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勇者「ドーナツの世界?!」 第2話

37以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 20:36:02 ID:CG33jvDA
第2話 バラバラの絆
~山道~
魔法使い「るんるん♪」

僧侶「魔法使いちゃん、ご機嫌ですね」

勇者「そうだな。でも、必要ない人員だよな……」

僧侶「そんなことはないです。彼女の実力は申し分ないですし、私は居てくれたほうが助かると思います」

勇者「そうかもしれないけど、彼女は支援の対象になっていないだろ。衣食住や費用の問題が出てくるじゃないか」

僧侶「衣食住に関しては、私たちの経費として申請しちゃえば良いんです。それに彼女は王様から褒美を頂いていますし、しばらくはそれで大丈夫だと思いますよ」

勇者「さらっと、そういうことを言うなよ」

僧侶「まあ、何とかなりますって」


38
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 20:41:38 ID:CG33jvDA
勇者「魔法使いちゃん、ストップ。誰かいるみたいだ」

山賊A「おうおう、てめえら。痛い目に遭いたくなかったら、金目のもんを置いていきなっす!!」

山賊BC「そうだぜ、置いていきな!」

魔法使い「爆発魔法!」


ドーーーンッ!!


山賊ABC「ぐおーーーっ」ピクピク


人の気配がして魔法使いちゃんを呼び止めると、次の瞬間には山賊たちがのされていた。
彼女の見た目は幼さが残る可愛いらしい美少女だが、グリズリーを凍結させてしまうほどの実力を持っている女魔法使いだ。
はっきり言って、ただの山賊では相手が悪い。


魔法使い「勇者さま、都が見えましたよ~♪」

勇者「そ……そうだね」

僧侶「山賊さん、これに懲りて悪いことはやめてくださいね」ニコッ


39
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 20:47:23 ID:CG33jvDA
~山すその都~
エルグの村の裏にある山を越え、山すその都に着いた。
ここはバロックの国の領土で、エルグの国とは同盟関係にある。


魔法使い「僧侶さ~ん、お洋服のお店がありますよ!」

僧侶「あ、その服、サラマンダーに祝福された繊維を織り込んであるみたい。魔法防御が上がるから、魔法使いちゃんにぴったりなんじゃない?」

魔法使い「こっちの光のドレスもかわいいです♪ でもちょっと高いな……」

防具屋「そのドレス、すごくお似合いだと思いますよ。試着だけでもなさいますか?」

魔法使い「えっ、いいんですか?」

僧侶「じゃあ、私もこのワンピースを」キャッキャッ

勇者「二人とも、先に泊まる宿を探そうよ。早くしないと、部屋がなくなるかもしれないだろ」

魔法使い「え~っ。この服、着たかったのに」

僧侶「魔法使いちゃん、また後で来ましょ」

防具屋「ありがとうございました。またお待ちしております」


40
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 20:53:44 ID:CG33jvDA
僧侶「宿屋、宿屋~♪ 勇者さま、ガイドブックに山菜料理がお勧めと書いてあるし、あのホテルにしませんか?」

勇者「山菜かぁ。それじゃあ、そこに泊まろうか」

宿の主人「いらっしゃいませ。ご家族連れの方ですか?」

勇者「家族連れというより、勇者なんだけど」


俺はそう言うと、王家の紋章を提示した。
これを使えば、勇者一行として支援を受けることが出来る。


宿の主人「エルグ王の紋章ですね……。少々お待ちください」

魔法使い「私たち、家族連れに見えるんだ」

僧侶「私たちが姉妹に見えるんじゃない? 兄妹で旅をしている人も多いしね」

魔法使い「そうなんだ」

宿の主人「お待たせしました。特別料金がお二人と、お連れの方が一人ですね。それでは、ご案内いたします」


41
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 20:57:43 ID:CG33jvDA
~部屋~
僧侶「いい部屋ですね、街を一望できますよ。あっ、お城も見えますね」

勇者「そうなんだ。ここは同盟国だし、そちらの王様にも挨拶しておこうか」

僧侶「はいっ」

魔法使い「あのー、私も勇者さまと同じ部屋なのですか? 普通は男性と女性は分かれるものかと……」


魔法使いちゃんが少し不満そうに言った。
気持ちは分からなくはないが、同じ部屋で我慢してもらうしかない。


勇者「フロントでの対応で気付いたと思うけど、魔法使いちゃんは正式な部隊メンバーじゃないから資金が出ないんだ。これから長い旅をする訳だし、お互いに信頼関係も築いていかないといけない。節約する必要もあるし、少し我慢して欲しいかな」

