあ、私とデートをしていた夢って、本当はエッチな夢なんですよね」

男「それは……」

女「オトコの人は我慢をすると、エッチな夢を見て射精しちゃうんでしょ?」

男「そうだけど……ごめん。そういう夢だった」

女「ううん。私の夢ならうれしいし、それは自然なことだから//」


女さんはそう言うと、バッグからコンドームの箱を取り出した。
そして、ミニテーブルの上に置く。


女「でも我慢して夢精するくらいなら、目の前の私とセックスをしませんか?」

男「夢精は仕方ないけど、セックスは違うだろ。昨日も言ったけど――」

女「……はあ、分かっています。冗談ですから」


350
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 19:16:33 ID:bkZpeBlE
女「でも、どうして私がコンドームを持っていると思いますか?」


その言葉は、得体の知れない不安をまとっていた。
俺は昨日のことを思い出しながら、言葉を返す。


男「俺とセックスをして、大切にされていると思いたいからだろ?」

女「半分正解だけど、半分は違います」

男「半分は違う?」

女「私は今、持ち歩くように言われているんです。そのために、母が買ってくれました」

男「どうして、女さんのお母さんが――」

女「私が、所構わず裸になってしまうかもしれないからです」


351
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 19:38:04 ID:bkZpeBlE
女「初めてそんなことになったのは、今月1日の夜。塾の教室で講義を受けているときでした」

女「訳も分からないまま服が脱げてしまい、でもどうすることも出来なくて……。教室は混乱状態になり、淫らな行為を続ける私のせいで講義が出来る状態ではなくなりました」

女「やがて動けるようになった私は、服を抱えて逃げ出し、呼び出されていた親に連れられて家に帰りました」

女「二回目は家に着いて両親に怒られているときでした。家族の前で裸になり、泣きながら何度も何度もオナニーをしました」

女「不思議なことが起きているかもしれない、そう確信したのが翌朝です」

女「それは、天井に向かって落ちそうになったからです。必死にベッドに掴まって、助けを呼び続けました」

女「そんなことがあったのに、学校に行ったのは間違いでした。昼休みに教室で、いやらしい姿をさらし続けたからです」

女「そしてその日から、私は怖くて家を出ることが出来なくなりました――」


352
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 20:15:36 ID:bkZpeBlE
つらい想いを吐き出すように、女さんが淡々と語る。


訳の分からない性的行為に支配され、毎日のように泣いていたこと。
発作の時間帯が安定してきたので、昼間に診療内科に通っていること。

万が一に備えてコンドームを持ち歩き、低用量ピルを飲み始めて避妊していること。
学校では友達が減り、穢れたものを見る視線を向けられていること。


女さんのつらさは分かっていると思っていた。
だけど語られる内容に、そう思っていた自分の愚かさを思い知らされる。
俺はただ、黙って聞いていることしか出来なかった。


353
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 20:23:28 ID:bkZpeBlE
女「――今は発作が起きていません。だから、両親はカウンセリングの効果が出てきたと思っています。私はこのまま日常に戻れることを望んでいます」

男「女さん……」

女「せっかく男さんの部屋に来たのに、つらい話をしてごめんなさい。だけど男さんに相応しい彼女になるには、そのことを知ってもらわないと前に進めないと思ったから」

女「本当の意味で、お互いに想い合うことは出来ないと思ったから――」

女「私は男さんが想像する以上に、重たいオンナですよ。それでも、私と付き合ってくれますか?」

男「当たり前だろ。相手の気持ちを想い合うことから始めようって、言ったじゃないか。それなのに、俺は女さんの気持ちを何一つ分かっていなかった。本当にごめん――」


354
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 21:19:09 ID:bkZpeBlE
女「男さん、抱き締めてほしいです。それくらいなら良いですよね……」


女さんは不安そう言うと、にじり寄ってきた。
向かい合って、ぺたりと座る。
俺はそんな彼女を、引き寄せてあげた。


男「女さん、その――」

女「女さんではなくて、女と呼んでほしいです。そのほうが、彼女になった実感がわく気がして……」

男「女、つらいはずなのに話してくれてありがとう」

女「男さん……」

女「ううっ……うわああああぁぁぁん!!」

女「ずっとつらかったんです。もうあんな想いは耐えられないんです!」

女「死にたかった。私、それくらいつらかったのっっ……!」


これで、女さんの気持ちが少しでも晴れてくれることを願いつつ……。
俺は泣きすがる彼女の身体を強く抱き締めた。


355
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 21:53:39 ID:bkZpeBlE
女「男さん、ありがとうございました……」

男「少しは落ち着いた?」

女「おかげで、心が軽くなった気がします。でも、恥ずかしいところをお見せしちゃいました」

男「そんなことないよ。女の気持ち、すごく伝わってきたから」

女「うん……。それでは、そろそろ塾の時間なので帰りますね」

男「そっか、もうそんな時間なんだ」

女「はい。それにその……硬くて大きいものが、私の大切なところに……」テレッ//

男「ご、ごめんっ」アセアセ

女「ふふっ。私が帰ったら、たくさんオナニーしてくださいね//」

男「そ、そういう気は回さなくて良いから」


356
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 22:31:06 ID:bkZpeBlE
女「ただ、もうすぐスマホの修理が終わりますよね」

男「うん、明後日には直ると思う」

女「前も言ったけど、ゆうさんのアプリは絶対に使わないでください。本当にもう限界なんです……」

男「分かってる。あの話を聞いて、使える訳ないだろ」

女「……お願いします。アプリ以外で、オナニーしてください」

男「約束するから、女は安心して塾に行ってきて」

女「はいっ、久し振りに頑張ってきます!」

男「俺も、女とゆうが幸せになれるように頑張るよ。週末のデート、楽しみにしてるから」


そう言うと、女さんが唇を重ねてきた。
そして俺たちは、一緒に部屋を出た。


357
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/26(金) 22:34:36 ID:bkZpeBlE
女「では、お邪魔しました。行ってきます!」

男「行ってらっしゃい」


俺は塾に向かう彼女を見送りながら、さっきの温もりを手放したくないと考えていた。

期限は今週。
なぜ、女さんは死んでしまうのだろう――。


361
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 19:44:22 ID:feilCY.Y
~学校・お昼休み~
友「なあ、男。今日の放課後、みんなでカラオケ行かないか?」


お昼休みになり、友が軽いノリでやってきた。
誘ってくれるのはありがたいけど、今日の放課後は付き合うことは出来ない。


男「悪いけど、今日はムリなんだ」

友「どうしてだよ、連れないなあ。女さんも来るんだぞ」

男「えっ、マジか?!」

友「昨日、塾の帰りにスイーツ接待をして、約束を取り付けたんだ。打ち合わせをしつつ、親睦も深めたいだろ」

男「でも昨日は、母さんの仕事がフルシフトだったんだ。今日はへばっているはずだし、家の手伝いをしてあげたいんだよな」

友「それなら仕方ないか……」

男「とにかく、今日だけはごめん」


362
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 19:53:39 ID:feilCY.Y
女友「えー、男は行けないの?」


女友に事情を話すと、残念そうに言った。
こればかりは仕方がない。


友「どうしよう、明日にしようか?」

男「それなら、俺もオッケイだ。明日、みんなでカラオケに行こう」

女友「じゃあ、女さんに確認してみる」スルスル


363
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 19:56:16 ID:feilCY.Y
友「カラオケに行かないなら、代わりに新しく出来たスイーツ店に行かないか?」

女友「新しいスイーツ店?」

友「二人で話したいこともあるし、アイスどら焼きを食べてみたくてさあ」

女友「アイスどら焼き……」

友「中のアイスがどら生地にじゅわあっと染み込んで、美味しそうだろ?」

女友「メープルバニラ味とかあれば美味しそう」

友「女子に人気のお店らしいし、女友も気に入ると思う」

女友「し、仕方ないわねえ。友に付き合ってあげるわ//」

男「二人とも、美味しかったら教えてくれな。彼女と行ってみるよ」


364
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 20:35:28 ID:feilCY.Y
~ショップ・母親~
気晴らしにショッピングモールに出掛けていると、ケータイショップから電話が掛かってきた。
どうやら、男のスマホが直ったらしい。
私はショッピングついでに、立ち寄って帰ることにした。


母「こんにちは」

店員「お待ちしておりました。修理したスマートフォンはこちらになります」

母「きれいに直ってますね。修理、ありがとうございました」


電源も入るし、特に異常はなさそうだ。
男はスマホがない生活をして、物の大切さと時間の使い方が分かったことだろう。


店員「ところで、お客様の電話帳や大切な情報などをバックアップする、お客様サポートがあることはご存知でしょうか」

母「大丈夫ですので、お会計をお願いします」

店員「かしこまりました。それでは、お支払いのほうですけど――」


365
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 20:47:59 ID:feilCY.Y
~リビング・母親~
母「ただいまーって、まだ帰ってきてないわね」


ケータイショップからの帰り道、踏切に電車とパトカーが停まっていた。
何かあったらしいので、男が帰ってくるのは遅くなりそうだ。


母「とりあえず、スマホスマホ!」


男が帰ってこないなら、私に出来る範囲でアドレス帳を復元してあげよう。
家と私の番号、実家に親戚の家、私の職場。
あと、私が使っているアプリくらいかな。

そう決めて、男のスマホの電源を入れた。
データが消えている状態なので、見た見ないで争うことはないだろう。


366
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 21:40:32 ID:feilCY.Y
母「あれ? このアプリ……どうして消えてないの?」


これは確か、ゆうさんというキャラクターが面白いアダルトアプリだ。
どんなことが出来るのか、結構気になる。

それにしても、データが消えているはずなのに、なぜ残っているのだろう。
というか、さっきまでなかったよねえ……。

私は不審に思いつつ、確認のために起動してみることにした。


――Resume Now――


再開という言葉の後、制服姿のゆうさんが表示された。
どうやら、校庭っぽいところに立っているようだ。
以前見たときは、確か寝起きのパジャマ姿だった。
放課後の時間帯らしいシチュエーションということだろう。


367
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 21:49:38 ID:feilCY.Y
ゆう「あ、あれ? そうか……私、6日間も眠っていたんだ」

母「ゆうさんだっけ、こんにちは」

ゆう「えっと、お母さま! こんにちは。男さんはどちらに?」

母「まだ学校じゃないかしら。その間に、確認したいことがあって」

ゆう「確認……ですか?」

母「アダルトアプリとして、どんなことが出来るのか」

ゆう「そ、それは困ります。真面目な話をしたいので、リンクを切断してください!」

母「細かいことは良いから、試させてくれない?」

ゆう「でもここって、学校の前じゃないですか。絶対に良くないです!」

母「アプリなんだから、そんなことを気にしないでよ。どうしても、確認しておきたいの」

ゆう「……はい、分かりました。せめて、物陰に移動させてください」

母「ふうん、移動も出来るんだ」


369
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 22:14:21 ID:feilCY.Y
母「それにしても、やっぱり女さんに似ている気がするのよね……」


この制服も、彼女が着ていた制服に似ている気がする。

――あっ!
もしかすると、彼女はこのアプリを見て、スマホを壊したのかもしれない。

しかしアバターが似ていたからという理由で、スマホごと壊してしまう女性だとは思えない。
だとするならば、このアプリの内容に問題があるはずだ。

二人が口を揃えて言っていた、信じられないようなこと。
恐らくそれは、モザイクが無いことだと思う。

このアプリで何が出来るのか調べるついでに、一緒に確認しておく必要がありそうだ。


370
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/27(土) 22:23:40 ID:feilCY.Y
ゆう「女さんを知っているんですか?!」

母「知ってるけど、どうかしたの?」

ゆう「……リンクを切断してくれないと、制限がかかって言えないみたいです!」

母「ごめん。すぐ終わるから、その話は後にしてくれる?」

ゆう「は……はい、そうですね」


まずは鞄を下ろし、頑張って制服のブラウスを脱がせた。
何だかんだ言いながら、ゆうさんはとても協力的だ。

そしてその下は、学生らしく淡い黄色のインナーを着ていた。
次は、これを脱がせないといけないようだ。

ぷるるる、ぷるるる♪♪

男のスマホに、誰かから電話が掛かってきた。
友達なら、スマホが修理中だということを知っているはずだ。
さすがに出るわけにはいかないし、アプリの確認を急ぐことにした。


377
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 17:26:44 ID:Inm/p95w
~校門付近・女さん~
同級生「それで明日、彼氏とカラオケに行くんだ」

女「はい。本当は今日の予定だったんだけど、用事があるみたいで――」トテトテ

同級生「女さんに彼氏だなんて、その人、遊びじゃないの?」アハハ

女「……?! ウソでしょ、この感覚は――」ピタッ…

同級生「どうしたの?」

女「ま、まさか……。男さんがゆうさんと?!」


授業が終わり、同じクラスの同級生さんと帰っていると、急に歩けなくなった。
これは、アプリが起動したときの感覚だ――。

男さんは昨日、スマホのことを『明後日には直る』と言っていた。
それなのにアプリが起動しているということは、予定よりも早く修理が終わったということだろう。
データの復元もしないといけないだろうし、男さんの用事とはそのことかもしれない。

だけどどうして、
ゆうさんのアダルト機能が起動しているの?!

疑問に感じている間にも、強制的に物陰に移動させられた。
そしてブラウスのボタンが外され、強引に脱がされてしまった。


378
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 17:38:22 ID:Inm/p95w
同級生「女さん、どうしてこんな所で……」


今はそんなことに答える余裕はない。
ある程度の自由があるうちに、男さんに連絡をしなければ!


女「同級生さん、かばんの中のスマホを出してください。落としちゃって、手が届かないの……」

同級生「い、いいけど。このかばん、重すぎない?」ズシリ


同級生さんは、かばんを必死に持ち上げようとした。
しかし、どうやっても動かせる訳がない。
私の経験上、かばんは動かせないけど、中身を出せることは分かっている。


379
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 17:40:42 ID:Inm/p95w
同級生「はい、スマホ。……んっ?」

女「ありがとうございます」

同級生「な……何これ?! 学校にこんなものを持って来るなんて――」ジトー


箱いっぱいのコンドームを見られてしまった。
そんな物を持ち歩いてこんな姿を晒せば、軽蔑されるに決まっているよね。
女友ちゃんは受け入れてくれたけど、同級生さんはどうなのだろう――。

気になるけど、今はそれどころではない。
私は登録しているアドレスから、男さんに電話を掛けた。

PiPoPa...


380
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 17:51:31 ID:Inm/p95w
女「駄目だ、出てくれない……。夢中になってるってことなの?」

女「きゃわわ//」


スカートが下ろされて、両手を万歳させられた。
そして、インナーがするすると上がって脱がされていく。
抵抗することも出来ず、私は簡単に下着姿にされてしまった。


同級生「女さん、ごめん。先に帰るね」

女「そっか、やっぱりそうなんだ――」


逃げるように走り去っていく同級生さん。
こんな場所で制服を脱ぐ私なんかに、関わりたくないよね……。
やっぱり、女友ちゃんしかいない。
私を分かってくれる友達は、彼女しかいない。


381
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 17:59:09 ID:Inm/p95w
そ、そうだ。
女友ちゃんだ!!

私はここから動けない。
だけど、女友ちゃんは動くことが出来る。
女友ちゃんに電話をして、男さんの家に行ってもらえばいいのだ。

PiPoPa...

女友『もしもし。女さん、どうしたの~?』

女「もしもし、女友ちゃん。助けてほしいの!」

女友『えっ?!』


ブラジャーのホックが外された。
そして、乳房が露になってしまう。


女「助けて、もうあんな想いしたくない!」


――きゃあああぁぁっ!!


382
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 18:11:17 ID:Inm/p95w
~スイーツ店・女友~
私はアイスクリームのショーケースを前にして、目を輝かせた。
バニラ、チョコ、抹茶、小倉小豆――。
どれをドラ生地に挟めば美味しいだろう。


女友「ねえ、友。いっぱいあり過ぎて、迷っちゃう!」

友「メープルバニラ味を食べてみたいって、言ってただろ」

女友「そうだけど、どれも美味しそうなんだもん//」

友「栗をトッピングした小倉小豆が良いんじゃないか? 栗入りのどら焼きって美味しいし」

女友「トッピング?!」

友「ほら、ここ。栗にイチゴ、バナナがあって、メープル、練乳――」

女友「ねえ、どうしよう。チョコバナナも美味しそう//」

友「じゃあ、二人で好きなのを買って、半分こしようか」

女友「うん、そうだね♪」


383
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 18:25:43 ID:Inm/p95w
ブルブル・・・
女友「友、ごめん。女さんから電話みたい」

友「女さんから?」


一体、何だろう?
私は店を出て、着信をつないだ。


女友「もしもし。女さん、どうしたの~?」

女『もしもし、女友ちゃん。助けてほしいの!』

女友「えっ?!」

女『助けて、もうあんな想いしたくない!』


384
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 18:34:15 ID:Inm/p95w
女友「ねえ、何が起きてるの?」

女『男さんが、ゆうさんとエッチしてる! 彼の家に行って、止めさせてほしいの!』

女友「男のスマホ直ったの?! でも、どうして――」

女『分からない。分からないけど、もう脱がされてる』


脱がされてる?!
今は下校時間帯だよね……。


女友「女さんは、今どこ?!」

女『学校の校庭、正門の近く――』

女『あぁ、いやっ! やめてえっ!!』ガチャッ


385
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 18:45:55 ID:Inm/p95w
女友「ねえ、女さん! ……切れちゃった」


リダイヤルをしてみたが、女さんは電話に出てくれない。

男がゆうさんとエッチをしている。
それだけでも信じられないのに、最後の悲鳴は何なの?!


女友「友、大変なの! ちょっとこっち来て!」ブンブン

友「大変って、何かあったのか?」

女友「男がゆうさんとエッチしてるみたいなの。そのせいで女さんが……」

友「今、女さんはどこにいるんだ?」

女友「学校の校庭って言ってた」

友「思いっきり外じゃないか! ヤバいぞ、それ――」

友「女さんはこの近くの学校だよな。すぐそこだし、急いで行ってくる!」


386
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 18:56:39 ID:Inm/p95w
女友「待って、女さんの所には私が行く! 友は男をぶっ飛ばしてきて!」

友「バカ言うなよ。俺たちは何年、男とつるんでるんだよ。俺たちが男を信じなくて、どうするんだ!」

女友「でも……女さんが!」

友「女友が一人で行っても、手に負えるわけねえだろ。俺が先に行くから、男の家に電話をしてから来い!」

女友「家に電話?!」

友「スマホに掛けても、男は電話に出ない。だから女さんは、女友に助けを求めてきたんだろ!」

女友「で……でも、家の番号は覚えてなくて」

友「じゃあ、俺のを使え。ついでに、男にメールもしとけ!」

女友「う、うんっ」

友「じゃあ、急いで行ってくる!」

PiPoPa...


387
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 19:33:57 ID:Inm/p95w
~家・母親~
母「……下着も脱がせられるんだ」

ゆう「もう、いいですか?」

母「いや、待って。座ったら、はっきり見えちゃうじゃない。画面も寄せられるでしょ」

ゆう「……はい」ペタリ


ゆうさんを座らせると、女性器がはっきりと見えた。
まるで、本物の人間のように再現されている。

二人が口を揃えて言っていた、信じられないようなこと。
それはやっぱり、無修正で全部見えることだったようだ。


388
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 20:33:00 ID:Inm/p95w
母「ゆうさんの手を誘導すれば、こういう事もさせられるわけよね」

ゆう「あうっ、ぁっ……んんっ…」

母「はあ、なんだかねえ」

ゆう「お母さま……。本当に、これ以上はまずいです……」


ゆうさんが困った表情で言った。
『これ以上は』と言うことは、もっと過激なことが出来るらしい。
その言葉通りなら、何かを挿入したり出来るのかもしれない。


母「もしかして、何か入れたり出来るの?」

ゆう「それをお望みなら……。だけど、変なものは入れたくないです――」

母「そういうことはちょっと……。でも出来るんだ」


389
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 20:36:54 ID:Inm/p95w
どんなことが出来るのかと思っていたけど……。
こんなに卑劣なアプリを、男は使っていたの?!

女さんが激怒して、スマホを壊したことは無理もない。
無修正のアダルトアプリに自分と同じ姿のアバターを登録して、卑猥なことをさせながらオナニーをしていたのだから。

だけど、その事については許してあげないといけない。
女さんが男と話し合って、アプリの使い方を解決させたはずだからだ。
それはもう二人の問題であって、私が蒸し返す話ではないだろう。


390
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 20:51:31 ID:Inm/p95w
母「ねえ、ゆうさんは医療系やデッサンポーズのアプリなの?」

ゆう「医療はよく分からないけど、デッサンポーズも頑張れます」

母「そういう美術目的なら、無修正でも良いのかなあ……」


そういうアプリを見つけて、男が正しい目的で使わずに性処理をしているだけかもしれない。
いやいや、それは好意的に捉えすぎね。
主に性処理目的で使っているなら、これはもうアダルトアプリだ。

アダルトアプリで女性器を無修正で見られるならば、これは違法なアプリだということになる。
きっと、法律的にも削除をしたほうが良いだろう。


母「ねえ、ゆうさん。悪いけど、あなたを削除することになると思うから」

ゆう「……ですよね。削除が出来るなら、それが良いと思います」


391
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/28(日) 21:36:44 ID:Inm/p95w
母「じゃあ、急いで確認したいことが出来たから」

ゆう「は、はいっ」

母「削除をするかどうかは、男が帰って来たら話し合うから。ゆうさん、ありがとうね」ポチッ

ゆう「お母さま! リンクを切断して――」


ホーム画面に戻り、スマホをテーブルに置く。
そして、自分のスマホでケータイショップに電話を掛けた。


母「あ、もしもし。フィルタリング機能のことで、少しお問い合わせしたいことがあるのですが――」

プルルルル~♪

自宅に電話が掛かってきた。
しかし、今は出ることが出来ない。
重要な用事があるなら、もう一度かけなおしてくるだろう。


396
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 18:36:54 ID:DqwJUTk6
~校門付近・女さん~
女子生徒「きゃあああぁぁっ!!」


最後の一枚を脱がされ、全裸にされてしまった。
そのとき、通りがかった女子生徒が私に気付いて悲鳴をあげた。


女「学校の校庭、正門の近く――」


男子生徒「どうした!!」
女子生徒「あの人、裸になってるの! 何なの、あれ――」

ギャル「あたし知ってる。女さんでしょ」
モブ男「塾でオナってたよな。またするんじゃないか?」ニヤニヤ


女子生徒の悲鳴を聞いて、人が集まり始めた。
皆一様に、好奇の目を向けてくる。
そして、男子の一人がポケットからスマホを取り出した。
いやらしい笑みを浮かべ、それを向けてくる。

パシャリ・・・


397
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 19:03:02 ID:DqwJUTk6
女「あぁ、いやっ! やめてえっ!!」


一人が写真を撮ると、他の人も写真を撮り始めた。
面白いものを見つけたと言わんばかりに人が集まってきて、私を撮影する。
囃し立てる声とシャッター音が、心を押しつぶす。

さらに見えない力に座らされて、脚を広げさせられた。
自由意思が支配され、手からスマホが滑り落ちる。
そして左手は乳房に、右手は陰部へと向かった。

いやだ、やめて。
もうやめてよっ……。


399
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 19:19:38 ID:DqwJUTk6
モブ男「おっ、分かってるじゃないか!」

女子生徒「きゃああっ……//」チラッ

女「あんっ……んっ、ぁっ……」


私の両手が、乳房と陰部を弄んでいる。
そのせいで嬌声が漏れて、感度が良くなっていく。
目には涙が浮かび、陰部もじんわりと濡れてきた。

そんなつもりはないのに、身体が反応してしまう。
たくさんの人に見られて、写真を何枚も撮られているのに……。


女「やめて……、ぁん…ぁあ……だめっ…」

生徒たち『女さんのショータイムだ!!』ヒューヒュー


400
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 20:07:27 ID:DqwJUTk6
女「撮らないで……。ぁんっ……いやっ、ぃやあっ…」

ギャル「ねえ、男子たち。誰か手伝ってあげなさいよ」

デブ男「手伝う……だと?!」

ギャル「いや、あんたはいい。誰か見栄えのいい男はいないかなぁ」


涙を浮かべ、オナニーを続ける。
そしてなすすべなく、写真を撮られ続けている。
それなのに、まだ私に何かするつもりなの?

物陰に移動させられたせいで、校舎からの見通しは良くない。
そして、誰も先生を呼んでくれない。
もう、どうすることも出来ない。


DQN「おらぁ、お前ら! 面白そうなことやってるじゃねえか!」

ギャル「……DQNだ。何だか、面白くなってきたし」ニヤニヤ


401
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 21:07:34 ID:DqwJUTk6
不良グループが来て、群集の一部が帰り始めた。
ここに残って、不良たちに絡まれたら面倒だからだろう。

しかし、全員がいなくなるわけではない。
興味本位だった人は逃げ帰り、私を辱めたい人だけが残ることになる。


不良「見てくれ、かばんの中にあるのはゴムじゃねえか?」

ヤンキー「うわっ! 箱ごと持ち歩いてるのかよ。胸がでかい上にビッチとは、最高のオンナだな」

不良「どうする?」

DQN「んなもん、決まってるだろうが!」

不良「だよな」

ヤンキー「群集どもっ! 遠巻きに見ているお前らも共犯なんだから、余計なことはするんじゃねえぞ!」

群集「……!」コクリッ

DQN「よしっ、もう少し見えない所に連れていけ!」


402
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 21:18:15 ID:DqwJUTk6
女「いやっ、触らないで! 離してくださいっ!」

ヤンキー「どうやっても動かねえぞ、こいつ!」


不良たちが腕を引っ張ったり、抱きかかえようとしてくる。
しかし、私を移動させることは出来ない。


DQN「このっ、はむかってんじゃねえよ!」


DQNが怒りに任せて、脚を蹴り飛ばしてきた。
しかし見えない壁が出来て、脚に当たる前に止まった。
苦虫を噛み潰したような表情をして、睨み付けてくる。

そうか、あのときの逆パターンだ!

今の私に暴力を振るっても、ゆうさんの状態が優先されているから、私に怪我をさせられないんだ。
オナニーへの強制力もなくなっているし、もしかするとやり過ごせるかもしれない。


403
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 21:52:13 ID:DqwJUTk6
DQN「仕方ない。野次馬ども、順番にこの女を可愛がってやれ!」

女「それって……」

不良「こんな所で裸になってゴムを用意してるってことは、ヤリたいってことだろ。撮影会を盛り上げて、ファンサービスをしないとなあ」ニヘヘヘ

女「そんなの、嫌に決まってるでしょ!」

ヤンキー「こんなに濡れてるのに、よく言うぜ」

女「ひゃうんっ……」クチュ


やっぱりダメだ。
暴力でなければ、普通に触れるんだ……。


ヤンキー「おらっ、そこのお前。ゴムはいっぱいあるんだ、こっちに来い!」

モブ男「まじっすか?!」

ギャル「早くやっちゃいなよ。やれやれ、やっちゃえ~!」


404
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/29(月) 22:06:11 ID:DqwJUTk6
モブ男「物陰にはなってるけど、こんなに人がいるところで」

DQN「グダグダ言うと、お前から締めるぞ!」

モブ男「そういうことだから仕方ないよな。講義そっちのけでオナるくらいだし、エッチが好きなんだろ?」

女「ううっ、せめてコンドームをしてください……」

モブ男「ふひょう! 奥までいっぱい突いてあげるよ」ニヤニヤ


初めての相手は、男さんだと思っていた。
早く彼とセックスしたかった、繋がりが欲しかった。

だけど裏切られた――。
私が外にいることは、男さんにも分かっているはずなのに。
ゆうさんを裸にすると、どうなるか知っているはずなのに。
昨日、絶対に使わないって約束してくれたのに!!