魔法使い「……障壁魔法!!」パァァ

勇者「えっ、何これ?」

魔法使い「光のカーテンです。こっち側は僧侶さんと私の部屋だから、勝手に入らないでくださいね♪」

勇者「あー、うん。それで納得するなら、別に良いか……」


42
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 21:04:37 ID:CG33jvDA
魔法使い「それでは、魔術書を探しに行ってきます」

僧侶「迷子にならないように気をつけてね」

魔法使い「は~い♪」


魔法使いちゃんはそう言うと、部屋を出て行った。


僧侶「勇者さま」スッ

勇者「うわぁ、びっくりした! このカーテン、向こうが見えないだけで普通に通れるのか」

僧侶「そうですよ。でも何度も出入りしたら、光の粒子が散って消えちゃいますけどね」

勇者「あの子が戻ってきたときに消えていたら、すごく怒られそうだね」


43
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 21:12:56 ID:CG33jvDA
僧侶「やっぱり連れてくるのは良くなかったですかねえ」

勇者「まあ、村長さんや本人の意向もあるし、僧侶さんは話し相手が出来てうれしいんだろ?」

僧侶「……はい。魔法使いちゃんがいてくれると、妹が出来たみたいでうれしいです」

勇者「彼女は年頃の女の子だし、多感な時期だから気難しいこともあるんじゃないかな。それは仕方ないよ」

僧侶「そうですね……」

勇者「とりあえず、俺たちも買い物に行っておこうか」

僧侶「はい」


44
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 21:20:32 ID:CG33jvDA
~街中・盗賊たち~
山賊A「親分、あいつっす! あの女魔法使いにやられたっす!」

盗賊「あいつって、どう見ても女子供じゃないか。そんなロリっ子にやられたのかい?」

山賊B「それがいきなり爆発魔法で攻撃されまして……」

盗賊「情けないねえ。子供の女魔法使いなんて、児戯に等しいだろ」

山賊A「それがどうやら、あの歳で勇者一行のメンバーみたいなんす」

盗賊「なるほど、エルグの国が動き出したのか。もし勇者一行なら、王家の紋章を持っているはずだ」

山賊B「そうですね。あの小娘を捕まえて、勇者をおびき出しますか?」

盗賊「いや、まずは宿を突き止めてくれ。俺はもう一人の女の職業を調査してくる」

山賊A「了解っす!」

盗賊「気配消去魔法」スサッ


45
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 22:17:22 ID:CG33jvDA
~街中~
山すその街の中心部は、川が分岐して中州になっている。
そこにある公園を歩いていると、僧侶さんがふいに話しかけてきた。


僧侶「勇者さま。私たちが泊まっているホテルからすべての橋を一度だけ通って、街の観光とお城への訪問をして、再びホテルに戻ることは出来ると思いますか?」

勇者「それって、一筆書きの問題?」

僧侶「はい。さっき部屋から街並みを見ていて、一筆書きで行けるかな~と思いまして」

勇者「うーん、出来ないかな。気に入ったお店には何度も行きたいから!」

僧侶「あぁ、そっか。私たちに一筆書きは出来ませんね」フフッ

勇者「それで、答えは何なの?」

僧侶「観光マップを見てみたけど、あの橋だけは渡れないみたいです。街から外れるので、行く必要はないですけどね」

勇者「ふうん、そうなんだ」


46
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 22:38:47 ID:CG33jvDA
僧侶「ところで、一筆書きと言えば『ケーニヒスベルクの橋の問題』が有名ですよね」

勇者「それって、どんな問題?」

僧侶「ケーニヒスベルクの街を流れているブレーゲル川に、七本の橋が架けられています。その七本の橋を二度通らずに、すべて渡って元の場所に戻って来ることが出来るか――。そのような問題です」

勇者「何だか、聞いたことがあるな。それって、出来ないんだよな」

僧侶「そうです。でも実は、すべての橋を渡って、元の場所に戻ってくる方法があるんですよ」

勇者「まさか川を泳ぐとか言うんじゃないだろうなあ」

僧侶「いいえ、違います。少し考えてみてください」


47
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 22:49:07 ID:CG33jvDA
勇者「分かった! 新しい橋を架ければいいんだ」