どうやっても、ここから逃げられない。
男子たちの欲望を、すべて受け入れるしかない。

でも……、もういいや。
どうせ妊娠しないし、いつかこんな日が来ると思っていたから――。


412
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 18:46:55 ID:dh/WxAik
~校門付近・友~
女さんの学校に着き、俺は周囲を見回した。
すると、少し外れた場所に人だかりが出来ている事に気が付いた。

間違いない。
女さんはあの中だ!


友「ざけんな! クズどもがぁ!!」


俺は全速力で駆け出し、何かしようとしていた半裸の男に飛び蹴りを食らわした。
そしてその勢いのまま、通学鞄を大きくスイングして隣りにいた男に叩き込む。


モブ男「ぐふぉおっ!」

ヤンキー「ぶふえべっ……」


不意を突けばこんなもんか。
起き上がる気配がないことを確認し、周囲を見回す。

柄の悪そうな奴が二人に、スマホを構えた男女が十五人程度。
女さんは裸になっているが、特に怪我はなさそうだ。


414
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 19:00:51 ID:dh/WxAik
友「てめえら! 撮った画像、消しやがれ!」

デブ男「ブヒィッ……」


スマホを構えているクズへと駆け出し、目に付いた奴をしばき倒す。
そして、呆然としていたオンナのスマホを奪い取った。


ギャル「あんた、何すんのよっ!」

友「何すんのじゃねえだろうが! 写真を撮られてどんな気持ちになっているのか、オンナのくせに分かんねえのかよ!」

ギャル「あいつが自分から脱いだんでしょ。私のスマホ、返しなさいよ!」

友「消してから返してやるよ。お前らも寄越しやがれ!」

優等生「生活指導が来る前に、俺たちはもう行こうぜ」スタスタ

群集『そうだな、もう良いのが撮れたし。ハハハ……』

友「待てっ、逃げんな!」

DQN「雑魚相手に粋がってんじゃねえよ!」


415
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 19:24:19 ID:dh/WxAik
DQN「お前、俺のダチをやっといて、ただじゃ済まさねえぞ!」

友「お前らこそ、俺のダチの彼女に手ぇ出して生きて帰れると思うなよ!」

DQN「ふはっ! ヤレるもんなら、ヤってみろよっ!」

不良「くらえっ!」


俺は繰り出される拳をどうにかかわし、不良の腹に右足を蹴り込んだ。
するとその隙を突いて、DQNが軸脚を蹴り払ってきた。
そのせいで体勢を崩し、派手に尻餅をついてしまう。


友「ぐっ!」

DQN「おらおらっ!」

友「ぐはっ! ……ちぃっ!」


416
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 19:48:16 ID:dh/WxAik
何度も蹴り飛ばされ、胸や腕に痛みが走る。
俺はさらに繰り出されて来たDQNの蹴り足を両手で掴み、立ち上がった。
そして後退しながら靴を脱がし、思いっきり顔面に投げ付けた。


DQN「ぶふぉうっ!」


靴が直撃し、遅れて両手で顔を庇う。
俺はその隙を逃さず、がら空きになった脇腹を殴りつけた。


DQN「ぐほぉっ、ふざけやがって……」

友「いいザマだな。俺をナメんなよ!」

不良「……DQN!」


ふいに殴りかかってきた不良の拳が、脇腹にめり込んだ。
くそっ、さすがに二人掛かりはキツいな……。


417
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 20:25:57 ID:dh/WxAik
DQN「お前、俺を怒らせてただで済むと思うなよ!」

友「おい、冗談だろ……。どうなってんだよ、この学校は」


DQNが懐からナイフを取り出した。
それを持って、女さんへと駆け寄る。


DQN「オンナを殺されたくなかったら、大人しくしてろ。不良、ぼこれ!」

不良「さっきは、よくもやってくれたなあ!」


マジかよ……。
顔や腹に拳をもろに食らい、地面にうずくまった。
口内が切れて、鉄臭い味がする。
さらに不良が追撃してきて、痛みが全身に広がっていく。


419
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 20:33:04 ID:dh/WxAik
女「と……友くんっ!」

女「今の私は、こんな物で殺せないから! だから反撃してっ!」

DQN「お前は黙ってろ!」

友「やめろおっ!」


DQNが女さんの左腕を切りつける。
しかし、強靭な膜のような物が展開されて、ナイフを防ぐのが見えた。
ゆうちゃんのアプリの副次的な効果だ!


女「ほらっ! そんな物で私を切れない!」

DQN「何だ、このオンナ」

不良「おらあっ、よそ見してんじゃねえよ!」

友「ぐはっ……、女さん」


俺はぐったりとうずくまった。
女さんにナイフが効かないなら、機を窺うんだ――。


420
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 20:46:11 ID:dh/WxAik
不良「ぜえぜぇ、手こずらせやがって」

DQN「不良っ、もう俺が先に女をヤる! 変なオンナだが、犯して見せ付けてやろうぜ!」

女「うぅっ、友くん……」

DQN「おらっ! こんなとこで寝てたら、俺の邪魔なんだよっ!」

モブ男「がふっ……」


DQNは呻いていた奴を蹴り飛ばし、不良にナイフを渡してズボンを脱ぎ始めた。

くそっ、このままだと女さんが……。
俺は力を振り絞り、よろよろと立ち上がった。


不良「しぶといヤツだな。まだ立ち上がるのかよ」

友「俺たちは死神を相手にしてるんだ、人間のクズ相手にくたばる訳ねえだろっ!」


421
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 20:54:52 ID:dh/WxAik
そう啖呵を切った直後、背後から誰かに突き飛ばされた。
驚いた不良が慌ててナイフを構える。
そして、突き出してきた。

ヤバい、
これは死ぬ――。

そう思った瞬間、胸に衝撃を感じた。


不良「うあぁぁっ……、ヤっちまった!」

友「がふっ……! マジで死ぬかと思ったじゃねえか!」

不良「?!」


たじろぐ不良に全力でアッパーをぶち込み、腹を殴りつけてやった。
崩れ落ちたのを見やり、突き飛ばしてきた奴を確認する。
振り返ると、ギャルが地面にへたり込んでいた。


友「こいつか……。後はお前だけだぜ、どうすんだ?」

DQN「ちいっ、俺がトドメを刺してやるよ!」


422
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 22:03:47 ID:dh/WxAik
友「そんな間抜けな姿で粋がるなよ」

DQN「お前こそ、度胸もねえ癖にナイフなんて拾うんじゃねえよ。俺がビビるとでも思ってるのか?」


DQNがパンツ一丁で立ち上がり、声を張り上げた。
俺はナイフを構え、じりじりと間合いを詰める。

確かに、ナイフは使えない。
かと言って、下手に捨てるわけにもいかない。
奪われると最悪だ。

DQNの動きに警戒しながら、ナイフを構える。
そして俺は、不意に正門側を向いて驚いた。


423
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 22:33:45 ID:dh/WxAik
友「くそっ……! 先公だ!!」

DQN「なにっ!?」


DQNが俺に釣られて、横を振り向く。
その隙をついて、思いっきり金玉を蹴り上げた。


DQN「ぐぬぅおおうぅぅっ!」

友「バカが! ナイフを持ってるのに、こんな手に引っ掛ってんじゃねえよ!」


DQNが股間を押さえて、もがき続けている。
そしてなぜか、女さんが脱いだブラウスの袖に足を引っ掛けて、派手にすっ転んだ。


友「こんな所で寝てたら、俺さまの邪魔だろうが!」

DQN「ぐふぉぅっ!」

友「もう二度と、俺たちにちょっかい出すんじゃねえよ!」

DQN「」ガクリ


424
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/30(火) 22:37:42 ID:dh/WxAik
友「女さん、大丈夫?」

女「は……はいっ。友くんは、大丈夫ですか?!」

友「何とか……。女さんが無事で良かったよ」


俺はそう言って、ナイフで刺されたはずの胸元を確認した。
どうやら、胸ポケットに入れていたギャルのスマホが、ナイフを受け止めてくれたようだ。
パネルにヒビが入っていて、電源が入らなくなっている。

何だか、
ゆうちゃんが守ってくれたみたいだな――。

嫌な予感を感じつつ、
呻いている男どもを黙らせながら、手足を靴ひもで縛って回ることにした。


431
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 19:00:49 ID:4KDeXHj6
~校門付近・女友~
女友「な……何なの、これ?!」


女さんの学校に来ると、柄の悪そうな男子たちが物陰で倒れていた。
そしてそこには裸の女さんと派手な女子、友の姿があった。


女友「二人とも大丈夫?!」

女「友くんが助けてくれたから……」

友「ぐっ、やっと来たか……。来るのが遅いんだよ」

女友「だって、メールしろとか言うから……」

友「でも、おかげで女友を巻き込ませずに済んだ」

女友「こうなること、分かってたの?」

友「最悪な……」


そうか、だから友は私をすぐに行かせないようにしたんだ。
そういう機転が利くところ、好きだな。


432
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 19:18:00 ID:4KDeXHj6
女友「ねえ、痛い所とか無い?」

友「あちこち痛いに決まってるだろ。そんなことより、先生を呼んで、保健室からパーティションを持って来てくれ」

女友「パーティション?」

友「身体測定のときに外から見えなくする、カーテンみたいな間仕切りのことだよ。女さんに服を掛けられないんだ。このままだと、マズいだろ」

女友「無駄だと思うけど……」

友「女さんに聞いて分かったんだ。これはシュレーディンガーの猫だ」

女友「ネコ?!」

友「通学鞄は動かせないのに中身は出せる。それはアプリの使用者が、通学鞄の中に入っている物を観測していないからなんだ」

女友「それって、どういうこと?」

友「アプリの使用者が通学鞄の中身を知らないわけだから、中に何が入っていても良いことになるだろ。だから通学鞄を動かすことは出来なくても、中身を出し入れすることは出来るんだ」

友「つまり、アプリを介して他の場所を観測する可能性がないなら、この周辺にカーテンを掛けられるはずなんだ。アプリで観測しないなら、何があっても良いことになるからな」


433
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 20:19:17 ID:4KDeXHj6
女友「今の話に、ネコが出てこなかったんだけど……」

友「いいから、早く!」

女友「う、うんっ! 先生、呼んでくる」


私は先生を呼びに行き、保健室から間仕切りを借りてきた。
そしてそれを広げると、校門側から女さんが見えないように仕切ることが出来た。
これで帰宅途中の生徒に見られることはない。

そして不良たちは、生活指導の先生に連れて行かれた。
女さんのことは病気として説明されているらしく、不問となる見込みのようだ。
家族に連絡をして、お母さんが迎えに来てくれることになった。


434
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 20:21:00 ID:4KDeXHj6
女「……女友ちゃん、ありがとう」

女友「うん、これで大丈夫だね」

友「俺も後で来いって言われたけど、学校から先生が来るのかなあ」

女友「結構、暴れたからね」

友「だよなー」

女友「でも私は、友のこと間違ってないと思う//」

友「あんなヤツらと一緒にされたら、マジでやってらんねえよ」

女友「だよね! 私を巻き込まないようにしてくれて、ありがとうね//」


436
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 20:44:12 ID:4KDeXHj6
女友「ところで、撮られた画像は何とかならないのかな」

友「個人の良識に任せる部分がある訳だし、どうにもならないのが実情だと思う」

女友「そうだよね……」


仮に帰宅途中の生徒100人が目撃したとして、一人が3枚ずつ撮影したとすれば保存された画像は300枚だ。
もしその内の一枚でもネットに流出してしまったら、拡散して誰にも止められなくなってしまう。


友「でも証拠を押さえた六人に関しては、民事訴訟も出来ると思う。銃刀法違反とか迷惑防止条例違反とか、警察のお世話にもなりそうだしな」

女「そんなことは、もういいです……」

女友「もういいって、女さんは本当にそれで良いの?」


437
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 21:40:21 ID:4KDeXHj6
女「女友ちゃんも分かっているんでしょ。撮られた写真は、どうしようもないことを」

女友「それは……」


私は何も言うことが出来なかった。
どんな言葉も、気休めにすらならない気がする。


友「どうしようもないのは確かだけど、意外と大丈夫かもしれない」

女「どういうこと……ですか?」

友「こういう言い方をするとアレだけど、エロ画像ってすぐに別のおかずが欲しくなるんだ」

女「別のおかず……?」

女友「ちょっと、友。何てことを言ってるのよ」


男子のそういう事情はよく分からないけど、もう少し配慮してあげてほしい。


438
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 21:48:58 ID:4KDeXHj6
友「……良いから良いから。別のおかずって言うのは、新しいエロ画像のことなんだ」

女「毎日同じ画像でしていたら、飽きてくるってことですね」

友「そうそう。それで女さんの新しいエロ画像が欲しければ、女さんを襲わないといけないだろ」

友「でも俺がDQNって奴らをのしてやったから、女さんに乱暴する度胸のある奴はいないはずだ。だから、リアルもネットも、案外すぐにほとぼりが冷めると思う」

女「そう……だと良いけど――」

友「余程のことがない限り、何も心配いらないって。だから弱気にならずに、堂々と過ごしていればいいさ」

女「……」


440
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 22:32:02 ID:4KDeXHj6
友「ところで、女友。電話はどうだった?」

女友「誰も出てくれなかったわよ。メールも返事がないみたい」


ゆうさんは、メール機能を使えるはずだ。
それなのに返信がないのは、アダルト機能の状態だからかもしれない。


友「おかしいな。おばさんが出ると思ったのに」

女友「どういうこと?」

友「おばさんは今日、仕事が休みなんだろ。直ったスマホを取りに行って、ゆうちゃんのアプリを見つけたんじゃないかな。男がこんな馬鹿なことをするわけないし、女さんが動けないままなのはおかしいだろ?」

女「言われてみれば、今までこんなことは一度だけしかなかったです」

友「そうだろ。母親っていうのは、隠しているエロい物を見つけたら、中身をチェックせずにはいられないんだ。間違いない!」

女友「そ……そうなんだ」

女「男さんじゃなくて、お母さんがアプリを――」

友「俺はそう思う」


441
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/01(水) 22:44:16 ID:4KDeXHj6
女「……女友ちゃん、友くん。もう動けるようになりました」


その言葉を聞いて振り返ると、間仕切りから制服姿の女さんが出てきた。
ようやく三十分が経過して、ゆうさんとの接続が切断されたようだ。
それを見計らったかのようなタイミングで、女さんのお母さんが迎えに来てくれた。


友「女さん。俺は男とは長い付き合いだし、絶対に何か理由があると信じてる」

女「私も男さんを信じたい。でも……」

友「彼女なら、本気で男を信じてほしい。あいつはそんな奴じゃないし、俺と女友が保証するから!」

女「本気で信じる……か」

女友「そうだよ。悩み事も聞くし、女さんはもう一人じゃないんだからね」

女「……二人とも、今日はありがとう。画像のこととか、少し考えてみます」

女友「明日は、四人でカラオケに行くんだからね。約束だからねっ!」

女「……そうだね」ニコリ


その笑顔がとても不安で、だけどこれ以上は何も言えなくて……。
私はただ、心配することしか出来なかった。


446
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 19:09:26 ID:RZjRbolA
~家・リビング~
男「ただいま。やっと家に着いたし……」

母「お帰り、遅かったわねえ」

男「人身事故で電車が止まってて……。歩いて帰ったら、一時間近く掛かったよ」

母「ふうん、人身事故だったんだ。踏切に電車とパトカーが停まっていたから、何かなとは思っていたけど」

男「それで、何か手伝うことある?」

母「えっと、スマホのことで話があるの。まあ、そこに座りなさい」

男「スマホ、もう直ったんだ!」

母「ええ。私や職場の連絡先は、アドレス帳に登録しておいたから」

男「ありがとう」

母「ただね、あのアダルトアプリだけは消えていなかったの」


448
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 19:31:59 ID:RZjRbolA
男「ゆうが消えてないなら、他は別にどうでもいいよ。復元できるし」


俺はそう言って、テーブルの上に置いてあったスマホを手に取った。
割れていたパネルがきれいに直っていて、まるで新品のようだ。

……あれっ?
着信と未読メールのLEDが、ピコピコと点滅しているぞ。

電話番号は覚えていないので、誰からか分からない。
俺はとりあえず、メールを開くことにした。


449
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 19:43:57 ID:RZjRbolA
From:lovely-maiden0721・・・
件名:大変!

本文:
女さんが大変なことになっているの!
あんたは一体何をしているのよ!(`o´)
早く女さんに連絡してあげて!



この微妙なメアドは女友だ。
送信時刻は一時間前みたいだけど、大変とはどういうことだろう。
もっと詳しく書いてくれよ……。


450
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 20:19:00 ID:RZjRbolA
母「メールは後にして、話を聞いてくれる?」

男「まあ、良いけど……」

母「そのアダルトアプリだけどね、私は削除するべきだと思う」

男「……なんで? この前は許してくれただろ」

母「有害アプリの中には、従来のフィルターでは対応しきれない新種が出てくることがあるらしいの。そのアプリは無修正だし、どう考えても違法アプリじゃない」

男「ちょっと待って。もしかして、アプリを起動したの?!」

母「データが全部消えていたのに、勝手にDLされたのよ。不審に思ったから、確認しておいたの」


やばい。
やばい、やばい!

女友が言っているのは、このことだ!


451
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 21:43:10 ID:RZjRbolA
男「アプリを起動したとき、ゆうはどこでどんな服装をしてた!?」

母「校庭っぽい所で、学生服を着てたわね。というか、そのアプリはどんなサイトで見つけたの?」

男「まさか、校庭で脱がせたのか?!」

母「話をすり替えないで、聞いたことに答えてくれる?」

男「すごく大切なことなんだ」

母「……そうよ。で、男はどうなのよ」


校庭で脱がせたなら、思いっきり外じゃないか!
女は大丈夫だっただろうか。
今はこんな話をしている場合じゃない!


男「その話は後で良いかな。急用が出来たから、女さんに会いに行ってくる!」

母「急用って……。帰って来たらお説教だからね!」


俺は部屋に入り、ゆうにも事情を聞くことにした。


453
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 22:48:39 ID:RZjRbolA

~部屋~
ゆう「男さん、大変です! お母さまに全部脱がされました!」


アプリを起動させると、ゆうは開口一番に慌てて言った。
この様子だと、スマホを壊された影響などはなさそうだ。


男「やっぱり、脱がされたのか。場所は校庭だったのか?」

ゆう「は、はいっ! でも人目に付くと思ったので、物陰に移動しました!」

男「物陰に?」

ゆう「私はシステム的に逆らえないので、脱ぐしかないならそのほうが良いかなと思って」

男「とりあえず、分かった。俺は今から女に会いに行く!」


454
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 22:53:14 ID:RZjRbolA
そう言いつつ、物陰という場所が気掛かりだった。
アプリ画面に、人の姿は映らない。
ゆうの判断は本当に正しかったのだろうか――。

人目に触れても教師が気付く校庭と、人に気付かれにくい物陰。
本当は校庭にいたほうが良かったんじゃないのか?

俺は焦りを感じつつ、スマホをポケットに入れた。
そして女の連絡先を控えたメモを手に取り、踵を返す。
すると、ゆうが思い出したように声を上げた。


ゆう「そうだ、男さん! リンクを切断してください!」

男「ちょっと待て、リンクが接続されたままなのか?!」


確かに、母さんが切断したとは思えない。
女は全部脱がされただけではなくて、仮切断されるまでの三十分間、物陰に裸で放置されていたことになるじゃないか。


455
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/02(木) 23:03:16 ID:RZjRbolA
俺は改めてスマホを手に取り、ゆうを見た。
洋服も背景も、見慣れたトップ画面そのものだ。
本当に今、リンクが接続されているのだろうか。

そう思ってよく見ると、ブラウスやシャツが乱れている事に気が付いた。
意図せず、指が触れてしまったのかもしれない。
しかしなぜ、トップ画面なのに触ることが出来るのだろう。

判然としないけれど、俺はメニュー画面を開き、リンクを切断した。
ゆうの姿は着衣の乱れが直っただけで、他は何一つ変わらなかった。


460
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 18:31:30 ID:mHXfQDkU
~部屋・女さん~
女母「ねえ、本当に大丈夫なの?」

女「お願いだから、一人にしてくれる? 気持ちを整理したいの……」

女母「……そう。お母さん、部屋にいるから」

バタンッ

女「うわあああぁぁん…………」

女「どうして? どうして、私がこんな目に遭わないといけないのよお!」


一人になってベッドに突っ伏すと、押し殺していた感情が溢れ出してきた。

校庭で裸にされて、みんなに写真や動画を撮られて、襲われそうになって……。
囃し立てる声とシャッター音、男子たちの醜悪な欲望。
思い出せば思い出すほど、心が潰れて感情が溢れ出してくる。

どうして、こんなことになったの?
本当に、男さんを信じても良いの?
だったら、早く連絡して来てよ!

こんなの私、もう耐えられないよ――。


461
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 18:44:55 ID:mHXfQDkU
でも、私は男さんの彼女なんだ。
友くんが言っていたように、本気で男さんを信じないといけない。
そうでないと、身体を張って守ってくれた彼に申し訳が立たない。

私は涙を拭いて起き上がった。
ツラくても負けちゃダメだ――。

彼女の私が、男さんを信じないと!
一緒に乗り越えようって、約束してくれたんだもの!

そういえば、まだ制服を着たままだ。
私は洋服ダンスを開けて、初デートで着た服に着替えることにした。

『女性らしくて、すごく可愛いよ』

それは男さんが褒めてくれた服。
私にとって大切な思い出の服。

それを着れば、男さんを身近に感じられるんじゃないかと思った。
そして、現実と向き合う勇気が出るんじゃないかと思った。

着替え終わり、洋服ダンスを閉める。
そして振り返った直後、ゆうさんのアダルト機能が起動した。


462
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 20:07:19 ID:mHXfQDkU
女「えっ……また?!」


私は動くことが出来なくなり、部屋に立ち尽くした。
そしてブラウスとシャツが捲れ上がり、服の上から胸を触られる。
それで満足したのか、ブラウスの裾がだらりと落ちてきた。

どうして?!
こんなの、ひどすぎる……。

友くんの言葉を信じるならば、私を裸にしたのは男さんのお母さんかもしれない。
だけど、今のは男さんに間違いない。

そっか……。
私に連絡をするよりも、ゆうさんのほうが大事なんだ――。

そう思うと、再び涙が溢れてきた。
そして私の身体は、アプリから解放された。


464
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 20:26:22 ID:mHXfQDkU
男さんから着信があったのは、それからすぐの事だった。


女「……もしもし、女です」

男『もしもし。女、大丈夫!? 本当にごめん!!』

女「大丈夫って、何がですか?」

男『ゆうから事情を全部聞いた。スマホが直って、母さんがアプリを起動させてしまったんだ!』

男『本当に女のことが心配で、その……大丈夫だった?!』

女「大丈夫なわけないじゃないですか! 私がどんな目に遭ったと思っているんですか!」


私は声を荒らげた。
湧き上がる憤りと悲しみを、男さんにぶつけずにはいられない。


女「私は学校で裸にされて、みんなに写真を撮られて、無理やり襲われそうになったんですよ!」

女「男さんは、一体何をしていたんですか!」


465
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 20:49:42 ID:mHXfQDkU
男『俺は学校から歩いて帰る途中だった。電車が人身事故で止まっていたんだ』

女「人身事故? 私が聞きたいのは、そんなことじゃないんです!」

女「お母さんに連絡が入るなら、一緒に行く約束をしておくとか、出来ることがあったはずでしょ!」

女「スマホを壊した私が悪いことは分かっています。でも、男さんが何もしていなかったなら、悪いのはお母さんではなくて男さんなんですよ!」

男『ごめん、俺のせいだ。本当にごめん……』

女「私は男さんを信じたいんです。男さんが好きだから、信じさせてほしいんです……」

男『分かってる……』

女「だったら、答えてください!」


感情が高ぶってきて、私は涙声で訴えた。
そして、言葉を続ける。
彼の本当の気持ちを知るために――。


女「私とゆうさん、どっちが好きなんですか!」


466
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 21:09:25 ID:mHXfQDkU
男『そんなの、女に決まってるだろ!』

女「じゃあ、どうしてアダルト機能を使ったのよ。絶対に使わないって、約束してくれたじゃないですか!」

女「私に電話をするよりも、ゆうさんが大事なんでしょ。だから、エッチが出来るか試したんでしょ?」

男『それは違う。母さんが切断していなかったから、接続状態で再起動しただけなんだ。俺はゆうに事情を聞こうとしただけだ』

女「だったら、どうして服を脱がせようとしたのよ!」

男『リンクが繋がっているとは思わなくて。そんなつもりはなかったし、俺を信じてくれ!』

女「……今、何て?」


それは、何気ない一言だった。
だけど今の私は、その言葉の意味を理解してしまった。
理解したくなかった――。


男『とにかく信じてくれ! 今そっちに向かっているから、一緒に話し合おう!』ガチャ

女「うそ……でしょ」


469
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 21:54:25 ID:mHXfQDkU
心の拠り所が崩れていく。
どうして、私はこの服を着てしまったのかな……。


『リンクが繋がっているとは思わなくて』


それは聞いてはいけない言葉だった。

チャット機能のゆうさんは、アダルト機能を起動させると私と同じ姿になる。
だから、もしアダルト機能が起動していれば、毎日使っていた男さんならば服装や背景を見ただけで気が付くはずだ。
それなのに気が付かなかったということは、私がチャット機能のゆうさんと同じ姿になっていたことになる。

初デートで褒めてくれた、大切な思い出の服。
それは、チャット機能のゆうさんと同じ服だったのだ。


471
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 21:57:20 ID:mHXfQDkU
『じゃあ、昨日の服はもう着ないの?』


昨日、夏服の話をしていたときの言葉。
その話をしているとき、男さんは少し考え込んでいた。

そのとき、夏服姿を妄想しているのかなと思っていた。
だけどそうではなくて、ゆうさんと同じ服を着ることがない事を残念がっていたのだ。

初デートも、ゆうさんがスマホから出てきた感覚だったに違いない。
だから教えてくれずに、朝からずっと黙っていたんだ――。


472
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 22:11:16 ID:mHXfQDkU
疑い始めれば、デートの服以外にも心当たりはある。

男さんは、ゆうさんと毎日エッチをしていた。
それなのに、私とは一度もセックスをしてくれない。

一緒にセックスをしたことがないのに、私とセックスをする夢を見るはずがない。
つまり男さんは、ゆうさんとセックスをする夢で射精したのだ。


そして三人で話し合おうとするのも、ゆうさんとセックスをするためだ。
私がゆうさんのアプリを禁止したとき、『えっ?』と戸惑い残念そうな顔をしていた。
男さんは本当は、ゆうさんと一緒にセックスをしたいのだ。

『女とゆうが幸せになれるように、俺も頑張るから』

そう言ったのも、ゆうさんを諦めていない証拠だ。


女「やっぱり男さんは、私よりもゆうさんが好きなんだ!」


473
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/03(金) 22:23:33 ID:mHXfQDkU
私はスマホを手に取り、動物園で撮影した写真を眺めた。
そこに写っている私は、男さんにとって一体誰なのだろう……。

私?
それとも、ゆうさん?

愛されたい。
男さんに愛されたい。
そして、セックスをしたい。
その想いだけが、心の隙間に募っていく。

そうだ、この服はゆうさんの服だ。
だったら、私が死んでゆうさんになればいいんだ!

そうすれば、たくさん愛してもらうことが出来る。
愛されて、毎日エッチをしてもらうことが出来る!

ならば、私は迷わない。
今までずっと、私は死にたかったんだから。
この苦しみからも解放されるんだから。


女「死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」


ああ、
それが分かっているのなら、もうすることは一つだけじゃない――。


480
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 19:31:37 ID:DXVjYhhg
~街中~
男「とにかく信じてくれ! 今そっちに向かっているから、一緒に話し合おう!」


俺はそう言って、通話を切った。
女は終始、涙声だった。
一体何があったのか、俺の不注意でどれほど傷付けてしまったのか。
それが痛いほど伝わってくる。
これは完全に俺の責任だ。

俺はスマホの修理が終われば、母さんに連絡が入ることを知っていた。
だからたった一言、『直ったら俺も一緒に行く』と言っておかなければならなかったのだ。
それだけのことで防げたのに、俺はそれをしなかった……。

昨日、彼女が見せてくれた涙。
それと今日の涙は、まったく意味が違う。
彼女の心は、本当に限界を超えてしまったのかもしれない。


481
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 20:15:10 ID:DXVjYhhg
ゆう「女さん、つらそうでしたね……。大丈夫でしょうか」

男「きっと苦しんでいると思う。とにかく、早く会わないと!」


女は今、初デートの服を着て、ゆうと同じ姿になっている。
もし幽霊が死んだときの姿になるならば、女が死ぬのは今日しかない。

思い詰めて、自殺してしまうのだろうか。
だとすれば、女はどんな方法で死ぬのだろう――。

取り返しがつかないことになる前に、一緒に話し合わなければならない。
そう考えて、ふと違和感を感じた。

もし女と分かり合うことが出来たなら、彼女は死を選ばないことになる。
今日しかないのに、今日は死なないのだ。

つまり死因が自殺ならば、俺は女に会うことが出来ないことになる。
もう時間は残されていないんだ!

俺はそう思い、力強く自転車を漕いだ。


482
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 20:33:32 ID:DXVjYhhg
男「そう言えば、ゆうは記憶を思い出していないのか?!」

ゆう「……いいえ。何も思い出していません」

男「そうか……」


結局、ゆうは何も思い出さなかった。
記憶に頼れると思っていた俺たちが甘かったのだ。


ゆう「あのっ! ふと思ったんですけど、リンクを接続すれば良いんじゃないですか。そうすれば、女さんは動けなくなりますよ!」

男「今の女にそれをすると、信頼を失うだけだろ。話し合うことが出来なくなったら、取り返しが付かなくなる」

ゆう「そうですよね。どうか女さんを、私たちを救ってください――」

男「分かってる。だから、それは最後の手段だ」


女が死ぬのは、今日で間違いない。
何か手掛かりはないのだろうか。

待てよ……。
ゆうの服装は、女が死んだときに着ていた服だ。
ならば、ゆうのトップ画面は女が死んだ場所ではないのか?


483
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 21:08:11 ID:DXVjYhhg
男「ゆう、自分の部屋で、どんな死に方なら出来る?」

ゆう「んなっ! それを私に聞きますか!?」

男「ゆうも何か考えろ。自分のことだぞ」

ゆう「えっと、洋服ダンスで小指を打つと死ぬほど痛そうです」

男「……今、自分がいるところをよく見てみろよ。死ぬときに使ったものが、どこかに置いてあるかもしれないだろ」

ゆう「そんなこと言われても、見慣れた部屋ですよ」


484
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 21:11:59 ID:DXVjYhhg
そういえば、女の家はマンションだよな。
女の部屋に入ったとき、ゆうが立っている場所から何が見えた?

確か、窓だ。
眺めが良くて、景色が綺麗だったことを覚えている。
そして、りんごジュースが美味しかったっけ。


男「ゆうが立っているところから、窓が見えるか?」

ゆう「……あっ、はい。部屋情報として、正面に窓があります」


もしトップ画面が死んだ場所だとするならば、ゆうは主に窓を見続けていることになる。
マンション、窓、りんご……。
そうか、そういうことか!


男「分かったよ、ゆうは窓から飛び降りて自殺したんだ!」


485
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 21:32:06 ID:DXVjYhhg
~部屋・女さん~
女母『女、ドアを開けなさい!』


異変を察したのか、お母さんが必死に呼びかけてきた。
ちゃんとお別れ、しないとね――。


女「お母さん。今までありがとう……。私、やっと分かったの」

女母『分かったって、どういうこと?!』

女「私はね、死んだほうが幸せになれるの」

女「驚くかもしれないけど、またすぐに会えるから悲しまないでね……」


486
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 21:49:38 ID:DXVjYhhg
これで良いよね?
お母さん、少しだけさようなら。

私は窓を開けて、表に出た。
窓枠に掴まりながら、慎重に手すりの上によじ登る。
心地よい風と見晴らしの良い景色が、私に開放感を感じさせてくれた。

そして、ゆっくりと下を見る。
すると、地面がものすごく遠くに見えた。
それが今の私と男さんの距離。
これがゼロになったとき、私は男さんに愛してもらえるんだ!


そう思った瞬間、
ゆうさんのアダルト機能が起動した――。


487
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:22:05 ID:DXVjYhhg
~地上~
俺はまさかと思い、窓側に向かった。
そして女の部屋を見上げると、ちょうど飛び降りようとしているところだった。
このままでは、大変なことになってしまう。
そう思い、俺は慌ててリンクを接続した。


ゆう「はわわ、無理です! 高すぎて怖いですっ!」

男「一度は上ったんだから、頑張って部屋に戻ってくれ」

ゆう「うぅっ……手足サポートしてください。むりっ、むりぃ……」ガクブル

男「俺は落下場所に急ぐ。もし落ちても助けてみせるから、俺を信じろ!」

ゆう「は、はいっ。頑張って戻ります……」


ゆうに強制された女が、無理やり部屋に戻ろうとさせられている。
これで引き返すことに成功すれば、話し合うチャンスが出来るはずだけど……。


ゆう「あっ……、だめっ……落ちるぅ!」

ゆう「きゃああぁぁぁっ!!」


女が向きを変えようとした瞬間、バランスを崩して両手が壁から離れた。
そして、身体がふわりと宙に舞った――。


488
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:49:27 ID:DXVjYhhg
・・・
・・・・・・
男「飛び降り自殺を助ける方法は、一つだけある」

ゆう「何ですか?」

男「それは重力を反転させることだ。ゆうの重力を反転させると、女も空に向かって落ちていくんだ」

ゆう「そういえば、そんな機能がありましたよね!」

男「……そう。その機能を使えば、もし飛び降りたとしても落下する速度が減速していく」


つまり、自由落下運動が鉛直投射運動に変換される事になるのだ。

鉛直投射運動の初速度V0は、重力を反転させた瞬間の落下速度だ。
そして、その速度がゼロになる最高点の高さを計算して、女を受け止めれば良い。


489
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:51:21 ID:DXVjYhhg
男「どのタイミングで反転させれば良いか、急いで調べてくれないかな」

ゆう「は、はいっ! 鉛直方向の運動をネット検索してみます」


自由落下:y=V2/2g
鉛直投射:y=V02/2g(最高点の高さ)
※V=V0


ゆう「自由落下と鉛直投射の関係式が同じだから、ちょうど真ん中の位置で反転させるとベストのタイミングみたいです」

男「ありがとう。これで女を助けられるはずだ!」

ゆう「はいっ、お願いします!」

・・・
・・・・・・


490
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:53:29 ID:DXVjYhhg
男「女あぁぁっ! お前は絶対に落とさないからっ!!」


俺は駆け出しながら、タイミングを見計らって重力を反転させた。
地面が近づくにつれて、加速していた女の落下速度が減速していく。
それでもあっと言う間に落ちてきて、胸ほどの高さで一瞬静止した。

このタイミングで、リンクを切断すれば助けられる。
俺は素早くスマホを操作し、力強く女を抱き留めた。


重力の向きが戻り、ずしりと女の体重を感じる。
それは心地よい命の重みだった――。


493
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 23:34:24 ID:DXVjYhhg
女「……」スースー


女を抱えて移動し、近くの芝生に寝かせてあげた。
落下の途中で気を失ったようだけど、今は穏やかに呼吸をしている。


ゆう「もう、男さん! さすがに死ぬかと思ったじゃないですか!」

男「言っただろ、落ちても助けるって」

ゆう「そうだけど、本当に怖かったんですから」

男「ごめん。でも、みんな無事で良かったよ」

ゆう「そうですよね……。男さんは私たちの命の恩人です。本当にありがとうございます//」


494
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 23:40:12 ID:DXVjYhhg
女の死因は、ゆうによる転落死だった。
俺はその死の運命をねじ曲げ、怪我一つなく助けることが出来たのだ。
だけど、何だか心が晴れない。


ゆう「そう言えば、女さんを助ければ、魂が一つになるとか言ってませんでしたっけ?」

男「生き霊ネタでは、最後に記憶を受け継ぐのが定番らしいけど……」

ゆう「そんな気はしませんよ」

男「まさか、まだ終わっていない……ということか?」


――飛び降り自殺。

女はそれを選ぶくらい、追い詰められてしまった。
心を癒さなければ、何度でも死を選んでしまう恐れがある。

だから、これで終わった訳ではない。
彼女を本当に救うためには、心を受け止めてあげることが大切なんだ。


502
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 18:16:15 ID:Bv5gUZ9s
そう心に決めた瞬間、ソレは起こった。
形容しがたい闇が湧き上がり、どろりと空間が淀んだのだ。
禍々しい霧に包まれ、世界が漆黒の闇に塗り替えられていく。


一体、何が起きたんだ……。
まさか、女の運命をねじ曲げたことで、世界が壊れてしまったのか?!

心臓が早鐘を鳴らし、本能的な恐怖を感じ取る。
そして全身が総毛立ち、ただ一点に視線を奪われた。
そこに人型を成す、異形の姿をした化け物がいるのだ。

化け物はこちらを見据え、にたりと顔を歪ませた。


503
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 18:45:00 ID:Bv5gUZ9s
男「な、何なんだ! お前はっ!」


恐怖心を押し殺し、声を振り絞った。
武器も何もない。
それでも女を守るために、俺はやるしかないんだ!

俺は自分を鼓舞し、スマホをポケットに入れて身構えた。


化け物「ほう、このわしが見えるようだな。現世の縛りを解放した娘に干渉され、こちら側に足を踏み入れたのか」

男「言葉をしゃべった?!」

ゆう「男さん、死神です!!」

男「死神だって?!」

死神「いかにも……。どうやら、すべての事が上手く運んだようだな」


504
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 19:23:17 ID:Bv5gUZ9s
男「どういうことだ……」

死神「それでは、お前たちに啓示してやろう」

死神「その娘は自ら死を選ぶくらい、青年に恋をしてしまったのだ」

死神「そして娘の魂は時空を遡り、自身と青年を結び付ける愛情の架け橋となった。やがて架け橋はその役割を果たし、その魂が現世に縛られることになる。それにより――」


何なんだ、これは……。
漆黒の闇に包まれた世界で、異形の姿をした化け物が似つかわしくない言葉を発している。
死神というのは、死者をあの世に連れて行く悪魔ではなかったのか?!


505
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 19:26:49 ID:Bv5gUZ9s
死神「娘、答えよ!」


死神がそう言うと、ポケットに入れたはずのスマホが女の胸の上に移動した。
胸と言うよりは、死神だから心臓の上なのかもしれない。


死神「お前は死を選んで、お前が欲するものを手に入れることが出来たのか?」

ゆう「それは……」

ゆう「どんなに男さんに愛されても、私は死んでいるから……。好きになっても繋がることが出来ないし、今は心が苦しいです」

死神「そう、人は死ねば終わりなのだ。死んだ後に、望む愛が手に入るわけがないであろう!」

ゆう「ですよね……。今はもう、分かって……います」

死神「だが青年と行動を共にし、違う視点から視ることで気付くことが出来た真実もあるはずだ」

ゆう「はい……、色んなことが分かりました。だけど、死んでから気付いても遅いんです!」


506
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 19:49:39 ID:Bv5gUZ9s
死神「そう気を塞ぐでない。実は、お前は死んでいないのだ」

ゆう「えっ……? 私は死んでないの?!」

死神「わしはお前に、死んだことを明確に宣言しておらん。転落したことで死んだと錯覚し、生体から幽体離脱をしただけなのだ」


確かにゆうは、幽霊なのに死に瀕する状況を恐れていた。
それは、本当は生きているからだったのだ。
ゆうは死神に回収されたことで、死んだと思い込んでいたのだろう。


ゆう「じゃあ、私があの世で何かにぶつかったのは、死後の世界に入れなかったからなんですか?!」

死神「そうだ。他の魂たちの手前、お前が暴れて逃げ出したという演出にピッタリだったのだ」

ゆう「ええっ! じゃあ、本当に生きているんだ!」

死神「そうなるな。だから、その抜け殻に戻ることが出来る」


507
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 20:04:22 ID:Bv5gUZ9s
男「ちょっと待てっ!」

死神「なんだ、青年よ」

男「抜け殻とは、どういう意味だ!」

死神「そのままの意味だ。この娘はすでに魂が離脱しており、生体の中は空っぽなのだ。これから自身を傀儡し、架け橋としての役目を果たさねばならんからな」


怪我もなくて、呼吸もしている。
だから、女は生きている。
それなのに意識がないのは、すでに魂が入っていないからなのだ――。


508
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 20:15:28 ID:Bv5gUZ9s
男「まさかお前は、女の魂を元に戻さずに生きたまま回収したのか!?」

死神「そうだ。死んだ魂では生の感覚が鈍り、性に対して執着しない。生者を傀儡するためには、やはり生きている魂が適しているのだ」

男「どうして、女にこんなことをしたんだ!!」

死神「それがこの娘の運命だからだ。わしは死んだ魂の回収ばかりではなくて、一度くらいは女神のように愛を運んでみたかった。そのおかげで、お前たちは愛に触れることが出来たであろう。良かったではないか!」


これが死神の目的だったのか?
こんなことのために女の魂を生きたまま回収して、その魂をアプリにしたというのか!?

――ふざけるな!!


509
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 20:18:37 ID:Bv5gUZ9s
男「死神だか何だか知らないけど、こんなことが許されると思っているのか!」

男「女神のように、愛を運んでみたかっただと? そのせいで、女がどんなに苦しんだのか分かっているのか!」

男「女の人生を、そして女の魂を、お前は弄んでいただけじゃないか!!」


自殺を選んでしまうくらい、女を苦しめて追い詰めた。
そして、ゆうも自分の気持ちに悩み苦しんでいた。
死神は女の心と魂を苦しめた元凶なのだ!


これが死神の構想したラブストーリーだというのか?
最悪のくそシナリオじゃないか!


510
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 20:42:40 ID:Bv5gUZ9s
男「ぬうおおおぉぉっっ!」

死神「わしを死神と知り、事を構えるつもりか?」

ゆう「男さん! 気持ちは分かりますけど、やめてくださいっ!」

男「ゆうは、女はこんなことをされて許せるのかよっ! 俺は絶対に許せないっ!」


俺は死神に向かっていき、全力で殴りつけた。
しかし、闇が粘体のように絡みつき、拳が死神に届かない。
それでも俺は声を張り上げて、右足を踏み出した。
彼女の痛みを、お前は思い知るべきなんだ!


512
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 21:03:53 ID:Bv5gUZ9s
死神「青年よ、それは蛮勇というものだ。しかし、その気概は気に入ったぞ!」


その言葉と同時、右腕に闇が侵食してきた。
激しい激痛が襲い、前腕が折れて腕全体が悲鳴を上げる。
さらに踏み出した右脚も闇に侵食されていき、俺は崩れ落ちた。


男「ぐああぁぁっっ!」

ゆう「男さんっ!」

死神「飛び降りた娘と受け止めた青年が共に無傷では、現世の理に反してしまう。奇跡の対価として、右手足を破壊させてもらおう」

男「ぐそっ……くそおっ!」


514
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 21:46:17 ID:Bv5gUZ9s
ゆう「ひどい……酷すぎる!」

死神「飛び降りた娘を、青年が身を挺して救う。まさしく美談ではないか」

ゆう「ふざけないでください!」

死神「何を言う。これは、お前が死を選んだ結果なのだぞ。共に無傷では、不審に思う者が現れる。ゆえに、この結果は必然なのだ」

ゆう「でもだからって、こんなのあんまりじゃないですか!」

死神「娘よ、お前は一度は青年を信じて待とうとしたが、最後まで信じ抜くことが出来なかった。そして青年は忠告を聞きながらも、娘に衣服の真実を教えなかった。その結果、二人の気持ちがすれ違い、死の運命が真となってしまったのだ」

死神「そう、この結末の責任はお前たちにあるのではないのか?」

ゆう「それは……」


515
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 21:56:52 ID:Bv5gUZ9s
死神ではない。
女を追い詰めてしまったのは、他でもない俺なのだ……。

修理に出したスマホを、どのように受け取るか考えていなかったから。
女友の忠告を聞き入れずに、デート服のことを女に教えなかったから。

だから、女は死を選んでしまったんだ――。


男「そうだ、俺が女を……」

死神「だが、お前たちは協力しあい、その娘が死ぬ運命を覆したではないか。死を選んだことが真実なら、それ以上に生きる意志を示したことも真実だろう」

死神「そんな二人だからこそ、生と性の奇跡を分かち合い、想いを未来に繋いでいくことが出来るはずだ」


516
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 22:14:25 ID:Bv5gUZ9s
ゆう「生と性の奇跡を分かち合い、想いを未来に繋いでいく……」

死神「そうだ。人は過ちを反省し、成長していくことが出来る。それが生きている証ではないか!」

ゆう「これって、女友さんや男さんが言っていたことだ……」

男「くそっ! 俺はただ、すべての責任を転嫁しようとしていただけだったのか……」

死神「青年よ、お前たちには未来がある。運命を覆して守った命、二人で繋いでいくが良い」

ゆう「男さん、私は生きたいです!」

男「……ゆう」

死神「それでは、娘よ。再び人の身体を纏い、現世に縛られろ!」


517
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 22:26:52 ID:Bv5gUZ9s
ゆう「あのっ、少し待ってください!」

死神「どうした」

ゆう「男さんと友さんの治癒をして、私の卑猥な画像や動画を削除させてほしいです」

死神「ただの魂が生命を操ることは出来ん。自然治癒を待ち、それを通じて、想い合う気持ちを育むと良いだろう」

ゆう「分かりました。では、画像と動画は消しても良いのですね!」

男「そんなことが出来る……のか?」

ゆう「はいっ。現世の理に干渉して、あらゆる情報機器をクラッキングして強引に削除します」


ゆうは画像などの保存データを参照したり、ネット検索をすることが出来る。
そしてメールを作成し削除するなど、システムに侵入することも出来る。
さらに、常識を超越している存在だ。

死神がゆうの身体にスマホを選んだのは、この瞬間のためだったのかもしれない。


519
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 23:11:48 ID:Bv5gUZ9s
死神「理を超える干渉は止めておけ。それによる反作用も大きくなるぞ」

ゆう「そうだとしても、私は生きているから。ならば、今の私に出来ることをしたいです!」

死神「死を選んだ娘とは思えぬ前向きな言葉だな。だが、それがお前の魂の本質なのだ」

ゆう「……はい。では、やります!」


ゆうが力強く答えると、スマホが光り始めた。
闇の中で、ひときわ強く輝いている。


死神「青年よ、これが生きている魂の輝きだ。これからも運命の闇に負けない光を放ち、強く輝き続けるのだ」

男「俺は忘れないっ。この魂の輝きを――」


俺は地面に這いつくばったまま、死神を見上げた。
互いに目が合い、死神はにたりと顔を歪ませた。


520
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 23:27:55 ID:Bv5gUZ9s
ゆう「ふぅ、終わりました~」

死神「それでは現世に縛り、人の身体に戻らせよう」

ゆう「は、はい。お願いします――」


その言葉と同時、世界が光に包まれた。
眩しくて、とても目を開けていられない。


ゆう「男さん!」

ゆう「今まで、たくさんの思い出をありがとうございました!」

ゆう「ゆうとしてはもうお別れだけど……私はあなたに逢えて――」


ゆうの声が光の中に溶けていく。
遠く、小さく、聞こえなくなっていく。
そして気が付くと、白んだ世界は在り方を取り戻していた。

芝生の上で、女が眠っている。
その胸元には、俺のスマホが静かに置かれていた。


524
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 08:33:52 ID:5rLMLkXw
女「う……うぅん…………」パチクリ

男「女っ、気がついたか?!」


女は上体を起こし、自分の身体を見回した。
手があること、足があること、身体があること。
そして、俺がいることを確かめる。


女「男さん……。私、本当に生きてる――」

男「ああ、生きてる。女は本当に生きているよ」


525
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 08:38:06 ID:5rLMLkXw
女「ごめんなさい、本当にごめんなさいっ!」

女「ゆうに嫉妬して、ゆうになりたくて……。私は、すごく愚かなことをしてしまいました。でも、やっと男さんの気持ちが分かったのっ!」

男「俺こそ、女を追い詰めてしまって本当にごめん!」

男「俺のせいで襲われそうになったり、その服のことで女をすごく苦しめてしまった……」

女「学校でのことは、友くんが守ってくれたから大丈夫。この服のことも、今なら理由は想像できます。だから私は、これからも男さんと一緒にいたいです!」

男「うん、俺と一緒にいよう。友には、本当に感謝しないといけないな」

女「はいっ。不良たちにたくさん殴られていたから、怪我が心配です……」


女は俺の負傷した右手足を見た。
痛覚が麻痺したのか、今はほとんど痛みを感じない。


526
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 08:55:44 ID:5rLMLkXw
女「男さんは右腕、折れてますよね……。早く病院に行かないと!」

男「ああ。母さんに迎えに来てもらって、病院に行ってくるよ」

女「私は救急車のほうが良いと思う。足も折れているかもしれないし」


確かに足を動かせないし、俺は救急車を呼ぶことにした。
そして、そのついでにアプリを確認する。
アイコンがなくなっていて、新品のような状態だ。

やはり、ゆうは消えていた。
ゆうの魂は、女の身体に戻って来れたのだ。


527
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 09:08:53 ID:5rLMLkXw
女「ねえ、男さん」

男「どうしたの?」

女「死神に本気で怒ってくれて、すごく嬉しかったです。だけど、無謀なことはもうしないでくださいね」

男「うん……。でもあの時は、女の魂を弄んだことが許せなかったんだ」

女「ありがとう。だけど死のうとしたことは、私たちにも原因があったんだよね……」

男「そうだな……。俺たちはまだ付き合い始めたばかりだし、これからみんなが羨むようなカップルになろうよ」

女「……うん。私を救ってくれて、本当にありがとう」

男「ずっと一緒にいような。女、おかえり――」

女「男さん……、ただいま。これからも一緒にいてほしいです!」

女「うわああぁぁぁんっ…………」


528
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 09:23:29 ID:5rLMLkXw

女は左側から俺に腕を回し、顔をうずめた。
何だか泣かせてばかりだな……。

だけどその涙には、彼女の想いがたくさん詰まっている。
そう思うと、俺は自然に彼女を抱き寄せていた。

救急車のサイレンが聞こえる。
もうすぐ、ここに来てくれるようだ。

ゆうが来て、今日で23日。
俺たちは死と再生を経験し、心が一つに結ばれた。


531
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 17:58:17 ID:5rLMLkXw
~街中・7月21日~
女とゆうの時間ループ、そして死神の思惑。
そんな非日常が終わり、一ヶ月が過ぎた。

俺はあのあと、右手足の怪我で三週間ほど入院した。
その間に、色んなことが変わっていった。

まず俺が女を転落事故から助けたことがきっかけで、女の両親と顔合わせすることになった。
それ以来『発作に苦しむこと』がなくなり、女に笑顔が増えてきたので、今は家族公認の付き合いをしている。
そして不良たちが逮捕・補導され、平穏な日常が戻りつつある。

しかし、友はその平穏な日常が大きく激変した。


532
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 18:04:49 ID:5rLMLkXw
女子「あのっ、友先輩ですよね!」

友「そうだけど……」

女子「今、一人なんですけど、よろしければ私もご一緒して良いですか//」

友「ごめん。このあと、彼女とデートだから――」

女子「……そうなんですね。では、また学校で!」タタタッ

男「告白だけじゃなくて、出会い頭に声掛けまでされるのかよ。相変わらず、選り取り見取りでモテモテだな」

友「毎日毎日、もう勘弁してほしいよ……」


533
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 18:32:39 ID:5rLMLkXw
きっかけは、ゆうが自分の画像や動画を削除したことだ。
非現実的な力を使って削除したせいで、その反作用が友に及んだらしい。


『女さんを撮った人たちが画像が消えたって言ってるけど、それって有り得なくない?』

『よく分からないけど、ウイルスとかを作れば消せると思う。あの男子が作ったりしたんじゃないの?』

『ええっ?! そんなことが出来ちゃうなんて、どう考えても凄すぎでしょっ!』

『だって彼氏は入院中だし、あの人しかいないと思うな。彼女はいるのかなあ』

『どうなんだろ。思い切って、女さんに聞いてみましょうよ!』


こうして女の学校で噂が広まったらしく、今では毎日のように友が告白されるまでになった。
それに焦った女友が告白し、今に至る。


534
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 18:36:21 ID:5rLMLkXw
男「モテすぎて困るとか、贅沢な悩みだよな。告白されたら、いつも病室で自慢してたくせに」

友「……はあ。最近は女友のいやみが耳たこで、もううんざりなんだ」

男「まあ、あまり気にするなよ。女友も友を信じているから、軽口を言えるんだろうし」

友「分かってるって。夏休みの間に、ほとぼりが冷めてほしいよ……」

男「じゃあ、待ち合わせ場所に急ごうか」

友「そうだな」


535
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 18:47:06 ID:5rLMLkXw
~待ち合わせ場所・女さん~
女友「どう、女さん。男とは上手くいってる?」

女「上手くいってるよ。女友ちゃんこそ、友くんとどうなの?」

女友「毎日のように告白されてて、ちょっとストレス溜まってるかな」

女「あ……あぁ、色んな意味で私のせいだよね」

女友「でもまさか、モテ期が来るとはねえ」

女「あのときの友くん、すごく格好良かったし。みんなが女友ちゃんのこと、羨んでるよ」

女友「そ、そうなんだ。夏休みの間に、既成事実って作ったほうが良いのかなぁ//」


536
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 18:56:35 ID:5rLMLkXw
女「私は反対だな。セックスは、お互いに想い合う気持ちが大切だと思うから」

女友「お互いに想い合う気持ち、か」

女「そうだよ。私は不良たちに襲われそうになったり、ゆうのときには男を強引に誘惑したりしていたから。だからこそ、余計にそう思うの」

女友「うん……」

女「女友ちゃんが既成事実だとしか考えていないなら、友くんとは上手く行かなくなると思う」

女友「分かった、ありがとう。女さんは、もうセックスしちゃった……の?」

女「うぅん、まだだよ。今はお互いの価値観を知り合うことが、すごく楽しいから//」

女友「そうなんだ。女さん、少し変わったね」


537
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 19:20:40 ID:5rLMLkXw
女「私はあの日、自殺未遂をしたでしょ。男に愛されたくて、私はゆうになろうとしたの」

女「でも同じとき、ゆうも悩んでいた。私たちは結局、自分の気持ちを押し付けていただけで、男の心を見ようとしていなかったの――」

女友「だから、今は心を見ようとしているんだ」

女「そういうことかな。私がそれに気付けたのは、やっぱり死神のおかげだと思う」

女友「死神のラブストーリーか。結果だけ見ると、案外アリなのかもしれないわね」

女「結果だけなら……ね」

女友「結果だけ、だね。私だって、あんなの絶対耐えられないし!」

女「だよねえ。ラブストーリーの主人公なら、きゅんきゅんするような恋をしたいよね」

女友「そうそう! 私もそう思う」


538
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 19:22:28 ID:5rLMLkXw
女友「でも、どうして男だったんだろ?」