僧侶「新しい橋を架けると、七本の橋ではなくなってしまうじゃないですか……」

勇者「それもそうだな。じゃあ、答えは何なんだ?」

僧侶「川の上流を目指して歩いて、源流をぐるっと迂回するんです」

勇者「街から出たら駄目だろ」

僧侶「でも、『街を出てはならない』という条件はないですから。この答え、面白いと思いませんか?」

勇者「うぅん、そうかなあ……」


問題文を聞く限り、場所をケーニヒスベルクの街だけに限定しているように思える。
その街を出るのは、少し意地悪な気がする。


僧侶「この面白さに共感してもらえないなんて、勇者さまと一緒に旅をする自信がなくなりました……」

勇者「大げさだなあ」


48
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 23:01:25 ID:CG33jvDA
勇者「あそこのお店、溶けないアイスだって。食べてみようよ」

僧侶「はいっ! 溶けないのにアイスって、面白そうです」

勇者「食べ物の好みは合いそうだね」

僧侶「そうかもしれないですね」


店頭で売り子に声をかけ、俺たちは溶けないアイスを注文した。
そして渡されたそれは、想像を絶する食べ物だった。
はっきり言って、マズイ!


勇者「あー、うん。まさか本当に溶けないとは思わなかった」ゲンナリ

僧侶「ですよね……。なんだか、いつまでもジャリジャリしている気がします」ショボン

勇者「これはもう、アイスじゃなくて砂だよな。まあ、こういう経験も観光の醍醐味かな」

僧侶「そうですね。地元の人、食べているのでしょうか」

勇者「外は寒いし、食べるのは観光客くらいじゃないか。とりあえず、気を取り直して道具屋に行こうか」

僧侶「はい。感冒薬を調合しないといけないし、いくらか購入しておきましょう」


49
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 23:14:58 ID:CG33jvDA
道具屋「いらっしゃい。何にするんだい?」

僧侶「薬草を5束と聖水を3本ください」

道具屋「全部で150Gだ。他に何か買っていくかい?」

勇者「他は特にないよな」

僧侶「勇者さま、この街の民芸品を見たいです」

勇者「僧侶さんが見たいなら、別に良いよ」

道具屋「民芸品かい? うちでは、こういうものが有名だよ」

僧侶「へえ~、この街は組み木細工が盛んなんだ。木の温もりって、ナチュラルだから良いですよね」

道具屋「お嬢さん、分かってるねえ。うちは都だけど、山すそで川もあるから、昔から林業が盛んなんだ」

僧侶「そうらしいですね。ここの木材は品質が良いと聞いています。あっ、その組木パズルが欲しいです!」

道具屋「よしっ、今日は特別に値引きしてあげるよ」

僧侶「ありがとうございます♪」


50
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 23:28:16 ID:CG33jvDA
~勇者の部屋~
僧侶「いい買い物ができましたね」ルンルン

勇者「それ、経費で落とすつもりなの? 王様、怒らないかな」

僧侶「大丈夫♪ 私たちには必要なものですよ」


僧侶さんはにこりと微笑んだ。
魔王討伐の旅にパズルが必要だなんて、聞いたことがないぞ。


僧侶「何ですか、その呆れた顔は。グリズリーの一件も、15パズルが関係していたじゃないですか」

勇者「まあ、確かにな」

僧侶「そ、そういうことだから必要なんです。決して、私の趣味ではありませんから//」


どうやら、そういうことらしい。


51
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 23:42:24 ID:CG33jvDA
魔法使い「勇者さま、僧侶さん。ただいまです~」

勇者「魔法使いちゃん、お帰り」

僧侶「魔術書は何か面白いのが見つかった?」

魔法使い「精霊魔術関連の研究論文がいっぱいありました。僧侶さんが喜びそうな魔法医学の本もありましたよ」

僧侶「そうなんだ。明日、お城に行って挨拶をしたら、帰りに本屋さんに寄りましょうか」

魔法使い「はいっ♪」

トントン

勇者「どうぞー」

宿の主人「勇者さま、夕食の準備が整いましたがいかがなさいますか?」

勇者「ありがとう。温かいうちに食べさせてもらうよ」


52
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 23:45:24 ID:CG33jvDA
~宿屋・盗賊たち~
襲撃をするための調査が終わり、盗賊たちは宿屋の視察にやってきた。
どの宿を利用しているかによって、プランが変わってくるからだ。