女「それは、私たちの魂が惹かれあっているからだよ。だから私の魂は、男のスマホに落ちてしまったの」

女友「それって、すごくロマンチック//」

女「私は魂だけになっていたから、それをすごく感じてた。だから、女友ちゃんも友くんを信じてあげてほしいの」

女友「分かってるって。友に相応しい彼女にならないと、みんなが諦めてくれないしね」

女「そうそう。女友ちゃんのこと、応援してるから♪」

女友「ええ、一緒に頑張りましょ!」


539
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 20:29:18 ID:5rLMLkXw
男「お待たせ~!」

女「来た来た♪ 歩き方、足はもう大丈夫そうだね」

男「夏休みだし、治ってくれないとな。あとは右腕のリハビリだけだ」

女「困ったことがあったら、私が手伝ってあげるから」

女友「でも二人とも、少し遅いよ」

友「ごめんごめん。ちょっとな……」

女友「ちょっとなって、もしかして告白されてた……とか?」

友「今日は告白じゃないから」

男「なあ、女友。ずっと思っていたことがあるんだけど、これって時間ループの影響だよな」

女友「時間ループ?」

男「そうそう。俺と女だけじゃなくて、女友も時間ループを作り出すために重要な役割があったんだから」


540
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 20:34:19 ID:5rLMLkXw
友「循環するタイムパラドックスか。そういう話もあったなあ。確か、女友は女神公認のスケベな女子だったよな」

男「そうそれ。女友も、死神の思惑に組み込まれていたんだよ」

女友「ええっ、そうなの?!」

男「ゆうが画像を削除して友がモテ始めたから、女友は付き合う決心をしたんだろ」

女友「そうだけど……」

男「それって、ゆうが友と女友のキューピッドだったことになるじゃないか」

女「ちょっ……ちょっと待って。そんなふうに言われると、少し恥ずかしいんだけど」

男「モテモテになったのは、ゆうの恋の試練だ。二人で乗り越えてみせろよ」ニヤニヤ


541
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 20:40:18 ID:5rLMLkXw
友「うわぁ、死神の置き土産か……。それはキツいな」

女「んなっ?! 死神の置き土産とか、変なこと言わないでよっ。私は二人の女神なんですからね!」

男「おっ、さり気なく格上げしてきたな。女神的なこと、何か言ってくれよ」

女「は、はいっ! 二人は幼馴染だから気心が知れているかもしれないけど、友達と恋人は似ているようで違う関係だと思うんです//」

女友「そっか……。だから、私たちはこれを乗り越えないといけないんだ」

友「俺はちゃんと断ってるし、女友が一番好きだからな!」

女友「……わ、私も友が好きだよ。信じているから、ちゃんと断りなさいよね//」プイッ

友「分かってるよ。女友、誕生日おめでとう」

女友「わわっ、ありがとう……//」


542
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 21:11:36 ID:5rLMLkXw
男「友と女友、上手くいきそうだよな」

女「うん、そうだね。大人になっても、ずっと一緒にいたいよね」


私が自殺をしようとした日から、もうすぐ一ヶ月。
ゆうになっていたから、体感的には約二ヶ月なんだけど……。

死神の力により、私は色んな気持ちを知ることが出来た。
つらいことが多くて、死にたいときもあった。
だけど、ゆうは本当に運んでいたのだ。

私たち四人に愛情を――。


だから、今なら心から言えると思う。

女として、ゆうとして、
その言葉を大好きなあなたに。


543
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 21:18:26 ID:5rLMLkXw


女「あのね……」

女「私は今、とても幸せだよ//」


544
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 21:20:59 ID:5rLMLkXw
女幽霊「死後の世界がエッチなアプリだったなんて……」
―完―


545
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 21:23:25 ID:5rLMLkXw
長くなりましたけど、これで完結です。
ありがとうございました。


勇者「わらしべ勇者の冒険」安価 【前編】

【後編】を読む

1 以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 11:58:54 ID:vTYFQJrg
王様「そなたが魔王を倒すと志願した者か」

勇者「はい! 必ずや、魔王を倒してみせます」

王様「なるほど。お主の意気込みは、しかと受け取った。それでは、お主の意気込みをこれと交換しよう」

つ薬草

勇者「あの、薬草……ですか?」

王様「わらしべ長者は、わら一本から家を建てたと聞くではないか。お主も、薬草で魔王を倒してみせよ」

勇者「武器やお金はないのですか」

王様「わらしべの貧民に出来る事が、勇者に出来ないはずはなかろう」

勇者「マジっすか!?」

王様「無理だろうが期待しておるぞ」


3
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 12:38:33 ID:vTYFQJrg
~城下町~
勇者「くそっ! こんなんじゃ、本当に魔王なんて倒せないぞ」

勇者「魔王退治に志願したせいで生活保護は貰えないし、旅に出るしかないよな……。薬草一つで!!」

勇者「国を挙げてブラックかよ」

勇者(おっ、困っていそうな人がいるぞ。まあ、やってみるか)

勇者「お困りですか?」

>>5「はい。あなたは?」


5
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 13:41:06 ID:MKAnmmeY


7
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 14:27:20 ID:vTYFQJrg
犬「はい。あなたは?」

勇者「俺は勇者です。それでは娘さん、見たところ困って……」

犬「おいっ、その薬草をよこせ」ガリガリ

勇者「って、犬がしゃべった! まさか魔物!」

犬「魔物とは失礼な! 誰に向かって言ってるんだ」

娘「あの、勇者さま。こう見えて、お父さんなんです」

勇者「おと……うさん?」

娘「はい。あ、いや。厳密には、まだ分からないんですけど」

勇者(何なんだ、これは。散歩中の娘じゃなかったのか?!)


8
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 14:53:48 ID:vTYFQJrg
娘「実はですね、今から診断結果を聞きに行く途中なんです」

勇者「診断結果?」

勇者(大丈夫だろうか。この娘は……)

娘「お母さんが待っているんですけど、お父さんが逃げてしまって……。ご覧の通り足を怪我してしまったのです」

犬「そういう訳で、その薬草をくれないか。逃げないといけないんだ」

娘「私からもお願いします。怪我を治さないと病院に行けません」

勇者「そうだな。では、何と交換してくれますか?」

犬「交換だとっ」

勇者「一応、俺も困ってまして。薬草を交換しましょう」

娘「>>9


9
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 15:27:29 ID:yg4eojGQ


10
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 16:15:23 ID:vTYFQJrg
娘「じゃあ、犬と交換しましょう」

勇者「その犬と?!」

勇者「もしかして、君に薬草を渡して、俺は怪我をしたままの犬を受け取るという意味でいいのかな?」

犬「犬と呼ぶんじゃないっ!」バウッ

娘「いえ。この犬のぬいぐるみと交換します」ドスッ

勇者「でかっ!」

娘「以前、お母さんが『あなたのパパよ』って渡してくれて、ずっと大切にしていたんです。でも、本当のお父さんが見つかったから」ウルウル

お父さん「だから、違うと言ってるだろ」

勇者「よし分かったよ。薬草と犬のぬいぐるみを交換しよう」

娘「ありがとうございます!」


11
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 16:32:55 ID:vTYFQJrg
娘「はい、お父さん。薬草ですよ」ヌリヌリ

お父さん「勇者よ、ありがとう。では、逃げるぞ!」

ダダダッ

娘「あっ! お父さ~ん!」

娘「勇者さま、ありがとうございました。これはお礼です」

つ大きな犬のぬいぐるみ

娘「待って~! また怪我するわよ」

タタタッ

勇者「何だったんだ、あの散歩中の娘は。それにしても……デカ過ぎ!」


12
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 18:20:04 ID:vTYFQJrg
薬草→大きな犬のぬいぐるみ



13
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 18:25:04 ID:vTYFQJrg
勇者「くそっ、重いな。これなら、薬草のままで良かったんじゃないか?」

子供「ねえねえ。あの人、ぬいぐるみを抱っこしてるよ。男の人なのに、変なの~」ジー

母親「見るんじゃありません」

勇者(はぁ、もうこの町にはいられないな)トボトボ

門番「勇者どの。いよいよ、旅立ちですか?」

勇者「ああ、行ってくるよ」

門番「犬を仲間にしたのですね。魔王を倒し、平和な世界をお願いします!」

勇者「バカにしてるだろ、お前」ハァ

>>15「すみません。待ってくださ~い」

勇者「んっ?」


15
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 18:40:49 ID:RTEuOxf2
勇者の幼馴染ヤンデレ僧侶


16
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 19:01:20 ID:vTYFQJrg
幼馴染「すみません。待ってくださ~い」

勇者「んっ?」

幼馴染「私を置いていくなんてヒドいよ!」プンプン

勇者「あ…ああ、そうだな」

勇者(こいつ苦手なんだよな……)

勇者「ところで、その服はどうしたんだ? 血が付いてるけど」

幼馴染「ちょっと、ケガしちゃって。でも回復したから、もう大丈夫♪」

勇者「そうか。気を付けろよ。じゃあな」


17
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 19:15:39 ID:vTYFQJrg
幼馴染「じゃあなって、何よ。私も一緒に行くわよ」

勇者「俺は魔王退治に行くんだ。お前を危険な旅には連れていけない!」

幼馴染「勇者、優しいね// でも危険な旅なら、回復役が必要だよね」

勇者「じゃあ、こうしよう。この大きな犬のぬいぐるみを幼馴染にあげるから、それを俺だと思ってくれ」

門番「勇者どの。それをあげてしまうと、交換する財がなくなってしまいますよ」

勇者「ぐっ……」

幼馴染「分かった。とりあえず、>>19と交換しましょう」


19
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 19:22:59 ID:M0Loj0fU
血○×れ△メイス(呪われている)


20
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 19:55:01 ID:vTYFQJrg
幼馴染「分かった。とりあえず、血○×れ△メイスと交換しましょう」ゴソゴソ

つ血○×れ△メイス

勇者「おい、ちょっと待て。旅袋から出したメイスが、どうして血まみれなんだ!」

幼馴染「言ったでしょ。ケガをしたって」

??「衛兵さん、あの人です!」

勇者(さっきの親子。まさか、俺を通報したのか?!)


――掲示板――
巨大な犬のぬいぐるみを抱いた男が、町を歩いていた。
不審者にはお気をつけください。
―――――――


勇者(おいおい、冗談だろ!)


21
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 20:17:37 ID:vTYFQJrg
母親「私たちを襲ったのは、その女です!」

幼馴染「あらあら、もしかして殺されに来たの? せっかく回復してあげたのに」

母親「!! そっちの男は、犬を抱いた不審者っ!」

勇者「ちょっと待て。それは誤解だから!」


そう言った瞬間、
幼馴染が血まみれのメイスを奪い取り、母親をなぎはらった。


母親「いやあぁっ」ブシューーッ

母親「」ドサッ

衛兵「やめろ! やめるんだ!」

幼馴染「だって、その親子は、私の勇者をバカにしたのよ! 許せないっ」ブンッ

衛兵「ぐっ…」

勇者「まさか、その血は……」

幼馴染「えへへ、勇者は私だけのものだよ」


22
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 20:38:54 ID:vTYFQJrg
門番「拘束魔法っ!」

幼馴染「きゃあ。ゆ、勇者、助けて!」

勇者「お前は、してはいけないことをしてしまったんだ」

幼馴染「そ、そんな……。うそよっ、うそ。捨てないで、私を捨てないでよおっ!」

ゴオオォッ

門番「勇者どの! すごい魔力ですっ」

勇者「わ、分かってる。何という邪気なんだ。まさか、呪われているのか?!」


23
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 21:02:30 ID:vTYFQJrg
門番「も、もうだめだ。抑えられないっ」

勇者「門番、頑張れ!」

門番「勇者さまなら、女神の加護があるはず。それがお約束なんです」

勇者「おや、お約束っ?!」

門番「だから、呪いを解いてください」ガクッ

勇者「くそっ! 幼馴染、やめるんだ!」

幼馴染「あはは、あははは。勇者を殺して、私だけのものに……」ブンッ

勇者「メイスに意識を支配されているだけだ。幼馴染、目を覚ませ!」

どうする>>24


24
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 21:14:29 ID:rN5tqMNI
キス


25
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 22:18:28 ID:vTYFQJrg
幼馴染「さあ、交換しましょ。私の愛を受け取って、命を捧げてよっ!」ブンッ


幼馴染がメイスを振り下ろす。
それをかわすと、今度は突き出してきた。


勇者「ぐっ…、これじゃあ近付けないぞ」

幼馴染「勇者ぁ、私のこと、愛してないの? 早く私だけのものになってよぉ」

勇者(あれだ!)


ブンッ
ザシュッ


26
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 22:44:11 ID:vTYFQJrg
勇者「大きな犬のぬいぐるみが役に立つとはな」

幼馴染「お…重い。それ、抜いてよぉ」

勇者「幼馴染。それが、お前の愛の重さだ」

幼馴染「えっ……」

勇者「愛を受け取って、命を捧げる。それは違うだろ!」

勇者「愛は対価を要求するものじゃない。一緒に育むものなんだ!」ギュッ

幼馴染「……//」


そして、
勇者は唇を重ねた。


27
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 23:08:55 ID:vTYFQJrg
幼馴染「う……うぅん」

勇者「気が付いたか?」

幼馴染「私、何を……」

勇者「そのメイスの呪いに支配されていたんだ」

幼馴染「!! この方たちは……」

勇者「生き返らせてあげてくれ」

幼馴染「はいっ。蘇生魔法っ!」

パアァァッ

母親「ひ、人殺しっ!」ビクビク

幼馴染「ち、違います。まだ未熟で呪われてしまって……、本当に申し訳ありませんでしたっ」ペコリ


28
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/04(日) 23:26:27 ID:vTYFQJrg
門番「さすが、勇者どの。上手くいったようですね」

勇者「あ、ああ」

衛兵「事情は大体把握した。しかし呪いとは言え、僧侶が人を殺めたのは重罪だ」

幼馴染「……分かっています」

衛兵「魔力を封印し、裁きを待つことになるだろう。来いっ!」

幼馴染「勇者ぁ、ありがとう。気持ち、嬉しかったよ」

幼馴染「魔王退治、頑張ってね。さよなら」

勇者「くっ、幼馴染……」


29
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 00:56:19 ID:Mtk1DeCA
大きな犬のぬいぐるみ→呪いのメイス(解呪ずみ)


30
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 00:59:19 ID:Mtk1DeCA
門番「それでは勇者どの。今度こそ、旅立ちですね」

勇者「いや、一つ聞かせてくれ。どうして、俺が勇者だと知っているんだ?」

門番「勇者どのは、求人情報を見て志願されたんですよね。関係者なら、誰でも知ってますよ」

勇者「そうか。もう一度、城に行ってくる」

門番「幼馴染さん、刑が軽くなるといいですね」

勇者「……そうだな。ありがとう」


31
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 01:07:04 ID:Mtk1DeCA
~お城~
王様「勇者よ。薬草がメイスになるとは、頑張っておるようだな」

勇者「おかげ様で、しなくて良い苦労をしております」ゲンナリ

王様「そうかそうか。若い頃は、苦労は買ってでもしろと言うからな。それはそうと、何の用があって戻ってきたのだ?」

勇者「はい。この城に、魔王と内通している者がいるのではと思いまして」

王様「内通者だと?!」

勇者「はい。幼馴染に呪いをかけて、俺を殺そうとした者がいるのです。そして俺が勇者に志願したことは、誰にも教えていません」

王様「つまり、城内に内通者がいるということか」

勇者「幼馴染に確認してみましょう」

王様「そうだな。牢からつれて参れ」

大臣「かしこまりました」


33
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 09:17:28 ID:Mtk1DeCA
幼馴染「……」

勇者「元気にしてたか? ぬいぐるみはおばさんに渡しておいたから安心しろよ」

幼馴染「……うん。私たちにとって、大切なものだもんね」

王様「幼馴染よ。お前が牢から出されたのは、他でもない。内通者を知るためだ」

幼馴染「内通者ですか?」

王様「勇者を亡き者にするため、お前は利用されたのだ。呪いのメイスを誰から受け取ったのか、答えよ」

幼馴染「>>35です」


35
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 09:24:47 ID:ZmNFY2tc
フードを被った魔術師(魔王の側近)


36
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 09:47:09 ID:Mtk1DeCA
幼馴染「フードをかぶった魔術師です」

王様「顔は見ていないのか?」

幼馴染「はい。でも、ものすごい魔力の持ち主でした」

勇者「何か会話はしたか?」

幼馴染「え~っと、交換した!」

勇者「交換?!」

幼馴染「うん。>>38とメイスを交換したの」


38
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 10:28:30 ID:NDdePg4k
祖母の形見の手鏡


39
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 11:06:40 ID:Mtk1DeCA
幼馴染「うん。祖母の形見の手鏡と交換したの」

勇者「な…何だって、そんな大事なものとメイスを?!」

幼馴染「だって、勇者と旅をしたかったんだもん。そしたら、魔術師さんが願いを叶えてやろうって」

勇者「それでメイスと交換したのか」

幼馴染「うん。旅には武器が必要だと思ったから……」

勇者「呪いのせいで、あの世に旅立ちそうになったけどな」

王様「勇者よ。巧いことを言うではないか」


40
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 11:24:38 ID:Mtk1DeCA
大臣「城内の者を探しましたが、手鏡を持っている者はいませんでした」

王様「そうか。ご苦労であった」

勇者「くそっ、内通者はいなかったか」

王様「冷静に考えれば、当然のことだ」

大臣「そうですな」

王様「薬草しか持たぬ貧民など、恐れるに足りんではないか」

大臣「左様です」

王様「武器に交換できたようだし、期待しておるぞ。わらしべの貧民よ」

勇者「ブラック国家め」


41
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 12:06:55 ID:Mtk1DeCA
王様「それでは、女を牢に戻せ。大臣は不審者の目撃情報を収集せよ」

大臣「はっ!」

兵士「ほら、歩け!」

幼馴染「……はい」トボトボ

勇者「待ってください! 幼馴染は呪われていただけです」

王様「では、わらしべの貧民よ。その罪人とメイスを交換してやろう」

勇者「メイスと幼馴染を?!」

王様「呪いの根源を解明することで、国防に役立つかもしれないからな。解呪ずみの武具でも良いと言っているのだ。悪い話ではなかろう」

幼馴染「勇者ぁ、、私を捨てないで」ウルウル

どちらを選ぶ?
>>43


43
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 16:33:44 ID:uTPVaq6s
幼馴染み


44
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 18:05:13 ID:Mtk1DeCA
勇者「分かりました。メイスと交換します」

幼馴染「……」

勇者「確かに幼馴染がしたことは重罪だし、罪を償うべきだ」

勇者「だからそれを、魔王退治という形で贖罪に繋げていければと思う」

王様「そうか。幼馴染は何か言うことはあるか」

幼馴染「生き返るから殺しても良い。それは人の命を預かる僧侶として、恥ずべきことです」

幼馴染「悔い改め、勇者と未来を切り開いていきたいと思います」

王様「では、勇者よ。改めて、旅立つがよい!」

つ幼馴染

幼馴染「勇者、ありがとう//」

勇者「こうなったら仕方ない。二人で旅に出よう」

幼馴染「うんっ」テレッ


45
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 18:15:54 ID:Mtk1DeCA
呪いのメイス→幼馴染


47
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 18:17:54 ID:Mtk1DeCA
~フィールド~
門番「では、勇者どの。そちらの女性は、国外追放となります。ご武運、祈ってますよ」

勇者「分かった」

幼馴染「はぁ、追放されちゃった。勇者は私のこと、見捨てないでね」トテトテ

勇者「そのことなんだけどな……。お前、何か持ってるか?」

幼馴染「何かって、さっきまで牢に閉じ込められていたんだし、荷物は没収されたから何も持ってないわよ」

勇者「そ、そうか」

勇者(ちょっと待て。これってヤバいんじゃないか?!)


48
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 18:26:04 ID:Mtk1DeCA
勇者(思い返してみよう)


薬草

大きな犬のぬいぐるみ

呪いのメイス

幼馴染(今ここ)


勇者(薬草が僧侶になったことで、回復の点では優位になった)

勇者(だけど、これ以上は交換できないじゃないか!)

勇者(新しい何かを手に入れるしかないな)


49
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 18:36:57 ID:Mtk1DeCA
幼馴染「ねえ、何を考えているの?」ジー

勇者「ちょっとな」

幼馴染「町を出てすぐなのに、もう隠し事するんだ」

勇者「これからどうしようかなぁと思って」

幼馴染「勇者は私にキスをして、お城から連れ出したんだから。もう帰る場所もないし、責任取ってよね//」

勇者「分かってるよ。お前は捨てない」

幼馴染「えへっ// じゃあ、隣町に着いたら>>51に行きましょ♪」


51
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 19:02:00 ID:4KLs2Zeg
ラブホテル


52
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 19:37:39 ID:Mtk1DeCA
幼馴染「えへっ// じゃあ、隣町に着いたらラブホテルに行きましょ♪」

勇者「らら、ラブホテルって、お前は僧侶だろ」アセアセ

幼馴染「僧侶が好きな男性と交わるのは悪いことなの?」

勇者「そんなことはない、けど……」

幼馴染「けど、何?」ジー

勇者「お金がないんだ」だきっ

幼馴染「勇者なら、公共施設の利用特典があるはず。そういう国家間協定が結ばれているから」

勇者「じゃあ……」ドキドキ

幼馴染「ちゃんとリードしてね//」


53
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 20:01:56 ID:Mtk1DeCA
~隣町~
勇者「どんな町かと思ったけど、ずいぶん閑散とした所だな」

幼馴染「そうだね。とりあえず、今夜泊まるラブホテルを探しましょ//」

勇者「お前、積極的すぎるよ。もう少し女性らしくなれないのか?」

幼馴染「だって、それが私だから」ニコッ

勇者(一途なのは良いけど、それが時々疲れるんだよな)

勇者「おっ。どうやら、あそこがホテル街みたいだ」

幼馴染「う、うんっ」ギュッ


54
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 20:23:10 ID:Mtk1DeCA
勇者「ホテル・ハニートラップ。積極的な幼馴染にぴったりだな」ハハッ

幼馴染「もう少しムーディなホテルにしようよ」プンスカ

勇者「ははっ。じゃあ、あそこにしよう。入り口がきれいだし」

幼馴染「そ、そうだね」ドキドキ

村人「あのー、すみません」

勇者「んっ?」

村人「>>56


56
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 20:32:19 ID:evLdXUGA
勇者様ですよね?最近悪さしてるエルフを退治して欲しいのですが


58
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 20:44:34 ID:Mtk1DeCA
村人「勇者様ですよね? 最近悪さをしてるエルフを退治して欲しいのですが」

勇者「エルフ? 後で思い出したら、退治してやるよ」

幼馴染(そうそう。エルフよりエッチのほうが大切よ!)

村人「あー、今から、でしたか」

勇者「そういうこと。じゃあ、行こうか」

幼馴染「うんっ//」

村人「じゃあ、仕方ないですね」


59
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 21:39:51 ID:Mtk1DeCA
村人「ふっ」

プスッ

勇者「ぐっ、吹き矢?! 身体が……」

幼馴染「解毒魔法っ! あなた、勇者に何するのよ!」


幼馴染が村人に殴りかかる。
さすが、元ヤンデレ。
しかし、すんでのところで思いとどまった。


勇者「幼馴染、逃げるぞ!」ガシッ


60
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 21:52:28 ID:Mtk1DeCA
幼馴染「逃げるって、どこに?」

勇者「ラブホテルだ。中に入れば、手を出せないだろ」

村人「させるか! 風精霊」

ゴオォォッ

勇者「がふっ」

幼馴染「きゃあっ」ドスッ


激しい突風で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。


村人「逃げるなんて、勇者様らしくないなあ」

勇者「くっ、やはりお前がエルフか」


61
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 22:14:15 ID:Mtk1DeCA
エルフ「そういうこと♪」

勇者「何が目的なんだ!」ヨロッ

エルフ「その女の子、興味深い体質だよね」

勇者「どういう意味だ!」

エルフ「ボク好みってことだよ。拘束魔法!」

地面から無数の葛が伸び、勇者と幼馴染を縛り上げた。

勇者「幼馴染っ!」

幼馴染「むぐぅ、むうっ」


62
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 22:25:42 ID:Mtk1DeCA
エルフ「じゃあ、この女の子は貰っていくね」

勇者「やめろ!」

エルフ「黙ってろ」ボスッ

勇者「ぐはあっ」

エルフ「じゃあね、勇者様」

幼馴染「むうっ!」

エルフ「おっと、そういえばお楽しみ前だったっけ。女の子の代わりに>>64をあげよう」

エルフ「女の子と交換だ」アハハハ


64
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 22:50:32 ID:evLdXUGA
金の剣


66
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 23:15:34 ID:Mtk1DeCA
エルフ「女の子の代わりに金の剣をあげよう。女の子と交換だ」アハハハ


ノシ金の剣


勇者「ぐっ」ゴスッ

>>67「あのー、大丈夫でしたか?」


67
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 23:18:46 ID:lYJ/yvKc
オカマ


68
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 23:36:44 ID:Mtk1DeCA
オカマ「あのー、大丈夫でしたか?」

勇者「俺はいいけど彼女が……、とりあえず葛を斬ってくれ」

オカマ「あら、想像通りステキな声ね」クネクネ

勇者「早く斬ってくれないか」

オカマ「はぁい」

ザシュッ
ギシギシ

勇者「ありがとう、助かったよ。でもこの剣は、もう使いものにならないな」

オカマ「そうよね、金は柔らかいから」

勇者「とりあえず、換金なら出来るかもしれないな」


69
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/05(月) 23:57:47 ID:Mtk1DeCA
オカマ「それにしても、あなた。丸腰でホテル街を歩くなんて、どうかしてるわ!」

勇者「そうだ、幼馴染を助けないと」ヨロッ

オカマ「彼女のことは、もう諦めなさい。可哀想だけどね」

勇者「どういうことだ」

オカマ「さっきのエルフは好色よ。ホテル街を歩く女を攫い、心ゆくまで弄ぶの。そして飽きたら、色街に売ってしまう。今まで何人もの男が助けに行ったけど、彼らも売られてしまったわ……」


70
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 00:12:51 ID:gCYwVIB.
勇者「それで、この町は閑散としているのか」

オカマ「えぇ」

勇者「だけど、どうしてそんなに詳しいんだ?」

オカマ「……」

勇者(そうか。このオカマも売られた口なんだな)

勇者「分かったよ。それでも俺は、彼女を助けないといけないんだ。彼女を見捨てないと約束したから! だからせめて、奴の魔法とねぐらだけでも教えてほしい」


71
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 01:55:38 ID:gCYwVIB.
オカマ「どうしても行くのね……」

勇者「ああ」

オカマ「あのエルフは、風と植物を操る魔法を使うわ。さっきも見たでしょ」

勇者「その二種類だけか」

オカマ「そうよ。風の魔法でスカートをめくり、植物の魔法で身体を縛り上げるの」

勇者「ただの変態じゃねえか!」

オカマ「だから、彼女はさらわれてしまったの。そして、秘薬で心を奪われることになるわ」

勇者「だったら、急がないといけないな。ねぐらはどこなんだ?」


72
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 02:07:12 ID:gCYwVIB.
オカマ「それは教えられない」

勇者「俺は急いでいるんだ! 早く教えてくれよ!」

オカマ「ここはホテル街よね。一緒にラブホに入るのが条件よ」ウフッ

勇者「な、何だって~っ?!」

オカマ「だって、さっきからアタシに要求ばかりしてるじゃない。葛を斬ってあげたし、エルフのことも教えてあげたし。人助けはここまでよ」

オカマ「だから、ねぐらの情報とあなたの誠意。交換しましょ//」だきっ

勇者「くそっ、足下見やがって!」

一緒に入る?
>>74


74
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 02:21:06 ID:ByI200MI
はいらない