山賊A「どうやら、ここが勇者たちの宿みたいっす」

盗賊「勇者一行なら金銭が潤沢にあると考えていたが、安価な宿に泊まっているんだな」

山賊B「でも、おかげでやりやすいですよね」

盗賊「そうだな。お前たち、人が一番無防備になるのはいつか分かるか?」

山賊A「宿にいるときっす」

盗賊「いや、欲求を満たしているときだ。食欲、排泄欲、睡眠欲、性欲。だからこそ地位の高いものは、食事に毒を盛られるのを恐れ、枕を高くして眠ることが出来なくなる」

山賊B「仲間に女僧侶がいる時点で、毒は効果がないと思います」

盗賊「……だろうな。だから、俺たちは寝込みを襲撃する」


53
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 23:53:04 ID:CG33jvDA
山賊A「寝込みっすか?」

盗賊「やつらは今日、山を越えたばかりだ。相当、疲労しているはずだろ」

山賊B「そうですね」

盗賊「だからまず、全員で女子供を拘束して無力化する。そして、気配を消したまま勇者の寝込みを襲撃する」

山賊B「なぜ女が先なんですか?」

盗賊「この国が派遣した先発隊を見て分かるとおり、勇者とは言ってもただの衛兵のはずだ。ならば、俺たちにとって恐ろしいのは剣術よりも精霊魔法だ」

山賊A「確かに爆発魔法でのされたっす」


54
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 00:05:34 ID:qtvigy82
盗賊「それでだ、寝込みとはいえ魔法対策をしなければならない。相部屋の場合は、破魔の腕輪を使って女僧侶と女魔法使いの魔力を封印する」

山賊A「えぇっ! それって、今あるお宝でも高価なものじゃないっすか!」

山賊B「そうです! 口を塞げば詠唱できないはずです! もったいないです!」

盗賊「そんな考えだから山賊からスキルアップできないんだよ、お前たちは」

山賊AB「ぐぬぬ……」

盗賊「いいかい、王家の紋章にはそれだけの価値があるんだ。元を取れるなら出し惜しみをせず、ベストの状態で戦える作戦を考えろ」

山賊AB「了解っ!!」


55
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 20:16:11 ID:qtvigy82
~勇者の部屋~
僧侶「お肉と山菜の煮物、味付けが絶品でしたね♪」

勇者「ふきのおひたしも、だしを吸ってて美味しかったな~」

魔法使い「勇者さまと僧侶さんは、いつも食べ物の話ばっかりですね」

僧侶「だって、おいしかったじゃない。ねえっ」

魔法使い「勇者さま、今日はもう疲れました。眠たいです……」ネムネム


魔法使いちゃんはそう言うと、小さくあくびをした。
彼女はまだ子供だし、慣れない旅で疲れも溜まっているだろう。
旅の計画を話し合いたいと思っていたけれど、今夜はもう休んだほうが良いかもしれない。


勇者「慣れない旅が初日から山越えだったからな。疲れているだろうし、今夜はもう休もうか」

魔法使い「……はい」

僧侶「それじゃあ、魔法使いちゃん。一緒にお風呂に入ろっか。ここは温泉があるんだって♪」

魔法使い「そうなんですね。僧侶さん、一緒に行きましょう」


56
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 20:22:14 ID:qtvigy82
~宿屋・盗賊たち~
夜が深まり、盗賊たち四人は勇者が泊まっている宿屋に向かった。
外から見る限り、部屋の明かりはすべて消えている。


盗賊「勇者たちはもう寝静まったようだな。お前たち、行くぞ!」

山賊ABC「了解!」

盗賊「気配消去魔法! 良いか、見えなくなったり物音を消せるわけじゃないから、絶対に油断するなよ」


盗賊は山賊たちに忠告すると、忍び足で宿屋に侵入した。
そしてフロントから宿泊者台帳を盗み出し、勇者の部屋を割り出した。


山賊A「相部屋みたいっすね」

盗賊「ならば、プランAだ。女僧侶と女魔法使いの魔力を封印しよう」

山賊B「分かりました」


57
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 20:28:05 ID:qtvigy82
盗賊(よし、ここだな。お前たち、中に入るぞ!)


開錠スキルで錠を外し、ゆっくりとドアを開ける。
そして中に入ると、光のカーテンで部屋が二つに仕切られていた。
部屋がほのかに明るいおかげで、効率よく襲撃して家探しが出来そうだ。


山賊B(よく寝てますね。こっち側が女の部屋みたいです)

盗賊(女の装身具は絶対に触るなよ。どんな魔法が込められているか分からんからな)

山賊C(分かっております)

盗賊(よし、女の口を塞げ!)


58
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 20:32:05 ID:qtvigy82
僧侶・魔法使い「?!」

盗賊(魔法は使わせないっ!)