75
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 09:35:49 ID:gCYwVIB.
勇者「ちっ、離れろ!」バシッ

オカマ「がふっ……、あなた情報いらないの?」

勇者「幼馴染以外の……しかもオカマとホテルに入るくらいなら、自力で探し出す!」

オカマ「あなたバカね。本当に彼女が大切なら、プライドを捨てるべきよ。ただの一発じゃない。それだけで、すぐに彼女の所に行けるのよ」

勇者「だとしても、俺は彼女のために……」

オカマ「はあ……。その彼女はもう、あなたが断ったせいで間に合わないでしょうけどね」


76
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 10:05:21 ID:gCYwVIB.
オカマ「興が醒めたわ」

シュパ
プハー

勇者「ケホッ、何だよ、その煙草」

オカマ「エルフの麻薬よ。あなたもヤってみる?」

勇者「麻薬?!」

オカマ「やめたいけど、この町には教会がないの。だから、エルフに依存し続けるしかない。じゃあ、頑張ってね」


77
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 10:25:40 ID:gCYwVIB.
勇者「待ってくれ!」

オカマ「何よっ」クネッ

勇者「俺の彼女は僧侶だ。解毒魔法も使える」

オカマ「だから?」

勇者「エルフのねぐらを教えてくれれば、治療をしてやれる」

オカマ「……分かったわ。売られるのは、あなたの勝手だしね」

勇者「それで、手伝ってほしいことがあるんだ」

・・・
・・・・・・


78
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 11:54:58 ID:gCYwVIB.
オカマ「ちょっと、それ本気なの?!」

勇者「今聞いた場所なら、それが出来る。俺が勝つには、それしかない」

オカマ「みんな死ぬわよ。あたしにメリットはないわ!」

勇者「どうせ色街に売られるんだろ。同じことじゃないか」

勇者「それに、彼女は絶対に人を死なせない。だから助かる」

オカマ「あなた、彼女と心中するつもりね」

勇者「それくらいしないと、俺はエルフに勝てないよ。ねぐらを聞いたんだ、力ずくでもそれを奪って実行する!」

オカマ「いい男だと思ったから声をかけたけど、失敗だったかしら……。まあいいわ、協力してあげる。でも、条件がある」

勇者「条件?」

オカマ「成功したら薬物依存の治癒。だけど失敗したら、あたしの男になりなさい」

勇者「失敗したときに、俺が生きていたらな」


79
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 12:39:37 ID:gCYwVIB.
~エルフの小屋~
エルフ「さあ、着いたぞ」ドサッ

幼馴染「私をどうするつもり!」

エルフ「どうするって、たくさん可愛がってあげるよ」

幼馴染「可愛がる?」

エルフ「ああ、喉が渇いただろ。まずは、これを飲むといいよ」グイッ

幼馴染「いやあ、やめてっ!」

コポッ
ゴクゴク…


80
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 13:10:45 ID:gCYwVIB.
幼馴染「あ、あぁ……、何、、これ」

エルフ「エルフの飲み薬。人間たちの間では、とても貴重なものだよ」

エルフ「どうだい? そんな貴重なものを飲めた感想は」サワッ

幼馴染「あぅん……。えっ、うそ……」

エルフ「素晴らしい媚薬だろ。少し飲んだだけで、その感度だ」

幼馴染「はぁはぁ…//」

エルフ「しかも君は、呪術への感受性が強い体質だろ?」

幼馴染「くっ、やぁ…」

エルフ「心ゆくまで、楽しませてあげるよ。まず、>>82をしよう」


82
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 13:20:47 ID:0CeVU7FE
色々な魔法薬の準備


83
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 13:43:02 ID:gCYwVIB.
エルフ「まずは、色々な魔法薬を準備しよう」

エルフ「そのためには、君の愛液が必要だ。もちろん、協力してくれるよね」

幼馴染「いやっ、んぐうっ……」ヌリュッ

エルフ「まだ何もしていないのに、こんなにヌルヌルじゃないか」

エルフ「こんなにも協力的で、ボクはうれしいよ」クチュクチュ

幼馴染「あぅん// 勇者ぁ、助けて……」

エルフ「ははっ。二人まとめてというのも愉しいかもね」

エルフ「それじゃあ、このピペットで吸い出してあげるよ」


84
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 14:12:03 ID:gCYwVIB.
幼馴染「うそ……でしょ」

エルフ「この植物は、女性の陰部に寄生して愛液を吸い上げる。そして、純度が高い果実を実らせるんだ」

ワサワサ

幼馴染「ひゃうっ、あぁんっ、だめぇっ」


陰部に苔のような植物が張り付いた。
快感物質が波状的に分泌され、太い根が膣に挿入される。
そして溢れ出す愛液を吸い上げる刺激が、幼馴染の快感を高めていく。


幼馴染「やだぁ、外して……おかしくなっちゃうっ!」

エルフ「最高の愉悦を味わえるだろ、この催淫植物は」

幼馴染「ああっ、いいっ…いいぃっ。あうぅっ……」


85
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 14:33:53 ID:gCYwVIB.
幼馴染「ああっ……もうだめぇっ、だめえぇっ」ビクビクッ

幼馴染「ぜえぜぇ……」

エルフ「ほら、見てみろ。たくさん収穫できたぞ。いやらしい女だな」

幼馴染「違…うもん」ゼェゼェ

エルフ「おっと、ひとつ潰してしまった」プチッ

トロォッ

幼馴染「ああっ……」

エルフ「これが君の愛液だ。もったいない、舐めろ」

幼馴染「いや……」チュパチュ

エルフ「あはは、偉いぞ。次は>>89をしよう」


89
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 15:17:02 ID:jiotJSg6
勇者が来るまであえて何もしないでまってみる


90
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 16:43:39 ID:gCYwVIB.
エルフ「あはは、偉いぞ。次は、勇者が来るまで放置してやろう」

幼馴染「……ぇっ」

エルフ「その間に、ボクは魔法薬の調合を終わらせないと」ガサゴソ

幼馴染「はあはぁ……」

幼馴染(さっきの快感を忘れられない)

幼馴染(どうして……、もっと気持ちよくなりたいよぉ)

エルフ「つらいなら、解毒しちゃいなよ。ボクは今、手を放せないんだ」

幼馴染「あうぅっ……、なりたいのぉ」

幼馴染「気持ちよくなりたいのぉ……」ハァハァ


91
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 17:06:28 ID:gCYwVIB.
幼馴染「お願いだから、両手だけでもほどいてよ」

エルフ「……」

幼馴染「自分でするの。勇者が来るまで待てないの」モジモジ

幼馴染「ぅん…、あぁ、はやくぅ」

エルフ(この女、とてつもない逸材だ。まさか、こんなに呪術が効くとは……)


92
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 17:28:05 ID:gCYwVIB.
幼馴染(勇者ぁ、もう入れていいよ)

幼馴染(えへへ、ヌルヌルって、勇者がすっごく気持ちいいから//)

幼馴染(ニュル、クチュクチュ)

幼馴染(あぁ、入ってる。いきそうなの? イっていいよ)

幼馴染「あぁっ、いいっ……」ゼェゼェ


バタンッ!!

勇者「幼馴染っ、大丈夫か!」

幼馴染「! 勇者ぁ、待ってたよ。私としよっ//」

勇者「エルフっ! 幼馴染に何をした!」

エルフ「見ての通りさ。君も一緒に>>94したいかい?」


94
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 17:54:04 ID:/VLgEsSY
3P


95
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 18:36:24 ID:gCYwVIB.
エルフ「見ての通りさ。君も一緒に3Pしたいかい?」

幼馴染「勇者ぁ// みんなで私を、もっともっと気持ちよくしてぇ」

エルフ「ほら、彼女もそう言ってる」

エルフ「艶めいた表情、扇情的な乳房、乙女の熱い蜜壷。官能的な嬌声で誘われて、断る男なんていないよな」

勇者「黙れっ! 俺は幼馴染を連れ戻しに来たんだ!」

エルフ「勇者様のために、彼女の愛液から作った精力剤も用意しているんだよ。それでも興味はないのかい?」

勇者「断る!!」

エルフ「そうかい。では、二人でダンスの時間としゃれ込もうか」


96
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 18:47:32 ID:gCYwVIB.
~小屋の外~
オカマ「本当に、これで助けられると思ってるの?」

オカマ「あなたの作戦は、彼女の魔法に頼り過ぎている。これで死ななかったら奇跡だわ」

ボッ
メラメラ・・・

オカマ「これじゃあ、煙草を吸うには大きすぎるわ」


97
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 18:58:34 ID:gCYwVIB.
~エルフの小屋~
勇者「ずりゃあっ!!」ブンッ

エルフ「させるかっ! 拘束魔法っ!」


エルフが葛を召喚し、勇者の拘束を試みる。
しかし、何も起きなかった。


エルフ「ぐあっ! どういうことだ!」

勇者「お前は、植物の魔法を使えるんだってなあ。でも植物たちは、それどころじゃないんだろうよ」

エルフ「?! 何だ、この煙は……」

勇者「見ての通りさ。燃えているんだ!」


98
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 19:16:52 ID:gCYwVIB.
エルフ「バカな! 炎に囲まれている……」

勇者「驚いただろ。巨大な炎は上昇気流を呼び、風の精霊たちも興奮する。そうなれば、エルフの制御なんて聞きやしない」

エルフ「冗談だろ……。3人で死ぬつもりか!」

勇者「まさしく3Pだな。だけど、そんなつもりはない。幼馴染、いま縄を切るからな!」

ザシュッ
抱きっ

幼馴染「えへへ// やっと自由になれた。ねぇえ、早くしようよぉ~」サワサワ


99
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 19:43:00 ID:gCYwVIB.
勇者「今はそれどころじゃないだろ! 炎や吹雪から守る魔法がないと、みんな死ぬんだ!」

幼馴染「身体が熱いの……。ずーっと勇者とエッチしたくて、待っていたんだよ。ほらっ、こんなにヌルヌルでしょ」クチュクチュ

エルフ「彼女にとって、この熱さも快楽なんだ。危ないなんて理解できないさ」

勇者「お前、幼馴染に何をした!」

エルフ「エルフの飲み薬を飲ませただけだ。彼女は呪術への感受性が強くて、面白いほど効いてるみたいだね」


100
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 20:12:42 ID:gCYwVIB.
勇者「呪術?!」

エルフ「彼女は呪いに弱い。助かるかもしれない方法があるけど、ボクを信じるかい?」

勇者「助かるかもしれないだと」

エルフ「ああ。彼女の防御魔法がないと、ボクたちは全滅を待つだけだ」

勇者(この前、呪いのメイスに支配されたとき、キスで意識を取り戻したよな)

勇者(それがお約束ってヤツ……なんだよな?)

どうする?
>>101


101
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 20:20:25 ID:4I9AtGOI
キス+豊満のむねを揉む…耳元に呪い解けたらもっと凄い事してやると囁く


102
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 20:54:51 ID:gCYwVIB.
エルフ「彼女の愛液から作った魔法薬で、怠惰の心を宿すものだ」

エルフ「怠惰になっても、身体は快楽を覚えている。その落差を繰り返すために作ったんだが……」ガサゴソ

勇者「幼馴染……」チュッ

勇者は幼馴染と唇を重ねた。
舌を絡め、膨らんだ乳房を揉み続ける。

勇者(柔らかい……)

幼馴染「あんっ、ああ、んんっ」レロレロ

勇者「呪いが解けたら、もっと凄いことをしてやるよ」

幼馴染「呪い? 解けてる、もう解けてるよ!」チュッ

勇者「んんっ、うっ」

幼馴染(好き、好きぃ)

幼馴染「んっ、んんっ……」レロレロ


103
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 21:28:18 ID:gCYwVIB.
エルフ「何、やってるんだ! そんなことをしたら、彼女が燃え上がるだけじゃないか!」

エルフ「どうして、こんな馬鹿なことをしたんだよ!」

幼馴染「むぐぅっ……んっ、んんっ」

勇者「ぷはっ」

エルフ「勇者っ! 何とかして、これを飲ませないと」

幼馴染「勇者ぁ、硬くなってるぅ~。もう入れたいな」サワサワ

勇者「どうやって飲ませる?!」


どうする?>>106
1、口移し
2、説得して飲ませる
3、その他


106
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/06(火) 23:54:32 ID:ctjGNn7o
2


111
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 20:37:05 ID:fvq2Yi/M
勇者「幼馴染、これを飲むんだ!」

幼馴染「どうして?」

勇者「えっと……」

勇者「もっと凄いことをしてほしいだろ?」

幼馴染「……うんっ」

ゴオオォッ

エルフ「ぐっ! ついに小屋が!」

勇者「幼馴染、危ないっ!」ドンッ

幼馴染「きゃうんっ//」

カラン
コロコロ・・・

幼馴染「勇者って、激しいのが好きなの?」

勇者(炎に巻かれずに済んだけど、鎮静剤が……)


112
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 20:41:09 ID:fvq2Yi/M
エルフ「ふっ」

プシュッ

幼馴染「あぅっ……」ドサッ

勇者「幼馴染?!」

エルフ「それと同じ魔法薬を吹き矢で打ち込んだ。どのくらい効くかは分からないけど、少しは落ち着くはずだ」

メリメリ
ドガシャーン

勇者「エルフ、危ないっ!」

エルフ「ぐあぁっ!」

勇者「幼馴染、早く目を覚ましてくれ……」抱きっ


113
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 20:48:28 ID:fvq2Yi/M
幼馴染「あぅっ……、どうなってるの」キョロキョロ

幼馴染「えっ、小屋が燃えてる!」アワワ

勇者「気が付いたのか!? 幼馴染、早く耐熱の防御魔法をっ」

幼馴染「う、うんっ。私たち、死んじゃうよね! 死んだら出来ないよね!」

幼馴染「環境適応魔法っ」パァァー

勇者「よしっ!」

幼馴染「これで大丈夫♪」

勇者「間に合って良かった……。幼馴染っ、早く逃げよう!」

幼馴染「えっ? 私、もう我慢できない。抱いてくれるんじゃないの?」ハァハァ

勇者(やっぱり、あまり効いてないのか……)

逃げるor抱く
>>114


114
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 22:04:25 ID:DjHweZ1U
逃げれたらもっと激しいことしてやるから


115
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 22:21:15 ID:fvq2Yi/M
勇者「逃げれたら、もっと激しいことしてやるから!」ガシッ

幼馴染「きゃっ」

幼馴染「あ……、これっ」カラン

勇者「走るぞっ」


燃え上がる小屋を出て、
小屋を取り囲む火の海に飛び込む。
煙にせき込みながらも、二人は走り抜けた。


116
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 22:32:06 ID:fvq2Yi/M
勇者「ぜえぜぇ……。幼馴染、大丈夫か?」

幼馴染「うんっ//」

オカマ「うふふ、無事に助けられたみたいね」

勇者「ああ、オカマか。どうにか……な」

オカマ「この子が例の彼女? あたしの服で良ければ、着せてあげなさい」

勇者「そっか、そんなことまで悪いな」

オカマ「いえいえ。その代わり、治療はしてもらうから」

勇者「わかってる。幼馴染、頼みたいことがあるんだけど……出来るか?」


117
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 22:53:47 ID:fvq2Yi/M
幼馴染(これを飲めば、もっと激しいことをしてくれるんだよね//)カラン

幼馴染(どんな味なのかな)ペロッ

幼馴染「何、こ……れ…」ドサッ

勇者「頼みたいことがあるんだけど……出来るか?」

幼馴染「むりっ」

勇者「あっ、お前、何を飲んだんだよ!」

幼馴染「……」ダラーン

勇者「うっわぁ…、この鎮静剤、効きすぎ」チャプチャプ

オカマ「仕方ないわね。明日でいいわ」


118
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/07(水) 23:28:32 ID:fvq2Yi/M
~ラブホテル・翌朝~
幼馴染「う、うぅん。ここ…は?」

勇者「起きたか。ここはホテルだ」

幼馴染「そう……。あの後、どうなったの?」

勇者「エルフは焼け跡から見つかった。本人も退治されたがっていたし、これで良かったと思う」

幼馴染「豊穣の神に関わる精霊なのに、この町はこれからどうなるんだろうね」

勇者「さあな。ここに住む人のやる気次第だろ」

幼馴染「そっか……」


119
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/05/08(木) 00:12:36 ID:E3SZeWtY
幼馴染「ねぇ、勇者。抱いてほしい」

勇者「何だよ、唐突に」

幼馴染「私はずーっと、勇者のことを一途に想ってた。初めては、勇者だと思ってた」

幼馴染「だけど渡せなくて……。私、不安なの」

勇者(俺は一途過ぎて苦手だった。だけど今は……)

勇者「幼馴染は幼馴染だよ。俺の気持ちは変わらないから。一緒に気持ちよくなろう」チュッ

幼馴染「うれしい! 勇者ぁ、激しくしてね//」

幼馴染「あんっ、そう…いいっ、ぅんっ……」


120
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/01(日) 21:10:00 ID:FZWIgRpo
~街中~
幼馴染「ねぇえ、勇者ぁ。これからどうする?」

勇者「そうだな。とりあえず、今から会ってほしい人がいるんだ」

幼馴染「会ってほしい人?」

勇者「ああ。オカマさんに解毒魔法をしてほしい」

幼馴染「解毒魔法を?」

勇者「この街には教会がないらしくて、麻薬中毒を治療出来ないんだって。エルフはもういないから、麻薬はもう買えないしな」

幼馴染「そっか。この服のお礼もしないといけないし、仕方ないわね」


121
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/01(日) 21:38:30 ID:FZWIgRpo
オカマ「遅いわよ、来ないかと思ったわ」

勇者「すまない」

オカマ「まあ、いいわ。来てくれたんだし」

幼馴染「オカマさん、着替えありがとうございました」ペコ

オカマ「下着はいらないの?」

幼馴染「男の人の下着はちょっと……」

オカマ「失礼ね! 男じゃなくて、身も心もオカマよっ」イラッ

幼馴染「そ、そうなんだ。じゃあ、解毒魔法でしたよね。やってみます」


122
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/01(日) 22:41:20 ID:FZWIgRpo
幼馴染「解毒魔法っ!」パアァ

幼馴染「どうですか?」

オカマ「! 身体が軽くなった気がするわっ」クネクネ

幼馴染「それは良かったです。じゃあ、勇者ぁ。早く行きましょ♪」

勇者「そうだな。オカマさん、お元気で」


123
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/01(日) 23:22:00 ID:FZWIgRpo
幼馴染の貞操→金の剣

戦利品
エルフの飲み薬(怠惰)


124
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/01(日) 23:22:00 ID:FZWIgRpo
~フィールド~
幼馴染「~♪」

勇者「街を出てから、ずっとご機嫌だな」

幼馴染「だって、勇者と結ばれたんだもん。私、すごく幸せで」

幼馴染「次に行く街は、どんな所なのかなあ」

勇者「聞いた話では>>126が有名な街らしいな」


126
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 12:40:57 ID:Eqsk4CXc
巨乳美女しかいない事


127
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 19:34:25 ID:bGbcR/ng
勇者「聞いた話では、巨乳美女しかいない事が有名な街らしいな」

幼馴染「きょ、巨乳美女しかいないっ?!」

幼馴染「勇者、巨乳好きだもんね」ムスッ

勇者「>>128


128
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 19:36:55 ID:LpS6YiYg
幼馴染が一番さ!


129
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 19:55:43 ID:bGbcR/ng
勇者「幼馴染が一番好きさ!」

幼馴染「……//」

勇者「そういう事だから、俺を信じてほしい」

幼馴染「うんっ」ギュッ


130
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 20:35:33 ID:bGbcR/ng
~巨乳美女の街~
勇者「うわぁ、本当に巨乳美女しかいないんだ」

幼馴染「何を食べたら、あんなに大きくなるんだろ。あの幼女も、巨乳美女になるのかなぁ」

勇者「もしかして僻んでる?」ニヤニヤ

幼馴染「そんな訳ないでしょ。勇者こそ、じろじろ見すぎ!」プンスカ

勇者「ははっ。とりあえず、今夜泊まる場所を探そうか」

幼馴染「そうだね」


131
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 21:01:25 ID:bGbcR/ng
勇者「外壁がおしゃれだし、このシティホテルにしようか。どうせ勇者はただなんだし」

幼馴染「うんっ、今夜も激しくしてね//」

勇者「いっぱい感じさせてやるよ」ギュッ

受付美女「!!」

勇者「何か?」

受付美女「いえ、、勇者特約ですよね。お部屋はこちらになります」

勇者「ありがとう」


132
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 21:15:38 ID:bGbcR/ng
幼馴染「見てみて。このベッド、すごくフワフワだよ」

幼馴染「ねぇえ、今からしない?//」

勇者「そうしたいけど、金の剣も換金しておきたいから」

幼馴染「私たち、貧乏だもんね……」ショボン


133
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 21:27:42 ID:bGbcR/ng
~武器屋~
看板娘「いらっしゃいませ」

勇者「こんにちは。武器の見積もりをお願いします」

つ金の剣

看板娘「これですか?」

勇者「はい」

看板娘「金は薄く延びますからねぇ。調べないと判りませんが、メッキが主流ですよ。それに血を拭いた跡があるし、鈍器として使ってますよね。柔らかいので、かなり変形しています」

勇者(厳しいな…)

勇者「それで、いくらになりそうですか?」

看板娘「うーん。>>134Gですね」


134
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 21:28:19 ID:0VDOt5oY
134


135
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 22:28:55 ID:bGbcR/ng
看板娘「うーん。134Gですね」

勇者「134G?! 桁を間違えているんじゃないのか。だって、金だぞ!」

看板娘「確かに純金ですけど、血が付いてますからねぇ」

看板娘「だけど、この紋が気になるので、価値が上がる可能性はあります。預けてくだされば鑑定しますよ」

幼馴染「うぅっ、ヒドいよ。あんまりだよ……」

勇者「幼馴染?」


136
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 22:45:51 ID:bGbcR/ng
幼馴染「だって、それは私の初めてを奪った剣なんだよ」

幼馴染「それなのに134Gだなんて、私の処女はそれだけしか価値がなかったって事なの?」

幼馴染「あんまりだよ……。この人には、絶対に売りたくない」グスン

看板娘「えっと、その……」オロオロ

勇者「すみません。見積もり、ありがとうございました」

勇者「幼馴染、ツラいことを思い出させてごめんな」抱きっ

幼馴染「……」


137
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 22:59:42 ID:bGbcR/ng
~公園~
勇者「少しは落ち着いたか?」

幼馴染「…うん」

勇者「俺のせいだな。斬って殴って、それが駄目だったんだ。金の剣って、装飾品だろうし」

幼馴染「そうかも……しれないね」ショボン


138
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/02(月) 23:33:27 ID:bGbcR/ng
勇者「じゃあ、戻ろうか」

??「あのー、すみません」

勇者「んっ?」

巨乳美女「あなた、勇者さまですよね?」

勇者「一応、そうだけど」

勇者(谷間がすごいな//)

巨乳美女「きゃあ~、やっぱりぃ。実はぁ、少しお願いしたいことがあるんですぅ」

勇者「どんなことですか?」

お願い
>>140


140
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 05:14:33 ID:yXyotp7k
勇者様の子種が欲しいんですぅ。
勇者様の子供を産みたいのぉ。
私を妊娠させてぇ。


141
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 18:42:23 ID:Or3152JQ
巨乳美女「勇者さまの子種が欲しいんですぅ」

勇・幼「えっ?!」

巨乳美女「勇者様の子供を産みたいのぉ。私を妊娠させてぇ//」ムギュッ

勇者「ごめん、意味が分からないんだけど」チラッ

幼馴染「勇者、行くわよ」グイッ

巨乳美女「ま、待ってくださいっ」

勇者「何、まだ用があるの?」

巨乳美女「あのですね、この街には男の人がいないじゃないですかあ」

勇者「確かに、まだ男の人は見てないな」

巨乳美女「でしょでしょ。だから、み~んな旅の人から子種を貰っているんです。勇者さまぁ、私にいっぱいお願いします//」ドキドキ

勇者「>>144


144
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 19:47:42 ID:yXyotp7k
任せとけ!
ほかにもいるなら呼んでこい!
幼馴染、よかったらお前も一緒に3Pしようぜ!


145
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 20:40:57 ID:Or3152JQ
勇者「任せとけ! ほかにもいるなら呼んでこい! 幼馴染、よかったらお前も一緒に3Pしようぜ!」

幼馴染「はあっ?! 何、言ってるのよ!」

巨乳美女「そうですよ。他の人を呼んだら、3Pにならないじゃないですかぁ//」ニコッ

幼馴染「あなたは黙ってて!」

幼馴染「勇者、言ったよね。私が一番好きって! 俺を信じてほしいって言葉はウソだったの?」

勇者「>>147


147
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 20:50:49 ID:yXyotp7k
幼馴染が一番大事だ!結婚しようぜ!
しかし、この人たちは困ってるんだ。
困っている人を助けるのも勇者の務め。
それがどんな内容でもだ!


152
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 22:15:40 ID:Or3152JQ
勇者「幼馴染が一番大事だ! 結婚しよう!」

幼馴染「け……結婚っ//」

勇者「だけど、この人たちは困ってるんだ。困っている人を助けるのも、勇者の務めだろ。それがどんな内容でもだ!」キリッ

幼馴染「そうかもしれないけど……。この人が巨乳で美人だから、そう言ってるだけじゃないよね?」

勇者「幼馴染、俺が好きなら、俺を信じろ!」

幼馴染「信じろって、浮気を許せってことなの?」


153
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 22:37:35 ID:Or3152JQ
巨乳美女「じゃあ、こうしましょう。私が無理やり襲ったことにすれば良いんです」

巨乳美女「うふふ、勇者さまぁ~。私のお家に連れ込んじゃいますよぉ♪」抱きっ

幼馴染「もうダメっ。もう許せない!」

どうする?>>156
1、エルフの飲み薬(怠惰)を巨乳に少し飲ませる
2、巨乳ではなく勇者に少し飲ませる
3、怒って一人で帰る


156
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 22:58:47 ID:gGi.ENFc
3


157
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/03(火) 23:48:28 ID:Or3152JQ
巨乳美女「勇者さまぁ」チュッ

幼馴染「!! 私の勇者に何するのよっ!」


咄嗟に拳が出る。
しかし、殴ることは思いとどまった。


巨乳美女(ふふっ)

巨乳美女「やぁん、何か硬いものが当たってますよぉ//」

勇者「巨乳美女さんこそ、おっぱいが…」ムニュッ

幼馴染「うぅっ、、勇者のバカァ!」ダッ

勇者(幼馴染、ごめんな)


158
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 18:56:55 ID:2e.Y9hyw
~ホテル~
幼馴染(勇者……、どうして追い掛けて来てくれなかったの?)

幼馴染(私が巨乳じゃないからなのかな……)

幼馴染「あの、ただいま戻りました」

受付美女「あっ、幼馴染さま。お帰りなさいませ。お連れ様はご一緒ではないのですか?」

幼馴染「勇者なら、後から帰ってくると思います」

受付美女「かしこまりました。それでは、こちらが部屋の鍵になります」


159
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 19:00:46 ID:2e.Y9hyw
淑女「あっ、幼馴染さまーっ」アセアセ

幼馴染「はい?」

淑女「あのっ、勇者特約のアメニティなのですけど、担当者が忘れていまして……。お帰りになられたと聞いたので慌てて来たのですが、ここでお渡ししてもよろしいでしょうか?」

幼馴染「構いませんけど…」

つ避妊具

幼馴染「これ……ですか?」


いる、いらない?
>>161


161
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 19:04:30 ID:ONpw.A7k
いらない


162
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 19:39:04 ID:2e.Y9hyw
幼馴染「別に結構です!」プンスカ

淑女「えっ?! でも、ご用意するのが規則なんです。受け取ってくださらないと私たちも困りますし、受け取ってくださいませんか?」アセアセ

受付美女「そ、そうですよ、幼馴染さま。仲直りするときに必要なものですし、ねえ」

幼馴染(それはそうだけど……)


やっぱりいる?
>>164


164
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 20:14:19 ID:pxZxRh7k
妊娠したいから、何か別の頂戴


165
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 20:40:32 ID:2e.Y9hyw
幼馴染(謝ってくれないなら要らないし、謝ってくれたら要らないもん)

幼馴染(だって、私も妊娠したいからっ!)

幼馴染「あの、私は妊娠したいんです。だから、何か別のものをくれませんか?」

受付美女「……申し訳ありませんが、幼馴染さま。それは致しかねます」

淑女「そうですね……。幼馴染さまのご所望ですし、また必要となりましたらお申し出ください」ショボン

幼馴染(……あれ? 何か変じゃない?)

幼馴染(受付美女さん、仲直りって言ったよね。どうして、そのことを知っているの?!)


167
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 21:12:24 ID:2e.Y9hyw
~巨乳美女の家~
メイド「お嬢さま、お帰りなさいませ」ペコリ

巨乳美女「うん、ただいま。紹介するね、こちらは勇者さま」

勇者「こんばんは、勇者です」

メイド「あなたが勇者さまですか。素敵な殿方ですね//」

勇者「…ハハ」

巨乳美女「そうでしょ♪ 運命的な出逢いだよぉ。大切なお客様だから、何か軽い物をお願いね」ルンルン

メイド「はい」


168
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 21:24:37 ID:2e.Y9hyw
勇者「メイドを雇っているって、裕福な生活をしているんだな」

巨乳美女「一人で住むには、少し広い家だしね」

勇者「うちはギリギリの生活をしていたから、何だかうらやましいよ」

巨乳美女「そうなんだぁ」

トントン

メイド「お嬢さま、お茶をお持ちしました」

巨乳美女「ありがとう。じゃあ、もう外して大丈夫よ」

メイド「かしこまりました。ごゆっくりお過ごしくださいまし」


169
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 21:46:53 ID:2e.Y9hyw
巨乳美女「どうぞ召し上がってください」カチャ

勇者「あ、ああ…」チラッ

巨乳美女「うふふ、勇者さまぁ。どこを見ているんですか//」

勇者「えっと……、かわいい部屋だなと思って」ササッ

巨乳美女「本当はぁ、私のおっぱいを見ていたんでしょ? ずっと、勇者さまを待っていたの。逢えて、すごくうれしいな//」ニコッ

勇者(可愛いすぎるだろ。でも……)

勇者「少し聞きたいんだけど、どうして俺が勇者だと知っていたんだ?」

巨乳美女「>>171


171
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 22:03:13 ID:pxZxRh7k
神託があったんです。
今日、出逢う人は勇者で、
勇者の子供を宿さないといけないって。


172
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/04(水) 23:26:48 ID:2e.Y9hyw
巨乳美女「神託があったんです」

勇者「神託?」

巨乳美女「はい。今日、出逢う人が勇者さまだから、その子供を宿さないといけないって。男の人は勇者さましかいませんしぃ、すぐに分かりましたよ//」

勇者「じゃあ、その歳で巫女なんだ」

巨乳美女「えへへ。この手鏡が応えてくれるんです」

勇者「なっ! どうして、その手鏡がこんな所に?!」


それは、
幼馴染が大切にしていた祖母の形見の手鏡だった。


173
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 19:17:37 ID:A1UxNS82
~ホテル~
幼馴染「あの、どうして、私たちがケンカした事を知っているんですか?」

受付美女「それは……」

幼馴染「答えてください」

受付美女「……分かりました。勇者さまは久し振りの殿方ですから、みんな彼の噂で持ちきりなんです」

淑女「巨乳美女ちゃん、ずっと勇者さまが来るのを待っていたし、報われて良かったですよね。私たちにも、子種を分けてくれないかしら//」ウットリ

幼馴染「ふざけないでよ! この街の女性は、旅で立ち寄った男性の子供を生むのが普通なんですか?」

受付美女「そうですよ。何か、おかしいですか?」


そんなの、おかしいに決まっている。
だけど、巨乳美女が言っていたことと整合性が取れている。
それがこの街の習わしなのだろうか。


175
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 19:56:56 ID:A1UxNS82
幼馴染「おかしいに決まってるじゃない! そもそも、男の人がいないのは何故なんですか?」

受付美女「だって、旅をなさっていますもの」

幼馴染「旅人なら、そうかもしれません。でも、男の子が一人もいないのは不自然ですよね」

受付美女「それは……」

幼馴染(出生時男女比は、男児のほうが僅かに多い)

幼馴染(だから、僧侶として断言できる。この街は、何かがおかしい)


176
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 20:33:57 ID:A1UxNS82
受付美女「幼馴染さま。旅の方が、私たちの街の風習に口を挟まないで下さいませんか?」

幼馴染「風習?」

受付美女「はい、風習です」

幼馴染(つまり、男の子が生まれたら……)ゾクッ

幼馴染(じゃあ、もしこの街に男の人が居着いたらどうなるの?)

幼馴染(いや、最悪の場合、この街に来ただけで殺される……)

勇者を助けに行く?>>178
1、行く
2、行かない


178
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 21:12:53 ID:tqE0EO8s
助けに行かない


179
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 21:58:46 ID:A1UxNS82
幼馴染(いや、そんな訳ないか。みんな勇者に興味があるみたいだし)

幼馴染(それに、勇者も満更でもなさそうだったよね……)

幼馴染「はぁ、何だかムカついてきた」

受付美女「それでは、幼馴染さま。ごゆっくりなさってくださいね」

淑女「あの……。避妊具が必要なら、フロントまでお願いします//」

幼馴染「……はい」


180
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 22:07:19 ID:A1UxNS82
??「受付美女さ~ん」

受付美女「あら、武器屋の看板娘ちゃん。どうしたの?」

看板娘「勇者さま、ここにいますか?!」

受付美女「今は巨乳美女ちゃんの家で、逢瀬を楽しんでいるはずよ」

看板娘「そっかぁ……」

受付美女「何なに、看板娘ちゃんも狙ってるの?」ニヤニヤ


181
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 22:28:32 ID:A1UxNS82
看板娘「そうじゃなくて、勇者さまの金の剣が大変なんです!」

受付美女「えっ、どう大変なの?」ワクワク

看板娘「紋を調べてみたら、エルフの証だったんです。しかもですよ、エルフの血が付いているんです」

受付美女「それって、すごいの?」

看板娘「凄すぎですよ! 道具屋さんの話だと、エルフの飲み薬を作れるかもしれないって」

受付美女「えぇ~っ! 最高級の美容液なんでしょ? 私も欲しいっ」

看板娘「ねっ、すごいでしょ!」


182
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 22:42:43 ID:A1UxNS82
看板娘「あっ、あなたは!」

幼馴染「あの剣、そんなに価値が高いものだったんだ」

看板娘「ぜっ、ぜひ買い取らせてください!」

幼馴染「確か134Gなんですよね?」

看板娘「じゃあ>>183Gで!」


183
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 22:57:25 ID:E4/xLEGg
999999999


184
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/05(木) 23:45:21 ID:A1UxNS82
看板娘「じゃあ、999999999Gで!」

幼馴染「やっぱり、あなたには絶対に売りません!」

看板娘「な、なんでよっ」

幼馴染「だって、10億Gから1Gをケチろうとする根性が気に入らないもん。それに大金すぎて、何だか怪しい。一回で払ってくれるの?」

看板娘「ぐぬぬ……」

幼馴染「ほら、払えない」

看板娘「分かりました。勇者さまに、直接交渉します。道具屋さんに先を越されても困るしね」タタタッ

幼馴染「ちょっ、待ちなさいよ!」


185
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 19:14:24 ID:fM4HJTOM
~巨乳美女の部屋~
勇者「その手鏡は、どこで買ったんだ?」

巨乳美女「買ったんじゃなくてぇ、フード姿の魔術師さんに交換してもらったの」

勇者「魔術師と交換?!」

勇者(間違いない! 幼馴染に呪いのメイスを渡した魔術師だ!)

勇者(おかしいとは思っていたけど、想像以上だったな)


186
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 19:33:10 ID:fM4HJTOM
勇者「その魔術師は、どこに行ったんだ!」

巨乳美女「知らな~い。そんなことより、早くしようよぉ」ギュッ

勇者「もう止めるんだ。キミはその手鏡に、心を支配されているだけだ」

巨乳美女「ふふっ、そうは言っても、ここは硬くなってるよ//」サワサワ

巨乳美女「やっと、勇者さまに逢えたんだもん。たくさん子種を出して欲しいの」チュッ

勇者「……くっ」

勇者(彼女の呪いを解くには、どうすれば良いんだ……)

>>188


188
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 19:40:57 ID:K4p3uaAs
巨乳美女を妊娠させれば呪いが解ける


189
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 20:15:13 ID:fM4HJTOM
勇者(やっぱり、彼女を受け入れるしかないのか……)

巨乳美女「ちゅっ、んっ、んんっ……」レロレロ

勇者「巨乳美女さん、本当にいいんだな?」

巨乳美女「勇者さまも、私としたいから部屋まで来たんでしょ。だったら、逢瀬を一緒に楽しみましょ」脱ぎぬぎ

勇者(ランジェリーから、おっぱいが溢れてる//)ハァハァ


190
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 20:27:26 ID:fM4HJTOM
巨乳美女「勇者さまぁ、きて……」

勇者「……分かった」

ベッドに押し倒し、抱きしめる。

巨乳美女「勇者さまぁ、うれしい//」

巨乳美女「んんっ、あぁ……」

勇者「いやらしい、おっぱいだな」揉みもみ

巨乳美女「やぁん、恥ずかしい//」ハァハァ

どうする?
>>192


192
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 20:38:31 ID:cNGkJldw
セックスして、中に出してあげる


193
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 21:03:40 ID:fM4HJTOM
勇者「こっちはどうかな?」

サワサワ
クチュクチュ…

巨乳美女「ひゃうんっ?!」

勇者「もうヌルヌルじゃないか」ニュルクチュ

巨乳美女「やんっ、言わないでよぉ」

巨乳美女「あぅん、そこ……だめぇ、あぁ、いぃっ……」ハァハァ

勇者(もう大丈夫だな)
カチャカチャ


194
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 21:22:43 ID:fM4HJTOM
巨乳美女「これが勇者さまの……」テレッ//

勇者「じゃあ、入れるぞ」

巨乳美女「ええっ?! ちょっと待ってよ」

勇者「中にいっぱい出して欲しいんだろ?」

巨乳美女「そうだけど……、もう入れちゃうんだ」

巨乳美女「勇者さまともっとイチャイチャしたいしぃ、私はまだ何もしてあげてないよ?」

巨乳美女「私だって、勇者さまを気持ち良くさせてあげたいな//」ドキドキ

勇者(うっ、かわいい)


何かしてもらう?
>>196


196
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 21:30:24 ID:K4p3uaAs
我慢できん、入れるぞ!
そして、二回戦するぜ!


197
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 22:19:42 ID:fM4HJTOM

勇者「そんなに可愛い表情をされたら、我慢出来るわけないだろ」

勇者「二回戦をすればいいんだ、入れるぞ!」

巨乳美女「勇者さま……、初めてだから優しくしてくださいね//」

勇者「巨乳美女さん、処女だったのか」

巨乳美女「この街には男の人がいないし、ずっと勇者さまを待っていたから……」

勇者「じゃあ、ゆっくり入れてあげるよ」クチュッ

巨乳美女「んっ……」


198
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 22:36:59 ID:fM4HJTOM
トントン
ガチャ


メイド「お嬢さま、お楽しみのところ申し訳ありません」

勇者「!!」

巨乳美女「きゃ~っ、メ、メイドさんっ!? は、外すように言ったじゃないっ」アセアセ

メイド「お客さまが来られているのですが、いかが致しましょうか?」

巨乳美女「もう夜遅いし、帰ってもらいなさい」

メイド「それがお三方とも急用とのことで、帰ってくださらないのです」

巨乳美女「はあ……。じゃあ、客間に入れてあげなさい」

メイド「かしこまりました」


199
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 22:51:54 ID:fM4HJTOM
メイド「ところで、お嬢さま」

巨乳美女「な、何よ//」

メイド「そ、その……、私にも勇者さまをシェアさせていただけないでしょうか//」ドキドキ

勇者「?!」

巨乳美女「じゃあ、後でね」

メイド「あ、ありがとうございます//」

メイド「勇者さま、あとでお願いしますね// 避妊具、置いていきます」ドキドキ


200
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 23:13:39 ID:fM4HJTOM
巨乳美女「勇者さまぁ、びっくりしたね」

勇者「あ、あぁ……」

勇者(この後、メイドさんとも出来るのか。彼女は巨乳で童顔だよな//)

勇者(それにしても巨乳美女さんは、本当に呪われているのか?)

勇者(もしそうなら、メイドさんも呪われていることになるぞ)

巨乳美女「ねぇえ、何を考えてるの? 早く、続きしようよぉ//」チュッ

勇者「そうだな」


201
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/06(金) 23:54:01 ID:fM4HJTOM
~客間~
メイド「お待たせ致しました。どうぞ客間でお待ちくださいませ」

道具屋「ありがとう、助かるわ」

看板娘「メイちゃん、どれくらい待てばいいかしら?」

メイド「分かりかねます」

道具屋「まあ、そうだわね。勇者って、どのような方なのかしら」

幼馴染「……」

看板娘「良い男でしたよ」

メイド「そうそう、凛々しいお方です。お嬢さまに、シェアをお願いしちゃいました//」


202
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 00:26:45 ID:ATydh82c
道具屋「ええっ、シェアしたの?!」

看板娘「それじゃあ、まだまだ勇者さまに会えないじゃない」

メイド「すみません// お詫びに、お紅茶を準備しますね」

幼馴染(勇者ってば、そんなに巨乳が好きなんだ)

幼馴染(私じゃ、ダメなの?)

道具屋「ねえ、メイちゃん。シェアをする前に、会うことは出来ないかな?」

看板娘「私たち、勇者さまに用事があるんだよね。終われば、すぐに帰るから」

メイド「うーん……」


203
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 00:33:31 ID:ATydh82c
幼馴染「ここまで来て、待てる訳ないじゃない!」ムカムカ

メイド「お客様、それは困ります!」

看板娘「そうだよ。邪魔すると悪いじゃない」

幼馴染「邪魔って、私が勇者の彼女だもん。睡眠魔法っ!」

三人「…Zzz」


204
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 13:04:31 ID:ATydh82c
~巨乳美女の部屋~
巨乳美女「あうんっ、んっ…勇者さまぁ、入れてほしい」ハァハァ

勇者「じゃあ、入れるぞ」

巨乳美女「……//」

勇者(いや、待て。お客が三人来てるんだよな)

勇者(もしかすると、幼馴染がいるかもしれない)

勇者(裏切っても良い……のか?)

巨乳美女(やっと勇者さまと結ばれる)

巨乳美女(願いが叶うんだ……//)ドキドキ


どうする?
>>216


216
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 20:05:28 ID:SYSjbjnU
行為を中断し、服装を正して客に会う


219
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 22:26:48 ID:ATydh82c
勇者「巨乳美女さん、先にお客の話を聞こう」

勇者(幼馴染がいたらヤバいしな)

巨乳美女「……えっ、ここまでして止めちゃうの?」

勇者「急用らしいし、その後からでも出来るだろ」

巨乳美女「私は、勇者さまの子種が欲しいの。我慢しなくて良いんだよ?」

勇者「俺はここで待ってるから、服を着て用事を済ませてきなよ」

巨乳美女「勇者さまがそう言うなら……。戻ってきたら、たくさんしてね//」


220
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 23:10:18 ID:ATydh82c
・・・
・・・・・・

巨乳美女「じゃあ、勇者さまぁ。部屋で待っててね」チュッ


バタンッ
幼馴染「ちょっと! 私の勇者に、何してるのよ!」

巨乳美女「あら、あなたは確か……」

勇者(やっぱり、幼馴染が来ていたのか)

巨乳美女「客間でお待ちくださるよう言ったはずですけど、どうしてこちらに?」

幼馴染「言わないと分からないの?」


221
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 23:32:46 ID:ATydh82c
巨乳美女「私はぁ、勇者さまを譲ってくれたと思ったんだけど」

幼馴染「そんな訳ないでしょ!」

巨乳美女「あなたの他に、お客さまがいらしているんですよね。先にその話を済ませましょう」

幼馴染「その必要はないわ、みんな寝てるから」

勇者「寝ている?!」

幼馴染「だって、二人の邪魔をするなって言うんだもん」

幼馴染「勇者ぁ、避妊具があるんだけど、ここで何をしていたの?」

勇者「>>223


223
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/07(土) 23:47:09 ID:469f.9Zc
俺の子孫を残して貰おうかと思ってた


224
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 00:50:33 ID:n7I7kivI
勇者「俺の子孫を残してもらおうかと思ってた」

幼馴染「うそでしょっ、本当に中に出しちゃったの?!」

勇者「……幼馴染、それは違うんだ!」

幼馴染「何が違うって言うのよ!」

幼馴染「俺を信じろって言ったよね? 裏切られた……、もう絶対に許さない!」

勇者「待てよ! そう思ってしまったけど、俺は思いとどまったんだ」

勇者「俺が一番好きなのは、幼馴染だけだ!」


225
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 08:52:11 ID:n7I7kivI
幼馴染「……えっ// 信じて…いいの?」

勇者「幼馴染、この旅が終わったら結婚しよう」抱きっ

幼馴染「勇者ぁ、うれしい」

勇者「巨乳美女さん、そういう訳だから、やっぱり出来ない。この街に男性がいない理由は、最初は呪いだと思った。だけどメイドさんの態度を見て、呪いに違和感を感じたんだ」

勇者「俺は勇者だけど、そうじゃなくて、巨乳美女さんだけの勇者と出逢って愛しあってほしい」


226
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 10:20:39 ID:n7I7kivI
巨乳美女「私の勇者さまは、あなただけなのっ!」

巨乳美女「やっと願いが叶うと思ったのに……。勇者さまぁ、本当はしたいんでしょ。私の中にたくさん出して欲しいのっ」脱ぎぬぎ

勇者「ふ、服を着るんだ//」

幼馴染(この街の風習に口を挟むつもりはない)

幼馴染(だけど、この人は異常だ)

幼馴染「私の勇者に近付かないで! 勇者、帰りましょ!」


227
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 10:40:25 ID:n7I7kivI
勇者「あ、ああ。でも待ってくれ」

幼馴染「どうしてよ」

勇者「巨乳美女さんが、幼馴染の手鏡を持っていたんだ」

幼馴染「!! 祖母の手鏡が、どうしてここに?!」カタッ


『汝の願いは何だ』

幼馴染「…っ!」

幼馴染(私は……勇者と一緒にいたい。この女に分からせてやる!)


『それが汝の願いか』

ゴオオォ…


228
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 11:32:27 ID:n7I7kivI
幼馴染「ねえ、勇者ぁ。私を好きなら、それを証明してほしいな」ニコッ

勇者(幼馴染の雰囲気が変わった。まさか……)

幼馴染「約束してくれたよね。今夜も、いっぱい感じさせてくれるって//」脱ぎぬぎ

勇者(そ、そうだ。幼馴染は、呪術への感受性が高い)

勇者(だから、疑わしい手鏡を見せてはいけなかったんだ!)

巨乳美女「勇者さまぁ、私にはこう言ったよね。二回戦すればいいんだって。私が一番でぇ、次に彼女さんとしたら良いじゃない♪」

幼馴染「そんなの、許せる訳ないでしょ!」

巨乳美女「でも私は、今夜しか出来ないもん」


231
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 12:38:58 ID:n7I7kivI
勇者「幼馴染、女性なら子供がほしい気持ちはわかるだろ。だから、二人で話し合ってくれ。そしてお互いに納得したら、俺と行為をしよう」

幼馴染「それって、私たち任せで無責任すぎる! 勇者が拒絶すれば済む話でしょ!」

勇者「巨乳美女さんの呪いを解くには、何故か俺の子供を妊娠するしかないんだ。そうしないと、彼女は手鏡の呪いで死んでしまう。困っている人を助けるのは、勇者の務めだろ。だから、それも踏まえて話し合ってほしい」

幼馴染「それはそうだけど……」


232
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 13:10:19 ID:n7I7kivI
巨乳美女「幼馴染さん、二人で話し合いましょう。私は勇者さまの子種が欲しいんです!」

幼馴染「私は絶対に許さない。エッチしていいのは私だけだと、あなたに分からせてあげるわ!」

巨乳美女「つまりぃ、私は死んでも良いって事ですか?」

幼馴染「そうは言ってない!」

巨乳美女「でも、そういう事ですよね? それとぉ、メイドさんに勇者さまのシェアを頼まれたからぁ、彼女のことも考えてあげないと」

幼馴染「……シェア?」


233
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 13:30:40 ID:n7I7kivI
勇者(二人は今、矛盾する呪いに捕らわれている。話がまとまることはないだろう)

勇者(以前、幼馴染が魔術師に願いを叶えて貰えると信じて、手鏡を呪いのメイスと交換した。その手鏡が、今ここにある)

勇者(つまり巨乳美女さんも願いを叶えて貰えると信じて、何かと呪われた手鏡を交換したわけだ)

勇者(メイスの一件を考えると、主体となっている巨乳美女さんの願いを叶えれば、手鏡自体の呪いも解けるはずだ)

幼馴染「勇者、どうするか決まったわ」

勇者「話し合いがまとまったのか」

幼馴染「うん」

勇者(二人の願いは背反していたのに、どうやって妥協したんだろ?)

幼馴染「だからね、私といっぱいしましょ//」

巨乳美女「それでは、幼馴染さん。私は客間でお待ちしております。勇者さまぁ。いっぱい気持ちよくなって、たくさん出してくださいね//」チュッ

ガチャッ
バタン


238
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 16:21:01 ID:n7I7kivI
勇者「えっ、良いのか……これで」

幼馴染「勇者ぁ。私たち、結婚するんだよね? だったら、勇者の子供を妊娠したい!」

勇者「それは旅の途中だし、まずいだろ!」アセアセ

幼馴染「でも、巨乳美女さんの中に出そうとしてたよね」

勇者「本当にごめん! でもこの街に違和感があって、彼女の言動が怪しいと思ったからで……」

幼馴染「その時、私の気持ちを考えてくれた? 許して欲しかったら、今からいっぱい愛してよね//」

勇者(これが二人の出した答えなら、それで良い)

勇者「幼馴染、愛してるよ」チュッ


239
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 17:32:26 ID:n7I7kivI
・・・
・・・・・・
~話し合い中~
幼馴染「シェアって、何なの?」

巨乳美女「避妊具に出した子種で、妊娠することだけど」

幼馴染「?! 意味、分かんないんだけど」

巨乳美女「この街には男の人がいないし、当然のことでしょ?」

幼馴染(そういえば、ホテルの淑女さんが、しつこく避妊具を渡そうとしてきたっけ)

幼馴染(正直気持ち悪いけど、この街にはシェアが必要なのかもしれない)

巨乳美女「えっ? あなた、それの使い方を知らなかったの??」

幼馴染「私たちの街では、間違った使い方だから」ハァ

幼馴染「ところで、あなた。セックスをしたいの? それとも、精液が欲しいだけなの?」


240
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 18:00:43 ID:n7I7kivI
・・・
・・・・・・
幼馴染「やぁん、ああ…いぃ、いつもより激しぃ、ぅんっ」

勇者「幼馴染、イきそう!」

幼馴染「出して、いっぱい気持ちよくなって……。あぁぁ、私もイっちゃう!」

勇者「イクっ!」ドピュドピュッ

幼馴染「はあはあ、気持ちよかった」

勇者「他人の部屋だと思うと、いつもより興奮するよな」ハァハァ

幼馴染「そうだね// もう一回しようよぉ。二回戦するでしょ?」

勇者「本当に、幼馴染はエッチな僧侶だなぁ」

幼馴染「だって、勇者とするのが好きなんだもん//」


使い終わった避妊具を、結んでごみ箱に捨てる。
それは今まで普通にしてきたことだ。
それがどうなるか、知らなかった事にしておけば良い――。


幼馴染「今夜は出し尽くしてあげるから、覚悟してね//」


241
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 18:51:47 ID:n7I7kivI
~客間~
看板娘「う、うーん」パチクリ

巨乳美女「看板娘さん、お目覚めですか」

看板娘「確か、魔法で眠らされて……。勇者さまの仲間は乱暴だなぁ」

道具屋「ふぁ~あっ、よく寝た」

看板娘「そ、そうだ! 巨乳美女ちゃんがいるって事は、勇者さまは?!」

巨乳美女「勇者さまなら、幼馴染さんと逢瀬をしていますよ」

看板娘「あの娘かぁ。やっぱり、精力的じゃないと戦えないのかなあ。避妊してたら、シェアして欲しいな//」

巨乳美女「急用って聞いたけど、もしかしてシェアしたかったの?!」

看板娘「さすがに、四人目は難しいでしょ~。私たちは、金の剣が目的なの」


242
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 19:02:02 ID:n7I7kivI
巨乳美女「金の剣って、あの装飾品のこと? あれって、エルフが作った宝飾品よね。武器屋なのに、使えない武器が欲しいの?」

看板娘「そうなの。それで、勇者さまに話があるの」

巨乳美女「私も勇者さまとの思い出、欲しかったんだけどな……」

看板娘「巨乳美女ちゃんは勇者さまの子供を生むから、もう良いじゃない」

巨乳美女「その子供のためにとも、思っていたんだけど……。とりあえず、様子を見てくるわね」


243
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 19:15:10 ID:n7I7kivI
トントン
ガチャ

巨乳美女「お、お邪魔でしょうか?」

勇者「今、そっちに行こうとしてたとこだから」

幼馴染「約束は守ってあげたから。私はいつも通りに愛し合って、普通に旅に出ただけだからね!」プイッ

巨乳美女「あ…、ありがとうございますっ」ぺこり


244
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 19:26:24 ID:n7I7kivI
勇者「それで、何の用かな? 巨乳美女さんの部屋で言う言葉じゃないけど」

巨乳美女「看板娘さんと道具屋さんが、勇者さまに話があるそうです」

勇者「話?」

幼馴染「その金の剣のことよ。実はエルフの剣で、価値のある宝飾品だったの」

勇者「エルフの剣って、当然だろ。エルフが交換してくれたんだから」

巨乳美女「あの、勇者さまぁ。よければ、私にエルフの剣を譲っていただけないでしょうか」

巨乳美女「生まれてくる娘に、勇者さまがいた証を見せてあげたいのです。もちろん、ただで欲しいとは思っていません」

勇者「分かった。でも一応、話を聞いてくるから」

幼馴染「勇者ぁ、看板娘には売っちゃ駄目だからね!」

勇者「えっ? あ、あぁ」

ガチャ
バタンッ


245
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 19:37:26 ID:n7I7kivI
ガサガサ

巨乳美女「これが勇者さまの……、三回も出したんだ。まだ温かいよ」ハァハァ

巨乳美女「一つはメイドさんで、看板娘さんもシェアしたいって言ってたっけ」

巨乳美女「あぁ、勇者さまぁ。私の中にいっぱい出して……」クチュクチュ

巨乳美女「あぅん、あぁ、勇者さまぁ」
キュッ
トロトロ・・・


246
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 19:58:35 ID:n7I7kivI
~客間~
看板娘「勇者さま、その金の剣ですけど、10億G出します!」