女僧侶と女魔法使いを押さえ込み、二人に破魔の腕輪を装備させた。
すると魔力を吸われていることに気付いたのか、女魔法使いが暴れ始めた。


魔法使い「むぅむぅ!」ジタバタ

山賊C(こら、暴れるな)ボスッ

魔法使い「むぐぅ……」


山賊Cが一発殴ると、女魔法使いは大人しくなった。
その一方で、女僧侶は事の成り行きを静観している。
何かを企んでいるのか、それとも何も出来ないのか――。

恐らく後者だろうと、盗賊は考えた。
女僧侶とは、治癒や状態異常を回復する魔法しか使うことの出来ない落ちこぼれなのだ。
念のために魔力を封印しているが、厄介なのは女僧侶よりも女魔法使いだろう。


盗賊(気配消去魔法! これで女たちが発する恐怖心も、勇者に気取られん。死にたくなければ、大人しくしてろ!)


59
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 21:09:31 ID:qtvigy82
山賊C(親分、腕輪が壊れました)

盗賊(よしっ、魔力を吸い尽くしたようだな。勇者を襲撃するぞ!)


その言葉と同時、女僧侶が勇者に何かを投げつけた。
それがどこかに当たったらしく、女部屋に勇者の声が響く。
気配消去魔法で女たちの気配を消しているということは、盗賊たちに対しても気配を気取られにくくなるということだ。
余計なことをされると、面倒が増えることになる。


山賊B(おい、お前。今、何をしたんだ!)ガスッ

僧侶「むぅっ……」

山賊C(大丈夫です。まだ俺たちには気付いていません)


盗賊は念のために、隣で寝ている勇者の様子を窺った。
どうやら目が覚めたらしく、しきりに女部屋を気にしているようだ。
しかし右手に何かを持っているので、うかつに攻撃するわけにはいかない。


盗賊(お前たち、プランBに変更だ。女を連れ出せ!)

山賊A(了解っす!)

魔法使い「むぅむむぅ……」


60
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 21:16:15 ID:qtvigy82
~勇者の部屋~
勇者「……痛っ」


気持ちよく寝ていると、頭に衝撃を感じて目が覚めた。
身体を起こして辺りを見ると、枕元に僧侶さんが買った民芸品が落ちていた。
どうやら、これを投げつけてきたらしい。

はぁ、今日は寝相が悪いなあ。
俺はそう思いつつ、女性部屋を見遣った。


勇者「僧侶さん、起きてるんですか?」


声を掛けてみたが、返事はない。
まあ、寝ているのなら当然かもしれない。

そう思ったが、ふと違和感を感じた。
二人の気配がないのだ。
気になって女性部屋を覗き見ると、荒らされた跡があった。


61
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 22:27:00 ID:qtvigy82
勇者「しまった! 女を狙った人売りか!」


僧侶さんと魔法使いちゃんが攫われた。
さらに、武器や防具も盗まれている。
この街に来る途中で山賊に遭遇したが、街の中まで治安が悪いとは考えてもいなかった。

しかし、何かが引っかかる。
俺たちがここに来たのは今日のことなので、人売りが周到な計画を立てていたとは考えにくい。
恐らく、この近辺を縄張りにしている山賊たちによる報復なのだろう。

それならば、どこかにアジトがあるはずだ。
俺はそう思い、防寒具を着て部屋を飛び出した。


62
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 22:27:00 ID:qtvigy82
~郊外~
二人はどこに連れて行かれたのだろう――。
そう考えて、街の外れに行く橋があることを思い出した。
もし山賊たちがアジトを構えるならば、人気のない郊外を選ぶはずだ。
そこに行けば、何か手掛かりが見つかるかもしれない。
他には当てがない訳だし、まずは郊外に行ってみることにした。

橋を渡ると家屋がまばらになり、少し寂れて廃屋が増えてきた。
どうやら、これらの廃屋を覗いて回るしかないようだ。


シュッ……


そう考えると同時、闇から鋭利な刃が伸びてきた。
俺は反射的に仰け反り、突き出されたダガーをかわす。


勇者「ぐっ!」

盗賊「上手く避けたな。やはり、さすがは国の衛兵ということか」


63
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 22:46:24 ID:qtvigy82
勇者「何者だ!」

盗賊「俺は盗賊だ」

勇者「盗賊? 女二人を攫ったのはお前か!」

盗賊「ああ、そうだ。王家の紋章を渡せば、二人は返してやる」

勇者「王家の紋章? お前みたいな人売りが何に使うつもりなんだ」

盗賊「紋章を複製し、衛兵を襲う。そうすれば戦争が始まり、国が争う。その混乱に乗じて市場を握れば、莫大な利益を独占することができるって寸法だ。さあ、大人しく紋章を渡しやがれ!」

勇者「それを聞いて渡すわけがないだろ!」


そう言いつつ、俺は周囲の気配を探った。
近くに仲間が潜んでいる様子はなく、盗賊以外には誰もいない。
そうと分かれば、こいつから聞き出すのが手っ取り早い。


勇者「二人はどこだ!」

盗賊「どうやら、交渉は決裂のようだな。では、お前を殺した後でゆっくり探すとしよう」


64
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:08:57 ID:qtvigy82
盗賊はそう言うと、おもむろに歩み寄ってきた。
その自然な体運びは殺気を感じさせず、警戒心すら抱かせない。
そして気が付くと、腹部へとダガーを突き出されていた。


勇者「なにっ?!」


すんでの所で身を翻し、左腕でダガーをいなす。
そして、盗賊へと拳を繰り出した。
しかし避けられてしまい、近距離からダガーを突き出される。
それはわき腹を掠め、防寒具が赤く濡れた。


盗賊「勇者ってのは、この程度の体裁きも受けられないのかい」

勇者「こんな奴、初めてだ……。動きを読めない」


65
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:13:23 ID:qtvigy82
それもそのはずだった。
戦いでは攻める側も受ける側も、相手の動きを見て一瞬の隙を探っている。
その一瞬の隙を見つけたとき、人はわずかに感情が変化する。

そう、殺気が高まる――。

しかし盗賊は、気配を隠す魔法を使って戦っている。
感情の変化を悟られることなく攻撃し、また反撃することができるのだ。
相手の感情を読むことが出来ないことは、必殺の一撃を捉えることが出来ないことに等しい。

ただでさえ、武器や防具を持たない丸腰なのだ。
その状態で気配を隠している相手と戦うのは、さすがに分が悪い。


66
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:22:16 ID:qtvigy82
盗賊「おらおら!」


盗賊はダガーを鞘に収めて構え直し、斬撃を繰り出してきた。
俺は太刀筋に集中し、その攻め手をいなし続ける。
そして攻撃の手が休まったところで、強引に中段蹴りをねじ込んだ。


盗賊「くそっ!」

勇者「殺気を感じられないだけなら、キラーマシンと同じだな。しかし機械と違って、人間には一拍の間がある。それを見切れば、受けられないことはない」

盗賊「はははっ。さすがだよ、勇者。だけどな、俺を機械人形と同じだと思わないほうがいいぞ!」

勇者「何度やっても同じだ。諦めて二人の居場所を教えろっ!」

盗賊「加速魔法!!」ギュゥン


盗賊は瞬発力を強化し、一気に駆け出した。
その思いもよらない急激な加速に、俺は反応が遅れてしまった。
わき腹を斬られ、激しい痛みが襲い来る。


67
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:33:30 ID:qtvigy82
勇者「ぐあぁぁっ!」

盗賊「急所を狙ったつもりだったが、この状況でとっさにかわせるとはたいしたもんだ。そら、もう一丁!」シュシュッ


俺は痛みに耐えながらも、突き出されるダガーをいなし続ける。
しかし、身体がしびれて避けきれなくなってきた。


勇者「ぐっ! 何だ、そのダガーは……」

盗賊「どうやら、効いてきたようだな。こいつには特製のしびれ薬が塗ってある」

勇者「しびれ薬だと……」

盗賊「そうだ。残念だけど、お前とはもうお別れだな」

勇者「くそっ……」


68
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:41:26 ID:qtvigy82
盗賊はダガーを鞘に収め、再び構え直した。
そうすることで、しびれ薬が刃に塗られるのだろう。


盗賊「死ねっ! 加速魔法っ!」ドギュンッ


盗賊はさらに加速して、闇に紛れて迫り来る。
俺は全力で拳を放ち、渾身の一撃を盗賊の鳩尾に撃ち込んだ。


盗賊「がはぁっ……」

勇者「加速をすればするほど、自分への打撃のダメージも大きくなる。詰めを誤ったな」


盗賊は腹を抱え、そのまま崩れ落ちた。
そして俺は全身がしびれ、立っていることが出来なくなった。


69
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:47:31 ID:qtvigy82
~盗賊のアジト~
山賊BC「お、親分っ!」