勇者「134Gじゃなかったっけ?」

道具屋「ぷぷっ、そんな安値を付けたんだ」

看板娘「だって、私は武器屋だもん。エルフの紋って知ってたら、こんなに驚いてないわよ」

道具屋「確かに見た目で買うなら、血が付いた金メッキの鈍器だと思って、見積もりは90Gにするかな」

幼馴染「じゃ……じゃあ、あの時サービスしてくれてたんだ」

看板娘「そのつもりだったんだけど。ほら、鑑定も勧めてあげたでしょ」

幼馴染「取り乱した自分が恥ずかしい」アセアセ


247
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 20:21:29 ID:n7I7kivI
道具屋「で、どうします? エルフの血が付いているけど、拭き取ったせいで飲み薬を作るのは大変そうだし」

道具屋「うちは看板娘さんの半値を出しますよ」

幼馴染「看板娘さんも実は良い人オチだったし、10億Gって凄くない?」

勇者「いや、換金しようと思っていたんだけど、これは幼馴染の心そのものなんだ。だからやっぱり、お金には替えられない。見積もってくれて、ありがとうございました」

看板娘「じゃあ、どうするんですか?」

勇者「巨乳美女さんと交換するよ。幼馴染は不満に思うかもしれないけど、二人で呪いと向き合って乗り越えたんだ。彼女なら、この剣を渡しても良いと思う」

幼馴染「何となく、そうなると思ってたわ」

看板娘「そっか……。でも、そんな理由なら仕方ないですね」


248
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 20:42:01 ID:n7I7kivI
勇者「そういう訳だから、幼馴染、行こうか」

幼馴染「う、うん」

道具屋「看板娘」

看板娘「何?」

道具屋「はっきり言って、彼女の旅袋に入っている飲み薬のほうが、はるかに価値が高いから。効果は分からないけど、間違いなくエルフの飲み薬だよ」

看板娘「ええっ! エルフの飲み薬?! さすが勇者さんだね//」

メイド「看板娘さま。お嬢さまから、シェアをしたいならと預かったのですが、いかがしますか?」

看板娘「えっ、ええっ。ゆ、勇者さまの?!」オロオロ//


249
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 22:28:39 ID:n7I7kivI
~巨乳美女の部屋~
巨乳美女「話はもう良いのですか?」

勇者「ああ。この剣だけど、巨乳美女さんに譲ろうと思う」

巨乳美女「本当に良いんですか!」

勇者「詳しくは言えないけど、この剣は幼馴染の心そのものなんだ。だから、一緒に呪いを乗り越えた巨乳美女さんが相応しいと思う」

巨乳美女「幼馴染さんの心そのもの……。それなら、この手鏡を幼馴染さんにお返しします」

つ祖母の形見の手鏡

幼馴染「えっ、本当に良いの?!」

巨乳美女「文化が違うのに、私にシェアしてくださったお礼です。この手鏡は、とても大切なものなんですよね」

幼馴染「……うん、ありがとう!」

勇者(呪いは解放されたみたいだな)


250
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/08(日) 22:43:38 ID:n7I7kivI
勇者「じゃあ、幼馴染。そろそろ、ホテルに戻ろうか」

巨乳美女「ま、待ってください」

勇者「んっ?」

巨乳美女「あの……エルフの剣は、その手鏡と>>257で交換しようと思っています」


257
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 04:38:05 ID:tNNtzLNs
エロい下着(巨乳美女着用済み)


259
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 19:21:11 ID:AvV6vAfY
巨乳美女「あの……エルフの剣は、その手鏡とエッチな下着で交換しようと思っています」

幼馴染「えっ?!」

脱ぎぬぎ
つエロい下着


巨乳美女「愛する勇者さまが現れる日を信じて購入した、特注品なんです」

勇者「気持ちはうれしいけど、ランジェリーを貰っても……なあ」アセアセ

幼馴染「さすがに、釣り合っていないような気が。。」


260
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 19:30:38 ID:AvV6vAfY
薬草

大きな犬のぬいぐるみ

呪いのメイス←(幼馴染の手鏡)

幼馴染『の貞操』

金の剣

エロい下着と(幼馴染の手鏡)


261
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 19:52:26 ID:AvV6vAfY
幼馴染(呪いのメイスと手鏡が等価値だから……)

幼馴染(えっ?! 価値が上がってるっ!)

巨乳美女「あの、でもこのランジェリーは、この街で織られた最高級品なんですよ。女性を扇情的に彩り、男性を昂らせることができる逸品なんです//」

勇者「う、うん。分かったから、そろそろ何か着てくれないかな」チラッ

巨乳美女「ふふっ、勇者さまぁ。私とぉ、四回戦を頑張りますか?」

勇者「さすがに今夜は……」

幼馴染「今夜は、じゃないでしょ!」


262
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 20:06:31 ID:AvV6vAfY
勇者「じゃあ、ホテルに戻ろうか」

幼馴染(結局、巨乳に負けてランジェリーを受け取ってしまったわね)ハァ

幼馴染(んっ? ランジェリー?)

幼馴染「あのっ、巨乳美女さん! 下着を何枚か頂けませんか!」

巨乳美女「ごめんなさい。エッチな下着は、その一枚しか持っていないんです」

幼馴染「そうじゃなくて、私。下着を持っていないんですっ!」

巨乳美女「?! そんな趣味が……」ジーッ


263
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 20:27:44 ID:AvV6vAfY
幼馴染「わわっ、違います! 全部燃えてしまって…。この服も男物なんです」アセアセ

幼馴染「贅沢は言わないので、譲ってください。困っているんです」ペコペコ

巨乳美女「体形的にお古のブラなら着られるかなぁ。それとショーツに服か……。そうだ、メイドさんにも聞いてみましょう」

幼馴染「ぜひお願いします!」


264
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 20:39:25 ID:AvV6vAfY
メイド「これが幼馴染さまには、お似合いかと思いますよ」

幼馴染「こっちのほうが、セクシーで好きだな~」

メイド「そ、それは駄目ですっ//」

巨乳美女「これなんて可愛いんじゃない?」


ワイワイ
キャッキャッ


巨乳美女「とりあえず、試着してみましょう」

どんな服?
>>265

どんな下着?
>>267


265
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 20:48:23 ID:ZZBVmjTk
体のラインがバッチリ出るセクシーなワンピース


267
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 21:53:45 ID:QzgvLKZI
ひも


268
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 22:51:55 ID:AvV6vAfY
幼馴染「ちょっ、冗談でしょ! この下着、どう見てもただのヒモじゃない!」

巨乳美女「今まで何も着てなかったんだし、贅沢は言わないっておっしゃっていたじゃないですかぁ」フフッ

メイド「幼馴染さま、フロントトップで蝶結びにしてみました」

幼馴染「エ…エロ可愛いとか、言わないんだから!」プイッ

巨乳美女「これなら下着のラインが出ないし、大胆なワンピースを着れるよね」ワクワク

勇者「おっ、試着してみたんだ。胸元が開いてて、ボンキュッて感じで可愛いよ//」

幼馴染「……そ、そう?」クルッ

ヒモ、ハラリ

勇者「あっ……」

幼馴染「め、メイドさん! ちゃんと結んでよっ」カァァッ//


269
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 23:12:28 ID:AvV6vAfY
巨乳美女「面白かった~。その下着、差し上げますよ」

幼馴染「要らないし!」

メイド「とりあえず試すところが、お好きですよね」

巨乳美女「まあ、今のは冗談として、お好きな物を持って行ってくださいね」

幼馴染「えぇ、ありがとう」


270
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/09(月) 23:58:26 ID:AvV6vAfY
勇者「じゃあ、今度こそ帰ろうか」

巨乳美女「勇者さま、ありがとうございました。またお会い出来る日を楽しみにしています//」

勇者「ああ、また会おう」

巨乳美女「はいっ! だけど、この街は男性の染色体に作用して死に至らせる、見えない毒に侵されています」

巨乳美女「だから一日も早く、旅に出てください」

勇者「幼馴染、そうなのか?」

幼馴染「毒かは分からないけど、この街の人を見れば分かるでしょ」

勇者「そう…だな。じゃあ、巨乳美女さん。行ってくる」

巨乳美女「……はい。お気をつけて」


271
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:13:52 ID:m5pmDAcE
~ホテル・翌日~
受付美女「勇者さま、幼馴染さま。行ってらっしゃいませ」ニコニコ

淑女「行ってらっしゃいませ」ショボン

トテトテ

勇者「なあ、幼馴染。この街に来て良かったよ」

幼馴染「どうして?」

勇者「巨乳好きには堪らないし、噂通り美人しかいないし」

幼馴染「ふ、ふうん……」

勇者「それに、呪いに対して、意志の力で立ち向かえることが分かったから」

幼馴染「そうだね。呪いは、人の弱さや願望に付け入る呪術なのかもしれないわね」


272
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 01:30:54 ID:m5pmDAcE
??「勇者さま~っ」

勇者「えっと、こんにちは。確か、看板娘さん」

看板娘「こんにちは。ハアハア、間に合った……」

勇者「何の要ですか?」

看板娘「実はどうしても、お別れの前に勇者さまに会いたくて// 私、勇者さまのことが好きになりました!」テレッ//

勇者「えっと。好きと言われても、俺は幼馴染のことが……」

看板娘「分かっています。でもどうしても、シェアしてくれたお礼をしたくて……。だから勇者さまに、これを使って欲しいんです」

武器
>>274


274
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 03:43:06 ID:DHOqpDCk
グレネードランチャー


275
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 20:51:17 ID:m5pmDAcE
勇者「これって、グレネードランチャーだね」

看板娘「はいっ! 各国が採用しているモデルで、極大爆発魔法を込めた擲弾を発射できます。最大射程は400mで、安全距離は30m。擲弾の種類を変えれば……」

勇者「研修生時代に使ったことがあるから、使い方は思い出せると思う。ありがとう」

看板娘「はいっ//」

勇者「でも、これを持っていると近接格闘が出来ないんだよな……」

看板娘「そ、そうですよね。小銃かダガーを用意します」アセアセ

勇者「いや、お店の商品なんだろ。その気持ちだけで十分だよ。それで、弾は何発あるの?」

看板娘「えっと、>>276発です」

秒数
一の位÷3
弾数=商+余り+1


276
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 21:12:44 ID:P22ATYkU
はい


277
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 22:29:16 ID:m5pmDAcE
看板娘「えっと、3発です」

勇者「それだけあれば、常用は出来ないけど役に立ちそうだな」

看板娘「突撃前に一発撃ち込めば、いい感じですよ♪ ぜひ役立ててください!」

つグレネードランチャー

幼馴染「ふと思ったんだけど、それを背負って街にいたら怪しくない?」

勇者「確かに……。旅袋に入れておいて、使うときだけ装備しよう」


278
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 22:58:36 ID:m5pmDAcE
看板娘「それでは、あまり長居をされて、体調を崩されると心配ですので……」

勇者「そうだな。そろそろ街を出るよ」

看板娘「あの、勇者さま、幼馴染さん。生まれてくる娘と世界中の人々のために、武器がいらない平和な世界をお願いします」ペコリ

勇者「……分かった。看板娘さん、お元気で」

幼馴染「さようなら。巨乳美女さんに、よろしく言っといてね」ノシ

看板娘「えぇ、さようなら……」


279
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/10(火) 23:09:11 ID:m5pmDAcE
金の剣→エロい下着

頂き物
グレネードランチャー
幼馴染の着替え

大切なもの
祖母の形見の手鏡


281
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 20:09:13 ID:9AzG6CUk
~勇者の故郷~
王様「大臣よ、勇者が旅立ち日が経つが、何か報告はあったか?」

大臣「はい。隣町のエルフを退治したそうで、禁断症状により発狂する奴隷や公娼が増えています」

大臣「それによる経済的損失は、計り知れません」

王様「なんと! 我が国の勇者がしたと知れたら、隣国と紛争になるではないか!」

大臣「女はすでに国外追放しておりますし、経済支援の用意が出来ています」

王様「……ご苦労。わらしべの貧民め。薬草一つで、とんでもない損害だな」


282
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 20:33:18 ID:9AzG6CUk
大臣「ところで、王様。国家間協定の勇者特約の利用明細をご覧ください」


―――明細報告―――
・隣町
ラブホテル宿泊
ラブホテル飲食代

計○○G


・巨乳美女の街
シティホテル宿泊
シティホテル飲食代

一般旅行者パック
避妊具未使用違約金

計○○G

――――――


283
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 20:47:51 ID:9AzG6CUk
王様「我が国に損害を出すだけではなく、何をしておるのだ!」

大臣「新婚旅行のつもりかもしれませんな」

王様「女と行かせたのは間違いだったか」

大臣「勇者への処罰は、いかが致しましょうか?」

王様「そうだな――」


>>285
1、一時的に勇者の権利剥奪
2、お咎めなし


285
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 21:23:00 ID:8w1DAKaE
2 勇者にばれるとまずいのでとりあえず放置


287
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 21:58:31 ID:9AzG6CUk
王様「そうだな――。今回は不問としておこう。さすがに放置する訳にはいかんが、勇者には功績もある」

大臣「功績ですか?」

王様「呪いのメイスは、魔王が関与していた疑いが強いではないか。呪いの仕組みを解析出来たのは、我が国にとって強みとなるだろう」

大臣「左様ですね。勇者の件、今回は不問といたしましょう」


288
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 22:14:25 ID:9AzG6CUk
~高級ラブホテル~
幼馴染「あんっ、あぁっ、いいよ…勇者ぁ」ハァハァ

勇者「幼馴染、イクっ」ドピュッ

幼馴染「うふふ、いっぱい出たね//」

勇者「幼馴染がエロいからだろ。いやらしい僧侶だな」

幼馴染「だってぇ、勇者が好きなんだもん。こんなにムーディーな部屋が無料だなんて、旅に出て良かった」

勇者「そりゃあ、俺が勇者だからな」


289
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 22:31:16 ID:9AzG6CUk
勇者(……勇者、か)

勇者(はぁ……。俺は旅に出て、何をしたんだろ)


>>291
1、変態エルフを退治した
2、女性だけの街で子作り
3、幼馴染とセックス三昧


291
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 22:35:27 ID:WHiFVdCw
3


292
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 22:56:33 ID:9AzG6CUk
勇者(そうだな。まず幼馴染を誘拐した変態エルフを退治して、初めて俺たちはセックスしたんだよな//)

勇者(それから巨乳美女の街で、幼馴染が何度も何度も迫ってきたっけ)


勇者(……んっ?)


勇者「旅に出てから、幼馴染とセックスしかしてないな。というか、セックス三昧じゃないか!」

幼馴染「わわっ// セックス三昧とか、大きな声で言わないでよっ」テレテレ


293
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 23:14:18 ID:9AzG6CUk
勇者「なあ、俺たちは勇者らしいこと、何もしてないんじゃないか?」

幼馴染「どういうこと?」

勇者「ほら、俺たちは結局セックスしかしてないだろ」

幼馴染「私たち婚約してるし、別に良いじゃない」

勇者「それはそうだけど、ラブホに泊まれるのは王様のおかげだからな。そういう訳で、たまには勇者らしいこともした方がいいと思うんだ」

幼馴染「それで何をするの?」

>>295


295
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/18(水) 23:59:38 ID:E0UTvrjY
魔王をたおす


296
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 01:04:38 ID:5in30wb6
勇者「もちろん、たまには勇者らしく魔王を倒す!」ビシッ

幼馴染「たまには、なんだ」

勇者「俺にとって魔王は、その程度の相手なんだよ」キリッ

幼馴染「それで、どうやって倒すの?」

勇者「そう慌てるなよ。魔王を倒すには情報が必要だろ」

勇者「まずは>>298に行って、情報を仕入れよう」


298
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 05:17:14 ID:f3Xw1cRk
魔王が支配している街


299
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 17:38:43 ID:5in30wb6
勇者「まずは魔王が支配している街に行って、情報を仕入れよう」

幼馴染「いきなり魔王の領地に行くの? しっかりとした情報を仕入れてから、行くべきだと思うんだけどな」

勇者「いや。魔王の生の情報は、魔王が支配する街でしか手に入らないだろ」

幼馴染「……分かった。勇者がそう言うなら、そうする」

勇者「それで魔王の領地なんだけど、海を渡らないと行けないんだよな」

幼馴染「じゃあ、船に乗るのね」

勇者「ああ。勇者特約で、旅客船に乗れると思う」

幼馴染「じゃあ私、豪華客船に乗りた~い♪」

勇者「豪華客船か、もちろん乗せてやるよ」

幼馴染「ありがとう、どんな船かなあ。楽しみ~//」ルンルン


301
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 18:48:33 ID:5in30wb6
~港町~
勇者「ここが港町か。この匂いが潮の香りってやつかなぁ」クンクン

幼馴染「そうなんだぁ。これが海の匂いなんだ」

勇者「だと思うぞ。それじゃあ、豪華客船に乗りに行こうか」

幼馴染「そうだね。新鮮な魚料理も楽しみだよぉ」

トテトテ...


302
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 19:00:39 ID:5in30wb6
勇者「すみません、乗りたいんですけど」

船主「勇者特約のご利用ですね。もちろん大丈夫です」

船主「ただ、豪華客船の出発は明日になっております」

幼馴染「明日?」

船主「はい。お急ぎなら、定期便が大変便利ですよ」

勇者「定期便だと嫌だよな?」

幼馴染「もちろん!」

勇者「じゃあ、明日まで何をしようか?」

幼馴染「えっと>>304をしたい」


304
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 21:10:47 ID:4zqlNAkQ
魚釣り


305
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 21:59:59 ID:5in30wb6
幼馴染「えっと、魚釣りをしたい」

勇者「道具がないから、魚釣りはちょっと……」

幼馴染「え~っ、魚釣りが出来ると思ったのに」ムスッ

勇者「そうだ! 船主さん、釣り竿と餌を貰えますか?」

船主「いくら勇者でも、特約にないことは無理だ」

幼馴染「はあ……。私たち、勇者特約が使えなかったら貧乏だもんね」プイッ

勇者「幼馴染、ごめんな」


306
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 22:14:39 ID:5in30wb6
船主「いや、ちょっと待ってください。知り合いの漁師に頼んでみるから」

幼馴染「えっ、お願い出来るんですか?」

船主「可愛い子ちゃんのためだからな」

幼馴染「可愛いだなんて、ありがとうございます//」


PiPoPa...


船主「ちょうど出るところだったみたいです。すぐに来てくれると思いますよ」


307
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 22:24:34 ID:5in30wb6
~沖合い~
漁師「へぇ、それで旅をしてるのか」

勇者「はい。隣の大陸に渡って、魔王領の境界に向かうつもりです」

漁師「なるほどな。それにしても魔王は、軍隊をも寄せ付けない強さらしいじゃないか」

勇者「そんなにですか?」

漁師「ああ。戦闘への集中力と判断力。それらに秀でているんだと」

勇者「集中力と判断力か……」

漁師「おっと、着いたぜ」


308
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 22:30:40 ID:5in30wb6
幼馴染「いよいよ、魚釣りね!」

漁師「お嬢ちゃん。まあ、見てな」

幼馴染「はいっ」ワクワク


つ電極
バチッ!!

〆<プカァァ


309
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 22:41:01 ID:5in30wb6
漁師「いっぱい浮いてきた。ほらっ、網だ」

つ たも網

幼馴染「えいっ…」ジャブジャブ

漁師「おっ、いいねえ。海に落ちるなよ」

幼馴染「えいえいっ、せやあっ……」


〆<グデーン...


幼馴染「はっ!! 私がしたいのは魚すくいじゃなくて、魚釣りなのにっ」


310
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 23:00:29 ID:5in30wb6
漁師「お嬢ちゃん。この魚を餌にして、大物を狙うから」

幼馴染「そうなんだ。安心しました」


ポイッ
ピチョン


勇者「あの、漁師さん。電気ショック漁法って、禁止ですよね?」

漁師「そっちの国では禁止なのか。お嬢ちゃん、引いてるぞ」

幼馴染「えっ、どうしよ、どうしよう」グイッ

勇者「まっ、幼馴染が楽しそうだから良いか」


311
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 23:32:44 ID:5in30wb6
~港町~
幼馴染「ありがとうございました」ペコッ

漁師「良いってことよ。じゃあ、魔王退治を頑張んなっ」

勇者「はい」


幼馴染「勇者ぁ、魚釣り楽しかったね」

勇者「ああ。まさか、幼馴染に負けるとは思わなかったよ」

幼馴染「勇者ってば、一匹も釣れなかったもんね」フフッ

勇者「くっ……」

幼馴染「何だか遊び疲れたし、どうしようか?」


>>312
1、もう休む
2、もう少し何かをする(内容)


312
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/19(木) 23:37:05 ID:j.rGz0Kw
1


313
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 00:20:16 ID:FaVXS12w
勇者「そうだなあ、もう休めるところを探そうか」

幼馴染「そうだね。私、海が見えるラブホテルに行きたいな~♪」

勇者「じゃあ、砂浜を歩いて行こうか」

幼馴染「うん// ところで、漁師さんの話。どこまで本当なのかな?」

勇者「各国が手をこまねいているのは、確かだな」

幼馴染「そんなの相手に、私たち二人だけで勝てるの?」

勇者「勝てるに決まってるだろ。だから、俺に着いてきてくれ」

・・・
・・・・・・


314
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 08:33:46 ID:FaVXS12w
~豪華客船~
幼馴染「ふわぁ、おしゃれな客室だね」

勇者「姫みたいだぞ」

幼馴染「あら、そうかしら。今夜もダンス、ご一緒よろしくて?」

勇者「それはもちろん。フロントに行って、貰って来るよ」

幼馴染「ふふっ、勇者はそちらのダンスが楽しみなのね//」


315
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 08:46:08 ID:FaVXS12w
幼馴染「今夜は特別な場所だし、このランジェリーを着てみようかな~//」

つエロい下着

勇者「おっ、ついに着るんだ」

幼馴染「この部屋の気品に負けないのは、このランジェリーだけだから」

勇者「幼馴染のランジェリー姿、楽しみだな//」

幼馴染「ふふっ//」

勇者「じゃあ、そろそろ夕食にしようか」

幼馴染「うんっ。料理はどんなだろうね♪」


316
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 09:34:23 ID:FaVXS12w
執事「お食事の準備は終わっております。ごゆっくりお過ごしください」

勇者「どうも」

幼馴染「へぇ~、ビュッフェ形式なんだ」

勇者「パーティーみたいだな。まるで別世界だ」キョロキョロ

幼馴染「巨乳美女さんの服を貰って、本当に良かったよ。場違いになるところだったわ」ルンルン

勇者「でも、俺の服は……なあ」

幼馴染「明日からは、フロントに服を借りましょ」

勇者「……そうするよ」

幼馴染「さっ、食べましょ。この>>319って、美味しいのかな?」


318
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 10:41:30 ID:p2Wa/qWw
カース・マルツゥのチーズケーキ


319
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 18:12:45 ID:89MKuBMM
魔王特製ハンバーグ


320
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 19:42:37 ID:FaVXS12w
幼馴染「さっ、食べましょ。この魔王特製ハンバーグって、美味しいのかな?」

勇者「魔王特製ハンバーグ?! 幼馴染、食べるな!」

幼馴染「そ、そうだね」

勇者(見たところ、乗客は人間ばかりだ。怪しい者はいない)

執事「いかがなさいましたか?」

勇者「このハンバーグなんだけど、まさか魔王が作ったのか?」

執事「それは魔王が考案したレシピに基づいて作った、特製ハンバーグです」

勇者「魔王の考案レシピ?!」

執事「はい。この客船は魔王領の隣国に寄港するので、特別に提供しております」


321
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 20:11:41 ID:FaVXS12w
勇者「そんなハンバーグ、食べて大丈夫なのか?」

執事「みなさん、美味しく召し上がってますよ」

勇者(確かに減っているな)

幼馴染「ねえねえ、魔王は料理好きなのかなぁ」

勇者「魔王は世界征服を企んでいるんだぞ。きっと、裏があるに違いない」

幼馴染「例えば?」

勇者「食べると洗脳されたり、呪いをかけられたりとかな」

執事「作っているのは当客船の調理師ですので、そのようなことはございません」


322
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 20:39:04 ID:FaVXS12w
勇者「勇者として、作っている所を見せて貰わないと信用できないな」

執事「調理場は、関係者以外立ち入り禁止でございます」

勇者「勇者でもか?」

執事「はい。衛生面や食材管理の問題がありますので、申し訳ありません」

幼馴染「ねえ、勇者。カース・マルツゥまであるし、貴族のニッチな要求に応えているだけじゃないかな」

勇者「カース・マルツゥ?」

幼馴染「うじ虫チーズだって」

勇者「貧乏な俺たちには、理解出来ない世界ってことか……」ゲンナリ


323
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 20:51:34 ID:FaVXS12w
幼馴染「カース・マルツゥは見なかったことにして、魔王の特製ハンバーグ、食べてみようかなぁ」

勇者「幼馴染は絶対に駄目だから。呪いとか魔術にかかったら、どうするつもりだ」

幼馴染「でも、みんな食べてるじゃない。魔王のレシピって、興味ない?」

勇者「魔王のレシピなんて、俺は食べない」

>>325
幼馴染
食べる、食べない


325
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 21:29:29 ID:s1DlGEPI
食べない


326
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 22:07:03 ID:FaVXS12w
幼馴染「……分かった。私も食べない」

勇者「それが良い。他のを食べよう」

幼馴染「じゃあ、生ハムのカルパッチョと白身魚のトマトパスタに――」

勇者「俺は香草焼きとリゾットにしようかな。これも美味そう」

勇・幼「いただきます」


327
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 22:34:37 ID:FaVXS12w
~客室~
幼馴染「すっごく美味しかった~♪ ついつい食べ過ぎちゃった」

勇者「ああ。こんなに食べたの、久し振りだよな」

幼馴染「……うん。ホテルに泊まれないと、野草か木の実しか食べられないもんね」ショボン

勇者「ま、まあな」

幼馴染「港に着くまで一週間あるし、頑張って食い溜めするわよ!」

勇者「食いすぎて太るなよ」アハハ

幼馴染「だ、大丈夫よ」アセアセ


328
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 23:09:04 ID:FaVXS12w
幼馴染「それじゃあ、お風呂に行ってくる」

勇者「ええっ、部屋風呂じゃなくて?」

幼馴染「せっかくの豪華客船だもん。満喫したいし♪」

勇者「そっか……。なら、俺もそうするかな」

幼馴染「エステも楽しみだよぉ//」

勇者「なんだか、本当に姫みたいだな」


329
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/20(金) 23:33:20 ID:FaVXS12w
~女湯~
チャポン……
幼馴染「はあぁぁ、気持ち良い//」

幼馴染(巨乳美女さんたち、勇者の子供を妊娠したのかなぁ)

幼馴染(私も魔王を退治して、早く妊娠したいな~)

幼馴染「魔王退治、頑張るぞっ」オーーッ

幼馴染(でもその前に、豪華客船を満喫するわよ!)