盗賊のアジトから様子を窺っていた山賊たちは、盗賊が倒れて声をあげた。
まさか、丸腰の勇者に負けるとは思ってもみなかったのだ。


山賊B「くそっ、親分に加勢して勇者をやっちまうぞ!」

山賊C「おうっ!」

僧侶「行かせませんっ!」


アジトを飛び出そうとする山賊たちの前に、僧侶が立ちはだかった。
それを見て、山賊たちは驚いた。
手足を縄できつく縛りつけたはずなのに、自由になっているからだ。


山賊B「お前、どうやって縄をほどいた!」

僧侶「えへへ、緩かったんじゃないですか?」ニコッ

山賊B「ちっ! 女僧侶なんて、しょせん落ちこぼれの小娘だ。やっちまうぞ!」


70
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 23:52:42 ID:qtvigy82
僧侶「ふふっ、それはどうかしら? 即死魔法♪」

山賊B「ぐあああぁぁぁぁああっっ。や、やめてくれえっ……」


僧侶が即死魔法を行使すると、山賊Bはもがき始めた。
身をよじらせ、どさりと崩れ落ちる。
そして山賊Bは動かなくなり、全身が激しく痙攣し始めた。
すでに視線は定まっておらず、まったく生気を感じられない。
その衝撃的な光景に、山賊Cがおののいた。


山賊C「ひ、ひいぃぃぃっ」

魔法使い「む、むむぅっ……」

僧侶「今日、悪いことは止めるように言いましたよね。私、すごく怒っています。いっぱい、反省してくださいね」

山賊C「た、助けて。殺さないでくれ――」

僧侶「即死魔法っ!」ニコッ


71
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 19:39:46 ID:9tit5JYw
魔法使い「そ、僧侶さん。ふ、二人とも殺しちゃったの……?」


魔法使いは拘束を解いてもらうと、怯えたような表情で僧侶に話しかけた。
そんな彼女に対し、僧侶は笑顔を向けた。


僧侶「大丈夫よ、きつ~いお灸を据えてあげただけだから。殺めるということは、相手の未来の可能性を奪うということなの」

魔法使い「未来の可能性を奪う……ですか?」

僧侶「そうだよ。だけど、人も魔物も命で命が繋がっているでしょ。だからこそ、無益な殺生で命を無価値なものにしてはならないの」

魔法使い「無価値なもの……か」

僧侶「じゃあ、魔法使いちゃん。山賊たちが逃げないように手足を縛っておいてね。私は勇者さまを治癒してくるから」

魔法使い「は、はいっ」


72
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 19:40:54 ID:9tit5JYw
山賊たちを魔法使いに任せ、僧侶は勇者の下に駆け寄った。
勇者は腹部を斬られ、全身が麻痺して倒れている。


勇者「僧侶さん……、無事だったんだな」

僧侶「はい、魔法使いちゃんも無事です。ひどい怪我……。今から解毒をして、治癒しますね」

勇者「ありがとう」

山賊A「親分~。紋章、見つけたっすよ~」

勇者「ご苦労様。じゃあ、返してもらうよ」ニコ

山賊A「げっ、勇者っす……」


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以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 20:40:36 ID:9tit5JYw
~街中~
勇者「盗賊たちは番所に届けたし、一件落着だな」

魔法使い「あの、僧侶さん。ふと気になったんですけど、どうやって縄をほどいたのですか?」

僧侶「私は縄に使われている植物の組成を理解しているから、回復魔法の応用で破壊することが出来るの。それにあの程度の魔道具だと、魔力を空っぽにされる前に壊れちゃうしね」

魔法使い「じゃあ、いつでも山賊たちを倒すことが出来たんですか?!」

僧侶「まあ、そうなるかな。だけど、山賊たちが気配を消す魔法を使っていたから、他に仲間がいる可能性もあったわけだし――」

魔法使い「それじゃあ私……僧侶さんの足手まといになっていたんですね。熊退治を一度したくらいで思い上がっちゃって、私、私……」

勇者「俺と僧侶さんは、王様に仕えるために修行をしてきた。だから、未熟な魔法使いちゃんとはレベルが違う。策にはまって簡単に魔力を空っぽにされるようでは、足手まといになるに決まってるだろ」

魔法使い「うわあああぁぁん……」

僧侶「勇者さま、それは言いすぎです!」

勇者「でも才能があると確信したから、キミを連れて行くことを了承したんだ。まだ一緒に来るつもりがあるなら、僧侶さんからいろいろ学んで経験を積んでほしい」

魔法使い「勇者さま、私、もっと頑張ります。一緒に行きたいです……」

僧侶「魔法使いちゃん、宿に戻りましょう」


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以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 20:45:32 ID:9tit5JYw
~勇者の部屋~
僧侶「私たちの荷物は大丈夫みたいだけど、勇者さまの荷物は部屋中に荒らされてますね」

勇者「魔道師の装身具は危ない物も多いから、警戒したんだろ。はぁ、まずは片付けか」


着替えや道具、食料などなど。
旅袋に入れていたものが、部屋中に散らかっている。
ちなみに旅袋は転移魔法を応用した魔道具になっていて、たくさんのものが入る。


勇者「この民芸品は僧侶さんのだな。頭に投げつけてきたやつ」

僧侶「あわわ、頭に当たったんですか?! でも、狙い通りです!」

魔法使い「狙い通りって……」クスクス


75
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 20:54:19 ID:9tit5JYw
僧侶「そうだ、魔法使いちゃん。組木パズルは、みんなの絆を表しているんだよ」

魔法使い「みんなの絆……ですか?」

僧侶「はい。ただの木の球体に見えるけど、実はここのパーツが抜けるんです。そうしたら可動域が増えるから、次々とパーツが外れるようになるの」


そう言うと、僧侶さんは次々とパーツを外していった。
見る見るうちに、球体をしていた組み木がバラバラになっていく。


僧侶「私がいて、魔法使いちゃんがいて、勇者さまがいて……」

僧侶「街の人がいて、王様がいて、みんなで世界を支えているんです。だから絆を失い、誰か一人でも欠けてしまうと、全部のパーツがバラバラになって世界を支えることが出来なくなってしまうの」

勇者「絆のパズル……か。これも神の遺産なの?」

僧侶「今、思いつきました」ドヤッ

勇者「即興かよ!」


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以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 21:07:43 ID:9tit5JYw
魔法使い「あの、勇者さま。このカーテン、外そうと思います」

勇者「年頃の女の子だし、別に無理はしなくていいんだよ」

魔法使い「また襲われたときに気付いてもらえないと怖いし、その、勇者さまや僧侶さんとの絆を大切にしていきたいから……」

勇者「そうだね、絆を大切にしていこう。それで、僧侶さんはカーテンがなくて大丈夫?」

僧侶「私は大丈夫です。魔法使いちゃん、カーテンを外しましょうか」

魔法使い「はいっ」


魔法使いちゃんが障壁魔法を解除すると、光のカーテンは霧散した。
彼女との仕切りがなくなり、心の壁が取り払われたのだ。


魔法使い「勇者さま、僧侶さん。改めてよろしくお願いします」ペコリ


77
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 21:20:04 ID:9tit5JYw
魔法使い「それじゃあ、私もお片付けを手伝いますね!」

勇者「ありがとう。とりあえず、分別することから始めようか」

魔法使い「分かりました」


魔法使いちゃんはそう言うと、書物の整理を手伝ってくれた。
その一方で、僧侶さんはバラバラにした組木パズルと格闘している。


魔法使い「あれ? この本は……」

勇者「あっ! ちょっと待って」

魔法使い「え、エッチな本です// 火炎魔法!!」

勇者「だあああっ、家から持ってきたお宝本がぁ!」

僧侶「あれっ?! 組み木がバラバラになったまま戻せません~」


78
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 21:25:04 ID:9tit5JYw
・・・
・・・・・・
魔法使いちゃんにエッチな本が見つかり、三人で作戦会議を開くことにした。
その話し合いにより、障壁魔法で男女別々に更衣室を作ることが決まった。
そして、新しいエッチな本を買っても良いことになった。


僧侶「ゆ、勇者さま。エッチなことをなさるときは、私たちがいないときにお願いしますね//」

魔法使い「そ、そうです! エッチな本は、私たちがいないときに読んでくださいね//」プンスカ

勇者「すみません。ご理解、感謝します……」ペコペコ

僧侶「ところで、いやらしい書物も経費で落とすのですか? 王様、怒りませんかねえ」

勇者「大丈夫! 俺たちには必要なものだよ」キリッ

魔法使い「はわわ……//」


79
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 21:30:09 ID:9tit5JYw
第2話 おわり

(一筆書き)
・ケーニヒスベルクの橋の問題

(組木パズル)
・12パーツ、球体


勇者「ドーナツの世界?!」第3話を読む
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