>>331「こんばんは。魔王退治って、勇者さまなんですか?」


331
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 04:25:04 ID:QfT0QrpQ
女賢者


332
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 12:56:49 ID:FXVpu4uE
女賢者「こんばんは。魔王退治って、勇者さまなんですか?」

幼馴染「勇者は連れですけど、あなたは……」

女賢者「私は女賢者です。あなたは、勇者さまのお仲間なんですね」

幼馴染「仲間というか、婚約者かな。僧侶の幼馴染です」

女賢者「そうなんだぁ//」


333
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 13:10:10 ID:FXVpu4uE
女賢者「あの、本当に魔王を倒せるんですか?」

幼馴染「勇者は自信があるみたいだし、何とかなるんじゃないかな」

女賢者「へ~、凄いです!!」

幼馴染「女賢者さんは、どうしてこの客船に?」

幼馴染「観光か何かなんですか?」

女賢者「>>334


334
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 13:28:26 ID:13sNVEtE
新婚旅行です


343
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 15:31:37 ID:FXVpu4uE
女賢者「うふふ、実は新婚旅行です」

幼馴染「新婚旅行? 豪華客船でクルーズだなんて、素敵な旦那さんですね//」

女賢者「幼馴染さんこそ」

幼馴染「えへへ、確かに// 勇者特約で乗れるって聞いたから、絶対に乗りたくて」

女賢者「勇者になると、そんなのがあるんですね。いいな~」

幼馴染「でも、魔王退治に行かないと駄目なんですけどね」

女賢者「でも、それが命懸けか――」

チャプチャプ
ワイワイ...


344
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 15:51:20 ID:FXVpu4uE
幼馴染「そろそろ、上がりませんか?」

女賢者「そうですね」


チャプチャプ
フキフキ


女賢者「あら、幼馴染さん。モルト・キャリーナを着ているんですね」

幼馴染「これ、ご存知なんですか?」

女賢者「女性だけの街でプロデュースされている、高級ブランドですよ//」

幼馴染「ええっ! これって、そんなに高級なんですか?!」

幼馴染(ただのエロい下着だと思ってた。やっぱり、あの街の女性は男性を魅了させることに真剣なんだ……)


345
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 16:09:02 ID:FXVpu4uE
女賢者「幼馴染さん、今夜は勇者さまにアプローチしないとね//」

幼馴染「そんなアプローチだなんて//」カァッ

女賢者「じゃあ、今日はお話出来て良かったわ」

幼馴染「そうですね。色々と話が出来て楽しかったです。あの、良ければ、一緒にエステに行きませんか?」

女賢者「今夜は主人が待ってるの。またよろしくね」

幼馴染「……はい。お幸せに♪」

女賢者「幼馴染さんこそ、頑張ってね」


346
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 16:48:10 ID:FXVpu4uE
~数日後・甲板~
幼馴染「海風が気持ち良いぃ~」

幼馴染「ここに来る度に、世界って丸いんだな~って実感するよ」

勇者「そうだな」

幼馴染「世界って、どうして丸いか知ってる?」

勇者「表面積が最小になるのは、球形だからだろ」

幼馴染「…」

幼馴染「……信仰が足りない!」

勇者「ええっ?!」


347
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 16:55:57 ID:FXVpu4uE
幼馴染「もし世界に端っこがあると、うっかり落ちちゃうかもしれないでしょ」

勇者「そうかもしれないな」

幼馴染「だから、神様が端っこをなくして、みんなを引っ張ってくれているの。世界が丸いのは、中心にいる神様の慈愛なんだからね」

勇者「ああ、なるほど……」

勇者(どうでもいい)


348
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 17:14:30 ID:FXVpu4uE
幼馴染「ねえ、勇者。来て……」

タタタッ

勇者「船首に立つと危ないから、戻って来い」

幼馴染「ねえ、勇者ぁ……。私がこの世界を受け止めるから、勇者は私を支えてくれる?」

バッ!

勇者「世界を受け止めるなら、うつ伏せにならないと駄目だろ」

幼馴染「いいから、私を支えてよ。私の力になってほしいの」

勇者「ほらよ」ガシッ

幼馴染「気持ち良いぃ~。この世界は私のものだあっ」

勇者(おいおい……)


349
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 17:30:19 ID:FXVpu4uE
勇者「ほら、気が済んだか?」

幼馴染「うん♪ このポーズ、一度やってみたかったのよね~」ルンルン

勇者「じゃあ、戻ろうか」

幼馴染「そうだね。お腹が空いたし、ランチにしましょ」ウキウキ

執事「勇者さま、こんな所に!」ゼェゼェ

勇者「そんなに慌てて、どうしたんですか?」

執事「実は、お客様方の様子がおかしいのです」

勇者「様子がおかしい?」

執事「はい。パーティールームで、お客様方が>>351をしているのです」


351
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 17:50:28 ID:c9GslagE
魔王と側近拝んでいる。


352
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 17:58:35 ID:FXVpu4uE
執事「はい。パーティールームで、お客様方が魔王と側近を拝んでいるのです」

勇者「何だって?!」

幼馴染「魔王たちが、この客船に攻め込んできたのかな……」

勇者「幼馴染、行ってみよう!」

幼馴染「うんっ!」


353
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 18:07:25 ID:FXVpu4uE
~パーティールーム~
『魔王さま、側近さま』
『魔王さま、側近さまぁ』

ペコリペコリ...

勇者「何なんだ、この怪しい儀式は……」

執事「ご覧の通りです。あっ、あまり近付かないでください」

『魔王さまに仇なす者めっっ!』

ボコッ、ドスッ
グシャッ...

従業員A「ぐふうっ!」ドサッ

執事「不用意に近付くと、襲われてしまうのです。我々スタッフでは、この事態を治めることが出来ません。勇者さま、お願いします!」


354
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 18:16:10 ID:FXVpu4uE
勇者「困っている人を助けるのは、勇者の務め。やってみましょう」

執事「ありがとうございます!」

幼馴染「今朝までは、みんな優雅だったよね。どうして、こんなことに……」


『魔王さま、側近さまぁ』


ガツガツ
ムシャムシャ、バリボリ...


幼馴染「あっ! 私たちのランチがっ!」

勇者「ま、まさか……」


355
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 18:27:06 ID:FXVpu4uE
勇者「魔王の特製ハンバーグだっ!」

執事「それが何か……」

勇者「魔王のレシピには、やっぱり幻覚作用や呪いの効果があったんだよ。だから魔王を崇拝するようになり、魔王のレシピを求めて食べ続けているんだ!」

執事「そんな、まさか……」

幼馴染「私たちは食べてないから、平気だったのね」

勇者「そういうことだ」


356
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 20:43:34 ID:FXVpu4uE
『魔王さまぁ、側近さまぁ……』

『我々に魔王料理を――』


ゾロゾロ
ペコリペコリ...


勇者(どう考えても、調理師が怪しいな)

勇者(以前は入ることを断られたが、どうする――)


>>358
1、調理場に行く
2、この暴徒を抑え、従業員の治療をする


358
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 21:53:34 ID:0uk95IzQ
1


359
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 22:42:08 ID:FXVpu4uE
勇者「執事さん、調理場に案内してください」

執事「ですが、調理場は――」

勇者「どう考えても、食べ物に原因がある。このままだと、もっと大変なことになりますよ!」

執事「……、分かりました」


360
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 22:57:04 ID:FXVpu4uE
~廊下~
勇者「くそっ、こんな所にも」ドスッ

幼馴染「睡眠魔法っ」

『ぐあぁっ』
『Zzz..』

執事「さすが勇者さまですな」

勇者「急ぎましょう」


361
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 23:19:58 ID:FXVpu4uE
女賢者「幼馴染さん、これは一体……」

幼馴染「あっ、女賢者さん! 無事だったんですね」

勇者「こちらは?」

幼馴染「女賢者さんと旦那さんです」

旦那「はじめまして。妻がお世話になっております」

幼馴染「そうだ、女賢者さん! 治癒魔法と神経系の魔法は使えますか?」

女賢者「ええ、もちろん……」

幼馴染「だったら、パーティールームの方、鎮圧お願いします!」

女賢者「えっ、ええっ?!」


362
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/21(土) 23:49:59 ID:FXVpu4uE
~調理場~
『料理、喰わせろぉ』

ムシャムシャ
バリボリ...

勇者「くそっ、調理師まで暴徒に!」ゴスッ

『ぐはあっ……』

執事「何ということだ。調理場がぐちゃぐちゃだ」クラクラ

幼馴染「お気を確かに……」

勇者「ここのチーフは誰だ!」

チーフ「私ですが、何か?」


363
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 00:09:16 ID:AqjcsmcA
幼馴染「勇者、この調味料を見て。覚醒剤じゃない?」

勇者「覚醒剤!?」

チーフ「小娘、魔王のレシピに触るな!」

幼馴染「きゃっ」


チーフが、フォークを投げつける。
かろうじてかわすと、それは壁に刺さった。


勇者「お前は、乗客達に何て物を食べさせていたんだ!」

チーフ「何て物?」

チーフ「ここの料理は間違っている。だから作ったんだよ、本当の魔王の料理をな!」


364
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 00:23:01 ID:AqjcsmcA
チーフ「さあ、私の料理を食べろ! 食の安全神話なんて崩壊させてやる。そして、食の千年王国を築くのだっ!」クシカツ

『魔王さま、側近さまぁ』

ムシャムシャ
ガリガリ...

勇者「こいつら、お前の料理というより、食材ばかり食べているような――」

チーフ「黙れっ! こいつでも喰らえっ!」

>>366


366
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 01:20:38 ID:FtTjzaf2
絶対に逃げられない処刑方
千本包丁投げ


367
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 01:42:10 ID:AqjcsmcA
チーフ「こいつでも喰らえっ!」


チーフは戸棚を開けると、巨大なカゴを取り出した。
ずしりと重たい音が鳴る。


チーフ「オラオラオラオラ!!」

ザシュッ
ドスッビシュッ

チーフ「超一流の調理師は、千本もの包丁を使い分ける。お前たちは最高のミンチ肉にしてやるぜ!」

勇者「つっ、避けきれない」ザシュッ

幼馴染「きゃあっ!」

チーフ「オラオラ、どうしたあっ!!」


368
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 01:50:12 ID:AqjcsmcA
幼馴染「防御魔法っ!」

カン
カンカンコン

チーフ「何っ?!」

幼馴染「避けられないなら、避けなくても大丈夫なようにします♪」

勇者「そして、防御魔法で強化された拳で殴り飛ばす!」


ガシカァン!!

チーフ「ぐはあっ」

勇者「ただの料理人が、勇者に勝てるわけないだろ」

チーフ「ぐふふ…ぐははははっ!」


369
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 01:58:11 ID:AqjcsmcA
勇者「気でも触れたか?」

チーフ「これらの包丁は、何を切った包丁なんだろうな」

勇者「まさか……」

幼馴染「いやああぁぁっっ!!」

チーフ「魔王レシピが効いてきたか。刃を介して、血管から食べたんだ。その効果は、口から摂取した場合の数倍だ!」

勇者「幼馴染っ!」

チーフ「しかし、さすがに勇者には効かないようだな」


370
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 02:12:17 ID:AqjcsmcA
『お前の望みはなんだ』

幼馴染(私はランチを食べたい。いっぱい食べたいの!)

幼馴染「あははっ! 美味しいっ、お魚美味しいよぉっ!」ムシャムシャ

幼馴染「ちょっと、このサラダは私が食べるんだから!」

幼馴染「げふっ、おえぇぇっ」

幼馴染「はあはあ……。お腹、空いた」

チーフ「ふははは、暴食に捕らわれ醜い女だなあ」

勇者(俺には効かないのに、幼馴染にはかなり効いている?)

勇者(間違いない。魔王レシピは覚醒剤ではなくて、呪術的なものなんだ!)


371
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 08:30:39 ID:AqjcsmcA
勇者(チーフは人間だ。今までの経験から、この人が呪いの主体なのは間違いない)

チーフ「さあ、もっと私の料理を食べるのだ!」


ぐつぐつと煮込んだスープの大鍋に、二本のお玉を回し入れる。
そして、すくい飛ばした。


勇者「熱っ!」

チーフ「どうだ、魔王スープの味は」

幼馴染「香りが広がって美味しいよぉ」ペロペロ

勇者「そんなの舐めるな!」ガシッ

幼馴染「やぁん、離して! 食べたいよぉ」

勇者(幼馴染……。どうすれば、呪いを解けるんだ。このチーフにも、魔術師に付け込まれる願いがあるはずなんだ――)

>>373


373
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 09:04:51 ID:6WCXqJFU
自分の血を飲ませる


374
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 09:57:50 ID:AqjcsmcA
勇者(この人は食に強い執着がある。だから、何かを食べさせれば良いかもしれない)

勇者(しかし、何を――)

勇者(つぅっ。防御魔法が解けて、切られた傷が開いてきたな……)

勇者(そうか、血だ! 女神の加護が呪いを弾くなら、俺の血に解呪の効果があるかもしれない)


375
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 10:07:23 ID:AqjcsmcA
勇者「でやあぁっ!」

チーフ「ぐっ、何をする」ドンッ


勇者はチーフを押し倒し、血が滴る腕を口元に押し付けた。


チーフ「ぐああぁぁっ……」

シュゥゥッ
ドサッ

幼馴染「けほっけほっ、私は何を――」

『あれ、何をしていたんだろ』

勇者「やった! 呪いが解けたぞ」


376
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 10:32:35 ID:AqjcsmcA
~調理場~
女賢者「皆さん、大丈夫ですか!」

勇者「えっと、女賢者さんだっけ。もう呪いは解放しましたよ」

女賢者「すごいっ! さすが勇者さまです」

幼馴染「うぅ…はあはぁ……」

女賢者(あれ? 幼馴染さん?)

幼馴染「……治癒魔法!」

勇者「ありがとう。もう大丈夫か?」ギュッ

幼馴染「うん//」


377
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 10:57:42 ID:AqjcsmcA
勇者「さて、あなたに聞きたいことがあるんだが」

チーフ「な、何をでしょう」オドオド

勇者「この客船に乗る前、魔術師に何か願いを叶えてもらいませんでしたか?」

チーフ「私はただ、食べる人を魅了する料理を作りたかっただけなんです! 許してください」ウゥッ

勇者「食べる人を魅了する料理か――。そのとき、何か交換しましたか?」

チーフ「はい。このネックレスを交換してもらいました。もう怖いですし、呪いのアイテムなら勇者さまに差し上げます」

勇者「もう大丈夫なはずです。自分への戒め、真に人を魅了する料理人になるために大事にしてください」

チーフ「……いえ。失敗は失い敗れると書きます。失うことで、成長への糧としたいのです」

勇者「分かりました」

つネックレス


378
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:05:25 ID:AqjcsmcA
幼馴染「ありがとうございます。勇者ぁ、似合う?」ジャラッ

勇者「え、ああ…」

勇者(やはり呪いは解けているみたいだな)

勇者「ところで、その魔術師はどこに行きましたか?」

チーフ「さあ、そこまでは――」

勇者「そうか。ありがとうございます」


379
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:28:48 ID:AqjcsmcA
勇者(これは厄介なことになりそうだな)

勇者(チーフの願いを利用し、魔術師は魔王のレシピを作らせた……。どう考えても、魔王と無関係とは思えない)

勇者(そして魔術師は、物々交換をしながら呪いを振り撒いている)


??


メイス
↓(幼馴染)
祖母の形見の手鏡
↓(巨乳美女さん)
ネックレス
↓(豪華客船のチーフ)
??


勇者(幼馴染はその魔術師を、ものすごい魔力の持ち主と言っていた)

勇者(つまり、魔王の重要ポストの者だろう)

勇者(魔王は人々の願いにつけ込み、呪いを振り撒いて何かを企んでいるんだ――)


380
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:40:42 ID:AqjcsmcA
執事「勇者さま。船内は平穏を取り戻し、従業員は持ち場に戻りました。本当にありがとうございます!」

勇者「それは良かったです」

女賢者「あのぉ……。それは船内の秩序が一時的に回復しただけで、問題は現在進行形で悪化していますよね」

旦那「そうだな。ここの惨状を見れば明らかだ」

執事「その件は、どうかまだ他のお客様には内密でお願いします」

女賢者「分かっています」


381
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:49:09 ID:AqjcsmcA
勇者「一体、何が問題なんだ」

執事「食糧が食い荒らされ、足りないのです」

勇・幼「ええっ?!」

執事「幸いにして対処が早かったので、被害は深刻ではありません。ですが、今のままでは、節約しても足りないのです」

幼馴染「そんな……」


382
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 11:59:46 ID:AqjcsmcA
勇者「近くの港で補給すれば良いんじゃないか?」

執事「いえ、この近海に港はありません」

旦那「足りないのは何食分なんですか?」

執事「およそ4食分です」

幼馴染「あっ、思い付きました。私、魚釣りが上手ですよ!」ブイッ

勇者「この前はたくさん釣ってたけど、さすがに乗客分は無理だろ」

幼馴染「それは……」


388
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 13:34:03 ID:AqjcsmcA
勇者「そういえば、同じ港から定期便が出ていますよね」

執事「はい」

勇者「救難信号を出して、助けてもらえば良いんじゃないかな?」

女賢者「そっちに避難するんですか?」

旦那「いや、定期便から食糧を分けてもらうんだろ」

勇者「そういうことです」

執事「ありがとうございました。では、航海士と打ち合わせをして来ます。勇者さま方は、ごゆっくりお過ごしください」


389
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 13:54:10 ID:AqjcsmcA
~パーティールーム~
旦那「さすが勇者さまだな。この事態を収束させてしまうとは……」

勇者「いえ、お二人の協力があったからですよ」

旦那「そう言っていただけるとは、とても光栄です」

女賢者「うふふ、勇者さまの力になれてうれしいです」

幼馴染「でも、私の釣りテクニックを披露出来なくて残念だよぉ」ショボン

勇者「少し釣れても、仕方ないだろ」


390
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 14:04:13 ID:AqjcsmcA
幼馴染「そんなことないもん。女賢者さん、精霊魔法を使えますよね?」

女賢者「ええ……」

幼馴染「光属性、電撃の魔法も使えますよねえ?」

女賢者「使えますけど……」

幼馴染「私、考えていたのよ。女賢者さんがいれば、電気ショック漁が出来るって!」

勇者「それなら、たくさん魚を取れそうだな」

幼馴染「でしょ♪」

勇者「だけど漁船じゃないのに、どうやって魚群を探すんだよ」

幼馴染「勇者のイジワルっ。お二人は名案だと思いますよね」ウルウル

女賢者「……えっ、私たちですか」

>>391-392


391
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 14:10:48 ID:spZ2Vhbw
危険がないならやってもいいと思います


392
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 14:16:35 ID:.7sjnuzM
確かにいいアイディアかも知れませんが……。海の中にも魔王の部下がいるかも知れません。無闇に攻撃するのは…


393
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 14:59:43 ID:AqjcsmcA
女賢者「危険がないならやっても良いと思いますよ」

旦那「確かに、いいアイディアかも知れないな。だけど、ここは魔王領も近い。海の中にも魔王の部下がいるかも知れないから、無闇に攻撃するのはどうだろうな」

女賢者「あー、そっか。許可されてるのも、一部の海域だけだしね」

幼馴染「ほらっ、二人とも良いアイデアだと言ってくれてるじゃない」フフッ

勇者「いや、俺にはそう聞こえないけどな」

女賢者「あはは――」


394
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 16:21:26 ID:AqjcsmcA
幼馴染「女賢者さん、私の部屋で話しませんか?」

女賢者「えっと……」

旦那「行ってきなよ」

女賢者「じゃあ、お邪魔します」


トテトテ...


395
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 16:33:24 ID:AqjcsmcA
~客室~
幼馴染「今日はありがとうございました。大変でしたね~」

女賢者「こちらこそ、勇者さまと一緒に戦えて感激です//」

幼馴染「それでそのお礼に、このランジェリーを差し上げようかと思いまして♪」

女賢者「ええっ?! いただけませんよ」アセアセ

幼馴染「ちゃんと洗ってあるし、まだ新しいから綺麗ですよ」

女賢者「だって、それはそういう下着だし、幼馴染さんも必要でしょ」ムリムリッ

幼馴染「だから、なんです」


396
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 16:53:16 ID:AqjcsmcA
幼馴染「私たちは今まで、物々交換をしながら旅をしてきました」

女賢者「物々交換?」

幼馴染「はい。つらいことが多かったけど、そうして人の絆も繋がっていると思うんです。このランジェリーが女賢者さんを彩って、女賢者さんは旦那さんの愛情を受け止めて妊娠しますよね」

女賢者「……」

幼馴染「そうすると、生まれてくる子供に私たちの想いが繋がるんです。それって、素敵なことだと思いませんか?」

女賢者「幼馴染さんにそんな言い方をされたら、断れないじゃないですか。生まれてくる赤ちゃんに、お二人の想いが繋がる……か//」


397
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 17:19:05 ID:AqjcsmcA
女賢者「でも、良いんですか? そのランジェリーは、モルト・キャリーナですよ」アセアセ

幼馴染「大丈夫です。それを着て、旦那さんをヘロヘロにしちゃってください//」

女賢者「…// もしかして幼馴染さん、そんなに激しいんですか?」

幼馴染「えへへ// 早く魔王を退治して、子供が欲しいです//」

女賢者「勇者さま、どっちも頑張らないといけないわね」テレッ//

幼馴染「ホント、そうだよね~」アハハ

女賢者「じゃあ、物々交換ですよね。部屋から>>399を持ってきます」


399
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 18:49:00 ID:.7sjnuzM
謎の赤石(せきせき)
(誰が何のために作ったかわからない紅い宝石。その実態は魔法増幅装置である)


400
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 20:59:42 ID:AqjcsmcA
女賢者「じゃあ、物々交換ですよね。部屋から赤石を持ってきます」

・・・
・・・・・・

幼馴染「きれい// ルビーの指輪ですか?」

つ謎の赤石

女賢者「幼馴染さんは僧侶だし、賢者の石があれば良かったんだけど新婚旅行中で……」

女賢者「それは魔力を補い、増幅することが出来るんですよ」

幼馴染「魔力を…おぎな……う?」ガクガク

女賢者「はい――」

幼馴染「ああぁっ、いやあああぁぁっっ!!!」


401
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 21:04:31 ID:AqjcsmcA
指輪を嵌めた瞬間、赤石から猛烈な勢いで魔力が吹き出してきた。
それは赤い渦となり、幼馴染を包み込んでいく。


女賢者「えっ……。な、何なの?!」

幼馴染「うぐぅぅぅっ……」


身体が許容出来る魔力の限界を超え、呻きながら崩れ落ちる。
そして、すべての魔力を放出した赤石は砕け散った。


幼馴染「――っ」ゼェゼェ

女賢者「幼馴染さんっ!!」


402
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 22:06:46 ID:AqjcsmcA
・・・
・・・・・・
幼馴染「――」スゥスゥ

勇者「これは、どういうことなんですか?」

女賢者「幼馴染さんと交換しようって話になって、魔力を増幅する魔道具を渡したんです。そうしたら、突然暴走を始めて……。こんなことになるなんて思わなくて――」

勇者「……分かりました。それで、石の無い指輪を」

女賢者「本当にすみません!」

勇者「幼馴染は魔道具を使えないんです。どうやら、魔力をすべて引き出してしまうらしくて」

女賢者「そうだったのですね……」


403
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 22:39:40 ID:AqjcsmcA
女賢者「幼馴染さんは、本当に魔王と戦えるのですか?」

勇者「それは、どういう……」

女賢者「魔道具の魔力をすべて引き出してしまうなら、同じく呪術も引き出してしまうことになりますよね。調理場で幼馴染さんの様子が優れないように見えたけど、それは呪術だったのではないですか?」

勇者「……そうです」

女賢者「だったら、すごく危険じゃないですか」

勇者「分かっています。だけどそれは、長所でもあるんです」

女賢者「まさか、幼馴染さんが僧侶なのは――」


404
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 22:56:04 ID:AqjcsmcA
幼馴染「ちが…います!」

勇者「幼馴染、大丈夫か?!」

幼馴染「……うん。少しびっくりしただけだから」

勇者「そっか、良かったよ」

女賢者「あの、さっきはごめんなさい!」ペコリ

幼馴染「そんな…、私は大丈夫ですから。こちらこそ、魔道具を壊してしまってごめんなさい」

女賢者「ううん、良いんです。無事で良かったです」


405
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/22(日) 23:06:09 ID:AqjcsmcA
幼馴染「さっきの話だけど、私が僧侶になったのは慈愛の魔法を届けたかったからです」

幼馴染「精霊魔法は関係ありません」

女賢者「そっか……。魔王、そんな体質で怖くないんですか?」

幼馴染「きっと、勇者が助けてくれるから」

女賢者「うん、分かった。勇者さま、幼馴染さんをしっかり守ってあげてくださいね」

勇者「当然です!」

幼馴染「勇者、ありがと//」

女賢者「ところで、赤石が壊れてしまったから交換になりませんよね」

幼馴染「そんなことないですよ。気持ちだけでうれしいです」

女賢者「いえ……。お詫びの意味も込めて、部屋から>>408を持ってきます」


408
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 00:41:14 ID:j7e9Bml6
メタルスライムを溶かして作った
メタル防弾チョッキ。


409
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 19:48:46 ID:Gk4CyXVU
女賢者「いえ……。お詫びの意味も込めて、部屋からベストを持ってきます」

・・・
・・・・・・

幼馴染「シンプルなベストですね。どの服にも合いそうです♪」

女賢者「このベスト、溶かしたメタルスライムを精錬して、裏生地と中綿に編み込んでいるんです。防弾チョッキになるくらいの衝撃吸収力があるし、天然素材だから大丈夫かなと思って」

つメタル防弾チョッキ

幼馴染「女賢者さん、ありがとうございます。さっそく、着てみます」

幼馴染「ねえ、勇者。似合ってる?」

勇者「可愛いよ」

幼馴染「ふふっ、ありがと//」


410
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 20:21:49 ID:Gk4CyXVU
~大陸の港・船内~
『到着しました。お忘れ物に気をつけて――』

幼馴染「もう着いちゃった。優雅な日々はあっという間だね」

勇者「また帰りも乗ろうな」

幼馴染「うんっ//」

トテトテ...


411
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/23(月) 21:05:57 ID:Gk4CyXVU
女賢者「幼馴染さ~ん、勇者さま~」

幼馴染「女賢者さん、こんにちは」ニコッ

女賢者「こんにちは。間に合って良かったです」

幼馴染「何かあったのですか?」

女賢者「幼馴染さんに、これを渡したくて」


>>413
女性が身に着けるもの
(気を使わずに貰える範囲)


413
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/24(火) 00:20:34 ID:D15q9U1o
もらったベストと同じ素材のスカート。


415
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/24(火) 19:24:45 ID:zTg1rGBE
幼馴染「これって、スカートですか?」

女賢者「はい。そのベスト、きっとまた交換するんですよね。そうすると、私からの気持ちが幼馴染さんに残らないんじゃないかと思ったから」

女賢者「よろしければ、着てみてください」

幼馴染「ありがとうございます。着替えが少なくて、ちょうど困っていたんです♪」

つスカート

幼馴染「あっ、すごくかわいい// 大切にしますね」


417
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/24(火) 19:40:28 ID:zTg1rGBE
女賢者「ところで、幼馴染さん。あの下着、すっごく好評でしたよ//」ヒソヒソ

幼馴染「わぁ…、どうだったんですか//」

女賢者「すごく褒めてくれて、一緒に興奮しちゃって――//」ヒソヒソ

幼馴染「ふふっ。これからも、思いっきり愛し合ってくださいね//」

女賢者「幼馴染さんこそ勇者さまと、ね//」

幼馴染「うんっ。私も女賢者さんみたいに、幸せになりますから!」

女賢者「それでは幼馴染さん、勇者さま。魔王退治、頑張ってくださいね!」

旦那「勇者さまに会えたこと、とても光栄だと思う。二人のご武運を祈っています」

勇者「ありがとう、全力で頑張ってくるよ。二人ともお幸せにっ!」

幼馴染「お幸せに♪」


418
以下、名無しが深夜にお送りします:2014/06/24(火) 19:56:09 ID:zTg1rGBE
エロい下着→メタル防弾チョッキ

頂き物
謎の赤石(砕けて消滅)
かわいいスカート

大切なもの
ネックレス(巨乳美女さんの物)



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